<亀甲山山頂から台峯緑地を望む>
猛暑の鎌倉;低山歩き;台を経由して亀甲山に登る
(一人でお散歩)
2015年8月4日(火) 晴;猛暑
<ルート地図>
←クリック拡大
■連続の猛暑で参った!
夕方のテレビによると,東京では,もう,連続5日間,猛暑日が続いているそうです.これは観測史上最高記録だと言っていました.ここ1週間で熱中症で救急車のお世話になった人が11672人に達したそうです.
確か最低気温が25℃以上,最高気温が35℃以上の日を猛暑日と言っていると思います(間違っているかもしれません).私が住んでいる鎌倉は,海に近いこともあって,さすがに気温が35℃を越えることは滅多になさそうですが,それでも連日の蒸し暑さには,正直,好い加減,カンベンしてくれと言いたくなります.
さて,そんな猛暑の毎日を,どうしたらより快適に過ごせるか.これが私の当面の関心事なんです.まあ素直に考えれば,冷房の利いた部屋で,ノタリノタリとしているのが一番ご推奨なんでしょうが,私の場合,2~3時間なら良いんでしょうが,終日そんなことをしていたら,身体の節々がギシギシしてくるし,夜良く眠れなくなってしまいます.まあ,そんな訳で猛暑の対処法は,結局,人それぞれということのなるんでしょうね.
そこで,私の猛暑への対処法ですが,いわば逆療法とも言えるかもしれませんが,敢えて一番蒸し暑い時間に,外をブラブラと歩くのが一番のような気がしています.勿論,余所様にお勧めするわけではありませんが…
まあ,そんなわけで,今日も午後の一番蒸し暑い時間帯に鎌倉低山歩きにでかけることにします.
■まずは鎌倉中央公園
夫婦二人でもらい物の信州ソバを茹でて,軽めの昼食を済ませます.お爺さんは山へ芝刈りに…ではありませんが,お爺さんの私はさっそく今日も鎌倉低山歩きにでかけます.そして,お婆さんは,今週末,次女一家が我が家にお泊まりで来るというので,いそいそと孫どもを迎える準備に出掛けます.でも,大きな桃など流れてくるはずもありません.
13時30分頃,何時ものように鎌倉中央公園清水塚口からプチお散歩を開始します.
今日のプチ登山は,亀甲山と決めました.
私は公園内の下の池で,水面を眺めながら,暫くの間,どこをどう通って,亀甲山へ登ろうかと思案します.
“亀甲山って?…そんな山,鎌倉の何処にあるの?”
鎌倉の住民の方ならいざ知らず,亀甲山は結構マニアックな山なので,ご存じない方が大半でしょう.まあ有り体に言ってしまえば,遠くからわざわざ鎌倉まで来て登るほどの山ではないことは確かです.
でも,ここは結構眺めも良いし,何と言っても涼しいのが取り柄です.
<鎌倉中央公園下の池>
■ヤッパリ暑いけど涼しい
下の池の畔に真っ白なユリ(正確な名前など知りません)が咲いています.花のことなどサッパリ分からない私でも,綺麗で清楚な花だと思います.花の写真を撮りながら,例によって気温を測ってみます.
なんと! 31.9℃.そよ風が吹いているので体感的には涼しいんですが,やっぱり30℃を超えて暑いです.でも,連日35℃を超えている埼玉県や群馬県のどこかのしに比較すれば,間違いなく涼しいんでしょう.
吹き抜ける海風に感謝しながら,山崎口から公園の外へ出ます.
<鎌倉中央公園下の池にて>
■六国見山を眺めながら台町を歩く
公園を出て山崎の集落を経由して薬師堂跡を通過します.この辺りまでの道順は昨日の記事と同じなので省略します,
昨日登った水道山の山麓を廻り込むように歩いて,14時27分,センチュリー自動車学校跡地左手に眺めながら台町に向かいます.
今日は雲一つない日本晴れです.
実は私の最終学歴は,ここセンチュリー自動車学校卒業です.跡地のベンベン草を眺めながら,当時,実に苦労して免許証を貰ったことを懐かしく思い出します.
道なりに歩いて,台町の狭い路気に入ります.前方には六国見山が見えています.
<草ぼうぼうの自動車学校跡地> <前夫に六国見山が見える>
■神明神宮
照り返しの強い明日がル都道の気温は33℃になっています.やっぱり熱中症が気になります.私は近くにある自販機で飲み物を購入しました.こんな蒸し暑い日には,冷たい麦茶が何よりです.
同社学校から数分歩いて,14時37分,神明神社に到着しました.でも,急で長い石段を登る気になれないので,参拝は省略です.
神明神社前で,亀甲山なんか止めて,ここから山崎小学校を経由して台峯方面へ向かおうかと迷いましたが,台峯方面は頻繁に歩いているので止めておきます.
<蒸し暑いときはこれに限る> <神明神社>
■さて何処をどう通るかな
神明神社近くにある台町内会案内図を眺めながら,さて自分は今どこにいるんだろうか.これからどの道を歩こうかと思案します.
この地図,北が上ではないので,頭の中で地図を転回しないと現在地が良く分かりません.私は地図を見ながら,これからどこへ行くのかおよその見当を付けます.
■絵になりそうな家
山麓沿いの道を歩く.途中,絵になりそうな雰囲気の家屋を見付けました.急傾斜の道路の脇に建っていて,うまい具合に風化したただずまいが何とも言えないほど魅力的です.
余所様の家を勝手に写真に撮るのもどうかなと思いましたが,写してしまいました.
”いつかこの家を写生しに来よう…”
<絵になりそうな家>
■小袋谷の踏切
神明神社前から,自動車道路を横切って,小袋谷方面に向かいます.
小袋谷公会堂の前を通過して.14時47分,横須賀線踏切を通過する.踏切を渡った右手に成福寺の山門が見えています.
『かまくら子ども風土記』(p.211)によると,今,小袋谷公会堂が立っている場所に弟橘姫を祀る吾妻社があったとのことです.この吾妻社は昭和の初めに,私がこれからお参りしようと思っている厳島神社に移されたとのことです.
<小袋谷公会堂> <成福寺前の横須賀線踏切>
■成福寺
14時48分,成福寺に到着しました.
ここはアジサイの頃,境内の鉢植えアジサイを見に来ましたので,今日は2ヶ月ぶりということになります.
ここは,昔,天台宗の寺だったそうですが,今は浄土真宗です.鎌倉には浄土真宗の寺は,ここ一ヶ所だけだそうです.この寺の山号は亀甲山.正に今日登る山が山号になっています.
<成福寺>
■亀甲山登山口
成福寺に向かってすぐ右の路地の突き当たりに,少し長い石段があります.この石段が亀甲山の登山口です.
階段の途中に鳥居が建っていますが,亀甲山の山頂にある厳島神社の鳥居です.
<亀甲山への登山口>
■厳島神社の庚申塔
石段を少し登った左手に石塔群があります.その中に寛文10年(1670年)に立てられた古い庚申塔があります.
庚申塔の脇に立っている説明文によると,この庚申塔は鎌倉市指定有形民俗資料で,鎌倉最古の庚申塔だとのことです.
<厳島神社庚申塔>
■亀甲山山頂(厳島神社)
14時52分,亀甲山山頂(標高31メートル)に到着しました.
山頂には厳島神社があります.結構広い境内です.前掲書によると,ここは小袋谷の鎮守です.もともとは成福寺の境内で,寺の鬼門よけの宮として八幡様が祀られていたそうです.
亀甲山は低山ながら,中々眺めが良いところです.南には台峯緑地の山々が連なっているのが見渡せます(冒頭の写真).
<厳島神社>
■小袋谷経由で大船駅へ
亀甲山からの下山は,北側の階段を降ります.階段は二段続きになっていますが,最初の階段を下りたところで左折して,小袋谷2丁目の狭い路地に入ります.曲がりくねった急坂を下って,勤労会館レイウエル(休館)近くに下山します.
ここから大船駅までは,足任せで適当に路地を繋いで,15時20分頃,大船駅に到着しました.これで,鎌倉プチ登山,亀甲山の巻は終わりです.
<小袋谷>
■路線バスで帰宅
大船駅周辺は,やっぱり蒸し暑いです.
何処か涼しい喫茶店に入って,コーヒーでも賞味しようかと思いましたが,今日もまた運が良いのか悪いのか,私の家の近くを通る路線バスがバス停に停車中です.
”じゃあ,バスで帰ろう…”
ということで,バスに乗車してしまいます.
帰宅してから,この蒸し暑い最中に,オレは一体何をしているんだろうと不思議な気分になりました.
良い年をして,こんなにブラブラと遊びほうけていて良いのだろうか.私は反省するわけではないんですが,一度しかない貴重な人生をこんなことで潰すが勿体ないような気がしています.
<ラップタイム>
13:30 鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
14:27 大船自動車学校跡地
14:37 神明神社
14:46 小袋谷公会堂
14:48 成福寺
14:52 厳島神社
15:20 大船駅着
[散策記録]
■水平歩行距離 4.3km
■累積登攀高度 33m
■累積下降高度 97m
■所要時間(休憩時間込み)
鎌倉中央公園清水塚口発 13:30
大船駅着 15:20
(所要時間) 1時間50分(1.83h)
水平歩行速度 4.3km/1.83h=2.35km/h
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/caaa5e41305567fb02eaba00b6914163
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
↧
猛暑の鎌倉;低山歩き;台を経由して亀甲山に登る
↧