<懐古園の紅葉>
善光寺街道;第2回;第2日目();早朝お散歩;紅葉の懐古園
(五十三次洛遊会)
2015年10月27日(火)~2016年10月29日(木)
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第2日目;2015年8月27日(水) 晴
<ルート地図>
<2日目の朝>
■冷房が利かず蒸し暑い
寝具が違うとどうも熟眠できないようである.
それにヤケに蒸し暑い.冷暖房装置を冷房に切り替えているはずなのに,温風しか出てこない.どうやらこのホテルの冷暖房装置は古いものらしく,夏の間は冷房専用,冬の間は暖房専用と切り替えて使うものらしい.今はもう10月である.だから冬期間,当然,暖房という事らしい.
1時30分,蒸し暑さに堪らず,一旦,起床する.そして冷暖房装置のスイッチをOFFにして,窓を開ける.ところがこの窓,転落防止のためか,ほんの隙間程度しか開かない.
それでも,窓の隙間から気持ちよい冷気が室内に流れ込んでくる.その結果,15分ほどで,なんとか快適な室温になる.
再度,ベッドに横になる.今度は目が冴えてしまって,なかなか寝付けない.仕方がないので,テレビを点ける.隣部屋に音が漏れるとまずいので音量を最小限に絞ってテレビを見るが,地上波しか写らない.テレビは今時珍しいブラウン管式で.画面の上下左右が大分欠けて写るので文字列が映し出されると左右の数文字が見えない.
”凄いテレビだな…”
と思いながらも,止むを得ない.
その内に,どこかのチャンネルで,カナディアンロッキーの映像が流れ始める.つい先日,カナディアンロッキーを訪れたばかりだったので,興味深くテレビを見る.結局,私が訪れたキャンモア,バンフ辺りの風景はほんの一寸しか写らなかったが,カナダにはまだまだ美しいところが沢山あるなという印象を受ける.
■早朝散歩に出掛ける
5時45分,集合時間の5分前に,カメラと貴重品だけを持って,1階ロビーまで降りる.この頃,日の出が大分遅くなってはいるが,それでも6時には辺りが明るくなっている.
昨夜,夕食のときに,もし私と一緒に早朝散歩をする人が居たら,6時にロビーに集まるようにと伝えていたが,結局,お一人を除き,全員が集まる.
1人なら適当にその辺りをグルグル回ろうかと思っていたが,ほぼ全員が集まったとなると,シッカリしたコースを歩かなければならない.私は頭の中の脳味噌をグルグルとこね回しながら,即興で,40分コースを想定する.
「…では,早朝の懐古園を一回りしましょう…」
ということで,5時50分,ホテルから歩き出す.
<懐古園を一回り>
■鹿嶋神社前から酔月橋を渡る
小諸グランドキャッスルホテルから古城1丁目の住宅地を西へ向かう.早朝なので辺りは静まり返っている.
緩い下り坂をノンビリと歩く.
5時55分,懐古園の寅さん記念館脇の入口に到着する.日中の懐古園の入場料は1人1会300円だが,この時間は無料である.
私達は鹿島神社の前を通過して,5時58分,酔月橋を渡る.
<懐古園入口> <酔月橋>
■水の手展望台
6時01分,水の手展望台に到着する.
展望台から千曲川を見下ろす.小山敬三が描いた絵にもある風景である.
私はここからの眺望を,物心が付いた幼少の頃から,ずっと眺めてきた.だから愛着がある.時間さえ許せば何時までも眺めていたい眺望である.
<水の手展望台から千曲川を見下ろす>
■創造の森
続いて6時07分,馬場からほんの一寸だけ創造の森散策路に入ってみる.
紅葉の見頃には少し早いが,心地よさそうな散策路が千曲川まで続いている.時間さえあれば,是非,千曲川まで降りてみたいが,それは不可能.
ほんの2~3分だけ,その辺りを散策してから馬場に戻る.
<創造の森の散策路>
■紅葉の馬場
馬場に戻る.
見頃には少し早いとはいえ,紅葉が素晴らしい.ここは桜の名所でもある.
馬場のあちこちにテントが張られている.どうやら菊花展が開催されているようである.
<紅葉の馬場>
■菊花展を覗く
テントの幕の間から中を覗いてみる.スバラシイ!!
もちろん私には菊の観賞方法などは全く分からないが,素人眼にも,いかに丹精して咲かせたかは良く分かる.
他のテントも隙間から覗いてみる.どれも素晴らしい.
<菊花展>
■古城の石垣
石垣沿いに馬場を歩く.馬場沿いの桜が見事に紅葉している.
途中で,早朝散策をしている地元の方数名とすれ違う.
「…もし私がここに住んでいたら,私も毎日この辺りのお散歩をするよ…」
と同行の一人が独り言を言う.
<古城の石垣>
■素晴らしい紅葉
石垣沿いに,三の門方面に向かう.圧巻の紅葉である.
<大きな木が見事に紅葉している>
<紅葉の真っ直中を歩く>
■紅葉を愛でながら三の門へ
藤村記念館を過ぎる辺りから紅葉が一段と美しくなる.谷間の大木が紅葉し始めている.幾重にも重なる木の枝の赤,黄,緑のコントラストが何とも素晴らしい.
<谷間の紅葉>
■燃えるような紅葉
空を見上げると,朝日に照らされた赤と黄色の紅葉が燃えるような美しさである.暫くの間,空を見上げて紅葉を楽しむ.
<赤と黄の紅葉>
■三の門付近の紅葉
三の門に戻る.
紅葉した木に,丁度,朝日が当たりはじめる.なんとまあ,美しい紅葉である.異口同音に,
「すばらしい! 綺麗だ!」
<三の門付近の紅葉>
<鹿ノ谷と遊園地を廻って小諸義塾へ>
■鹿ノ谷
三の門前の広場から鹿ノ谷を経由して遊園地の方に向かう.
進行方向右手の谷を覗き込むと,何匹かの鹿がのびのびとした感じで寝そべっている.広々とした谷間でゆったりと飼育されているようである.
さらに先へ進んで,右手に遊園地を眺めながら,駐車場脇を懐古園出口に向けて歩く.
<鹿ノ谷でノンビリ飼育されている鹿>
■小諸義塾
住宅地内の急坂を登って,しなの鉄道小諸駅に突き当たる.左折して駅沿いの道を西に向かう.
6時41分,小諸義塾に到着する.
小諸義塾から,ふたたび三の門前の広場に戻る.
■虹を眺めながら…
懐古園の境内を抜けて,小諸グランドキャッスルホテル前の道に戻る.丁度そのとき,西の空に綺麗な虹が架かっている.
虹を眺めながら,6時45分,予定通りの時間にホテルへ戻る.
<虹を眺めながらホテルへ戻る>
<出発前の小諸グランドキャッスルホテル>
■朝食
7時から朝食である.
何時ものようにバイキング方式である.例の9箇所のヘコミのあるお皿に,好みのものを的手棟に取り分ける.空いているヘコミが気になるが,
”まあ,こんなところかな…”
で取り分けたのが,下の写真のメニューである.
これで栄養のバランスが取れているのか.カロリーが多すぎるのか,私にはサッパリ分からないが,まあ,こんなもんだろう.ちょっと塩分が多すぎるかもしれない.でも,気にしない…気にしない…
仕上げはコーヒーだ.
<私の朝食>
■ジャンボタクシーに乗車
7時30分頃,朝食を終えて,一旦,自室に戻る.
このホテルに連泊するので,今日の行動に不要な着替えなどはひとまとめにして,自室に置いたままにする.そのため今日持ち回るリュックは随分と軽くなる.
集合時間より少し早めに1階フロントでチェックアウトの手続きをすませる.
8時04分,ホテル玄関前から,予約していたジャンボタクシーに乗車する.これからジャンボタクシーで,昨日の善光寺街道終点,力士雷電之碑まで移動する.
<ジャンボタクシーで出発>
(つづく)
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「善光寺西街道」の目次
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