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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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初夏の南アルプス;笊ヶ岳・鳥森山周遊(2日目)

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                                                        <上倉沢上流から伝付峠方面を見上げる>

[復刻版]  初夏の南アルプス;笊ヶ岳・鳥森山周遊(2日目)
            (湘南カラビナ隊)
         2005年6月24日(金)~26日(日)

※過去の登山記録を「復刻版」として,少しずつ整理します.
 この記事は,ずっと以前収録した記事ですが,この度全面的に書き改めることに
致しました.
 アクセスして頂く方には申し訳ありませんが,この記事は古い上に,全く個人的な
内容です.
    ***********************

前編の記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5f71c96061100a7098f3ff30fc5307fc
(先にこちらをご覧下さい)

第2日目;2005年6月25日(土) 晴

<ルート地図>


←クリック拡大

<プロフィールマップ>


←クリック拡大


<行動概要>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 3時30分に起床.ニギリメシの朝食を済ませて,3時59分に椹島ロッジから歩き出す.
 4時14分に登山口(標高1,120メートル)に到着する.身支度を調えて4時27分に登山開始.いきなり長い急登が連続する.
 4時49分,標高1,295メートル地点で5分立ち休憩を取る.
 5時28分,標高1,385メートル地点で2度目の休憩.12分間.
 6時27分,標高1,890メートル地点で3度目の休憩,8分間.
 7時45分,標高2,000メートル地点で4度目の休憩,11分間.ここからトラバース道に入る.小さな起伏が連続する.朽ち果てた木の階段や,下廊下を彷彿させる高巻きの道が続く.
 7時45分,水場(標高約2,000メートル)に到着.給水のため3分間休憩.
 8時27分,二つ目の谷(標高約2,000メートル)に到着,給水のため3分間休憩.
 8時40分,標高2,020メートル地点で3分間立ち休憩
 9時17分,水場(標高2,020メートル)で給水休憩.11分間.
 9時50分,ガレ場の枯れ沢(推定標高2,100メートル)で写真撮影のため2分間休憩.
 9時58分,間違った沢を遡ったことに気がつき,往路を引き返す.
 10時03分,元の場所に戻る.
 10時13分,推定標高2,150メートル地点で7分間休憩.
 10時58分,推定標高2,350メートル地点で5分間休憩.ガレ場の急登が連続する.
 11時15分,伝付尾根(標高2,420メートル)に到着.5分間休憩.
 11時50分,笊ヶ岳山頂(標高2,629メートル)着
 12時18分,笊ヶ岳山頂から下山開始.
 12時42分,伝付尾根到着.尾根から往路で登った谷筋を下る.
 13時07分,標高2,250メートル地点で5分間休憩.
 13時35分,ガレた枯れ沢に入る.
 以下,標高2,000メートル地点,2,120メートル地点,2,040メートル地点,2,000メートル地点,1,665メートル地点,で5~10分の休憩を取る.
 17時23分,標高1,360メートル地点にある鉄塔を通過.
 17時40分,登山口に戻る.
 17時55分,椹島ロッジに戻る.
 18時10分,ゆっくりと風呂に入る.
 18時30分,夕食.
 20時頃就寝. 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<写真集>

■オニギリと弁当
 3時30分に起床.旅館で用意してくれたオニギリと弁当を見較べる.登山中はオニギリの方が食べやすいので,朝食は弁当の方にする.時間がないので,大急ぎで弁当を食べる.
 今日も連泊の予定なので,部屋の片付けもそこそこにして集合場所へ急ぐ.
 
<昼食用のオニギリ>                            <朝食用の弁当>

■真っ暗な中を歩き出す
 ストレッチを終えて,3時59分に椹島ロッジから歩き出す.真っ暗.
 4時14分,登山口に到着する.ここで身支度を調える.
 登山口には,「…難易度が高く,滑落危険箇所が多い上級者向け…」の注意書きがある.
 “果たしてオレ達上級舎だろうか…?”
と自問自答.恐怖心が湧いてくる.
 
<笊ヶ岳登山口>                              <登山口にある注意書き>

■夜が明け始める
 6時50分頃,ようやく辺りが明るくなり始める.辺りが見え始めてから,私達が深い森林の中を歩いていることに気がつく.

<夜が明け始めた密林>

■美しい新緑
 急登の深い森を抜ける頃,眩しい朝日が広葉樹林帯に射し込んでくる.新緑が眩しいほど綺麗だ.
 何という美しさ,何という心地よさ…これだから登山は止められない.

<美しい新緑の中を歩く>

■鉄塔下
 7時18分,推定標高2,000メートル地点に到着する.直ぐ近くに送電鉄塔が立っている.傍らに案内標識が立っている.標識には「笊ヶ岳4時間30分…」と書いてある.私達がもしこの標準時間通りに歩くことができれば,12時頃,笊ヶ岳山頂に到着することになる.
 “多分,12時前に山頂に到着するのは無理だろうな…”
と思いながら,ここで休憩を取る.
 
<鉄塔下で休憩>                                       <案内標識>

■厳しいトラバース道が始まる
 鉄塔下での休憩を終えて,再び歩き出す.
 登山道が次第に荒れ始める.そして程なくトラバース道に入る.このトラバース道は標高約2,020メートルの高さを中心に小さな登り下りが際限なく続くところである.
 岩礫ばかりの急傾斜の道は,滑落の危険があり,緊張を強いられる.
 推定標高2,000メートル付近の水飲み場に到着する.水飲み場といってもガレた急勾配の斜面に流れる急流の小川である.足場が極めて悪いが,ここで渇いた喉を潤す,冷たい水で実に美味しい.
 
<トラバース道が始まる>                                                   <水場で給水休憩>

■足場が良くないトラバース道
 高巻きで道幅が狭いトラバース道が延々と続く.しかも下の写真のような平らな所は少なくて,小さなアップダウンが長々と連続する.
 途中から微かな踏み跡を辿る急坂に何回もで出くわす.緊張が強いられる.
 
<足場が良くないトラバース道>                                            <微かな踏み跡を辿って…>

■徒渉を繰り返す
 途中で流れ込む支流を何本か徒渉する.高巻きのトラバース道にある徒渉なので,高い所が苦手な私は結構緊張する.
 
<何回も徒渉を繰り返す>

■上倉沢上流
 9時17分,これまでの支流よりは少し大きな支谷に到着する.ここで給水休憩を取る.
 長いトラバース道もこの谷の辺りで終わりになる.辺りの雰囲気が,何となく穏やかになる.

<上倉沢上流>

■眺望が開ける
 9時50分,ガレた枯れ沢に到着する.
 行く手の眺望が急に開ける.私達は休憩を取りながら,目の前に広がる素晴らしい眺望に見とれる(冒頭の写真).

<ガレた枯れ沢で休憩>

■前方に伝付峠の稜線
 眺望の良い谷筋から伝付峠の稜線を見上げる.
 これまでのトラバース道とは対照的に広々とした風景である.

<広々とした谷間>

■景色に感激しながら谷筋を登る
 素晴らしい稜線を左手に見ながら,砂利の斜面を登り続ける.時々立ち止まって,美しい風景をデジカメに収める.
 
<風景に感激しながら登り続ける>

■谷筋を間違える
 9時58分,本来のコースから外れて1本右側の谷筋に入ってしまったことに気がつく.すぐに往路を引き返して.10時03分,元の場所に戻る.

<ここで道を間違えたことに気がつく>

■樹林帯の中の急坂
 道を間違えたために約40分のロスタイムになった,今度は正規の道を登る.暫くの間,ガレた急坂が連続する.
 稜線に近くなると深い樹林帯の中の急坂になる.登っても登ってもなかなか稜線に出ないなと思いながら,破れかぶれで登り続ける.

<樹林帯の中に入る>

■やっと伝付峠
 途中2回ほど休憩を取って,11時15分,ようやく伝付峠に到着する.
 伝付峠には墨黒々の手書き案内板が立っている.
 “やれやれ…やっと伝付峠か…!”
 正直なところ,内心でホッとする.

<伝付峠に到着>

■草木が繁茂する稜線
 伝付峠から両川に沿って急坂を登り続ける.
 標高が2,500メートルを超える高い所だが,相変わらず多種多様な植物がビッシリと育っている.これらの草木をかき分けるようにして登り続ける.

<山頂に向けて稜線を登る>

■笊ヶ岳山頂
 11時50分,ようやく笊ヶ岳山頂に到着する.
 鉄塔下で休憩を取ったときに,12時頃山頂に到着するだろうと予想したが,途中で40分のロスタイムがあったにもかかわらず12時前に山頂に到着することができた.遂に念願の笊ヶ岳山頂を極めたことになる.良かった.良かったである.
 
<笊ヶ岳山頂>

■往路を下る
 12時48分,笊ヶ岳山頂を出発.往路を辿って下山を開始する.伝付峠から急勾配の下り坂を下って,ガレた河原を通過する.
 再び,標高約2,000メートルの高巻きトラバースに入る.
 
<ガレ場を下る>                             <高巻きのトラバース道に入る>

■徒渉を繰り返す
 途中,何回か徒渉を繰り返す.
 やがてトラバース道が終わって,急坂の両川を下り続ける.そして,17時40分,無事登山口に下山する.
 
<徒渉を繰り返す>                            <登山口に下山>

■橋を渡って椹島ロッジへ帰着
  登山口から自動車が通れる道に入る.
 17時44分,立派な橋を渡る.登山成功でルンルン気分である.
 17時55分,無事椹島ロッジに帰着する.気分最高.
 
<橋を渡る>                               <椹島ロッジへ帰着>

■椹島ロッジの夜
 18時10分,まずは風呂にユックリ入って,1日の疲れを癒す.
 18時30分から夕食.
 20時頃,就寝.

<夕食>

<ラップタイム>

 3:59  椹島ロッジ(標高1,123m)から歩き出し
 4:14  登山口(標高1,120m)(4:27まで準備)
 4:49  標高1,205m地点(4:54まで衣服調整)
 5:28  標高1,385m地点(5:41まで休憩)
 6:27  標高1,690m地点(6:35まで休憩)
 7:17  トラバース道入口(推定標高2,000m)(7:28まで休憩)
 7:45  推定標高2,000m地点(7:48まで休憩)
 8:40  推定標高2,020m地点(8:43まで休憩)
 9:17  推定標高2,000m地点(9:25まで給水休憩)
 9:50  ガレた枯れ沢(推定標高2,100m)(9:52まで写真撮影休憩)
 9:58  ルート間違いに気がつき往路を引き返す.
10:03  三叉路に戻る
10:13  推定標高2,150m地点(10:20まで休憩)
10:58  推定標高2,350m地点(11:03まで休憩)
11:15  伝付尾根(標高2,420m)(11:19まで休憩)
11:37  推定標高2,540m地点(11時38分まで呼吸整え)
11:50  笊ヶ岳山頂(標高2,259m)着
12:18                 〃          発
12:42  伝付尾根
13:07  標高2,250m地点(13:12まで小休止)
13:35  ガレた枯れ沢
13:41  標高2,000m地点(13:43まで小休止)
14:01  標高2,120m地点(14:05まで立ち休憩)
14:11  標高2,080m地点(14:22まで給水休憩)
15:22  標高2,040m地点(15:27まで小休止)
15:59  標高2,000m地点(16:04まで小休止)
16:04  標高1,665m地点(16:25まで休憩)
17:23  鉄塔(標高1,360m)
17:40  登山口
17:55  椹島ロッジ着 

[山行記録]

■水平歩行距離(片道)                  6.7km

■累積登攀高度                     上り      下り
                          1,745m           260m
■累積下降高度              260m         1,745m

■上り所要時間(休憩時間込み)
  椹島ロッジ発              3:59
  笊ヶ岳山頂着            11:50
  (所要時間)         7時間51分(7.85h)
  水平歩行速度                6.7km/7.85h=0.86km/h
  登攀速度                      1,745m/7.85h=222.3m/h

■下り所要時間(休憩時間込み)
  笊ヶ岳山頂発             12:18 
  椹島ロッジ着                              17:55
  (所要時間)                        5時間37分(5.62h)
  水平歩行速度                  6.7km/5.62h=1.01km/h
  下降速度                        1,745m/5.62h=310.5m/h
                                   (2日目終わり)
                                   (3日目に続く)
第3日目の記事
   ↓
(編集中)

「南アルプスの山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8ac006fff0374ec0131977eee411fb9f
「南アルプスの山旅」の次回の記事
(なし)








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