<広町緑地の大エノキ>
猛暑で参った鎌倉散策;広町緑地・源氏山・鶴岡八幡宮縦走(1)
(五十三次洛遊会定例会)
2015年8月7日(金) 猛暑 <<ぼんぼり祭見物>>
<ルート地図>
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<西鎌倉駅から龍口明神社へ>
■猛暑の中の定例会
何だか例年になくやけに蒸し暑い日が続いている.東京地方の猛暑日はもう1週間以上も突いているという.鎌倉は東京から近い場所だが,鎌倉で猛暑日が何日あったかは良く分からないが,それにしても随分と蒸し暑い.正直,私も全くイヤになるほどの蒸し暑い日の連続である.
そんな毎日が連続しているのに,私は何となく毎日ブラブラ歩きを続けている.蒸し暑い最中の散歩は汗だらけになるが,それでも決して嫌になって止めたいとは思わない.むしろ楽しいと思っている.
今日は猛暑の中の鎌倉ぼんぼり祭見物の日である.主催は五十三次洛遊会.参加者は街道歩きの仲間達と特別参加の山仲間,合計13人(男性6人,女性7人)である.全員60歳代後半~80歳代のロートルである.
9時30分,大船駅南口ルミネ前集合の予定だが,集合時間の10分前に参加者全員が顔を揃える.何時もながら,このグループは大変パンクチュアルで,参加していても気分が良い.
■湘南モノレールで西鎌倉駅へ
湘南モノレール大船駅9時37分発湘南江の島行電車に乗車する.折から夏休みシーズン中なので海水浴客がかなり多いようである.
9時55分,西鎌倉駅に到着する.
今日は,かんかん照りなのに無風.冷房が利いている電車から降りた途端に,全身がムッとする熱気に包まれる.
”ウヒャ~ァ…! こりゃ堪らん!”
私は,顔には出さないものの,あまりの熱気に意気消沈.
でも,とにかく,西鎌倉駅から目の前のバス通りを江の島方面に向けて歩き出す.
9時59分,信号新鎌倉入口で左折する.そして,新鎌倉山住宅地内の急坂は登り坂の舗装道路に入る.
何時ものように,比較的足が弱い(と思われる)2人の男性に先頭を歩いて貰う.私は絶えず,
「ユックリ歩きましょう…もっとユックリ歩きましょう」
とお二人に呼びかけるが,どうしても歩行速度が速くなりがちである.
<湘南モノレール西鎌倉駅到着> <交差点新鎌倉山入口>
■龍口明神社のご神木
日光の照り返しが強い登り坂の舗装道路を登る.歩行速度は.私の目論見より,どうしても速くなってしまう.
毎度のことながら,何回も,何回も,「ユックリ歩きましょう…」とお願いしても,歩き出しの速度がどうしても速くなってしまう.そのためか,10時06分に龍口明神社に到着したときには,早くも汗だくになっている方が居られる.
今日は,このところの猛暑日の中でも,風がないために,特に蒸し暑く感じる.こんなときは,何と言っても熱射病が怖い.早速,ご神木の木陰で,本日最初の給水休憩を取る.
<龍口明神社のご神木> <ご神木の木陰で休憩>
■龍口明神社の立派な社殿
余力と興味がある方は,各自龍口明神社を参拝する.
『かまくら子ども風土記』(pp.182-183)によると,龍口明神社は,もともと龍口寺の隣にあったが関東大震災で全壊し,昭和8年(1933年)に一旦改築されたものの,周囲の人口増などの諸般の事情から昭和53年(1978年)に現在地に移築されたという.なお,龍口寺脇の跡地には,現在も龍口明神社の鳥居,石段,旧社殿などが残っている.
余談だが…
次回,10月に開催予定の五十三次洛遊会定例会では,龍口寺輪番寺周遊をテーマにすることになっている.このときに,必ず旧龍口明神社の跡地を見学コースに入れようと密かに思っている.
<龍口明神社の立派な社殿>
<広町緑地へ>
■経六稲荷
10時15分,休憩を終えて龍口明神社を出発する.そして,10時17分,龍口明神社と狭い道を挟んで反対側にある経六稲荷を参拝する.
<経六稲荷><境内の石塔群>
■御所五郎丸屋敷跡
経六稲荷から往路の坂道を少し下って左折する.今度は緩やかな下り坂になる.道なりに進んで,10時25分,御所川を渡る.
この辺りに,曾我兄弟の仇討ちのとき,弟の五郎時政を組み伏せた武士として知られる御所五郎丸屋敷跡がある(前掲書,p.183).
さきほど,西鎌倉駅を歩き出したときには,ちょっと回り道をして,御所五郎丸屋敷跡を見物するつもりだったが,予想以上に蒸し暑いので,見物はヤメ.そして,一刻も早く広町緑地に入ることにする.
私は,心の中で.
”ここは10月の龍口寺輪番寺巡りで訪れることにしよう…”
と決める(忘れてしまうかもしれないな).
■広町緑地御所谷入口に到着
住宅地内の道路を左折右折を繰り返して,10時31分,広町緑地御所谷入口に到着する.
ここは都市公園として整備が進み,2015年4月1日に森林公園として開園されたところである(鎌倉市パンフレット「鎌倉広町緑地」参照).
私の目論見は,広町緑地の森林は多分涼しいだろう…緑陰でユックリ昼食を取ろうということだったが,実際に広町緑地に到着してみると,予想に反して,風が全く通らないためか,やけに蒸し暑い.
”こりゃあ…困ったな”
<広町緑地御所谷入口に到着>
<広町緑地散策>
■散策地図
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※パンフレットより引用
■管理事務所で一休み
まずは管理事務所の建物で給水とトイレ休憩を取る.とにかく,予想以上に蒸し暑くて閉口する.
私は,広町緑地の地図を見ながら,これから予定している歩行コースを説明する.私は内心で,
”こんなに蒸し暑くては,やっぱり熱中症が気になるな…”
ということで,坂道は極力通らないようにコース設定をする.
<管理事務所に到着> <管理事務所付近の散策路>
■小竹ヶ谷
10時41分,管理事務所から,まずは小竹ヶ谷にむけて歩き出す.深い緑陰の散策路だが,全く無風なので,予想以上に蒸し暑い.これには,正直,参ったナである.
小竹ヶ谷を遡る.ここが整備される前に比較すると,散策路がとても良く整備されていて歩き易い.谷戸を5~6分遡ると,平坦な散策路が終わる.ここから先は急な登り坂の山道となる.
私達は,これ以上先に行くことは自粛して,往路を戻る.そして,10時50分,管理事務所付近の竹ヶ谷分岐に戻る.
<小竹ヶ谷を遡る>
■竹ヶ谷
今度は,分岐から竹ヶ谷を遡る.
この辺りは,整備される以前は大変な湿地だったが,今は立派な木道が延々と続く.およそ5~6分で,木道の終点に到着する.ここから先は急峻な山道になる.
私達は木道の終点で,5分ほど休憩を取った後,往路を引き返す.
<立派な木道が続く竹ヶ谷>
■再び管理事務所脇で休憩
11時10分,再び管理事務所に到着する.
とにかく蒸し暑い.
私達は,管理事務所脇の休憩所の椅子にへたり込むように座る.ここで,給水を兼ねて少し長い休憩を取る.
<管理事務所脇の休憩所で一休み>
■御所川左岸を遡る
事務所脇のベンチでの休憩を終えて,11時20分,御所川左岸沿いの散策路を遡る.
相変わらず嫌になるほどの蒸し暑さである.進行方向右手には田んぼが続く.何となく懐かしい風景である.
暫く上流に向けて歩くと,次第に水田から畑に変わっていく.土道だが立派な道が続く.
<御所川左岸を遡る>
■大エノキ
11時29分,大エノキの下に到着する.
私は,ここで少々早めの昼食を摂るつもりだったが,全く無風のため,大エノキの日陰でも想像以上の蒸し暑さである.
しかし,皆さんが.
「ここは蒸し暑くてダメ…もっと涼しいところで昼食にしましょう…」
という.
それならば…ということで,ここで10分ほど給水休憩を取ってから,再び歩き出す.
<大エノキ>
■石切場跡の急坂
大エノキから数分歩くと,整備された道路が終わって山道に入る.ここから先,いきなり崖登りのような急坂登りが待っている.私は,先頭を行く方々に,何回も,何回も,
「もっとユックリ登って…」
と呼びかけるが,なかなか思うように歩行速度のコントロールをするのが難しい.
11時37分,石切場跡に到着する.ここからは,さらに急な階段道が連続する.
<急な階段道が連続する> <長い階段道>
■尾根の空き地で昼食
相変わらず蒸し暑い.こんな状態で何時までも歩いていると,ますます熱中症が怖い.
私は,口癖のように,
「ゆっくり登りましょう…」
を繰り返す.
11時42分,ようやく尾根沿いの空き地に到着する.ここまで来ると,弱いながらも海風が幾分吹いているので,まあまあ涼しい.
「…ここでお昼にしましょう.12時30分頃までユックリ休みましょ…」
木陰に三々五々座り込んで,昼食を摂る.私の昼食は大船駅前で買い求めた「冷やしたぬきうどん」とニギリメシ1個である.
木陰に座り込んで,ジッとしていると,すぐに涼しいなと感じるようになる.
私は昼食を摂りながら,午後のコースをことを考える.
”予想以上に蒸し暑いので,鶴岡八幡宮まで,なるべく平坦で楽な道を選んだ方が良いな…さて,どこを通ろうか…”
<尾根の広場で昼食を摂る> <私の昼食>
(つづく)
続きの記事
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「鎌倉あれこれ」の前回の記事
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「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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猛暑で参った鎌倉散策;広町緑地・源氏山・鶴岡八幡宮縦走(1)
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