<石澳山仔を見下ろす>
香港トレイル50km大踏破;第4日目(3);烈風のセクション8
(アルパインツアー社)
2016年1月28日(木)~2月1日(月)
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第4日目;2016年1月31日(日) 曇・強風
<ルート地図>
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<強風の中を登ったり下ったり>
■いよいよセクション8だ
私達は,11時08分,セクション7の終点,つまりセクション8の始点に到着する.
ここで少々休憩を取って,11時13分にセクション8始点から歩き出す.
すぐに,なだらかな登り坂の階段道になる.
<セクション7の始点>
■草木の間を抜ける登り坂
先頭は現地ガイドのMKさん.私達はその後に続く.相変わらず,焦れったいほどの超ユックリペースである.
ビッシリと繁茂する草木の間を抜ける登山道なので,眺望は全くない.強い風が絶えず吹いているらしく,ビュービューという風の音が絶えず聞こえている.
<緩やかな登りの階段道を進む>
■巨石が転がる登山道
11時21分,巨石がゴロゴロと転がっている稜線に出る.眺望が開けて,前方には,私達がこれから登る山が見えている.
大きな石を縫うように登山道が続く.眺望が開けるにつれて,強風が直接身体に当たるようになる.
11時26分,標識H085(始点から42.5キロメートル)を通過する.
<巨石が転がる登山道>
<烈風の龍脊縦走>
■いよいよ龍脊
11時33分,龍脊(Dragon!s Back)の案内標識に到着する.ここからセクション8の核心部が始まる.
<龍脊の案内標識>
■眺望を眺めながら休憩
龍脊の案内板近くの広場で,眺望を眺めながら,暫くの間,休憩を取る.低く垂れ込めた雲の下に海が見えている.地図を引っ張り出して,どこを見ているのか確かめたかったが,風が強いので,地図を広げることもできない.
”まあ,いいか…海は海だ”
と訳の分からない理由をつけて,納得する.
ほんの数分の休憩で,また稜線沿いの道を歩き出す.強風が絶えず私達を煽るように吹き付ける.
<眺望を眺めながら小休止>
■石澳山仔を見下ろす
11時41分,前方に小高い山が見えてる.絶えず強風が吹き付けるので,地図を開いて山の位置を確かめられないのが残念である.
ときどきハイカーとすれ違う.
私達は前方の山裾をトラバースする道をひたすら歩き続ける.
進行方向右手に,海に向かって小さな半島が突き出ているのが見える(冒頭の写真).丁度,幕山山頂から真鶴半島を眺める風景に似ている.
あとで地図で確かめると,石澳山仔(Dhek.O.Head Land)という所らしい.
11時55分,標識H087(始点から43.5キロメートル)を通過する.
<小山の裾をトラバースする>
■トレイル最高峰打燗埕頂山
烈風が吹き荒れる.一時,立っているのもやっとという強い風に曝される.壊れたコーモリの布で作った私自慢の雨合羽が,強風に飛ばされてすっぽり頭から外れて,アッというまに谷間に消えていく.
「この辺りは,何時も強い風が吹いているんで,背の高い植物は育たないんです…」
とMKさんが説明する.
11時59分,香港トレイルの最高峰打燗埕頂山(Shek O Peak;標高284メートル)に到着する.ここはちょっとした空き地になっていて,大きな標石が立っている.
ここで暫くの間立ち休憩を取る.そして,12時01分,また歩き出す.
<最高峰打燗埕頂山山頂>
■大浪湾を見下ろす
12時06分,標識H088(始点から44.0キロメートル)を通過する.相変わらず尾根道を北の方向に向けて歩いている.
12時10分,眺望の良いところで,展望休憩を取る.
進行方向左手に瀬戸内海を連想するような,海と島が見えている.
眼下にはセクション8の終点,大浪湾(Tailong Wan)が見えている.私達はこれから尾根道を大回りして,大浪湾に下る予定である.
<眼下に大浪湾>
■龍脊道終点
12時18分,標識H089(始点から44.5キロメートル)を通過する.この標識から暫く先へ進むと下りの階段道になる.
12時24分,階段道と直角に走る山道に突き当たる.
ここが龍脊の終点である.
三叉路には立派な案内標識が立っている.標識には「石澳道(Shok o Road 2km,1時間,大潭峡(Tai Tam Gap,2km,1時間))」などと書いてある.
<龍脊の終点>
<長い下り坂>
■路傍で昼食
三叉路で,MKさんが,
「この先,昼食を摂る適当なところがないので,この辺りで昼食にしましょう…」
と私達に提案する.
私達は,三々五々,道路の山側の斜面に寄りかかって,ちょっと遅めの昼食を摂る.私も今朝支給されたランチボックスを摂りだして果物などをソソクサと食べる.
<登山道の山側に座り込む>
<ランチボックスに入っている果物>
■下り坂の連続
昼食を終えて,12時45分,午後の部の開始である.
三叉路を右折して大潭峡方面に向かう.ここからは少し急な下り坂が延々と続く.
右膝の故障から立ち直ったばかりの私にはちょっと手強い.私は特に注意しながら慎重に皆さんの後を追う.
12時51分,標識H090(始点から45.0キロメートル)を通過する.続いて,同じような坂道を下り続けて,13時01分,標識H091(始点から45.5キロメートル)を通過する.
<長い下り坂が始まる>
■石畳の路
13時06分,標識H092(始点から46.0キロメートル)を通過する.この辺りから少し登り返しが在り,13時18分,標識H093(始点から46.5キロメートル)を通過する.
この辺りから,平たい石を敷き詰めた遊歩道風の道に次第に変わっていく.
<石畳の路>
■公園風の広場に降り立つ
13時25分,公園風の広場に降り立つ.
やっと下り坂が終わって,ホッとした気分になる.この辺りからは,随分とリラックスした気分で,緩やかな下り坂を,ノンビリと歩き続ける.
<広場に降り立つ>
<石澳郊野公園>
■石澳郊野公園に到着
13時27分,石澳郊野公園案内板の前に到着する.ここで香港トレイルはほぼ終わりに近い.
案内板の前で,13時34分まで,休憩を取る.
<セクション8の終点>
■展望台に到着
13時36分,標識H094(始点から48.0キロメートル),13時45分,標識H095(始点から48.5キロメートル)を通過する.
13時46分,園内の展望台に到着する.辺りは広々とした公園になっている.整備も良く行き届いているようである.
<園内展望台に到着>
■展望台からの眺望
展望台からの眺望を愉しむ.眼下には高層ビル群がひしめいている.その先には海が見えている.
眼下に見えている街は一体何処なんだろう?
今更,地図を開いて見る気にもならないが,要するに私達はまだ随分と高い所にいる.これから海辺まで降りなければならない,
”まだ,まだ,先が長いな…”
と覚悟する.
<展望台からの眺望>
<トレイルの終点>
■階段道を下る
休憩を終えて,13時57分,歩き始める.
13時58分,「大浪湾1.5km」の標識を通過する.この辺りから森林の中の下り坂が連続する.
足許は整備された階段道である.
<階段道を下る>
■標距柱(Distance Post)の説明板
14時29分,標距柱(Distance Post)の案内板の前に到着する.中国語と英語の説明文が書かれている.
読むのが面倒なので(読めないから?),写真だけ撮っておく.
<標距柱の説明文>
■標識H100
標距柱の隣に標識H100(始点から50.0キロメートル)の標識が立っている.この標識にタッチして,3日間のトレイルは無事終わりになる.
”皆に置いて行かれずに頑張ったな…”
と一応は自分自身を誉めておこう.
<標識H100>
<大浪湾>
■大浪湾の集落に到着
14時29分,前方に大浪湾の集落が見え始める.
公園入口には何やら案内板が立っているようである.本日の終点まで後僅かである.
<トレイルの終点から大浪湾の集落に入る>
■大浪湾の集落を通り抜ける
道路か裏庭か良く分からない通路を右へ左へと抜けるように歩く.やっぱりカオスだなというのが率直ないんしょうであr
<集落の中を抜ける>
■広い砂浜
集落を抜けて14時34分,広々とした砂浜にでる.
先ほどまで吹いていた強風もなんとか収まったので,広々とした気分は最高である.私達は砂浜で思い思いの自由時間を過ごす.
<広い砂浜>
■龍脊が見える
砂浜に立って,後ろを振り向くと,先ほど烈風の中を苦労して通過した龍脊の尾根が見える.
「…あそこの尾根を通ってきたんですよ…」
MKさんが説明する.
<振り返ると龍脊の尾根が見える>
■踏破証を授与される
14時20分頃から,砂浜の上で踏破証の授与式が行われる.
私達は一人ひとり,MKさんの前で厳かに頭を下げてから,香港トレイルの踏破証を授与される.
踏破証には,「あなたは上記(香港径のこと)のトレールを踏破されましたことをここに証しその栄誉を讃えます」と書いてある.発行者は香港政府観光局である.
そんなことを言ったら罰が当たるかもしれないが,ごく簡単なハイキングに参加したつもりだったのに,「栄誉を讃えます」なんて書いてあると,何となくこそばゆい感があるが,有り難く頂戴する.
<トレイル踏破証明書>
<ホテルへ>
■まずは風呂だ
14時53分,専用車に乗車する.すぐに発車,
その後,どの辺りをどんなコースをたどったのかは,全く分からないが,例により海底トンネルを抜けて,15時38分にホテルの自室に戻る.
風の強い1日を過ごした後だけに,自室に戻ると”ヤレヤレやっと感”がどっと出てくる.
まずはともかく風呂だ!
風呂から上がってからは,NHKのテレビを見ながら,休憩だ.残念ながら今の時間のNHKは子ども向けのマンガを上映している.その他の番組は中国語と英語ばかりで,チンプンカンプン.やむなく子ども向けのマンガをボンヤリと眺めながら時間を潰す.
■ロビーフロアーへ
今日の夕食は,北京料理だという.17時30分にロビー集合というお達しである.
まだ,時間があるので正直持て余す.
17時20分頃,まだ早いのは分かっているが,たまらずロビーフロアーへ向かう.
[本日のコースの感想]
(1)前半は水路沿いの単調なコースだった.
(2)後半は展望が素晴らしいコースだった.
(3)強風が吹き荒れたのには閉口した.
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「香港トレイル50km」の目次
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「香港トレイル50km」の索引
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