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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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ノルウェー紀行;プロローグ(1);事前準備

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                                 <計画の概要>

       ノルウェー紀行;プロローグ(1);事前準備
           (アルパインツアー)
      2013年8月19日(月)〜8月30日(金)

<出発前の日々>

出発日16日前:2013年8月3日(土) 雨後曇

 恒例の塔ノ岳登山に出掛ける.
 天気予報では終日曇りで,塔ノ岳山頂の最高気温は24℃とのことだったので,安心して出掛けたが,案に相違して登山口の大倉では小雨が降っている.雨の日の登山は甘い好きではないが,折角,高い交通費を支払ってきたことだし,わざわざ雨具を引っ張り出して着るほどの降りでもないので,そのまま塔ノ岳を往復した.
 塔ノ岳から帰宅すると,留守中に大きな荷物が届いている.発送元は登山専門の旅行社「アルパインツアー」社である.
 実は,山旅スクールの同期生,ノシイカさんからのお誘いもあって,アルパインツアー社主催のツアー,
 「北欧,”巨人達の住みか”トレッキングと北欧最高峰登頂12日間」
にエントリーしていた(以下北欧の旅と略す).
 実際にツアーに出掛けるのはまだまだ先のこと思っていたが,こうして書類などが送られてくると,そろそろツアーの準備をしなければと焦り始める.
 荷物の中味を確かめる.中には,以下に示す物品が入っている.試供品として,今回の参加者全員に配られたいようである.
  リュック(KRIOS TM40)       1個
  肩掛バッグ(HAGLOFS        1〃
 リュックの容量は40リットル.レインカバー付いている.肩紐は背高によって調整できるようになっている.何よりも有り難いのは,中型の容量のあるリュックなのに随分と軽量なことである.登山用品が年を追う毎に進化しているのが良く分かる.
 
<リュック>                                    <ポーチ>

出発日12日前:2013年8月7日(水) 晴・酷暑

 そろそろ,旅の準備をしなければいけないが,連日の暑さでその気になれない.
 “まあ…とにかく,今日は水曜日.ならばあれこれ考えずに塔ノ岳へ行ってこよう…”
ということで,早朝4時10分に自宅を出発,大船まで2.5キロメートルの山下りをして,小田急線渋沢へ向かう.渋沢発大倉行1番バスの乗客の中では一番早くバス停に到着する.
 蒸し暑くて悪条件の中,安全登山に徹しながら,どうやらこうやら往復する.このときの記録は当ブログで披露済みである.
 帰宅後は,塔ノ岳の記録を整理している内に,他のことはやる気が無くなり放置.
 机の傍らには,今秋出展予定の描きかけの絵が,もう何日も放置したままになっている.絵の方はサッパリやる気が起きないので,今秋は出展せずに済まそうか…なんて,怠惰な気持ちが湧いてくる.
 そういえば甲州道中の地図もとっくに完成しているのに,コピーが煩わしくて,3人の幹事に郵送するのが遅れている.こちらもナントカしなければ…
 明日,8月8日は,山旅スクール5期同期生の鎌倉案内の日である.今回は何処を案内しようかと考えている内に,どんどん時間が経って眠くなってしまう.

出発日11日前;2013年8月8日(木)  晴・酷暑 

 午前9時に大船駅に集合する.
 大船駅から,水道山,台峯緑地,源氏山公園,裏大仏ハイキングコース,大仏切通を経由して深沢までをブラブラと歩く.参加メンバーの中に,今回の北欧の旅に一緒に参加するTBさんが居られる.
 バス停深沢で皆さんを見送った後,ブラブラと丸山登山.帰宅.このときの記録も,当ブログに掲載済みである.
 帰宅後,北欧の旅の下準備や,展覧会の絵の制作を始めようと思うが,どうにも気が入らないので,20時頃,早々と就寝.

<山旅スクール5期同期会の皆さんと一緒に歩く>

出発日10日前;2013年8月9日(金)  晴:酷暑

 明日,8月10日に五十三次洛遊会のメンバー約10人ほどをが鎌倉に来られるので,地元鎌倉に住んでいる私が案内することになっている.今回は板東三十三霊場の内,鎌倉市内にある一番札所の杉本観音,三番札所の安養院,四番札所の長谷寺を周遊することになっている.
 参加者の顔を思い浮かべながら,何処をどう廻るか思案しながら,ルート地図を作成する.そんなことをしている内に,午前中の大半の時間を費やしてしまう.
 作業中,緊急地震速報が流れる.固唾を呑んで,何時揺れが来るか供えるが,結局は誤報だった.自身は来なかったものの,日本列島各地で集中豪雨が降っている.正に異常気象である.
 午後から,長女一家が全員で来訪.長女の旦那は海外の出先機関に長期出向中,つい先日,夏休みで帰国中.孫達が久々に会った父親にベッタリなのが微笑ましい.
 長女一家を交えて,私も,平素,自宅で飲む気にならないアルコールを楽しむ.少しアルコールが入れば酩酊する.もはや何もやる気にならない.
 …と,言うわけで,気ばかり焦り始めているが,旅の準備は全くできないまま就寝.

出発日9日前;2013年8月10日(土)  晴;酷暑

 五十三次洛遊会定例会当日である.相変わらずイヤになるほど蒸し暑い.
 鎌倉駅前に9時30分集合.舗装道路の照り返しで,避暑地の筈の鎌倉でも,舗装道路では34℃にもなっている.
 そんな悪条件の中,鎌倉駅から,鶴岡八幡宮,杉本観音,華頂宮邸,鎌倉逗子ハイランド,安養院,元八幡,御嶽大神,長谷寺を一回りした後,鎌倉駅まで戻る.サウナ風呂のような蒸し暑い中を約10キロメートル歩く.塔ノ岳登山とは一寸違った疲労感が残る.このときの記録も,当ブログに掲載済みである.
 今日,8月10日に,鎌倉の観音様をお参りすれば,四万六千日お参りしただけの御利益がある.いくら暑くても,この御利益に預からなければ…
 でも,正直なところ,疲れた.だから,旅の準備などトンデモハップン!(ちょっと古い表現だが,分かる方はかなりのご年配である.)
 帰宅後は,もちろん何もする気になれない.何もせずに就寝.

<五十三次洛遊会の旅>

出発日8日前;2013年8月11日(日)  晴;酷暑

 家内が次女一家の用事を手伝うために,今朝から明日夕方まで不在.私1人で留守番である.午前中にいろいろ仕事をしてしまおうと頑張るが,今日は通信回線がとても不安定で,物事が,思うように捗らない.実にイライラするが,こればかりはどうにもならない.とばっちりで,当ブログのメンテナンスにも随分と無駄な時間を費やしてしまう.
 業を煮やした私は,やるべきことを放り出して,大船駅まで散策.駅構内のBecker'sでコーヒーを賞味しながら気分を落ち着かせる.
 “よお〜しっ!…明日は終日家に籠もって北欧の旅の準備と絵の制作に励むぞ”
と自分に言い聞かせる.でもどうなることやら…

<暑い日のネコモード>

出発日7日前;2013年8月12日(月)  晴;猛烈に暑い

 出発日1週間前になり,私は少々焦り始めている.
 まずは,9月下旬に実施する甲州道中の地図(A4の大きさ)を3セットプリントアウトして,幹事お二人と,全員分のコピーをしていただくお一人に送らなければならない.1セット約20枚,3部で約60枚のカラープリントである.
 プリントをする前に,全体を見直して,細々したところを修正する.
 ところが,今日はもの凄い暑さである.避暑地であるはずの鎌倉に住まいしているのに,直射日光で屋根が熱せられたのか,自宅の作業場の温度が早々と34℃にもなっている.
 こうなると,人間だけでなく,パソコンも動作不良を起こす.あわててPC用の冷却ファンを装着して熱せられたPCを冷却するが,なかなか正常に復帰しない.やむなく室内の冷房装置をONにして,部屋全体を冷やす.
 そんなこんなで,PCさえチャンと動けば2時間程度で終わる作業が,夕方まで掛かってしまった.完成したプリントアウトを急いで郵送しようと思う.でも,今度はA4を入れる封筒がなかなか見つからない.さらには,地図を保護するために使いたい適当なビニール袋が手許にない.さらに,書簡の鏡につける文章をPCで造りたいが,今度は外付けて使っているキーボードの“W”が引っ込んだままになってしまい“わ””を”が打てなくなる.仕方なく「カナ釘流」の無惨な手書きの鏡を書いて,夕方,やっと梶原郵便局から書簡を発送した.
 私の願いは,地図などはPCを使って添付ファイルで送りたいのだが,OUTLOOKを使って送ると添付ファイルが認識できないPCを使っている人が居たり,PCに馴染めない人が居るので偉く大変…とはいえ,今日のように暑さでPCが参ってしまうと,どうにもならなくなる.
 なお“W”が陥没して動かなくなったキーボードは,ダメ元のつもりで,キーボードの裏蓋を外して,中から引っ込んでいる“W”を押し出して復旧させた.これでナントカ”W”も復帰したが,早晩,新しいキーボードに買い換えなければダメだなと覚悟を決める.
 そうこうしている内に,昨日から次女の家に行っていた家内が帰宅する.
 そんなこんなのトラブル続きで,旅の準備も,絵の制作も全く手つかずのまま,今日一日は終わってしまった,嗚呼! オレは一体どうなるんだろう. 
 就寝前にテレビを少し見る.なんと高知県四万十市で気温が41℃を超えたとのこと.
 “41℃?!!…!! そんな高温,聞いたことないぞ…”
 今日一日は暑さで不調なPCに振り回された一日であった.

出発日6日前;2013年8月13日(火) 晴 

 そろそろ,シッカリ準備を始めなければダメだ!
 朝の天気予報によると,今日は昨日ほどの蒸し暑くはならないようだ.そうは言っても,東京の最高気温の様相は33℃.今までの常識では33℃なんて飛んでもない高温だ.この所の猛暑からくらべると,33℃でも涼しいというのだから恐れ入る.私は,早々と日課業務をこなしたいために.自分のためではなく,PCのご機嫌を損ねないように,朝の内から部屋の冷房装置の電源をONにする.早く諸事を片付けて,午後からバックアップ用のキーボードを購入するために大船まで出掛けなければと思っていた.
 今日もまた日が昇るにつれて酷暑モードである.PCのための冷房はどうも心地よくないが,冷房もやむを得ない,キーボードでゴチャゴチャやっていると,?浜にいる孫娘がヒョッコリ現れる.勿論,孫娘は可愛いので,全てのスケジュールはご破算.例によって,
 “今日やらなくても済むことは,今日はならない…”
という私のグウタラ哲学が私の頭の中でのさばっている.
 とはいえ,どうも旅行のことが気になる.
 そこで,雑務を済ませた後で,数日前に旅行社から送られてきた資料に始めて子細に眼を通す.送られてきた資料は実に素晴らしい.簡潔で要領を得た説明書きと,日程表をまず眺める.その中に「標高はそれほど高くはないが残雪の中を歩く」 とか「鎖場があります」などという記事がある.私は今履いている軽登山靴では靴底がちびていてダメかなと心配になりはじめる.
 続いて添付されている地図を子細に眺める.さすが山専門の旅行者だけあって,バッチリの地図が揃っている.
 “よしっ!…この地図があれば,かなり良いプロフィールマップが作れそうだ”
 地図を眺めている内に,俄然,ファイトが沸いてくる.

<旅行社から送られてきた地図類>

出発日5日前;2013年8月14日(水) 晴

 もうそろそろ冗談ではなく,出発準備をシッカリ始めなければダメと思いながら,天気が良い水曜日となれば,これはもう塔ノ岳を往復するしかない.何もかもさておいて,早朝4時10分に家を出発.
 塔ノ岳登りに2時間57分,下りに2時間22分も掛けて,蒸し暑い最中,熱中症にもならずに無事往復する.
 帰宅後,近所にある掛かり付けの内科医を訪問,健康チェックを受ける.血圧が少々高めだが,これは仕方がないこと.それ以外は特に問題はなさそうである.
 折から2家族孫4人が来訪.内,2人は今晩ジイサンバアサンの家に宿泊するそうである.
 …で,今日の旅行準備は中段.いよいよ切羽詰まった感がある.どうしよう.

出発日4日前;2013年8月15日(木)  晴

■今日もクソ暑い
 今日は終戦記念日.直立不動で,玉音放送を聞いていたことを思い出す.
 さすがに今日の午前中は,ツアー会社から頂いた資料を熟読して,手荷物のチェックをし始める.あまり贅沢を言わなければ,小物以外に特に買い足すものは要らないようである.
 ついでに,旅行中の当ブログの予稿記事を日程順に予約投稿する.これで,当ブログにアクセスしていただいた方には,私が毎日何をしているか,ご判断いただけると思う.
 今日もまた,朝から隣のネコが,“ノテ〜ッ”と昼寝をしている.
 朝から蒸し暑いので,私もぼけているが,カメラのピントもぼけている.
 昨日から次女の孫2人が泊まりがけで我が家へ遊びに来ている.
 
<涼しいところはネコに聞け>

■やっと携行品のチェックを始める
 午後になって,重い腰を上げて,携行品のチェックを始める.
 チェックをするに当たり,アルパインツアー社から頂戴した資料や,過去の海外渡航の日記などを利用して,いろいろとチェックする.ただ,今回は重登山靴やアイゼン,ピッケルを使用する登山ではないので,それだけ気楽である.
 それでも,昼食後チェックを始めて,一応のレビューが終わると,もう17時を廻っている.そんなこんなで,天気さえ良ければ,毎日7000歩ぐらい必ず歩いている日課は,今日は中止.運動不足になるかな.でも,まあ,仕方がない.
 こんなことをゴタゴタしている内に,瞬く間に1日が過ぎてしまう.運動不足だ!

<2010年の旅の例>

■今回のチェックリスト
 まずはチェックリストに従って,携行品を一応並べてみる.
 いやはや,面倒だ!

               (現状)          
  パスポート    OK
  *現金                土曜日に手配.空港で両替,TC300ドル程度持参       
 *登山靴       靴底が大分ちびている.困ったな?(無理して新品購入か)
  スパッツ       ぼろいけど今のでOK
 *靴下         厚手2枚はあるが…    この際2足ほど買い足すか
  ズボン       ぼろいけどOK
  長袖シャツ    3枚ほど持参OK
  帽子        防寒用1個+つば付き1個
 *下着        吸汗速乾性上下3組OK? パンツ1枚買い足すか
  防寒具      フリース上下1枚OK
             薄手ダウンジャケット1枚OK
  雨具        上下1組(ウインドウブレーカー兼)OK
  バンダナ類    手拭い,バンダナなど数枚
  洗濯用具     洗剤適量+ロープOK
  ヘッドランプ    1個(予備電池・電球込み)OK
  洗面用具セット これから手配
  サングラス    1組(予備1組)OK
  近距離用メガネ 2組OK
  水筒        1リットルOK
  テルモス     1本
  中型ザック    40リットルOK
  私物整理袋   2〜3枚OK
  タッフルバッグ  1個OK
  ストック      2本OK(土突予備1個)
  スリッパ      1組
  デジカメ     1台(予備1台)+防水カメラ1台
  SDカード     数枚OK? 一枚買い足すか.
 *乾電池     単3数本,単4数本買い足す
  双眼鏡       OK
 *筆記用語     1.6mmボールペンを数本買い足す
 *ノート       B5冊OK B61冊買い足す
 *薬品類     常備薬(ツムラ68,胃腸薬,風邪薬,うがい薬)OK 
            日焼け止め,目薬を買い足す
 *嗜好品     菓子類,醤油,お茶類
 *時計       1個(予備1個)
  鍵         要チェック!
  救急器具薬品 結束バンド,瞬間接着剤,膝ベルトなどOK,
  高度計      OK
  コンパス      OK
  血圧計      OK
  予備メガネ    OK

出発日3日前:2013年8月18日(金) 晴

■まずは携行品を並べてみる
 相変わらず朝からガンガンの晴天である.今日も蒸し暑くなりそうである.
 早朝,一連の日課業務をこなしてから,昨日洗い出した携行品を,ひとまず一ヶ所に纏めてみる.勿論,まだ買い足さなければならない品物も多少あるが,これらを写真上の黒いタッフルバッグ,40リットルのリュックサクなどに入れることになる.なお,この写真には文房具類など,まだ,揃えていないものは入っていない.その代わりに出発当日着用する衣類はこのなかに含まれている.
 この他にもパスポート類,現金,TC,薬品など細々したものがある.
 これでも,多分,他の人に比較すれば,少ない方ではないかと思う.でも,何れにしても必要最小限かつ十分な品物を取りそろえるのは,毎度のことながら,とても面倒である.
 午後から藤沢・大船へ買い出しに出掛ける.面倒臭いなあ!

<持参するものを並べてみる>

■地図とプロフィールマップ
 午後になって,漸くプロフィールマップ作成に取りかかる.
 昨年,白内障の手術を受けてから,遠くは良く見えるようになったので大満足だが,机上の作業には老眼鏡が必要である.これがとても七面倒くさい.なので,デスクワークはついつい疎か,後回しになる.
 そりゃ〜そうだよ.机にしがみついているより,丹沢辺りを歩いている方がずっと気分が良いから…だから,デスクワークが後回しなんて,都合の良い言い訳を白内障手術にかこつけているだけだ.まあ,そんなことは自分でも良く分かっているけど…

■藤沢のコージツへ
 地図を何枚か見ている内に,眼が疲れてきた,ヤ〜メタッ!で,とりあえず登山用品の調達のために,藤沢のコージツまでお出ましだ.
 久々にコージツの登山用品売り場を見て回る.ここ数年の間に,全てのアイテムが格段に進化しているのに驚く.見ているとどれも是も欲しくなるので,実に困る.
 “登山用品って,何でこんなに高価なんだろう…”
 私はため息をつきながら,ボヤクこと,ボヤクこと…でも,必要最低限のものは買わなければならない.そこで安全第一を考えて,清水の舞台から飛び降りるつもりで,まずは軽登山靴を1足購入する.こればかりは致し方ない.その他に,靴下2足,パンツ1枚,これで2万円を越えてしまう.ガックリ!
 “山って,…金が掛かるなぁ〜…”
 ついで大船に戻り,デジカメ用の乾電池を数本購入する.
 これだけ出費すると,最早,恒例のコーヒーを賞味する気にもならない.シオシオとバス停に向かう.待ち行列の後ろに付くと,私の前の男性が,
 「いやあ〜暑いですね!」
と私に話しかける.
 男性の話はこうである.今日は藤沢へ行った.若い頃は藤沢まで歩いて行ったことがあるが,齢(よわい)80才にもなると,さすがに藤沢まで歩くのは無理だ.あなたはまだ若いようなので,たまには歩かないとダメですよ…
 私は返答に窮してしまう.まさか,わざわざ週に1〜2度は塔ノ岳に登っているとも言えないし.私がそんなに若くなくロートルだとも言いにくい.私はこの方のお説を温和しく伺う.その内にバスが到着する.私はホッとする.
 この頃は,さすがの避暑地鎌倉でも蒸し暑い.舗装道路の上では33℃にも達している.
 帰宅して,購入した品物を並べる.この中に特価品が入っている.悪趣味とこ思われる凄い柄のパンツだ.でも,まあ,品物の品質に問題ないし,それにこの年になったら,パンツ姿を披露する相手も居ない.だから柄などどうでも良いという結論である.
 “あっ! 日焼け止め,買うのを忘れた!”
 年を取ると,これだから困る.どうしても,物事が1回で済まない.まあ,明日,不足品を買いたそう.
 改めて,今日購入した物品を並べてみる.
 “これで2万円を越えてしまった! 嗚呼!”
ため息.2万円と言えば,塔ノ岳登頂1ヶ月分の費用に匹敵する.痛いよ!

<無理をして必需品を買い足したよ>

■ブログに予稿集を掲載する
 今回の旅行の予習を兼ねて,毎日の予稿集を取り纏めるのに多大の時間を費やす.
 毎日の行動を,ほんの一口ずつだが,メモにして投稿予約の手続きを済ませた.
 今回の旅行では,PC類は一切持参しないことにしている.どうせ山の中を彷徨くので,電源もままならないだろうし,思いものを持ち歩くのもシンドイ.だから,19日から30日までは,ブログのメンテナンスだけでなくPCメールもお預けである.
 それに,山の仲間でPCに追いかけられるのも,山へ行く本筋からは外れたことだとも思う…これは単なる言い訳だが…
 とはいえ,私の拙いブログにも,毎日,かなり大人数の方に訪問して頂いている.そこで,旅にはPCは持参しないが,短いけど毎日新しい記事が掲載されるように工夫した.正直なところ,結構大変な作業だった.

出発日2日前;2013年8月17日(土) 晴 

■まずはパッキング
 本当は塔ノ岳に行きたかったが,残念ながら,まだ旅の準備ができていない.
 午後から不足分を買い足すとして,午前中はチェックリストを首っ引きにして,パッキングを始める.
 パッキングの途中で細々としたものが抜けているのに気がつく.これらをノートに書き留めながら,2時間ほどでパッキングが終わる.
 今回は12本アイゼン,ピッケル,カラビナの類は不要なので,荷物が思ったより軽量なので安心する.
 午後からは嗜好品,携帯用コーモリ,小さなノート1冊.1.6ミリφのボールペン2〜3本会足すだけである.

■携帯用物干し
 実は,携帯用コーモリは手許に何本もあるが,どれもこれも,この所の吹き荒れる雨の中で骨が折れてしまい使い物にならない.
 …で,ふと思いついた.ただ棄てるのは勿体ない.そこで,コーモリの骨と布きれを切り離す.そして,簡易用雨具と携帯用物干しを作成した.
 まず,簡易物干しである.
 旅先のホテルの一室で,バスタブに浸かりながら,その日の肌着や靴下をチョコチョコと洗濯することが良くある.大抵のホテルには,バスルームに一寸したものを干す紐が付いているが,ちょっとものを干すとすぐに垂れ下がってしまい使い勝手が良くない.これには何時もしょうがないなと思い続けてきた.
 そこで新兵器である.まず,布を取り去り,さらに折れた骨はペンチで切り取る.そして傘のとてに細引きと小さなカラビナを取り付ける.細干物長さと,傘の幹を伸び縮みさせれば高さが調節できる.試しに,何枚か衣類を掛けてみた.元が6本骨の100円傘である.それにしては,干し物を5枚掛けてもびくともしない.シメシメ…こいつを持って行こう.
 ちなみに,骨岳の傘を閉じて,細引きでグルグル巻いてカラビナで留めればシッカリとまつまる.こりゃ〜あ…新兵器だ!
 こいつを吊り下げたところの写真を撮るが,バックの風景まで鮮明に写ってしまう.この辺りがコンパクトデジカメの辛いところだ.
 
<100円傘の簡易物干しを吊す>                  <閉じればこの通り>

■簡易雨具
 これは私の発案ではないが,残った布きれに,自分の頭が通るだけのスリットを切り込んで,頭から被ってみる.
 もともと傘の布だから多少の防水性はある.これにレインハットを被れば,一寸した雨ならOKのようだ.第一,丸めてしまえば場所も取らないし,とても軽くて便利だ.どうせ我が家には,骨が折れた100円傘がまだまだあるので,この簡易雨具は使い棄てにしても良い.手間を掛けて,切り口を絎けることもない.気になったら切り口にセメダインでも垂らしておけば十分.
 …で,こいつをリュックの中に入れておくことにする.
 洗面所の鏡を利用して,こいつを被っているところを写真に撮った.結構イカしているなと自画自賛.
 もう一人の私が,
 「遊んでばかり居ないで,早く準備をしてしまいなさい…」
と私を叱咤する.
 “ハイ,ハイ…ご尤も”

<100円コーモリの首かぶり雨具>

■新品軽登山靴の履き初め
 午後から,旅に持参する予定の品物で不足している細々した品物を購入するために大船まで出掛けて.ついでながら,昨日,なけなしのお金を叩いて購入した軽登山靴の履き卸をした.大船までの約2.5キロメートルの舗装道路を軽登山靴を履いて歩くんだから,如何にも珍妙である.
 幸いなことに,新登山靴は,何の不具合もなさそうである.

■プロフィールマップを作ってビックリ
 旅行社から頂戴した地形図を便りに,トレッキング全行程と,ガルホビッケン登頂全行程のプロフィールマップ作りに専念した.
 あちらの地形図は,カラーなので見た目には綺麗だが,いざ詳細に検討しようとすると,実に見にくい.日本の25000分の1の地形図の方が余程鮮明で見やすい.とにかく大変な苦労をして,随分と時間を掛け,なんとかプロフィールマップを作り終えた.
 出来上がったプロフィールマップを見て,私は随分と緊張した.ガルホビッケン山の登頂は,どう考えても塔ノ岳よりきつそうである,それに登山道の3分の1は雪山のようである.また,5日間のトレッキングは,毎日15キロメートル程度の距離である.まるで,5日間,街道歩きを続けた翌日に,丹沢の塔ノ岳を越えて丹沢山まで往復するような感じである.
 “オレの体力,持つかな?”
 正直なところ,少々,気になり始める.
 とはいえ,苦労してプロフィールマップを作ったので,トレッキングと登山の全貌をかなり細かく把握することができた.

<眼をしょぼつかせながら作ったプロフィールマップ>

出発日1日前 2013年8月18日(日)

 あれよあれよと言っている内に,出発日1日前になってしまった.
 何時ものように,早朝3時半に起床する.真っ暗な中で,近くの公園の方から,
 「ボーッ,ボーッ,・・・・」
というカエルの啼き声が聞こえてくる.
 今日1日は,多分,こまごまとした渡航準備で明け暮れるだろう.午後から大船から成田までの電車のキップでも買いに行こうかと思っている.
 今日1日の出来事は,後日,記録し直すとして,プロローグ(1)は,この辺りでお開きにしよう…というのも,そろそろ1回に投稿できる容量の限界間近だから…
                              (プローローグ(2)につづく)

「ノルウェー紀行」の前回の記事
(なし)
「ノルウェー紀行」の次回の記事
(後日記載)
「ノルウェー紀行」の索引
(編集中) 


 


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