<名残の紅葉:鎌倉中央公園>
年の瀬が押し迫った鎌倉中央公園
2014年12月19日(金) 晴
午前中はアレアレという間に過ぎてしまった.
さて,では,午後から年賀状のプリントでもしようかと思ったら,プリンターのインクがなくなっている.
…ん,じゃ~ぁ…,,,まあ,ちょっくら大船までインク買いに行こうか…と,言うことで,昼食後ブラブラと大船まで出掛ける.片道約7000歩の散策である.実は,インクを買うために大船へ出掛けるなんて,口実に過ぎない.
"お前,素直に散歩に出掛けるよって言えばいいのに…一体,誰に,何で格好付けているんだよ…"
と私の心の中に住んでいるもう一人の私が,私を揶揄する.
"どうせオレは昭和一桁生まれの頑固者だよ…
~もったい付けずに居りゃりょうか~"
といつの間にか軍歌調のリズムを口ずさんでいる.
同時に.最近何かにつけて,
「昭和の時代は良かったナ…!」
と事も無げにいう評論家気取りのキャスターや有名人の方々に,
"てめーら,むごたらしい戦争があった昭和がなんで良かったなんて言うんだよ…"
と罵倒したくなる.
まあ,それはともかく,
"買って(勝って)くるぞと勇ましく~ゥ…”
と独りでハモりながら,自宅を出発する.
快晴!
もう年の瀬も迫っているので,小春日和なんて言うのは時季外れだが,鎌倉中央公園には明るい日差しを浴びながら散策を楽しんでいる人達が多い.
ここ1~2週間の間に,季節が随分と進んだ.つい先日まで紅葉が鮮やかだったのに…
名残の紅葉をデジカメに収める.
<名残の紅葉>
<初冬の山脈>
大船は,師走の買い物客で,何時もより大分人出が多いようである.わざと中通りの雑踏を通り抜けて,大船駅前のヤマダ電機へ.
まずは,プリンターのインクを購入する.これで今日の用事は終わりである.でも折角だからパソコンの売場を一回りする.
"う~ん…新しいパソコン,買いたいな…でも,なかなか値が下がらないな…"
私は指をくわえたまま,パソコン売場をウロウロする.
たちまちの内に,店員に呼び止められる.
「何かパソコン購入のご予定ですか…」
「エエ,マア…その,あの…ムニヤ,ムニャ,…」
「今,パソコンお使いですか…?」
「エエ,マア,ムニャムニャ…」
実は,私,2台のPCを使っている.このブログの記事などはパナソニックのCF-F8という少々古いノートPC.ただ,画面が小さいので,IOデータ社の24インチディスプレーを接続して使っている.蛇足ながらデーター類は外付けの固定ディスクの入れている.
"そろそろ新しいPCに買い換えたいな…"
これ本音である.でも登山靴も買いたいし…単行本の自費出版もしたい.いや待てよ,海外登山も体力がある限り…
先立つものがままならない年金主体の生活…いやはや,このうちやっと実現できるのは一つだけ.
まあ,そんなことをあれこれ考えながら,ルミネ1階の某コーヒーショップで230円也のコーヒーを賞味する.店内は年配者で満席に近い状態.
"何をご託並べているんだ…お前だって年配者じゃないか…"
帰りもブラブラ歩きをしようと思っていたが,何だか急に歩くのが面倒になる.
"今日はバスで帰ろうかな…"
バス停に到着する.私の前にギャルが居る.何だか見覚えがあるな…
近付くと,なんと私の孫.どうやら私の家に向かう途中のようである.孫は華の高校三年生.推薦入試とやらで,もう来春の進学先の大学が決まっているので,何となくノンビリしている.
バス停で,膝の抜けたボロズボンを履いたむくつけきジジイに声を掛けられたらハズカシかろうと配慮して,声も掛けずに孫の後ろのそっと並ぶ.
孫はすぐに私が居るのに気がついて,
「あれ…オジイチャン…」
と陽気に話しかけてくる.私はとても嬉しくなる.
"孫は実に可愛いものだ…"
こんなこと私は口には出さない.
苦虫を噛み潰したような顔を意識しながら,
「やあ…元気か!」
でも,目尻が下がっているのが自分でも分かる.
孫と一緒に,
「ただいま…」
と家に入る.
「おや,どこで待ち合わせしていたのよ…二人でどこへ行っていたの?」
と出迎えた誰かがうらやましがる.
今夜は孫娘一家と一緒に夕食を摂ることになっている.
…ま,ともかく陽気な孫娘に救われたような気分になる.
だから今日も"良かった! 良かった!"
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
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(なし)
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年の瀬が押し迫った鎌倉中央公園
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