<雨の野島>
『鎌倉学』事始め(第5回);鎌倉に眠るひと(B)(内藤家と大佛次郎)
(KGU公開講座)
2015年6月22日(月) 曇
『鎌倉学』の前回の記事
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/99289e9adc686ece18b7f6898afee3d6
梅雨本番のこのところ,連日雨が降り続いている.
日時が過ぎ去るのは早いもので,今年5月11日から始まった『鎌倉学』も今回で,いよいよ5回目を迎える.
私は,交通費をなるべくかけないようにするために,多少時間が掛かっても,全線定期券を持っている京急バスを利用して,講習会場のある金沢八景まで行くつもりである.
ちょっと話が脱線するが,この全線定期は年寄りになる格安で買える定期券のこと.したがって,全線定期を持っている人はかなりの高齢者ということになる.
最寄りのバス停に行く序でに,ちょっと鎌倉中央公園に寄り道する.もう見頃は過ぎたはずのアジサイが,このところの雨ですっかり元気になっている.
どうせ私は暇人である(暇じゃないかな…?).十分時間を取って,10時頃,自宅近くにあるバス停から鎌倉駅行のバスに乗車する.
<鎌倉中央公園のアジサイ> <雨の鎌倉駅>
鎌倉の観光客も,雨の日はさすがに少ない.
金沢八景行きのバスに乗車する.前回の講義のときと同じ時間に発車するバスである.前回は大混雑だったのに,今回は座席に座れない人もかなり居るものの,前回とは比較にならないほど空いている.
バスが鎌倉霊園を発車する頃には,乗客はたった2人になる.もっとも朝夷奈峠を越えてから,次第に乗客が増えだした.
11時20分頃,金沢八景駅に到着する.講義の開始は13時である.会場のある学校までは30分ほどの時間があれば十分である.
私は少々早めに会場のあるKGUの学食で昼食を摂ろうかとも思ったが,賑やかな学生達と一緒に食事をするのも億劫なので,駅近くの西友地下で何か適当なものを摂ることにする.
西友へ行く途中で瀬戸神社に立ち寄る.夏祭りでもあるのか,境内に沢山の提灯が飾り付けられている.
<瀬戸神社>
西友地下で,軽く昼食を済ませてから,ザーザーと降り続ける雨の中を,KGUにある会場まで歩く.傘をさしていても左肩あたりからズボンまでビショビショに濡れてしまう.
金沢八景駅からKGUまでは京急バスがかなり頻繁に通っている.折角,京急バスの全線定期券を持っているんだから,何も好き好んで雨の中を歩かなくても良いのに…
会場に到着したときは,殆ど全身がずぶ濡れになってしまう.
<西友地下でささやかな昼食> <雨の中をKGUまで歩く>
開講25分前に教室に入る.
私より先に来られた方3人が雑談をしておられる.講習会の回を重ねる度に,だんだんと顔見知りになり親しくなる.新しい分野での知己を得るのも嬉しいことだ.受講者のお一人から,前回のフィールドワークのときに撮った集合写真を頂戴する.
私は,頂戴した写真を早速ノートに貼り付ける.
<私のノート>
ここで講義内容を記述するのは差し控えるが,話題は光明寺の内藤家墓所のことから,大佛次郎,デベッカ,星野立子,ベルツ,海浜院など多岐にわたる.内容は実証された1次資料に基づくものなので,話を伺っていても納得がいく.
私はこれまでいろいろな所で鎌倉の話を伺ってきたが,いずれも観光地や名産品を網羅的に並べるだけのものが多くて何とはなしにつまらなさを感じていた.今回は,さすがに大学の公開講座である.内容全てが講師の先生ご自分で調査研究されたものである.ここが一般の講座と大きく違うところである.
講義は2時間で終わる.
<配付資料の一部>
講義終了後,講師の先生および受講生数人と一緒に,雨の中を金沢八景駅まで歩く.
雨脚は午前中より弱まっているが,それでも足元がビショビショに濡れてしまう.でも,私は大満足である.こうして新しく知己を得た方々と雑談しながらお散歩とは…なんて素敵なことだろう.
帰りは,待ち時間の関係で,大船行のバスに乗車する.少々料金が掛かるが…
バスの中で,偶然講師の先生と一緒になる.雑談.共通の話題は島崎藤村.たまたま私が小諸出身なので,島崎藤村に関心があったので,話は盛り上がった.そんなわけで何時もは長く感じるバスも,あっというまに大船に着いたという感じである.
帰宅してからが大変.
実は,7月8日に,善光寺街道(第1回;西街道から通算第4回)の打合せを世話役の方々と打ち合わせることになっている.それまでに私が全体の計画を纏めることになっている.2泊3日の旅を3回繰り返して,信濃追分から松代道を経由して善光寺まで歩く予定である.
私はしゃかりきになって,カシミールとPowerPointを使って,計画を立案中である.いろいろなことがゴチャゴチャと入り交じるので,なかなか収斂しないし,細かい不備が際限なく出てくる.
”ああ…そうだ! 某大学の研究員としての作業も,そろそろ本腰を入れないと,次のミーティンまでに資料を纏めるのが怪しくなるな…急がなければ!”
”この分では,明日7日も終日頑張らないと,全てが間に合わないな…”
私は,講義の余韻に浸る暇もなく,次の作業に追い立てられている.アドレナリンが出っぱなしだ.これは,まずいな!
(おわり)
『鎌倉学』の次回の記事
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(7月27日実施予定)
『鎌倉学』の目次
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「閑話休題:日々雑感」の前回の記事
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「閑話休題・日々雑感」の次回のの記事
(なし)
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『鎌倉学』事始め(第5回);鎌倉に眠るひと(B)(内藤家と大佛次郎)
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