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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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アシニボイン紀行;第5日目(3);ワンダーパス(2)

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                                                             <ワンダーパス稜線からの眺望>

     アシニボイン紀行;第5日目(3);ワンダーパス(2)
          <アシニボインロッジ3日目>
           (アルパインツアー)
      2015年9月21日(月)~29日(火)
前の記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/29402f2bafdc9760e92871b1bfd2a192

第5日目;2015年9月25日(金) (つづき) 雨後曇

<ルート地図> 前回の記事参照

<ワンダーパスのコル>

■コルの案内板
 私達は,11時35分,ワンダーパスのコルに到着する.広々とした展望の良い所である.
 コルの一番高いところに,案内板や標識が何本か立っている.赤い地色に熊の顔が描いてある案内板が目立つ.どうやらこの辺りもクマの生息地のようである.
 マウントアシニボイン州立公園の境界を示す案内板も立っている.
 辺り一面に岩礫が散らばっている.相変わらず冷たい風と小雨が降り続いている.
 
<熊の注意書き>                           <アシニボイン州立公園の境界>

■広々としたコル
 雨雲が垂れ込めているので視界は遠くまで利かないが,広々とした空間が広がっている.
 ちょっと先へ行ったところに小さなケルンがある.
 雨のためか,なんだか,荒涼とした風景に感じる.

<広々としたコル>         ↑
                    ケルン

■広々とした景観
 コルからは広々とした景観が楽しめる.もし晴れていれば素晴らしい展望が開けているだろう.
 地図を見ると,ここからコルを越えて先へ進むと,約2キロメートルほどでまーベルレイク展望台(Marvel Lake Viewpoint;標高1,800メートル)があるはずである.推定で3時間もあれば充分に往復できそうな距離である.ちょっと行ってみたい気がするが残念.
 下の写真の左手に見える断崖の山はザタワーズ(The Towers;標高2,846メートル)の末端である.

<広々とした景観> ↑
           ザタワーズの末端

<道のないところを適当に…>

■ワンダーパスから下山開始
 休憩を終えて,11時39分,ワンダーパスを出発する.相変わらず小雨が降りしきる中を,稜暫くの間,線沿いに東南東の方向に向かう.そして,道のないガレ場を下り始める.
 私達は左右に少し散らばって,全く道がないところを通って,ユックリと下山を開始する.

<ワンダーパスから下山開始>

■小さな池二つ
 背の低い木が疎らな原野が続く,
 11時50分頃,小さな池の畔を通過する.どうやら,この二つの池は手許の地図には記入されていない.私は山のことには疎いので滅多なことは言えないが,一種の地塘のような感じの池である.

<小さな池の畔を行く>

<川沿いを下る>

■水に浸食された谷
 11時55分,水に浸食された谷の淵に出る.地図で確かめると,往路で登った登山道より少し北側を下っているようである.
 谷は下流に向かうにつれて,段々と深くなっていく.
 私達は谷川の左岸沿いに,暫くの間,下り続ける.

<谷の左岸沿いに下り続ける>

■小さな滝の連続
 下流に向かうほど谷が段々と深くなる.所々に,小さな滝ができている.滝壺の水がとても清んで綺麗だ.
 この辺りまで下ると,かなりの高度感があって,谷に近寄りにくくなる.
 小さな滝が何段にも重なっている.

<小さな滝が何段にも重なっている>

■谷沿いのガレ場を下る
 樹林帯と谷との間にガレ場が続く,進行方向右手に谷,左手に樹林帯を眺めながら,ガレ場を下り続ける.

<樹林帯と谷の間のガレ場を下る>

<迫力満点の多段の滝>

■次第に深まる渓谷
 進行方向右手に谷を眺めながらガレ場を下る.川の水に浸食された谷が次第に不覚なり,急峻になる.
 何時しか谷底を流れる川も,小さな滝が連続するようになる.

<小さな滝が連続する>

■蛇行する滝
 断崖の勾配が次第にきつく深くなる.蛇行する滝がいくつも繋がっているのが見下ろせる.この辺りまで下ると,高度感が増して,写真を撮るのにも少々恐怖を感じる.
 ”こう言うところではラフティングはムリなんだろうか…”
と余計なことを連想する.

<蛇行する滝の連続>

■樹林帯に入る
 11時58分,谷を覗きながら,2~3分立ち休憩を取る.
 休憩後,谷から離れて樹林帯の中に入る.もちろん道はない.樹林帯の中を,ひたすら現地ガイドのクロードさんの後を追いながら歩き続ける.

<一旦樹林帯の中に入る>

■立派な滝壺のある滝
 12時07分,再び滝の脇に飛び出るようにして到着する.往路で見た見覚えのある滝である.私達はここで往路に合流する.
 私は滝壺の写真を撮るために,少し滝に近付く.もちろん足場には十二分に注意して…である.でも,それを見ていた誰かが,
 「…下に落ちちゃうよ…」
と私に注意する.
 下の写真で分かるように,私は落ちるような所まで行っていないが,上から見ると,谷の中まで降りていったように見えるのかもしれない.
 ソソクサと滝の写真を撮って,元の位置に戻る.

<見事な滝>

<樹林帯の中で昼食>

■小川を渡り樹林帯へ
 滝を見物してからは,ほぼ往路に沿って下り続ける.
 12時11分,小川に掛かる木橋を渡る.右岸に渡り終えたところで,また道路から離れて,山沿いの樹林帯の中に入っていく.

<小川を渡り右手の樹林帯へ>

■雨除けの密林
 暫く樹林帯の中を歩いて,12時15分,幹が細い樹木が遠景にビッシリ生えている場所に到着する.マーチさんが,
 「…ここなら,雨露が凌げる.この中で昼食にしよう…」
という.
 なるほど,人が数名は入れるほどの空き地の周囲にビッシリと細い幹の木が生えていて上空は木の葉でシッカリ覆われている,したがって多少の雨は密集した木の葉で遮られて下まで落ちてこない.
 「こういう場所があるなんて,よくご存じですね…」
とどなたかが言っている.


<密集した樹木で囲まれた雨除けの場所>

■昼食
 幸いなことに雨が止んだ.折角の場所も10人が入り込むのには,いささか狭いので,私は近くの倒木に腰掛けて,昼食を取ることにする.
 下の写真が,朝食の後,自分で勝手に作ったサンドイッチである.リュックの中に入れている間に,形がかなり崩れてしまったが,野菜タップリの美味しいサンドイッチである.それにロッジ特製のパンも美味しい.勿論,私は大満足.

<私のサンドイッチ>

■壊れた傘の利用
 12時46分,昼食を終えて,再び歩き出す.
 雨は止んでいるが,まだ雨雲が上空を覆っている.雨具を脱ぐか,そのまま着用しているか迷うような空模様である.
 私は,雨具を脱いでしまう.その代わりに,壊れたコーモリの骨から外した布をちょっと下降したものを頭から被る.一寸したポンチョになる.もともと100円ショップで購入したコーモリである.コーモリは壊れてしまったが,全部捨ててしまうのは勿体ないので,布だけ切り取った.そして,頭が通るだけスリットを切り込んだだけのもの.これは一寸した雨でも充分ポンチョ代わりになるのでて,とても便利である.
 この壊れコーモリのポンチョは,同行の皆様にも大変好評である.そこで,今夜,夕食後,破れコーモリポンチョの作り方を披露することになる.


■雷に打たれた大木
 12時49分,クロードさんが,幹の半分が欠損した大木の前で,
 「この木に雷が落ちて,幹の半分が焼けてしまったんです…」
と説明する.
 私は説明を聞きながら,こんな高緯度の所でも,積乱雲が発達することがあるんだなと認識を新たにする.

<落雷の傷跡>

<素晴らしい樹林帯を行く>

■見覚えのある山が見える
 引き続き,登山道から外れて,樹林帯の中をひたすら歩く.進行方向左手には見覚えのある山が見えているので,登山道からそれほど遠くまで離れているわけでもなさそうだが,地図を見ても,どこを歩いているのか,ハッキリは分からない.私には地図上で現在地を確認することができなくなる,
 ”もう,どこでもいいや…”
ちふてくされた気分になり,地図で王子とを諦める.
 周囲は相変わらず素晴らしい紅葉である.

<紅葉の樹林帯の中を歩く>

■紅葉の真っ直中
 紅葉の林の中を歩き続ける.
 13時12分.動物の糞を見付けて立ち止まる.多分,熊. この辺りの自然は,人間と動物が共存の場になっていることを実感する.
 樹林帯の向こうには残雪の山稜が見えている.

<紅葉の真っ直中を歩き続ける>

<池の畔>

■なだらかな登り下り
 なだらかな登り下りが連続する.ときどきメドウを横切る.クロードさんが,
 「…今日のメドウは濡れていてスリーピングはダメ…」
と上段を言う,
 前方には,峻険な山脈が相変わらず見えている.

<起伏のある林の中を行く>

■小さな池の畔
 13時32分,小さな湖の畔を通過する.地図でこの湖がどこかを確かめるが,ハッキリしない.
 ”まさかサンバーストレイクではないな…”
と思いながら,クロードさんに確かめる間もなく,通過してしまう.
 対岸の山が湖面で反射している.素晴らしい風景である.

<小さな池の畔>

■残雪の藪道
 13時59分,藪漕ぎが始まる.どこを歩いているのか見当が付かないが,ところどころに残雪がある.
 小さな木が密集しているところを暫くの間歩き続ける.

<残雪の藪漕ぎ>

■メドウ
 14時06分,見晴の良いメドウにでる.気持ちが良いところである.
 先ほどまで雨が降っていたので,下が濡れている,今日は昼寝をするわけにはいかないが,下が乾いていたら,昼寝がしたいところである.
 ここで,廻りの風景を眺めながら休憩を取る.まだ,時間がタップリあるので,雑談をしながらユックリと休憩.

<メドウで休憩>

■ロッジが見える
 メドウでの休憩を終えて,14時28分,歩き出す.
 暫くの間,藪漕ぎをして,また飛び出るようにしてメドウにでる.また藪漕ぎを繰り返す.そして,14時49分,三差路に出る.三差路を左折する.
 今度は登山道に沿って歩く.
 15時15分,前方にアシニボインロッジが見え出す.

<前方にロッジが見える>

■無事ロッジへ
 15時17分,無事,アシニボインロッジへ戻る.
 クロードさんと,ツアーリーダーのTMさんが,愛想良く,
 「ご苦労様でした…」
と参加者をねぎらう.
 ワンダーパスのコルを出発したのは,11時39分たっだので,休憩時間を含む下山所要時間は3時間38分(3.63h)である.
 したがって,
  水平歩行速度    3.0km/3.63h=0.83km/h
  下降速度       220m/3.63h=60.6m/h
ということになる.
 とりあえずは,全員が談話室に入って,今回のハイキングの余韻に浸る.
 30~40分程,雑談楽しむ.
 雑談の中で,私は壊れたコーモリ傘の利用方法を披露する.  

<無事,アシニボインロッジへ戻る>
                                      (つづく)
次の記事
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1e91da4009e431ef466f9f94452e7b40

「カナダアシニボインハイキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6e286e4ab2426961bf48a1d7a17ce46d
「カナダアシニボインハイキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dae26e12affc9d89924fbd7f43fe2942

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.












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