<白糸の滝>
善光寺街道;第1回;第1日目(1);軽井沢(1);峰の茶屋から白糸の滝へ
(五十三次洛遊会)
2015年8月25日(火)~2016年8月27日(木)
予稿集
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6b510e8be125db69dcb491176be1b0b3
<第1回の概要>
■第1回の全体地図
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■行動実績の概要
第1日目;2015年8月25日(火)
軽井沢散策;
峰の茶屋から白糸の滝を経由して,小瀬温泉までのハイキングコースを歩く.
第2日目;2015年8月26日(水)
善光寺街道;追分宿(中山道).馬瀬口間ノ宿.平原間ノ宿.
小諸懐古園散策
第3日目;2015年8月26日(木)
善光寺街道;平原間ノ宿,小諸宿
乙女湖公園散策
第1日目;2015年8月25日(火)
<第1日目のルート地図>
■第1日目ルート全体図
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■ルート地図(峰の茶屋→白糸の滝)
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<出発点のバス停峰の茶屋へ>
■天気予報は最悪
数日前から,善光寺街道を歩いている間の天気予報が気になっていたが,台風の影響もあって,どうやら毎日雨の中を歩くことになりそうである.すでに宿泊ホテルも予約済みなので.勿論,多少の雨でも実施することにしているが,できれは雨の中は歩きたくない.どうぞ天気予報が外れますようにと願いながら,善光寺街道歩きの初日を迎える.
”もう,こうなったら,ツベコベ考えずに,行くしかない…”
早朝,5時10分に,自宅を出発,最寄りの湘南モノレール駅に向かう.上空には雨雲が低く垂れ込めていて,何時落ちてきてもおかしくない雰囲気である.
通勤客に混じって,湘南モノレールの始発電車に乗車する.
大船駅前のコンビニで,サンドイッチ,おにぎりなど,朝食と昼食用の食料を購入してから,横須賀線電車に乗車する.電車はかなりの乗客が立っているほどの混雑だったが,運良く座席に座ることができた.ラッキー.
■北陸新幹線で軽井沢へ
横須賀線電車で座席に座れたのはよかったが,例によってすぐに眠くなる.浜を通過したのは夢の中,途中で目が覚めたとき,電車は新川崎辺りを走っている.
そのうちにガ-ガーゴーゴーとうるさい音に気がつく.薄暗い駅に到着.新橋かな…と思って,下車の準備を始める.
東京駅に到着…と思ったら,なんと日本橋駅だ.私はうっかり東京駅を乗り過ごした.そういえば先ほど停まった駅では,随分と沢山の乗客が下車したな…と思い返す.
”オレも耄碌したな…下車駅を乗り過ごすなんて…”
私は自分のしくじりが居たたまれないほど口惜しく感じる.
もっと,私をイライラさせるのは,6時台の上り電車が1時間に3本と少ないことである.勿論,所定の新幹線の電車に乗車するには十分の時間的な余裕はあるが,電車が来るまで,ガランとしたホームで10分以上待たされるのが焦れったくて仕方がない.
6時50分頃,ようやく東京駅に到着する.
私は北陸新幹線7時24分発長野行あさま603号に乗車する積もりである.自由席に乗るつもりなので,発車時間の15分前ぐらいからホームの乗車口で並ぶつもりである.もう,東京駅であちこち彷徨いている時間もない.
まだちょっと早いかなと思いながら,ホームへ向かう.
ホームで,”さて,どこへ並ぼうかな”と迷っていると,私を目ざとく見付けたアンパンマンさんことHTさんが,
「…ホームを端から端まで歩いたんだけど誰も居ないんです…」
と私に言う.
「多分,上野や大宮から乗車する人も居るんじゃないですか…」
列車は定刻に東京駅を発車する.軽井沢までは一人旅.ゆっくり車窓の風景を眺めながらの旅である.私はこんな時間がとても気に入っている.
列車が安中榛名を過ぎる辺りから,雨が降り始める.トンネルを幾つか潜って,8時43分に軽井沢駅に到着する.
<東京駅> <軽井沢駅に到着>
■軽井沢からバス停峰の茶屋へ
軽井沢駅前から,草軽交通バスの路線バスを利用して峰の茶屋まで移動する予定である.
まずはバス停2番乗り場まで移動する.雨脚が少し強くなり始める.
軽井沢9時10分発草津行バスに乗車する.立派な観光バスである.乗客は私達6名を含めて20人ばかり.私たち以外の乗客の過半数が中国人のようである.
バスは高級別荘地の間を抜けて,三笠ホテルの前を通過する.
大多数の乗客は,バス停白糸の滝で下車してしまう.
8時38分にバス停峰の茶屋に到着する. 私達6人はここで下車する.
<バス停峰の茶屋到着> <峰の茶屋で下車>
<白糸の滝を目指して>
■峰の茶屋から歩き出す
軽くストレッチを済ませて,10時丁度にハイキング開始.まずは信濃自然歩道を経由して白糸の滝を目指す.
自然歩道の入口には,信濃自然歩道の案内板が立っている.
私達はこの案内板に掲示されている「終点・現在地」と書かれている「峰の茶屋」の位置に居る.
<峰の茶屋に立っている案内板>
■清々しい緑に包まれた出発点
自動車道路の三差路の間に,信濃遊歩道の入口がある.鬱蒼とした緑に覆われている.入口左手に半ば消えかけてはいるが「信濃自然遊歩道」と書いた大きな杭が立っている.
入口からすぐに土道である.
相変わらず霧雨が降り続いている.雨具を着た方が良いのか,それとも着ないで過ごすか迷う程度の霧雨である.気温がどの程度あるのか分からないが,立ち止まっていると少し肌寒い感じがする程度である.
毎度のことながら,
「…もっとユックリ歩いて…」
を何回も注意しながら,先頭に立って歩行速度を調節する.
私も登山やハイキングについては全くの素人だが,特に後半バテ気味になる方は往々にして歩き出しで頑張りすぎる傾向があることを経験則として知っている.そのために,出過ぎてはいるなとは思いながらも,ついつい余計なお節介をしてしまう.
暫くの間は,ほぼ平坦な散策路が連続する.その間,自然のままの雑木林が延々と続く.ここは標高1000メートル余りの高原である.高い所のためか木々の緑がまるで深緑のように鮮やかで美しい.
<信濃自然遊歩道の入口>
■道標とシダの群生
かなり歩き進んでも,同じ様な風景が続く.辺りには広大な原生林が広がっている.私が住んでいる鎌倉や,丹沢辺りではちょっとお目に掛かれないほどの広さである.
ときどき,案内杭が立っているが,残念ながら距離の表示がない.我流点清に欠くとはこのことだろう.目的地までの距離が表示されていれば,それがどれだけ有り難いことか,
足元の所々で,大きなシダが繁茂している.まさに壮観である.
<道標> <シダの群生>
■階段道が現れる
遊歩道を歩き出してから30分ほど経過した頃から,これまでほぼ水平だった遊歩道が次第に上り勾配が急になり始める.この地形の変化で,私は白糸の滝が近いことを知る.上り勾配が少し続くと,何人かの方の顔色が険しくなりはじめる.私は無理をして歩いているなと推察する.
”もっとユックリ歩きましょう…”
とまた注進する.
ハイキングに馴れて居ない方は,廻りの方々に迷惑を掛けたくないという真理が働くためか,どうしても自分の能力以上に頑張ってしまう.これを放置すると途中でバテて歩けなくなるのが必定である.この辺りをセルフコントロールできるようになるには,かなりの経験と判断力が必要だなと,自戒の念も込めて,何時も感じているところである.
10時40分,いきなり長い下り階段が現れる.ここで一番怖いのは,前のめりに転倒することである.
「お互いの間隔を空けて,ゆっくり注意して下りましょう…」
と言わずもがなの余計なお節介をする.
10時44分,ちょっと平らな所で,立ち休憩を取る.
進行方向左下から滝の音が聞こえてくる.
<急な下り階段が現れる> <立ち休憩>
<白糸の滝>
■急階段を下る
11時05分,白糸の滝手前の急な下り階段に到着する.
私は,同行の皆さんに,
「この急階段を下りると,左手に曲がり,崖の途中のトラバース道になります.一歩一歩,注意して下りましょう…」
と余計な注意をする.
本音は,ここでけが人が出たら,どうしようもないという打算からの注意である…ということにしておこう.
この辺りまで来ると,白糸の滝から登って来る観光客とも出会う.
ハイキングする服装ではない軽装の男性に,
「この先に何があるんですか…」
と,トンチンカンな質問を受けて,返答に窮する.
階段を下りると,左に急角度に曲がり,急な崖沿いのトラバース道になる.進行方向右手下の木陰に滝が見え隠れしている.
<オッカナビックリ急階段を下る> <右下に滝が見える>
■白糸の滝に到着
11時10分,白糸の滝に到着する.
今日は平日にもかかわらず,何だか物凄い数の観光客である.中国人の方々もかなり居るようである.
折角の白糸の滝も何となくザワザワとした落ち着かない雰囲気である.ちょっと期待はずれである.とはいえ,何時ここを訪れても白糸の滝の美しさには心を打たれる.岩の間から絶え間なく流れ出る滝の水の神秘さに感動する.
<観光客で賑わう白糸の滝>
■白糸の滝
ふと気がつくと,さきほどまでざわついていた観光客の人数が随分と少なくなり,辺りは何時ものような静けさを取り戻している.
どうやら,先ほどの大勢の観光客は,観光バスでここを訪れた人たちだったようである.
正直なところ,やっとホッとした気分になる.
<白糸の滝>
■集合写真を撮る
白糸の滝で少々長めの休憩を取る.どうやら霧雨も上がったようである.
「…ここで集合写真を撮りましょう」
皆さん,ますます元気である.
<集合写真>
<バス停白糸の滝>
■川沿いの道
白糸の滝で休憩を終えた私達は,11時32分,バス停白糸の滝を目指して歩き出す.川の右岸沿いの整備された遊歩道を,一般の観光客に混じって歩く.
白糸の滝から流下する川は,せせらぎと言うよりは急流の谷川といった趣がある.
<川沿いの道をバス停白糸の滝へ>
■バス停白糸の滝
11時35分,バス停白糸の滝に到着する.バス停付近は沢山の観光客で賑わっている.
トイレ休憩を取りながら,売店を覗いてみる.1本350円也の焼きトウモロコシについつい手が出そうになるのを,もう昼飯時だから止めておこうということで,我慢する.
<バス停白糸の滝に到着> <旨そうな焼きトウモロコシ>
■ベンチで昼食
ここで,少々早めの昼食を撮ることにする.これも成り行き任せの決定である.
早速,バス停近くのベンチに座って昼食である.
私は,今朝方,東京駅で購入した弁当,「深川めし」である.深川飯は私の好物のひとつである.大変美味しく頂戴する.
<東京駅の駅弁「深川めし」> <「深川めし」の中味>
(つづく)
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