<レイクマゴグを望む>
アシニボイン紀行;第3日目(3);サンバーストレイクトレイル
(アルパインツアー)
2015年9月21日(月)~29日(火)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1d0ed15f5cf6b5c255316eac054ff24d
第3日目;2015年9月23日(水)(つづき) 晴
<ルート地図>
■アシニボイン全体図
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■サンバーストレイクトレイル地図
■サンバーストレークトレイルプロフィールマップ
<サンバーストレイクを目指して>
■アシニボインロッジ前から歩き出し
アシニボインロッジの広場の先にあるベンチに腰を下ろして,Mt.アシニボインとレークマゴグの風景を楽しみながら昼食を摂る.
昼食を済ませてから,一旦,自室に戻って,同室のSKさんと雑談.SKさんからシベリア鉄道に乗車したこと,キリマンジャロに登ったことなど,武勇伝を拝聴する.
今日は14時から,近場を少しばかりハイキングすることになっている.
13時40分頃,
「…私,ちょっと外の風景を見たいので,先に外へ出ます…」
とSKさんにお断りする.
「私も一緒に出ます…」
とのことだったので,ハイキングの支度を整えて,ロッジの外へ出る.
先ほど,昼食を食べていたときに較べると,少し気温が下がったようで,ちょっと寒い感じだが,ハイキング日和には違いない.
13時45分頃,全員が揃う.
今日はアシニボインの従業員の男性(名前忘れた;仮にAさんとする)が私達を案内してくれることになっている.
14時15分にアシニボインロッジ前から歩き出す.
先ほど私が昼食を摂るために座っていたベンチの脇を通過して,レークマゴグの湖畔まで降りる.その後,湖畔沿いに西南西の方向に歩き続ける.
<アシニボインロッジ前から出発,まずは湖畔まで降りる>
■湖畔の絶景を楽しむ
歩き出してから5分ほどで,レイクマゴグの湖畔沿いの道まで降りる.レイクマゴグの先には氷河を抱くMt.アシニボインなどの尖鋒が聳えている.いずれの山も,そう簡単には登れそうもない岩山である.まるで息を呑むような存在感がある山ばかりである.
私達は,暫くの間,この景色に圧倒されながら,立ち休憩を取る.
<レイクマゴグ湖畔の散策路>
■絵はがきのような風景
レイクマゴク沿いのトレイルを歩く.トレイルの道幅は狭いが良く整備されていてとても歩き易い.
湖の真南にMt.アシニボインが聳えている.アシニボインの山麓から切り立った断崖の上まで大きな氷河が流下している.現地ガイドAさんの話によると,この氷河は最近まで湖まで続いていたとのことである.
氷河を眺めながら,雑談のテーマは地球温暖化に変わる.
「もうすぐ氷河がなくなっちゃうんじゃないですか…」
と,どなたかが,Aさんに伺う.
「まあ,大丈夫でしょう.そう簡単に氷河はなくならないです…」
とAさんは,まあ,楽観的である.
<レイクマゴグからMt.アシニボインを望む>
■湖畔で休憩
14時08分頃から,湖畔沿いのトレイルがだんだんと湖畔から離れ始める.でも,相変わらず歩き易い水平道が続いている.
私は風景写真を存分に撮りたいので,終始グループの後ろの方を歩き続ける.その方が気儘に歩けるので,私にとって好都合である.
<湖畔沿いの道をノンビリ歩く>
■分岐2で右へ向かう
14時39分,分岐2に到着する.ここで道路はY字型に分岐する.左手の道はレイクマゴグの戸外沿いのトレイルだが,途中で終わりになる.現地ガイドの話では,レイクマゴグを一周するトレイルはなく,仮に一周するとなると,道路がないので,かなり困難だという.
私達は,Y字の分岐を右側に曲がって,サンバーストレイクトレイルに入る.トレイルは次第にレイクマゴグから離れて,山の中に入っていく.
<分岐2を右折して山に向かう>
■断崖を見上げながらU字谷を登る
進行方向左手に,物凄い断崖が見え始める.この断崖はウエッジウッドピーク(Wedgewood Peak;標高3,024メートル)から北に延びる稜線の末端に位置していて,標高は約2,750メートルである.今,私達が歩いて居る場所の標高は約2,250メートルである.したがって,この断崖の落差は約500メートルということになる(私の地図読みが正しければ…).
私達は明らかに広大なU字谷を遡っている.
”このU字谷は,多分,氷河によって削られたに違いない…”
と私は勝手に想像しながら登り続ける.
<U字谷の断崖の下を行く>
■分岐3を通過
14時48分,分岐3に到着する.
ここでアシニボインレイクキャンプ場からのトレイルと合流する.この辺りは針葉樹林帯の中で,眺望は全くない.
同行者のどなたかが,サングラスを落としたと言っている.ツアーリーダーのTMさんが対処のために後ろに向かう.その間,私がAさんと雑談する.
道すがら,Aさんに,
「…この辺りには蚊など,バイティングインセクトは居ないですか…」
と聞いてみる.
「…今は居ないけど,夏場は蚊もアブも,バイティングインセクトが沢山居るよ…」
とのこと.そして,
「お前の英語は,なかなか良いぞ…TMさんがいない間,お前が通訳しなさい…」
と無理難題を言う.
「ありがとう,私も英語を上手く喋りたいです(Thank you, I hope so !)」
と訳の分からない返事をして誤魔化す.
サングラスは,思わぬ所で見つかった.この経緯は面白いが冗長になるので割愛しよう.
<分岐3に到着>
■神秘の湖,サンバーストレイクに到着
分岐3から先はほぼ平らなトレイルが続く.
14時55分,突然目の前の眺望が開けて,サンバーストレイク湖畔に到着する.それほど大きな湖ではないが,冷たそうな水面が広がる.湖の遙か先に鋭く尖った山が見えている.
丁度そのとき,同行者の1人の靴底が剥げるというアクシデントが発生する.現地ガイドとツアーリーダーはその対応に専念している.
私は,遠くに見える山のことを聞きたかったが,それどころではないので,聞くのを諦める.
地図を開いてそれらしい山を探す.
多分,マーシャル山(The Marshall;標高3,190メートル)だと思うが,どうだろう…?
<サンバーストレイク>
<レイクマゴグキャンプ場経由でロッジへ戻る>
■スリーピングメドウ
15時33分,サンバーストレイクから帰途につく.
先ほど通過した分岐3で右側のトレイルに入る.レイクマゴクキャンプ場に向かうトレイルである.
トレイルを数分進んだところで,トレイルから右の方に逸れて,ブッシュの中を藪漕ぎ状態でジグザグに進む.緩やかな下り斜面である.これは実に面白い.
16時04分,突然目の前が開け,広いメドウに出る.現地ガイドのAさんが,
「…ここがスリーピングメドウだよ…」
と言いながら,リュックを枕にメドウの上に仰向けに寝転ぶ.勿論私達も…
スリーピングメドウは,勿論,正式な名称ではない.Aさんのギャグである.
前方にはゴツゴツとした岩山が並んでいる.多分,Mt.マゴグ(Mt.Magogo),ザ・タワーズ(The Towers)などの山脈であろう.
仰向けに寝転ぶと,太陽が眩しい.両腕で目をふさぐ.着ている洋服を通してジリジリと日光が降り注ぐ.気持ちが良い.
”これは,まるでハイジの世界だな…”
と思いながら珠玉の一時を楽しむ.
<スリーピングメドウ>
■マッターホルンのようなアシニボイン
何時までもスリーピングメドウで昼寝をしているわけにもいかないので,15時33分,スリーピングを中断して,再び歩き出す.
前方には,実に格好の良いMt.アシニボインが屹立している.そういえば,スイスアルプスのマッターホルンとそっくりな形をしている.それもその筈,どちらの山も三方を氷河で削られてできた山だからである.
”もし,あれがマッターホルンだったら,右手の崖下までヘリコプターで運んでもらい,そこから先は山岳ガイドにロープで確保してもらいながらなら登れるかな…”
と碌でもない雑談をしていると,
「山岳ガイドに確保してもらえば,大丈夫ですよ,登れますよ…」
とツアーリーダーがこともなげに言う.もっともロートルの私は,無理,ムリ,ムリ…
<紅葉の向こうにアシニボイン>
■レイクマゴグキャンプ場
スリーピングメドウから再び藪漕ぎをして,15時43分にレイクマグゴクキャンプ場に到着する.
広々,ユッタリとしたキャンプ場である.キャンプ場内は区画整理されていて,区画ごとに地面が平に整地され砂利が敷かれている.これならば最高である.
今はシーズンオフなのか,キャンプ場は閑散としている.
<キャンプ場の炊事場>
■分岐2
16時03分,分岐2に戻る.
先ほど通ったばかりの道に戻る.ここから先は,往路を辿って,ロッジまでは一本道である.何となくホッとした気分になる.同時に何となく歩き足りないような気もしてくる.時間があれば,もう少し歩きたいなと,私個人は思うが,ここはグループ行動なので,そんな我が儘を言うつもりは毛頭ない.
ここからは,ほぼ水平なトレイルが連続する.
16時15分,樹林帯からレイクマゴクの湖畔に出る.
<再び分岐2へ>
■アシニボインロッジに帰着
レイクマゴグの湖畔沿いのトレイルを辿る.やがて,トレイルは湖畔からアシニボインロッジに登る急坂になる.
坂道を登り切ったところに,私が昼食を摂ったベンチがある.ベンチを通過して.16時05分,アシニボインロッジに無事帰着する.
水平歩行距離4.7キロメートル,累積登攀高度87メートル,累積下降高度27メートルのプチプチハイキングは無事終わった.
ハイキングの所要時間は休憩時間込みで,1時間50分(1.83h)であった.
したがって,水平歩行速度は,
4.7km/1.83h=2.56km/h
であった.
<無事帰着>
(つづく)
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(編集中)
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「カナダアシニボインハイキング」の索引
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お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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アシニボイン紀行;第3日目(3);サンバーストレイクトレイル
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