<六国見山富士塚から鎌倉市内を望む>
猛暑の鎌倉;低山歩き;粟船山・六国見山・台峯縦走
(一人でお散歩)
2015年8月6日(木) 晴;猛暑
<ルート地図>
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<粟船山>
■今日も蒸し暑い
東京は今日で1週間も猛暑日が続いているという.明治ウン年(忘れた)に観測を初めてからの新記録だという.私が住んでいる鎌倉は,東京に比較すればいくらか涼しいので,どの位猛暑日があったのか良く分からないが,どっちにしても今日の鎌倉もイヤになるほど蒸し暑い.
所要があって,午前中のかなり早い時間に大船まで出掛ける.何時もなら歩いて行くところだが,今日は時間的にタイトなので,久々に路線バスを利用する.
ヤボ用は30分ほどで終わる.
用が済んだら真っ直ぐ家に帰れば素直である.そこがそうはいかないのが私の流儀である.
”折角,大船まで来たんだから,ちょっと寄り道しながら帰ろう…”
実は,最近の余りの蒸し暑さのため,大事を取って,丹沢塔ノ岳詣でを自粛している.万一,登山途中で熱中症にでもなったら大変だからである.その代わりに自宅近くの超低山巡りを毎日のようにやっている.
”さて,今日はどこの低山を廻ってから帰宅するかな…”
私は,少々戸惑うが,取りあえずは,大船近くに聳えている(?)粟船山に登ることにする.
粟船山は大船の地名の元となった名山である.
■粟船山登山口へ
9時28分,大船駅から歩き出す.
まずは駅前コンビニで冷たいお茶類,500ミリリットル入りボトル2本を購入する.
まだ、10時前だというのに,かんかん照りの太陽が容赦なく舗装道路に降り注いでいる.舗装道路からの照り返しで,たちまちのうちに顔が火照り出す.今日もとんでもなく蒸し暑い1日になりそうである.
9時37分,鎌倉芸術館近くにある大船中央病院前の交差点を通過する.交差点から先は.大船中央病院と道路を挟んで反対側にある三菱電機の敷地に沿って,道なりにあるく.
9時41分,三差路を左折して住宅地に入る.登り坂をほんの少し登ったところにある三差路を右折する.
この三差路が粟船山登山口と言えるだろう.三差路からはさらに急な上り勾配になる.
<大船中央病院> <三差路を右折すると粟船山である>
■大船むくどり公園
急坂の右手は高い石垣になっている.石垣の上に住宅が建ち並んでいる.どの住宅も数十段の階段を登ったところに玄関があるので,似たような石段を幾つも通過する.
9時45分,大船むくどり公園入口に到着する.入口から数十段の石段を登ると,粟船山稜線にある小さな公園,大船むくどり公園である.深緑に覆われた広さは30坪ほどだろうか.広場の片隅にベンチが1脚置いてある.
樹木の間を涼しい風が吹き上げてくる.実に心地よい風である.涼しい風を受けながら,ここでほんの数分給水休憩を取る.
<大船むくどり公園入口> <大船むくどり公園>
■木曽義高墓から粟船山山頂へ
大船むくどり公園のフェンスの反対側は常楽寺の境内である.
境内に履いてすぐの稜線に木曽義高墓がある.木曽義高については,既にこのブログでも,何回も登場している.冗長なるのを避けるために,説明は省略する.
いつもは,木曽義高墓から曲がりくねった坂道を常楽寺まで下山するが,今日は一人散策なので,ちょっと別な道を歩こうかと咄嗟に思う.
そのまま尾根沿いの細い道を進むと,ほんの1~2分で常楽寺の墓地に出る.なだらかな登り坂は墓地の中で一番高いところを通過する(9時49分).この辺りが粟船山の頂上ということになる.
<木曽義高墓> <粟船山山頂の墓地>
■常楽寺脇に下山
墓地を抜けると,下り坂になる.道幅が狭い階段道である.階段道は大きく右に曲がって.
9時52分,おおぞら幼稚園側登山口に下山する.
登山口からは道なりにバス停常楽寺へ向けて歩く.途中,進行方向右手に常楽寺本堂の大きな屋根が見えている.
ちなみに常楽寺の山号は粟船山である.
<おおぞら用地園側の登山口> <常楽寺本堂の屋根>
<大ヶ谷戸から岩七久保橋へ>
■多聞院と熊野神社
9時55分,バス停常楽寺を通過する.
10時02分,正面に多聞院前に到着する.多聞院は真言宗の寺である.本尊は毘沙門天(未公開).
私は,ここでどこへ行こうか迷う.
もう当初の目的であった粟船山登山は終えている.このまま,大船駅に引き返すか,それとも,六国見山の山麓を廻って北鎌倉方面に出るか,それとも折角だから六国見山に登ってしまうかである.
私はどこへ行くか決めかねる.じゃあ,取りあえずは,このまま北鎌倉に向かうのは止めにしよう…ということで,熊野神社の脇を通って,岩瀬方面に行ってみよう.
<多聞院> <熊野神社を見上げながら…>
■トンネルを潜って大ヶ谷戸へ
10時03分,熊野神社脇のトンネルを潜って,大ヶ谷戸へ向かう.遊水池と市民農園の脇を通って,10時08分,次のトンネルに到着する.
トンネルの手前に右手に枝分かれする坂道がある.坂道の入口に「行き止まり」の標識が立っているが,ひょとしたら行き止まりの先に草道ぐらいはあるかもしれないなと思う,そこで右折して登れるところまで登って見ようと思う.
かなりの急坂が延々と続く.蒸し暑くて厳しい登り坂を3~4分登ると,この坂道は突き当たりになる.突き当たりに踏み跡道がないかなと思って探し回るが,残念ながらなさそうである.残念ながら往路を引き返すしかない.
坂道の上からの眺望はマアマアである.どの辺りを見ているのかハッキリしないが,隣の山脈が見えている.
<大ヶ谷戸へのトンネル> <坂道の突き当たり付近からの眺望>
■岩中学校から七久保橋へ
10時13分,2番目のトンネルを潜る.トンネルを潜ると緩やかな下り坂になる.気温がますます高くなっている,
10時16分,岩中学校前を通過する.私はこれから先どこへ行こうかと迷いながら,取りあえずは道なりに歩き続ける.
10時19分,信号七久保橋の手前に到着する.この信号を左折すれば大船駅へ向かうことになる.
”折角,ここまで来たんだから,ついでに六国見山に登っちゃえ…”
わたしは,同居人に,帰宅が13時過ぎになると連絡し,七久保橋手前で右折する.
<岩中学校> <七久保橋交差点>
<六国見山森林公園>
■とんでもなく蒸し暑い
七久保橋手前で右折して路地に入る.余りに蒸し暑いので,携帯電話で気温を測定してみる.なんと,10時21分現在で,36.1℃にもなっている.
”こりゃ…たまらん!”
私は木陰に入って,またもや給水休憩を取る.
10時25分,草道へ入る.岩中学校の校庭沿いの道である.
<気温36.1℃> <岩中学校沿いの草道>
■高野台
登山道は,大船高校脇を通過して,10時32分,バス停高野台に到着する.
ここから先は,何時も登っている定番の登山コースになる.山頂まで階段道が連続する.森林地帯に入ると随分涼しくなる.
<バス停高野台> <森林の中の登山道>
■六国見山富士塚
10時37分,六国見山富士塚に到着する.六国見山山頂は,この富士塚からもう少し先に行ったところにあるが,双耳峰の片方がこの富士塚と考えれば,ここも六国見山山頂と思っても良いだろう.
山頂の展望台には,数名の老人が屯している.上半身裸の人も若干.地元のご常連である.常連の人が沢山居るところに登るのはちょっと気が引けるが,とにかく,
「こんにちは…」
と挨拶して,展望台に登る.
<六国見山富士塚展望台>
■展望台からの眺望
「やあ,こんにちは.どこから来られたんですか…ここ初めてですか?」
とお一人が私に尋ねる.
私は鎌倉中央公園近くから来た.六国見山には度々のぼっていると答える.
「良いところにお住まいですね…」
と言われて,私,”えっ!”と思う.
すると,私の家の辺りなら,大体鎌倉市の中央に位置しているから,どこへでもお散歩場できるから良いところだという.言われてみれば,お散歩という視点から見たら,私の住んでいるところは確かに地の利を得ていると言えよう.
”なるほど,そうだな”
と納得.
<六国見山展望台から相模湾方面を望む>
■横浜ミナトミライ遠望
私はこれから何処を通って下山しようかなと考えながら,横浜ミナトミライ地区方面の眺望を楽しむ.
ここは六国見山.その名の通りここから六国(正確には七国)見えるという.相模,安房,武蔵,伊豆,…と数えている内に分からなくなる.まあ,どうでもいいや.
暫くすると,若い女子大生が1人で登って来る.ご常連の関心は,この女性に集中する.双眼鏡を出して,あそこがランドマークだ,その脇が○○だ,覗いててご覧とヤケに優しい.他の男性は,写真を撮ってやる.何時も9時頃から11時頃まで,ここにいるから,今度ここへ来たら写真をあげるよと優しい.
私は内心で,やっぱり女性は良いなとやっかむ.
<六国見山富士塚から横浜ミナトミライ方面を望む>
<明月谷から北鎌倉駅へ>
■稚児塚を経由して六国見山山頂へ
11時04分,ご常連の皆様が,女子大生中心に話が弾んでいる最中に,私はそっと富士塚を出発する.
11時05分,稚児塚に到着する.一部が欠損した宝篋印塔が立っている.由比の長者染谷太郎時忠の子の墓と言われているようである.以前はこの辺り荒れていたが,最近は実に綺麗に整備されている.どなたが供えたのか知る由もないが,綺麗な草花が献じられている.
11時09分,六国見山山頂(標高147メートル)を通過する.参道の中央に三角点がある場所が山頂である.何時頃かからか,三角点近くに六国見山と墨書されたブロックのようなものが置かれている.
六国見山は,鎌倉では大平山,十王岩に次ぐ3番目の高峰である.
<稚児塚> <六国見山山頂>
■明月谷から北鎌倉駅へ
11時15分,今泉台登山口に下山する.ここは今泉台住宅地の西端に位置している.ここから,ジグザグに曲がりくねる急な下り坂を一気に明月谷に向かって降りる.
11時22分,薄暗い明月谷に到着する.明月谷を下って,11時34分,名月院前を通過する.そして,11時41分,北鎌倉駅に到着する.
私はここでまた迷う.電車に乗って大船へ出ようか,それとも鎌倉?
<眼下の谷底が明月谷> <北鎌倉駅>
<台峯緑地から山ノ内へ>
■台峯緑地へ
北鎌倉駅から路地伝いに歩いて,11時50分,北鎌倉女子学園前を通過する.学校のキャンパス沿いに急坂を登って,11時58分,台峯緑地入口に到着する.ここから先は砂利道になる.
12時丁度に北鎌倉女子学園グラウンドに到着する.今は夏休みのためか人の気配は全くない.
ここから富士山が見えるはずだが,あいにく富士山の方角に雲が湧いていて,富士山は雲の中である.
<台峯緑地入口> <北鎌倉女子学園グラウンド>
■台峯展望台
12時03分,台峯展望台に到着する.
相変わらず素晴らしい眺望である.眼下には先ほど通過した北鎌倉付近が見えている.その先には,先ほど縦走した六国見山が見えている.
涼しい風が,山を越えて吹き抜けている.ここで,眺望を楽しみながら,暫くの間,休憩を取る.
<台峯展望台から六国見山を望む>
■山ノ内の展望台
12時20分,台峯展望台を出発する.そう言えば,北鎌倉駅からここまで誰1人としてすれ違う人が居なかったことに気がつく.
尾根道を山ノ内配水池に向けて歩く.歩きながら,
”さて,源氏山公園経由で鎌倉駅へ行こうか,それとも温和しく鎌倉中央公園へ向かうか…”
で迷う.
…ま,ともかく中央公園へ行こう.
12時23分,山ノ内の展望台に到着する.夏空が真っ青で美しいことに感激する.
<山ノ内の展望台>
<鎌倉中央公園>
■山ノ内配水池から鎌倉中央公園梶原口へ
12時26分,山ノ内配水池に到着する.配水池裏手の草道を経由して,梶原住宅地に入る.この草道から,運が良ければ富士山が見える.
12時34分,鎌倉中央公園梶原口に到着する.
<山ノ内配水池> <鎌倉中央公園梶原口>
■鎌倉中央公園梶原口
このメチャ暑い中で,園内の田んぼで働いている人が居る…とおもったら案山子だった.ちょっとビックリ.あまりの蒸し暑さに,私の眼も変調を来したようである.
しし石を経由して,二つの池の畔で,暫く涼んでから,12時57分に公園の寺分口から大平山丸山住宅地に出る.住宅地内を歩いて,何時も起点にしている清水塚口に13時丁度に到着する.
これで本日の鎌倉低山歩きは無事終わった.
<鎌倉中央公園の田んぼ>
<ラップタイム>
9:28 大船駅歩きだし
9:45 大船むくどり公園入口(粟船山登山口)
9:49 粟船山山頂
9:52 おおぞら幼稚園側登山口
10:02 多聞院
10:16 岩中学校前
10:10 信号七久保橋
10:32 バス停高野台
10:37 六国見山富士塚(11:04まで)
11:05 稚児塚
11:09 六国見山山頂
11:15 今泉台登山口
11:22 明月谷
11:41 北鎌倉駅
11:58 台峯緑地入口
12:03 台峯展望台(12:20まで展望休憩)
12:23 山内展望台
12:26 山ノ内配水池
12:34 鎌倉中央公園梶原口(12:57寺分口から住宅地へ)
13:00 鎌倉中央公園清水塚口着
[散策記録]
■水平歩行距離 8.5km
■累積登攀高度 349m
■累積下降高度 305m
■所要時間 (休憩時間を含む)
大船駅発 9:28
鎌倉中央公園清水塚口着 13:00
(所要時間) 3時間32分(3.53h)
水平歩行速度 8.5km/3.53h=2.40km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/c/770b2430e7d8283f3ee6835d6dd0eeea
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
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猛暑の鎌倉;低山歩き;粟船山・六国見山・台峯縦走
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