<鎌倉中央公園にて>
猛暑の鎌倉;低山歩き;鎌倉中央公園から水道山を縦走
(一人でお散歩)
2015年8月3日(月) 晴;猛暑
<ルート地図>
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■オレ様は山欠菌病原体だ!
毎度愚痴話からブログ記事を書く出すのは,好い加減にしたいなと思うけど,毎日,本当に暑いですね.
こんな日には,冷房の利いた室内で”終日(ひねもす)ノタリノタリ”している方が身のためかもしれませんが,それが無理な私は,どうしても外の空気が吸いたくなります.それも性懲りもなく山へ行きたくなるから困ったものです.
もうかれこれ10年以上も前になりますが,山仲間から,
「お前は山欠菌病原体だ…!」
と揶揄されたことがありました.つまり私が「山欠乏症」という新種の伝染病に罹患してるというんです.でも,そんなことありません.
今は,その頃に比較すると,スタミナも大分なくなったし,金欠病も次第に牙を無地出し始めたので,そう安易に登山するのも無理になりました.
私が暑いときでも,やたらと外を歩き回るのも,生まれが信州なのでDNAがなせるワザかもしれません.
…ま,ともかく丹沢まで出掛けないまでも,憂さ晴らしに,自宅の近場にある低山,つまり鎌倉市内の低山を片っ端から歩いてやろう…なんて碌でもないことを考え始めます.
昼食を済ませてすぐに,
“よおしっ…! ならば,今日はどこかの低山に登るぞ…”
と早速家を飛び出してしまいます.
意気盛んに,飛び出したのは良いけれど,すぐに,
”さてどこへ行こうか…”
■体感温度は30℃?
まずは出発点の鎌倉中央公園清水塚口で一呼吸.
天気予報によると関東地方の猛暑日が,後2~3日続けば新記録になると報じているだけあって,外はとにかく蒸し暑いです.歩かずに建っているだけで,衣服にじわりと汗が滲んできます.
”とにかく公園の木の下まで行こう…”
清水塚受付の方に軽く会釈して,鎌倉中央公園の境内へ.あちこちの木陰で涼を取っている人を見かけます.
事務所前のテントでは「かき氷」を販売しているようですが,まだ13時を少し廻ったばかりなのに,もう売り切れのようです.
木陰に入ると,そよ風が吹いていて,とても涼しく感じます.
”涼しいな…一体,気温はどのくらいだろう…”
私は携帯電話に付いている温度計で,日陰の気温を測定してみました,
”ナ,ナント!”,33.5℃もあります.こんなに高温なのに,なんで涼しく感じるんでしょうね.私にも不思議ですが,多分,絶え間なく吹きぬける海風のために涼しく感じるんでしょうね.
確か風速1メートル/秒当たりで体感温度が1℃低くなると,山学校で教えて貰ったような気がします.今吹いている海風がどの程度の風速か良く分かりませんが,仮に3メートル/秒程度とすると体感温度は3℃ほど低くなっている計算です.
”…ということは,今の体感温度は約30℃ぐらいということか”
それにしても,常識的には,30℃は大変な暑さである.それが涼しいと感じるんだから,今年の蒸し暑さが如何に凄いかが分かったような気がします.
<中央公園のかき氷屋さん> <日陰の気温が33.5℃>
■緑陰で涼む
公園内の「しし石」付近の木陰で,水道水を2~3口飲んでから立ち休憩を取りました.
ここは,二つの谷が合流するところですが,両方の谷から吹き下ろす風が集まるので,とても涼しい所です.風に当たっていると実に良い気分です.
ここでも,携帯電話を使って気温を測ってみました.やっぱりここも33.6℃.先ほどと変わりはありません.でも,こっちの方が,ずっと涼しいです.
なお,上の温度計の写真には1975年と2000年の浜における最低と最高の温度が表示されています.この記録を見ても,今年が随分と暑いことがわかります.
<「しし石」付近の緑陰>
■薬師堂跡(高札場跡)
山崎口から公園の外へ出ます.
山崎の集落を抜けて,薬師堂跡に到着します.道路より少し小高いところに上部が欠損した石塔が無造作な感じで置かれています.
『かまくら子ども風土記』(p.257)の記事によると,「群馬県にある高野山慈眼寺の末寺で,鎌倉十体の一つといわれた薬師如来が安置され,運慶の作と伝わる高さ30センチメートルほどの十二神将の像があった」そうです.そして,「ここにあった薬師如来は,山ノ内の光照寺に移された」とのことです.また,「江戸時代には,ここに高札場があった」そうです.
余談になりますが…
あちらこちらの街道歩きをしていると,高札場が復元されているところが沢山あります.私の夢は,この薬師堂跡に高札場が復元されたら見物くることです.
■水道山登山
薬師堂跡から行く手を見ると,水道山が聳えて(?)います.水道山を見上げた途端に,
”そうだ,今日の低山登りは,この水道山にしよう…”
と決めます.
すると,私の体内に巣喰っているもう一人の私が,
”ナニ…? あれが山なの…!? ただの住宅地じゃないか…”
と早速のクレームです.
”おい,おい…何を言っているんだ.建物が建っていたら山じゃないって言うんかね.アルプスの名山だって山頂かその近くに山小屋が建っているじゃないか.山小屋は建物じゃないって言うんだね…”
と私は屁理屈をこねて,もう一人の私を言い含めました.
”さあ~てっ…と! いよいよ水道山登山だぞ…”
<水道山全景>
■山頂付近から天神山を望む
登山道(?)は全て舗装道路です.何しろ水道山のほぼ全域が住宅地になっていますので,当然,道路は舗装されています.
舗装されているとはいえ,結構な急坂です.ただ,ほんの数分登れば山頂近くの最高地点に到着してしまいます.残念なことに水道山山頂には登ることができません.
私も山頂の直ぐ近くまで行って,水道山に登頂したことにします.
山頂付近から往路を少し戻って,住宅地の中を北に向けて下り坂を歩きます.
目の前には,天神山が聳えています.私は,
”そうだ! 近々,天神山へ登ろう…”
と重いながら,戸ヶ崎方面に下ります.
<水道山から天神山を望む>
■六国見山遠望
水道山の中腹から,六国見山が見えます.
”六国見山に登るのもいいけど,このクソ暑いときにはちょっとシンドイな…”
と重いながら下山し続けます.
すかさず,もう一人の私が,
”おいおい,…朝4時10分に家を出て,塔ノ岳くんだりまで出掛けるくせに,すぐそこの六国見山に登るのがシンドイとは…一体,どういうことなんだ!”
と私をからかうんです.
自分でも,本当に不思議なんです.結構気軽に塔ノ岳に出掛けるくせに,極々近場の六国見山に足が向かないなんて…
<水道山から六国見山を望む>
■大船駅からバスで帰宅
水道山から下山した後,大船駅までブラブラ歩きを楽しみました.実は,大船でいくつかの用事を済ませたいなと思っていましたので…
まずは,途中のコンビニに立ち寄って,地図や資料のコピーをします.これは,来る8月7日に開催予定の五十三次洛遊会向けの資料を作るためのものです.ついで,段々と開催日が迫ってきた神奈川美術協会会員展に出品する予定の水彩画作成に必要な文房具を揃えるつもりです.
15時頃,すべての用事を済ませました.
本当は,どこかのコーヒーショップに立ち寄って,コーヒーでも賞味しようかと思いましたが,何だかそれも面倒になりました.
ちょうど,自宅近くを通るバスが,バス乗り場に停まっています.成り行き任せが私の真骨頂.すぐに予定を変更して,バスに乗り込みました.
こうして,私の成り行き任せのお散歩は無事終了です.
<ラップタイム>
記録せず
[散策記録]
■水平歩行距離 3.3km
■累積登攀高度 42m
■累積下降高度 92m
■所要時間 記録せず
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
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