<竜返しの滝>
善光寺街道;第1回;第1日目(2);軽井沢(2);白糸の滝から軽井沢駅へ
(五十三次洛遊会)
2015年8月25日(火)~2016年8月27日(木)
予稿集
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第1日目;2015年8月25日(火)(つづき) 小雨時々曇
<ルート地図>
■白糸の滝→小瀬温泉
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<川沿いの遊歩道>
■いきなりの急登
バス停白糸の滝のベンチで昼食を済ませた私達は,12時04分,バス停白糸の滝から小瀬温泉に向けて歩き出す.
バス停白糸の滝から先は,面食らうほどの急な登り階段が待っている.
「こりゃあ~…大変だ」
と仲間のどなたかがため息をつく.私は,
「急な階段でも,短いですよ…ユックリ登りましょう…」
と皆さんを勇気付ける.
正確には数えていないが,上り階段は百段ぐらいだろうか,階段を登り切ると,雑木林の斜面をトラバースする心地よい散歩道になる.進行方向左手の木々の間から白糸ハイランドウェイが見え隠れしている.道路の名前は立派だが歩道なしの2車線の道である.
<バス停白糸の滝の急登> <雑木林の斜面をトラバースする>
■右岸沿いの散策路
私達は千曲川の源流でもある川の右岸沿いの散策路をノンビリと歩き続ける.小さな登り下りが連続する.そして,川から離れたり近付いたりしながら,下流の方向に続いている.川に近付くと,川を流れる水の音がザワザワと聞こえる.
雨具を着るほどでもない霧雨が降ったり止んだりしている.
気温がどの程度あるのか良く分からないが,暑くもなく寒くもなく,歩くの丁度よい気温である.
<川沿いの散策路>
■道路と川を渡る
12時26分,散策路と白糸の滝ハイランドウェイと交差する.続いてすぐに木橋をわたって,川の左岸沿いの道になる.
道路は少しずつ高度を増しながら,川から少し遠ざかる.その後は,川から5~10メートルほど高い所をトラバースする道になる.
<白糸の滝ハイランドウェイを横断> <木橋をわたる>
■小さな起伏が続く
川の左岸沿いの道は小さな登り下りを繰り返す.私達は,暫くの間,進行方向右手の川を眺めながら,相変わらずのノンビリペースで歩き続ける.引き続き霧雨が降ったり止んだりしている.
12時38分,また小さな谷が合流する場所に架かっている短い橋を渡る.
その後も,甲武信岳の渓流を連想させるような谷間の道が続く.
<小さな橋を渡る> <小川が合流する>
■バス停竜返しの滝で困惑
13時頃,白糸の滝ハイランドウェイと交差する.
交差する場所にバス停「竜返しの滝」という案内標識が立っている.
「ありゃ~っ…! もう竜返しの滝を通過したのかな…」
この辺りの標識は不親切で,バス停のどちら側に件(くだん)の竜返しの滝があるのか明示されていない.そういえば,所々に案内標識が立っているのは良いが,その標識に距離の表示がないので,標識だけ見ていたのでは,一体自分たちがどの辺りを歩いているのかがハッキリ分からない.一切の所,土地勘に乏しい私は,この案内標識を見て少なからず動揺する.
「先ほど渡った橋の手前に,竜返しの滝の標識はありませんでしたか…?」
と同行者に聞いてみる.
「いえ,そんな標識見ませんでしたよ…」
私は,竜返しの滝を見落とした可能性があるなと思いながら,
「竜返しの滝を見落としたかもしれません.でも,今更戻る気もしないので,このまま先へ進みます.スミマセンでした」
と詫びる.
<竜返しの滝>
■竜返しの滝に到着
バス停白糸の滝から先の散策路は,道幅が少し広くなり,良く整備されている.殆ど平らな道が連続する.私はてっきり竜返しの滝を見落としたに違いないと思いながら歩き続ける.
13時31分,今までの木橋に比較すると,かなり立派な橋に到着する.その橋の袂に見落とすはずもない大きな標識が立っている.この標識に竜返しの滝とバッチリ書いてある.
「良かった! 竜返しの滝を通過していなかったんだ…」
この標識を見て,まだ,通過していなかったことが分かりホッとする.
内心では,
”バス停竜返しの滝からよりも,バス停小瀬温泉からの方が,竜返しの滝までずっと近いのに…なんで,こっちがバス停竜返しの滝なんだ”
と憤慨している.
橋の手前で左折して,川の右岸沿いの道を上流に遡る.
13時34分,無事,竜返しの滝に到着する.
竜返しの滝はそれほど大きな滝ではないが,ほとんど乱れもなく流下する滝の様子はなかなか見応えがある.私達は滝を見ながら,少し長めの休憩を取ることにする.
<竜返しの滝>
■竜返しの滝で時間潰し
小瀬温泉発軽井沢行の路線バスの時間まで大分待ち時間がある.私達は,ここで滝を見ながら少々長めの休憩を取ることにする.
同行の皆さんも,滝の写真を撮ったり,雑談をしながら,休憩時間を楽しむ.
<滝をバックに記念写真> <吾妻屋でくつろぐ>
■川を眺めながら…
竜返しの滝の吾妻屋で休憩を取りながら,目の前を流れる川をボンヤリと眺める.
余談だが…
川を眺めながら,ふと,昔々のことを懐かしく思い出す.もう50年以上も前のことである.
私は,母親と一緒に,小諸郊外を流れる小川を写生したことがある.母はもうとっくの昔にあの世に旅立ってしまったが,目の前の川を眺めていると,懐かしいあの日のことを思い出す.あのとき画いた水彩画が今も私の手許に残っている.この絵こそ,私が趣味の一つとして,水彩画を始めた切っ掛けである.
私は母やこの絵のことを思い出しながら,川面をジッと見つめる.そして,
”旅を終えて,帰宅したら,早速,絵を描き始めよう…”
と決心する.
同行している皆さんは,私がこんなことを考えながら川を眺めているとは全く気がつかないだろう.
<美しい川の流れ>
<小瀬温泉から軽井沢へ>
■小瀬温泉
13時48分,竜返しの滝を出発する.往路を引き返す.
13時50分,左折して橋を渡る.相変わらずの土道ながら,道幅が広くなり,道路面も綺麗に整備されている.
14時丁度に,小瀬温泉駐車場に到着する.雨脚が一層強くなる.駐車場を抜けて,14時04分にバス停小瀬温泉に到着する.
バス停に屋根ぐらいあるかと思ったら野ざらしのまま.近くにある小屋は,有料道路の料金所である.
バスの発車時間は14時53分である.まだ大分時間がある.
”それでは…”ということで,時間潰しのために温泉街歩いて居見る.温泉街といっても,2~3軒の旅館があるだけで,お店一つもない.近くの民家の屋根下をお借りして雨宿りをするしかない.
<バス停小瀬温泉> <小瀬温泉の温泉街>
<小瀬温泉から軽井沢へ>
■混雑する路線バス
定刻になってもバスが来ない.やや遅れて来たバスは,バス停を通過していく.通過したバスは団体専用バスのようである.どうやら満席.多分,白糸の滝見物を見物に来た観光客だろうと勝手に想像する.
定刻の14時37分より大分遅れて,14時45分に,ようやくバスが到着する.バスには結構沢山の観光客が乗車している.
バス停三笠会館で沢山の乗客が乗降するが,かなりの中国人観光客が混じっていて,支払いに手間取っている.
”ははあ…バスが遅延したのはこのせいだな…”
と勝手に想像する.
<軽井沢に到着> <軽井沢駅コンコース>
■軽井沢駅に到着
バスは,15時08分,軽井沢駅に到着する.
相変わらず雨が降っている.軽井沢でお茶でもしてから雲場池にでこ行こうかと思って居たが,この雨では,とても散策する気分にはなれない.
「(宿泊予定の)小諸まで行っちゃいましょう…」
ということになる.
とにかくお天気が悪いと意気消沈する.
(つづく)
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