<平家狩人村>
湯西川温泉の旅:第1日目;平家狩人村と大懇親会
(塔ノ岳会)
2015年12月6日(日)~7日(月)
第1日目;2015年12月6日(日) 晴
<ルート地図>
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<町田から湯西川温泉へ>
■町田から出発
今日から1泊2日の予定で,塔ノ岳常連の忘年会が日光市の湯西川温泉で開催される.
集合は町田駅7時丁度,
私は何時もの塔ノ岳詣でのときより,1時間遅い5時10分に家を出発する.自宅近くの湘南モノレールの某駅から大船へ,大船から藤沢まで東海道本線,藤沢から小田急電車で町田へ.
私は,6時45分,町田駅に到着する.
集合時間の7時には出席予定者の全員が揃う.
今回の参加者は26名(男17名,女9名)である.今回初参加の方は4名(男3名,女1名)と伺っている.ちなみに私は今回で多分5回目の参加になるはずである.
私達は町田駅前から「おおるり観光」の大型バスに乗車して,定刻より15分ほど遅れて,7時47分,町田駅前から出発する.
出席者の大半は,日頃,塔ノ岳登山中に顔をあわせているお馴染みである.バスの車内はたちまちの内に和やかな雰囲気になる.
<大型貸切バスで町田駅前を出発> <車窓から紅葉の山野を眺める>
■自己紹介の代わりに…
9時03分,地理不案内の私にはどこだか分からないがパーキングエリアで最初のトイレ休憩を取る.幹事から,時間が押しているから,買い物などせずに,用事が済んだらすぐにバスに戻るように念を押される.
10分ほどの休憩でバスはすぐに発車する.
車内が落ち着いた頃,自己紹介が始まる.幹事が1分以内で話すように注意を受ける.
私は,平素から機会があったら「安全登山」の啓蒙活動をしたいなと思っていたので,わざわざ持参したスリング,カラビナ,ロープの現物を示しながら,
「この程度の道具はいつもリュックに入れておきましょう…僭越ながら,もし興味がある方がおられましたら,旅の間に,使い方をご披露します…」
と挨拶する.
幸いなことに,何人かの方々が,私が持参した道具に興味を示す.私は,もちろん,山の素人である.皆さんにとやかく言う資格など全くないが,事故に遭わないように,また万一事故を起こしてしまったら何ができるかを,常日頃,念頭におきながら登山を楽しむことがとても大切だと思っている.そのために,登山学校で習った諸々のことを引用しながら,安全登山の啓蒙活動をしたいなと思っている.
<今回持参した登山用品>
■湯西川温泉「平家本陣ホテル」に到着
ついつい話が余計な方に流れたので本題に戻そう.
途中,2箇所でトイレ休憩を取った後,途中の駐車場で,スノータイヤを装着したバスに乗り換える.この駐車場の位置を地図で確かめたかったが,私の手許の資料では良く分からない.
”分からなくても,まあ,いいや…”
もともと理系出身の私は,なんでも記録を取りたがる性癖があるので,他の人から見たら,どうでもいいことを,ついついメモってしまう.ところが,メモしようにも良く分からないところがあると気になって仕方がないという悪い癖がある.
11時25分,ともかく某所で別のバスに乗り換える.
運転手から,
「…ここから終点まで,車内でお酒など飲まないで下さい…」
と諭される.
私は内心で,このグループには酒癖の悪い人など居ないのに…不遜な注意だなと一寸不愉快になる.
12時21分,私達を乗せたバスは,無事,平家本陣ホテルに到着する.
入口には,「塔ノ岳会」と書いてある立て札が飾られている.
早速,幹事がチェックイン手続きを行う.
<ホテル入口の看板> <ホテルに到着>
■18畳の和室に6人
まずは割り当てられた部屋に入る.
私は,どうやら年長者だけが集められた部屋のようである.編集長のYKさん,キャベツのTZさん,チャンピョン,HNさん,STさんの6人が一緒である.部屋は18畳の和室,一寸した応接セットを並べたスペースが付いている.
まずは部屋に落ち着く.
■参考資料;湯西川温泉案内図
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<ホテルロビーに掲示されている案内図>
<平家狩人村見物>
■自動車組と歩行組
平家狩人村見学希望者は,13時丁度にロビーに集合する.結局全員が参加する.
参加者の内6人は,ホテルのマイクロバスで平家狩人村まで運んで貰えるとのこと.私は運動不足気味なので,歩くことにする.
13時丁度に,マイクロバス組,歩く組ともに,ホテルを出発する.
<マイクロバス組> <歩き組>
■延々と続く緩やかな登り坂
鬼怒川(かな?)の右岸から少しはなれたところを通る舗装道路に沿って,上流方面に向かって歩く.歩き出してすぐに「平家の里」入口を通過する.
10分あまり歩いたところで,橋を渡り,今度は左岸沿いの道を遡る.
13時13分.花和という集落を通過する.ここには大きくて立派な家が建ちならんでいる.
<花和の集落を歩く>
■平家狩人村に到着
13時30分,平家狩人村に到着する.
ホテルからの所要時間は丁度30分.2.5キロメートルの行程を30分で歩いたので,水平歩行速度は5.0キロメートル/時ということになる.累積標高(+)は97メートル,(-)は44メートルの高低差を無視して,時速が5.0キロメートルなら決して遅いとはいえない.これだけの高齢者の集まりなら,せいぜい時速3.5キロメートルぐらいが精一杯だろう.さすがに塔ノ岳常連は違うなと,私は内心で感心している.
先に自動車に乗って到着していた幹事長のTGさんが,
「…運転手さんに聞いたら,40分から45分かかるって言っていたのに,30分しかかからなかったですね.さすが…」
と言いながら,歩行組の私達を出迎える.
<平家狩人村に到着>
■様々な展示物
入口で500円也の入場料を支払って,園内に入る.
園内を順路にしたがって,1番館から順番に展示物を見て回る.これらの展示物にどの程度の学術的な価値があるのか,私には良く分からないが,嗜好を凝らした展示場が建ちならんでいる.
<まずは1番館に入る>
■朽ち果てた屋根の家
展示物をいちいち説明するのは冗長になるので止めるが,外観で目を惹くのが,上右の写真に示す朽ち果てた屋根の家である.
ちょっと興味を惹かれて,内部を覗いてみる.
部屋の真ん中に囲炉裏がある.囲炉裏の奥に主人が座っている.
この部屋に入ると,何となく懐かしさが込み上げてくる.私は幼年期を過ごした信州の田舎の家も,外観こそもう少しマシだったが,中はまあこんな感じだった.ただランプの代わりに定額制の裸電球が1灯点っているのが違うだけ.
<転じ家屋の内部>
■神社が並ぶ
園内の一番奥に神社が三つ並んでいる.だれを祀った神社か知りたかったが,良く分からないままやり過ごす.
でも,これらの神社の縁起がちょっと気になる.
<建ちならぶ神社>
■ちょっと裏山へ
神社を通り過ぎて,ちょっとだけ裏山に登ってみる.
すぐ目と鼻の先に,素晴らしい尾根が山頂に向かって伸びている.こんな尾根を見上げると,無性に登って見たくなるが,今日は団体行動なので勝手は許されない…が,ほんの一寸だけ登って見る.すると枯木を通して園内一円が見渡せる.
同行者の皆さんが三々五々散策しているのがとても良く見える.
あまり長居は出来ないので,すぐに斜面を降りて,皆さんと合流する.
<枯木の間から園内が見える>
■夫婦観音
園内の下の方まで降りる.夫婦観音の案内杭の所で,自動車の運転手が手招きしながら私を呼び止める.ボデーランゲージで,
「こっちへお出で…ここを見なさい」
と言っている.
私は招かれるままに夫婦観音が祀られている社殿に近付く.運転手が,中に入って良く見なさいというので,何が何だか分からないまま中に入って見る.でも,何のことか分からないまま,再び社殿の前に戻る.
改めて,夫婦観音のご神体を見上げ,やっと,
”なるほど,こういうことか…”
と納得する.
でも,何だかバカにされたような不快感が残る.
<夫婦観音のご神体>
■ティーブレーク
13時58分,夫婦観音近くの休憩所で,どなたかがわざわざ運んでくれたお茶を飲みながら休憩を取る.
<夫婦観音の前にて> <ティーブレーク>
<ホテルへ戻る>
■三十三観世音観音堂
平家狩人村の見物を終えて,14時丁度に平家狩人村を出発する.これから往路を辿って,ホテルまで戻る.
帰路も,自動車組と歩き組に分かれる.私は当然のことながら歩き組である.
帰路は総じて緩やかな下り坂である.この下り坂を,またもやかなりの高速度で歩き続ける.
14時07分,三十三観世音観音堂の前を通過する.往路ではここの写真を取り損ねたので,帰途では,シッカリと写真を撮る.
<三十三観世音>
■平家塚を経由してホテルへ
14時14分,橋を渡って川の右岸へ.
14時25分,平家塚の看板前を通過する.さらに平家の里の前を通過して,14時28分,無事,ホテルに帰着する.
<夕方のひととき>
■まずは温泉
暫くの自由時間を利用して,まずは地下1階温泉に浸かる.建物が川沿いの斜面に立てられているので,地下1階でも,外が良く見える.
私たち以外の宿泊客の姿もチラホラ見える.
ユックリと温泉に入りながら,日頃の疲労感を取り除く.やっぱり,温泉は良いものだなとつくづく思う.
■SSKさん登頂記念パーティ
16時30分から,ホテル1室で,SSKさんの200名山登頂記念パーティが開催される.
200名山を登り切るとは…いやはや大したものである.情けないけど,私には到底無理な相談である.とはいえ,塔ノ岳の仲間が200名山登頂の偉業をなしとげたのは,自分のことのように嬉しい.
記念パーティは大いに盛り上がる.
記念パーティが終了してから,30分の間,ISI主宰のカラオケ大会が開催される.カラオケが苦手な私には,まさに「忍」の時間である.願わくは自由参加にしてもらいたいと思いながら,ほとんど歌えないまま参加する.正直に言えばカラオケは苦痛.
<SSKさん200名山登頂記念パーティ>
<懇親会の夜が更ける>
■夕食会の開場
17時30分から夕食会が開催される.
2階の会場へ移動する.広い畳部屋である.部屋の脇にはカラオケセットが設置されている.適当な席に座りなさいという指示により,たまたま立っていた場所の直近の席に座る.
<夕食会会場>
■夕食のメニュー
夕食のメニューは下の写真の通りである.
お値段の割には,なかなか豪華である.温かい鍋物を付いているし…申し分ない.美味しく頂戴する.
<夕食>
■大カラオケ大会
夕食もそこそこに,またカラオケ大会である.私個人の趣味では,静かにユックリ夕食を楽しみたいところだが,これもお付き合い.カラオケこそ命と思っている方々も居られるので,応分のお付き合いは致し方ないと達観している.
19時30分頃,手を繋ぎ合っての大合唱をトリにしてカラオケ大会が終わる.
<編集長のご挨拶> <カラオケ大会が無事終了>
■二次会
二次会はカラオケ組と雑談組に分かれる.
私は雑談組.MGさんから,今日撮ったばかりのビデオを見せてもらう.夫婦観音の場面で大爆笑.
二次会で,2人の方が,私が持参したカラビナやスリングに興味を示す.
僭越ながら,スリングを使ったハーネスの作り方,カラビナの選び方と装着方法,インクノット結び,5メートルのロープの使い方,仕舞い方など,実習を含めて,指導させて頂く.
願わくは,私が塔ノ岳常連での安全登山普及のエバンジェリストになりたい.安全意識の徹底こそ,塔ノ岳登山を末長く楽しむ基本ではないかと思っている.
幸いなことに,2人の方は,チェストハーネスの作り方とインクノット結びを習得したようである.
■夜が更けて…
早寝早起きをモットーにしている私は,21時を過ぎると,もう眠くて仕方がない.
私は早めに懇親会場を抜け出して,もう一度大浴場で風呂に浸かってから就寝する.時計を見忘れたので,就寝したのが何期かは定かではないが,多分22時頃だったかと思う.
こうして第1日目は無事終わった.
(つづく)
続きの記事
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「関東・伊豆箱根・上信越の旅」の前回の記事
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「関東・伊豆箱根・上信越の旅」の次回の記事
(なし)
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湯西川温泉の旅;第1日目;平家狩人村と大懇親会
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