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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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プロローグ(1);カナダ;アシニボインに出掛けるぞ!

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       プロローグ(1);カナダ;アシニボインに出掛けるぞ!
               (アルパインツアー)
        2015年9月21日(月)~29日(火)
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(なし)

出発2日前;2015年9月19日(土)  晴

 本日(9月19日),私は塔ノ岳に出掛ける積もりでいた.ところが,2日後の9月21日(月)から29日(火)まで,A社主催のカナダの山旅に出掛けるが,ギリギリになって,渡航準備を始めたので,塔ノ岳を往復している時間が取れなくなってしまった.実に残念!

  ***********************

 実は,このツアーに”参加する”,”参加しない”で,ギリギリまで迷っていた.
 自分が高年齢なことも迷いの理由のの一つだが,その他に,果たして体力的に大丈夫かみ迷う原因である.でも,一番の理由は,残りわずかな貯金を,こんな山旅に費やして良いかということである.
 かくいう私は,年金生活に入ってから,もうかれこれ十数年になる.家内と二人で細々と食べていくだけなら,まあ年金だけで何とかなるが,趣味など色々手を出すと,とてもではないが,年金だけでは覚束ない.だから,何らかの形で小遣い稼ぎをするか,あるいは,乏しい蓄えを取り崩すしか,お金と調達方法はない.もっともテレビの広告を見ていると,「充実人生」とやらで,自宅を担保にして借金する手もあるようだが,今の私は,そこまでする気はない.
 私は考える.
 敢えて子孫に現金など残す必要はないが,借金も残さない.まあ自分たちの葬式の費用ぐらい残しておきたい.それに川を渡るまでに必要に治療費も,ある程度,残して置きたい.
 でも,困ったことに,私が,何時.川を渡るのか,自分では分からない.5年先とか10年先とか決まっていれば,残りの年数で貯金を按分して使っちゃえばいい.でも残り年数がハッキリしない限り,毎年いくら取り崩せるのかも分からない.川を渡るときに現金が残っていたら残念である(これは願望で,実際にはそんな蓄えはないという現実がある).
 でも,
 「お前さんの寿命は後5年ですよ」
なんて,宣告されたら,気分的に絶対にイヤ.
 明日死ぬかもしれないし,100歳まで生きられるかも知れない.そんなこと,オレの知ったことではないし,”神仏が勝手にお決めになることだ”とした方が,よっぽど気楽で,気分も良い.だから,逆に,いくら使うかが中々決断できない.
 まあ,そんなわけで,毎年,海外の山に出掛けるときに,金銭面でも健康面でも,
 ”今年が最後かもしれないぞ”
と思っている.
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 出掛けると決めたまでは良かった.例によって旅行の準備がなかなかできない…というより,サッサと取りかかる気になれない.サッサといかないのも加齢のせいかもしれない.
 ”どうも面倒だな,今日はヤメタ.明日にしよう…”
 こんなことを,毎日繰り返している内に,遂に出発日の2日前になってしまう.これでは,いくら何でも,
 ”大変だ! 準備を始めなければ…”
 私は家中を引っかき回して,旅行社からもらったチェックリストや,私の過去の海外旅行の記録などを首っ引きにして,必要なものを揃え始める.
 “ええと,パスポート? OK 有効期限も大丈夫だな?
 現金? まあ,ちょっと持って行けば良いだろう.
 次は,軽登山靴と運動靴? それに室内履き…か! OK
 雨具上下? OK
 フリースジャケットまたはセーター,ありゃ~,どこにあったかな?
 ダウンジャケット? そんなに寒い所なのかな? 古いヤツだけど…まあいいやOK
 なになに…帽子.日除けのあるものと,防寒用の両方必要だって! OK,OK.
 雨具上下兼マウンテンジャケット,勿論,OK
 スパッツだって? こんなもの要るのかな? 雪山へ行くわけでもないのに…
 サングラス? ありゃ~あ…どこかへいっちゃった!
 次はヘッドランプと電池,替え電球か,OK.OK
 軽登山靴とスニーカー?…これもOK.ちょっと,ぼろいけど…
   ・・・・・・・・・
と準備を進めるが,途中で準備をするのが面倒でイヤになる.
 とにかく,あるべきものがあるべき所にない.シャカリキになって探していると,ひょんな所からフイッと出てくる.
 我ながら自分の要領の悪さに頭に来る.
 ”パスポートと,いくらかに現金があれば何とかなるさ…”
と開き直ろうとするが,そうもいかない. 
 ”さて,サングラスはどこだっけ…スタッフバッグの鍵がないぞ…”
 …というわけで,旅行準備を中断.
 気分転換のために,この記事を書いている.まだ,明日があるさ.
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 午後からお散歩を兼ねて,成田エキスプレス特急券と指定席を買いに大船駅まで歩いて出掛ける.途中でフラワーセンター大船に寄り道して…
 出発日の9月21日は,シルバーウィークの真っ直中だ,成田エキスプレスは多分満席だろうと勝手に想像する.
 ”まあいいや…成田エキスプレスがダメなら,エアポート成田で行くさ…”
で気楽なものである.
 ところが,不思議なことに,発券窓口の係員が.
 「まだ,(座席は)ありますよ.窓際の席を取りましょうか」
と呆気ないことを言う.
 「では,窓際をお願いします…」
 切符を手配すると,やっと“行くぞ”という気分になる.
 その足でルミネ6階の書籍売場を一回りする.そして,”高いなあ”と思いながらも,
  『地球の歩き方カナダ西部;カナディアンロッキーとバンクーバー』
を購入する.往路の飛行機の中でにわか勉強をするつもりである.
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 今度のツアーメンバーは15人だという.男女比はまだ聞いていない.毎度のことながら,今度のメンバーの中で,多分,私が最年長になるだろう.
 ところで,私は70才台後半の頃,パスポートを更新するときに,
 ”まさか80歳を過ぎてからは,海外登山など出掛けられないだろう…”
ということで,有効期限5年のパスポートを申請した(こっちの方がちょっと手数料がちょっと安いから,ということもある).
 ところが,幸か不幸か,80歳を過ぎた今でも,まだ,何とか人並みに登山を続けている.
 そこで,今度は,思い切って,有効期限10年のパスポートを取得した.これで理屈の上では,90歳を越えても海外旅行が続けられる.でも,いくら何でも,それは無理だろう.多分その前に,川向こうに片道切符の旅に出掛けるだろう.こちらの旅はパスポートなど不要なので,まあ,気楽である.でも,この旅だけは,当分の間,出掛けたくない.
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 以上のような次第で,旅行にPCなど持参しない.でも,旅行中の行動は,極々簡単に,予稿集の形で,毎日,投稿する手はずになっている.
 今回の山旅の記録は,10月中旬から,当ブログに投稿する.
                                    (予稿集に続く)

※本稿の初出は趣味人倶楽部である(初出原稿を加除修正).

 次回の記事
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 (後日記載)

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