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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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春たけなわの浜;小雨と強風の中華街(神奈美公募展第4日目)

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                                 <浜公園の名残の桜>

      春たけなわの浜;小雨と強風の中華街
          (神奈美公募展第4日目)
          (元勤務先の方を迎えて…) 
         2015年4月2日(木) 小雨強風

このシリーズの前の記事
    ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ce898ecc954fc2b45d9d3c03e3b3c06e

<展覧会場へ>

■バスで席を譲られる
 早いもので,今日はもう展覧会5日目である.初日前日の飾り付けの日を入れると,今日で連続6日間も神奈川県民ホールへ通い詰めることになる.
 何時ものように,自宅近くのバス停を9時少し前に通る路線バスに乗車する.霧雨のような雨が降っているが,傘を射すほどでもないが,普段着の背広のまま,その上に羽織るものを何も持たずに出掛けてしまったので,少々寒く感じるが,“まあ,いいや”で.そのままバスに乗り込む.
 もう通勤時間を過ぎているのに,バスは結構混雑していて,立ち席の乗客も数名居る.
 私が乗り込むと,2人の子どもを連れた若い奥さんが,
 「…どうぞ…」
と言いながら,私に席を譲ってくれる.
 ”オレも大分草臥れた人間に見えるんだろうな…”
と一瞬ガッカリするが,折角のご厚意を無碍に断ったら,逆に席を譲ってくれた方の心に傷をつけてしまう.
 ある法事の席で,寺の坊主から,
 「施しをするも善行,施しを受けるのも善行…」
という主旨の説法を聞いたことがある.
 ” なるほど,その通りだ.”
 この説法を伺ってからは,乗り物の中で席を譲られたら,素直にお受けして,譲ってくれた方に,心を込めて礼を言うように心掛けている.

■強風の浜公園
 9時40分頃,関内駅に到着する.
 小雨と強風が吹き荒れる浜公園を横切って,日本大通りに突き当たる.お散歩に絶好の天気だった機能に較べると,公園を散策している人の数はめっきり少なくなっている.
 花壇に植え込まれたチューリップも心なしか元気がないようにみえる.
 私の右足膝は,昨日ヒアルロン酸の注射を受けたのが利いているのか,今までよりはいくらか歩行が楽になり,道行く人達とほぼ同じ速度で歩けるようである.

<浜公園の桜;今年の見納めになるかも…>

■素敵な街角
 毎回,同じ道を往復しているのではつまらないので,曲がり角を変えながら,神奈川県民ホールを目指す.
 この辺りは,道路が縦横に整然と通っていて,どこかヨーロッパの街を連想させる雰囲気がある.何回散策しても楽しいところである.
 途中で,レストランのメニューを覗き込んだり,コンビニを覗いたりしながら,10時少し過ぎに神奈川県民ホールに到着する.

<整然とした街路;日本大通り>

<展覧会場を一回り>

■展覧会場に到着
 受付で来場者名簿を見せていただく.
 すると,昨日の午後,浜に住んでいる従兄弟の奥さんが,私の留守中に会場に来られたことが分かる.
 “しまった…! お目にかかりたかった!”
 極めて残念である.
 昨日は,登山学校の同窓生と,ランドマークタワー地下3階にあるレストランまで昼食を食べに行ったまま,会場には戻らずに,そのかか帰宅してしまった.
”まずかったな”と後悔するが,正に“後悔先に立たず”である.
<展覧会場> 

■YKさんと一緒に会場を一回り
 11時を少し過ぎた頃,元勤務先で一緒の職場に居られたYKさんが会場に到着する.まだ,現役で頑張っておられるんだから,実に凄いバイタリティの持ち主である.
 一緒に時間を掛けて会場を一回りする.
 その間,ついつい写真を撮るのを忘れたので,帰り際に自分の絵のコーナーだけを慌てて写す.
 YKさんも,元登山愛好家である.私が現役時代に,YKさんの案内で職場の仲間と一緒に丹沢へいったことを懐かしく思い出す.
 山登りの経験をお持ちの方は,私の絵に対して独特の感想を持たれるようである.その意味でも,同じ趣味を持つ方々に自分の絵を見て頂くのはとても張り合いがある.

<展覧会場を一回り>

■「英一会館」で昼食
 12時を大分廻ってから,YKさんと一緒に神奈川県民ホール6階にある「英一会館」で昼食を摂る.
 今日はサンドイッチ,軽い昼食にしたい.「マルシェランチ週替わりメニュー”身体に優しい”ライトメニュー」というのを注文する.
 このところ右膝の故障で,運動不足気味なので,この程度の軽い食事で十分だ.食事中の雑談は,やっぱり同じ職場での知人の消息が中心である.


<「英一会館」で昼食>

<一寸寄り道して帰宅>

■街角に咲く桜を眺めながら…
 午後も,暫くの間,会場に残るが,だんだんと飽きてくる.山学校の同僚が来るかもしれないと人伝に聞いていたが,どうやら今のところ現れないようである.
 5日間も,毎日,何十回となく会場を歩き回っていると,さすがに草臥れてくる.もちろん,これから知人・友人が会場へ訪れないとも限らないが,“もう今日はいいや…”で帰宅することにする.
 会場から外へ出る.
 冷たい風が,今朝方より強く吹いている.大分寒くなっている.右膝のことを考えると,道草をせずに真っ直ぐ帰宅することが望ましいが,街角の桜を見ると,どうしてもブラブラ歩きをしたくなる.
 ”…ん,じゃあ~…まあ,このまま関内駅に戻るのもツマラナイし…隣の石川町駅まで歩いてみるか”

<街角に咲く桜>

■中華街へ
 まずは南へ向かう.ビルの間からマリンタワーが見え隠れする.
 ”このまま山手の洋館巡りをしようかな…”
とも思うが,またまた際限なく歩くことになっても困るので,途中で右折して石川町駅方面と思われる方向に向かう.
 とある街角まで来ると,突然観光客が増え出す.どうやら中華街のようである.
 実は,私は中華街の地理が余り良く分からない.勿論,これまで数回ここへ来たことがあるが,中華街の道路の方向が,関内付近と微妙に角度が付いているので,歩いている内に東西南北が怪しくなってしまう.
 ”今日も迷うかな…”
と思いながら,中華街に入り込む.
 頃日の午後なのに人通りが多い.観光客の流れに沿って歩くと,見覚えのある華正楼の前に出る.鎌倉にも華正楼があるので親しみが湧くお店である.
 
<マリンタワーが見える>                <中華街>

■天后宮
 人の流れに逆らわずに,十字路を左に曲がる.そのまま暫く歩き続けると,天后宮に到着する.
 “この寺(?)には何時か来たことがあるな…”
と思いながら,寺の前を通過する.すると今までの雑踏がウソのような寂しいところになる.
 ”ありゃ~…! 石川町駅はどこにあるんだ…?”
 辺りを見回したところ,電車の高架線らしきものも全く見えない.
 “まあ,今何処でもいいや…この高架道路に沿って歩けば何とかなるさ…”
 私は右折して目の前にある高架道路沿いに適当に歩き出す.すぐに人通りが全くない殺風景な街並みになる.
 進行方向左手には,満開の桜が見えている.その先がうねうねと続く高台になっている.多分,あの高台のどこかに山手の洋館巡りで通る道があるんだろうと見当を付ける.
 いっそのこと,高台に続く階段道を登ろうか…そうすれば,間違いなく洋館が建ち並ぶ道にでられるなと思いながらも,またまた寄り道をしていたのでは,折角落ち着いている右膝がまた痛み出すかもしれない.
 私はブラブラ歩きをしたい気持ちをぐっと抑えて,高架道路沿いの道を歩く.
 
<天后宮>                                  <高台の桜>

■外交官の家を見上げる
 やがて大きな交差点に突き当たる.
 交差点の標識を見ると,この交差点を右折して真っ直ぐ歩けば関内駅に到着するようである.なるほどすぐ先に浜球場が見えている.関内駅に戻るんではつまらないので,この交差点を逆に左に曲がる.そして川沿いの道を川上に向かって歩く.
 途中,丘の上に建つ外交官の家らしい建物が見え隠れする.
 ”ああ,こんな所を歩いているのか…”
と初めて自分が歩いている位置がハッキリと分かる.

<外交官の家を見上げる>

■石川町駅から大船駅へ
 外交官の家の写真を撮ってから数分歩いて石川町駅に到着する.
 少々寒いホームで,5分ほど大船行電車の到着を待つ.電車に乗り込んで,座席に座った途端に,居眠りしたくなる.大船駅までの所要時間は僅かなので,居眠りしないように一生懸命努力するが,ついつい寝てしまう.ついに本郷台駅で目が覚めたときに,座席から立ち上がってしまう.いくら眠くても立っていればそう簡単に居眠りできないからだ.
 電車が大船駅に到着する.ちょうど私の家の近くを通るバスが発車した時間である.次のバスまで30分ほどの時間がある.
 時間を持て余したら,駅ビル内にあるBecker'sである.この所Becker'sには日参しているが,これも致し方ない.
 今日はコーヒーとオニポテである.揚げたて熱々のオニポテが実に美味しい.

<Becker’sのオニポテとコーヒー>

■第5日目も無事終わった
 帰りのバスも結構混雑している.発車ギリギリのバスに飛び乗って,若い人に席を譲って貰うのも気の毒だし,自分も情けなくなるので,発車時間の10分前にバス停に到着.バス待ちの列に並ぶ.私は前から6人目.これなら大手を振ってバスに乗車して席を確保することができる.
 案の定,帰りのバスも沢山の立ち席が出るほど混雑している.勿論,私はバス待ちの列に並んだ甲斐があって,好みの場所に悠々と座れる.
 夕食前に無事帰宅.
 飾り付けの日から連続5日間の会場通いは,正直,とても疲れる.帰宅してすぐに,ベッドに横になって,1時間ほど昼寝をする.これでスッキリ.
 後,展覧会終了まで,泣いても笑っても2日間.何とか頑張って,会場通いをしなければ…
                                      (第4日目終わり)
                                      (第5日目に続く)
第5日目の記事
   ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a25b8f8c9564515d312583be7c2a382f 

「趣味三昧;セピア色の画集」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9f1a85a1e4e7d138286a1148ff4adb95
「趣味三昧;セピア色の画集」の次回の記事
(なし)





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