<葉山桜山団地から逗子方面を見下ろす>
強風吹きすさぶ三浦アルプス北尾根・二子山・阿部倉山縦走
(五十三次洛遊会臨時例会)
2017年1月27日(金) 曇・強風
<ルート地図>
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<田浦梅の里>
■JR田浦駅から田浦梅の里入口へ
今日は五十三次洛遊会臨時例会開催日である.
今回は三浦アルプス北尾根・二子山・阿部倉山縦走の予定である.不肖私めが案内役である.当初,希望者など居るはずがないと思っていたが,私の予想が外れて8名もの参加者希望者が居られる.大いに驚く.
集合はJR田浦駅10時00分.全員が集合時間前に揃う.
田浦駅前の空き地で簡単なストレッチを行った後,9時50分に田浦駅前から歩き出す.駅前には海上自衛隊関連の施設らしい建物が並んでいるだけで閑散としていて,商店など一見もないところである.
山沿いの道を歩いて,横須賀線の踏切を渡る.
9時54分,神明社に到着する.少し時間を取って,神明社に旅の無事を祈願する.
田浦郵便局前の国道16号線に架かる跨線橋を渡る.そして住宅地内の道幅が狭い道をほぼ南へ向かって歩く.
10時12分,田浦梅林入口に到着する.
<神明社> <田浦梅の里入口>
■スイセンとウメ
入口広場で準備を済ませて,10時20分に入口の階段を登り始める.長い登り階段が連続する.
長い階段を登り切ると,一気に展望が開ける.
階段の先は田浦梅の里の遊歩道になる.遊歩道の両側には水仙の植え込みが続く.丁度今が見頃のようである.
園内の梅は丁度咲き始めたばかり.たまたま出会った公園の関係者と立ち話をする.この型の話によると,あと10かぐらいで梅の見頃になるでしょうとのこと.
<水仙の植え込みが続く遊歩道>
■展望台
10時30分,階段を登り切って尾根に出る.尾根では強風がまともに吹き付ける.
眼下には八景島,ミナトミライ地区が見下ろせる.また尾根の反対側には横須賀方面の港が手に取るように見えている.
吹き曝しの尾根を登って,10時45分,展望台に到着する.
<尾根道を登る> <展望台>
■展望台からの眺望
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■橫浜浴すか道路を渡る
10時51分,自然林入口に到着する.ここから先は山道になる.やや急なジグザグの坂道を下って,10時57分,横浜横須賀道路に架かる跨線橋に到着する.
道路を走る自動車の騒音が絶え間なく聞こえてくる.
この橋を渡ると,いよいよ本格的な山道になる.
<ここで公園とお別れ> <横浜横須賀道路跨線橋>
<三浦アルプス北尾根>
■東尾根に這い上がる
跨線橋を渡ったところで,一同に集まって頂く.
「…これからちょっとしたヤセ尾根に入ります.小さな登り下りを終えると三浦アルプスの東尾根の急坂の上りになります.両手を使って這い上がるような所もありますので,ユックリ登りましょう…」
すぐに山道に入る.その途端の横浜横須賀道路の騒音が聞こえなくなる.
ヤセ尾根の小さな上りと下りを通過して,いよいよ核心部の急坂に差し掛かる.坂道沿いにロープが張ってあるが,余り頼らないように注意する.
11時16分,東尾根の稜線に辿り着く.
取りついた尾根のすぐ右手にある小さな山の頂が休憩所になっている.そこで一息入れて貰う.
■東尾根から北尾根へ
11時20分,休憩を終えて東尾根を北上する.ときどき段差が大きい上り下りがあるが,概ね歩きやすい道が続く.
やがて送電鉄塔手前の三差路に到着する.ここを右に折れて,ちょっと急な下り坂を抜けると崖沿いのトラバース道になる,湖野道も次の送電鉄塔のとの間で谷沿いの道に変わる.ここからが北尾根である.
ここから暫くの間は深い杉林の中を緩やかに下る歩きやすい道が続く.
11時40分,送電鉄塔の角にある三差路に到着する.この三差路を鋭角に左折し,ごく緩やかな登り坂を進む.
「ここから先,ちょっと泥んこの所がありますよ…」
と注意する.
…が,このところ晴天続きのこともあって,道路はほとんど乾いている.ここは何十回となく歩いているが,こんなに乾いているのは初めての経験である.それに一番泥んこが激しいところは真新しい木道に変わっている.
<北尾根に入る> <真新しい木道>
■馬頭観音
11時51分,緩やかな登り坂が三差路で突き当たる.この三差路に馬頭観音が祀られている.北尾根唯一のベンチマークである.
この三差路を右折する.ここから暫くの間はほぼ水平な道が続く.
馬頭観音から数分歩くと尾根道に突き当たる.ここでほぼ直角に左折して,稜線沿いの道をあるく.
<馬頭観音>
<グリーンヒルで昼食>
■枝道に入りグリーンヒルは
11時58分,グリーンヒル分岐に到着する.
「…ここでちょっと脇道に入り,グリーンヒルへ行って,昼食にしましょう,昼食後,また個々へ戻ります…」
ということで,人一人が通れる程度の細い道に入る.
12時01分,グリーンヒルに到着する.
絶え間なく吹いている強風も,ここは風下のなっているので,それほど風をきにすることもなくユックリと食事が出来そうである.
<グリーンヒル分岐> <グリーンヒル>
■眺望を楽しみながら昼食
グリーンヒルからの眺望もなかなかなものである.すぐ眼下に金沢八景や八景島が見えている.
芝生の上にビニールシートを広げて,大船駅前で購入したコンビニオニギリ2個が私の昼食である.
例によって,女性群から菓子類を沢山頂戴する.
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<二子山・阿部倉山縦走>
■二子山(上)
グリーンヒルが風下だとはいえ,ジッとして居ると寒くなる.長居は無用ということで,12時32分,グリーンヒルを出発する.
もし路面が濡れていたら滑りやすくて歩きにくい場所も,今日は良く乾いている.かなり急な上り下りが連続する.
12時52分,森戸側に下る道との分岐に到着する.ここで三浦アルプス北尾根は終わりになり,この先は二子山の登り坂になる.
坂道を登って砂利道に出る.ここから二子山(上)までは,砂利道ながら歩き易い一本道である.
「…もっと速く歩きたい人はどうぞお先に…」
13時05分,二子山(上)に到着する.
<二子山(上)山頂> <二子山の展望台>
■展望台からの眺望
展望台に登ってみる.
東京湾がとても良く見えている.眼下には八景島シーパラダイスや野島が手に取るように見える.
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■二子山(下)
13時07分,二子山(上)山頂を出発する.
ほんの暫くの間は,なだらかな稜線沿いの道が続く.ただ,道の両側には木立が繁茂していて展望はない.
ここちよい稜線歩きは,ほんの数分で終わる.その先はザレた急坂の下りになる.石車に乗って転倒する可能性があるので一同慎重に下山し続ける.
ちょっと長い下り坂が終わると,今度は急な登り坂が待っている.この登り坂の先は,再びならだらかな稜線歩きになる.
13時22分,二子山(下)山頂を通過する.山頂には,「二子山(下)頂上」と墨書した小さな板切れが木に取り付けられているだけである.眺望は全くない.
<二子山(下)頂上>
■阿部倉山
二子山(下)から先は,荒れた登山道になる.急な下り坂の先には急な登り坂がある.その先にまた急な下り坂がつづく.段差がとても大きなところも随所にある悪路が連続する.
狭い登山道に両側には背丈より高い雑木が繁茂している.雑木を潜るようにしながら急坂をのぼる.
そのうちに阿部倉山の山麓道に入る.あいかわらず人一人が通れるだけの細い道が連続するが
13時47分,阿部倉山山頂へ行く道の分岐に到着する.一同にやや疲労感があるようなので,
「どうします…? ここから3~4分登れば阿部倉山山頂ですが…」
「道は悪いですか?」
「いえ,そんなに沸くくないですよ…じゃあ,希望者だけで山頂まで行ってきましょうか?」
一同,ちょっと顔を見合わせるが,折角来たんだから山頂まで行こうということになる.
山頂に向かう枝道に入る.途中,大きな倒木が道をふさいでいる.倒木を廻り込んで,13時51分,阿部倉山山頂に到着する.
阿部倉山山頂は,前回登ったときに比較すると,下草が刈られていて様変わりしている.これまでは,「阿部倉山」と書かれた板切れが取り付けられた木の周囲にほんの少しの空き地があるだけだったが,何時の間にか清々とした広場になっている.それに休憩用のベンチも幾つかある.
一同,ベンチに座り込む.私としては,ここでは休憩を取らずに,すぐ引き返す積もりだったが,成り行きで休憩を取ることにする.同時に,ここで休憩を取ったとして,逗子駅に到着するのは何時頃になるだろうかと,頭の中でシミュレーションを繰り返す.
<阿部倉山山頂>
■葉山大山へ下山
休憩を終えて,13時58分,阿部倉山山頂を出発する.
往路をたどって,一旦もとの登山道に戻る.ここから先は比較的歩き易い下り坂が連続する.
終点近くになると道幅が広くてジグザグに曲がりくねる切通になる.道路には落ち葉が降り積もっているが,砂利道で滑りやすい.
14時11分,飛び出るようにして舗装された道路に降り立つ.この辺りは葉山大山地区.登山道の終点である.歩道道路をちょっと下ると逗葉新道の枝道に突き当たる,突き当たったところに石塔2基が祀られている.
<阿部倉山山頂の看板> <石塔2基>
<長い階段を登って葉山桜山団地へ>
■ちょっと休憩
悪路で緊張が連続したので,14時15分,駐車場脇をちょっと使わせて貰い,5分ほど休憩を取る.
「もう坂道は終わりですか…?」
とどなたかが質問する.
「いえ…,逗子駅までに,もう一つ山を越えない辿り着けません」
14時19分,休憩を終える.
14時21分,逗葉新道を横断する.
<駐車場脇で休憩> <逗葉新道>
■立派な神社
逗葉新道を越えて,再び旧道に入る.
14時23分.立派な神社に到着する.この神社,私は以前からちゃんと調べなければ…と思ってはいるが,まだ神社の名前すら分からない.
神社に向かって,
「今日も無事,三浦アルプス北尾根縦走をしました…」
と心の中だけで参拝して通過する.
<立派な神社>
■急坂を登る
14時26分,右折して急坂の枝道に入る.垂直な賭が屹立していてちょっと息苦しい感じの坂道である.
坂道の両側には住宅が密集している.
坂道を登り切ると,その先は九十九折りの長い階段道になる.ごくユックリとした速度で急坂と階段を登り続ける.そして,14時30分,葉山桜山団地に辿り着く.
<住宅地内の急坂> <長い階段>
<葉山桜山団地から逗子駅へ>
■眺望を楽しむ
葉山桜山団地近くにある二つの古墳を通り抜けて蘆花公園へ降りるコースも考えたが,一同に疲労感が漂っているようなので,山道を降りて真っ直ぐ逗子駅に戻ることにする.
団地内の坂道を登って,見晴の良いところに立ち寄る.
眼下に逗子の市街地が広がる.遠くには丹沢の山々がうっすらと見えている.ただ残念ながら春霞が架かっていて富士山は見えない.
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■逗子の住宅地
眺望を楽しんだ後,団地の北側突き当たりから山道に入る.
尾根沿いの下り坂を進む.途中にある三差路を右折すると,やや急な下り坂になる.下り坂は大きく左に曲がって,竹林の脇を通過する.
14時59分,逗子市内の住宅地に無事到着する.
<葉山桜山団地から山道へ> <逗子に下山>
■新逗子駅
逗子の住宅地内を適当に歩いて,15時11分,延命寺前に到着する.左折して,15時13分,京浜急行の新逗子駅に到着する.ここで一旦解散する.
どこか適当なところで希望者だけでお茶でも飲もうということになる.
結局は全員がお茶をすることになる.お店を適当に探して,新逗子駅近くの喫茶店に入る.狭い店だが,2階に通られる.私はブレンドコーヒーを所望する.ところが中忙が混雑していて,全員が30分も待たされる.
私は明日某学会での報告の準備があるので,待ちきれずに,コーヒーは飲まないまま,先に失礼する.
<無事帰宅>
■接続が悪い
急いで逗子駅に向かう.
16時02分発の上り電車が丁度出たときに逗子駅に到着する.予定より1本後の電車に乗車する.そのためバスの接続が悪くなり,大船駅で30分ほど待たされることになる.
”こんなことなら,コーヒーを賞味してからでも同じだったな…”
と悔しがる.後の祭り.
■明日の準備でちょっと…
夕方帰宅する.
終始ユックリペースで歩いたので疲労感はゼロ.この分なら,明日のウォーキングと学会報告に差し支えることもないだろう.
”さぁ~てっと…! 明日の準備をもう少ししなければ…”
<ラップタイム>
9:50 JR田浦駅から歩き出し
10:12 田浦梅の里入口
10:45 展望台
10:57 横浜横須賀道路跨線橋を渡る
11:16 東尾根稜線
11:40 三差路を左折
12:01 グリーンヒル(12:32まで昼食)
13:05 二子山(上)(13:07まで展望休憩)
13:22 二子山(下)
13:51 阿部倉山(13:58まで休憩)
14:11 葉山大山付近に下山
14:15 駐車場脇(14:19まで休憩)
14:21 逗葉新道
14:23 立派な神社
14:26 急坂の枝道に入る
14:30 葉桜団地
14:59 逗子市内に下山
15:11 延命寺
15:13 新逗子駅着
[山行記録]
■水平歩行距離 9.7km
■累積登攀高度 611m
■累積下降高度 607m
■所要時間 (休憩時間込み)
田浦駅発 9:50
新逗子駅着 15:13
(所要時間) 5時間23分(5.38h)
水平歩行速度 9.17km/5.38h=1.70km/h
(おわり)
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1825ade93b72feecf0f38521ebc33c82
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の次回の記事
(なし)
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強風吹きすさぶ三浦アルプス北尾根・二子山・阿部倉山縦走
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