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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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晩秋の逗子・葉山の山を楽しむ;二子山・阿部倉山縦走

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                           <二子山山頂からの眺望>

    晩秋の逗子・葉山の山を楽しむ;二子山・阿部倉山縦走
         (山旅スクール5期有志)
      2014年11月28日(金) 晴後曇
 
<ルート地図>


←クリック

<こぼれ日の散策路>

■東逗子
 ぎりぎりの2日前に山旅スクール5期同窓のTBさんから,三浦アルプスに行かないかというお誘いのメールを頂戴する.どんなに多忙でも山登りは第一優先ししようと思って居る私である.二つ返事で”行く,行く!”
 本当は某協会研究事業に応募する資料作成のお手伝いに多忙なのに…
 幸いなことに,今日の天気は晴,昨日の冬を思わせる冷たい雨が止んで,小春日和である.
 集合時間に遅れるのがイヤな私は,集合場所のJR東逗子駅へ早々と到着するように,7時頃自宅を出発する.自宅近くのバス停からバスに乗車.丁度通勤時間とぶつかっているので,浄尺の大半は背広姿のジェントルマン.そこへ場違いなリュック姿の老人が乗り込むんだからいささか照れる.
 集合時間は9時丁度.集合時間の30分前にJR東逗子駅に到着する.駅前はラッシュアワーが終わって閑散としている.本当は駅近くのコーヒーショップでコーヒーを賞味しながら時間を潰したかったが,見渡したところそれらしいお店は見当たらない.
 ならば…ということで,駅前のコンビニで100円也のホットコーヒーを購入.近くにあるハイキングコース案内図をぼんやりと眺めながら,走行される方の到着を待つ.
 程なく,今日の同行者であるTBさんと,IKさんが東逗子駅に到着する.今日の同行者は私を含めて,気心知れた山学校の同窓3人である.男性1人,女性2人.
 9時03分,東逗子駅前から歩き出す.

<東逗子駅前の案内板>

■いきなりの急登
 駅前を走る自動車道を横断すると,いきなりの急登が始まる.坂の登り愚痴に「ハイキングコース入口 二子山」という立派な案内板が立っているので迷うことはない.さすがに,ポピュラーなハイキングコースである.
 坂道は学校の敷地を廻り込むようにして,山道へと続く.
 
<登山口入口の案内板>                       <二子山のみちしるべ>
   
■素晴らしい散策路
 ふかふかな絨毯を敷き詰めたように落ち葉が堪っている山道に入る.落ち葉を踏みしめる.靴の底から伝わる柔らかな感覚がなんとも心地よい.
 高度が高まるにつれて,自然の雑木林の中を登る道になる.
 赤色,黄色,白色の落ち葉を見ていると,がまるで万華鏡を覗き込んだような錯覚に陥る.
 


■こぼれ日の山道
 山道は,実に心地よい.
 進行方向右手から朝日が射し込んでいる.何とも気持ちの良い山道である.

<朝日が林の中に射し込む>

■展望が開ける
 高度が高くなるにつれて,次第に視界が開けてくる.ときどき立ち止まって,展望を楽しむ.
 遠くに浜付近の東京湾が見えている.

<展望が開ける>

■案内板が完備している
 登山道のところどころに案内板が設置されている.登山道も良く整備されていて,迷うことなしに,安心して歩く事が出来る.
 10時28分,三浦アルプス北尾根と合流する.
  
<ところどころに案内板が設置されている>

<二子山>

■二子山(上ノ山)到着
 10時40分,二子山(上ノ山)(標高207メートル)に到着する.
 東逗子駅から,ここまで来る間に出会ったのは作業員2人だけ.山頂には誰も居ない.私達は展望台の上に座り込んで休憩を取る.
 気温がどの程度あるのか正確には分からないが,ジッとしていると少し寒い.風は殆ど吹いていない.
 
<二子山山頂の展望台>                         <二子山の案内板>

■二子山(上ノ山)山頂からの眺望
 二子山からの眺望は,少し霞んでいるが素晴らしい.眼下に浜方面の展望が開けている(冒頭の写真).反対側を見ると,三浦半島の山々が見えている.
 すぐ目の前に見えている三角形の山はどこの山だろうとフト思う.多分,三浦アルプス南尾根だろうと思う.
 私達は,周囲の展望を楽しみながら,展望台の上でオヤツだ.
 オヤツを食べながら,秀逸な話を幾つか伺って,腹を抱えて笑いこける.その一つIKさんから伺った歯科医での話は,思い出す度に噴き出しそうになる.ここで披露したいところだが,まあ,止めておこう.

<二子山からの眺望>

■どっちへ行こうかな…
 11時30分,そろそろ歩きましょうと腰を上げる.
 食後,どちらの方向へ行こうかと迷う.森戸川へ降りて,森戸川に沿って下るか.それとも阿部倉山方面に向かうか.あるいは南郷方面に下るかである.
 昨日はほぼ終日雨が降っていたので,森戸川や阿部倉山へ向かうルートはかなり滑りやすくなっているに違いない,南郷方面のルートは比較的歩き易いのは分かっているが,すぐにアスファルト道になるので,趣がない.
 あれこれ迷った末に,やっぱり阿部倉山へのルートを歩くことにする.
 11時30分,早めの昼食を終えた私達は二子山(上ノ山)山頂から歩き出す.

■二子山(下ノ山)山頂を通過.
 歩き出してほんの暫くは,長閑な稜線歩きが続くが,すぐに滑りやすい急な下り坂になる.下り坂はそれほど長くはないが,とにかく滑る.私達は登山道の脇に自生しているアオキの枝に捉まりながらソロリソロリと急坂を下る.
 急な下り坂が終わると,今度は急な登り坂になる.
 “こんなに急な登り下りは,大倉尾根にもないな…”
と思う.
 このルートを通るのは,ほぼ2年ぶりである.2年も間が空いてしまうと,ルートの様子など記憶が朧のなっている.
 “一体何時になったら二子山(下ノ山)を通過するんだろう?…それとももう通過してししまったんかな…”
 疑心暗鬼のまま歩いて,12時丁度にやっと二子山(下ノ山)山頂に到着する.山頂は一寸した広場になっているが,見通しは全くない.山頂付近のほんの少しだけ起伏のないなだらかな道がつづく.

<二子山(下ノ山)山頂>

<阿部倉山>

■荒れた登山道
 二子山(下ノ山)を通過すると,さらに荒れた登山道になる.これまでより更に滑りやすくて急な下り坂が連続する.
 下り坂を下り終えると,今度は長い登り坂になる.路面が赤土でヌルヌルしたトラバース道が随所に現れる.こんな所では,道路から滑落するのではないかと心配になる.
 “そろそろ阿部倉山山頂へ向かう道との分岐点に着きそうなものだ…”
と思いながら歩き続ける.
 “もう分岐を過ぎてしまったかな…いやまだ先のようだ…”
 こんなことを何度も,何度も考えながら,まだか,まだか,で歩き続ける.登山道はさらに荒れている.倒木で道路が遮られているところが何カ所かある.さらには,踏み跡が不明瞭なところも何カ所かある.
 「こっちの道で良いんでしょうね…間違っていたら引き返しましょう」
 
<荒れた登山道>

■分岐から阿部倉山へ
 進行方向左手に阿部倉山分岐があるのは分かっている.分岐には小さな案内板が取り付けれているはずである.分岐を見落とさないように注意をしながら歩き続ける.
 12時25分,ようやく分岐に到着する.
 分岐には半ば朽ちた板切れが木にくくりつけてある.板切れの前で左折して阿部倉山山頂を目指す.山頂まではほんの数分の距離だが,途中に倒木が横たわっていて行く手を阻む.背の丈より高い笹の中を描き分けるようにして,12時30分,阿部倉山山頂に到着する.
 山頂は木々や藪に囲まれていて見晴は全くない.狭い空き地の片隅に生えている木に,阿部倉山と墨書した木片がくくりつけてあるだけ.
 山頂でちょっとだけ休憩を取ってから,往路を辿り元の分岐点に戻る.
 
<阿部倉山分岐>                             <阿部倉山山頂>

■六地蔵脇に下山
 分岐点から先も滑りやすい下り坂が連続する.進行方向右手を見下ろすと,木々の間から,急ながけの下にある舗装道路が見え隠れしている.
 登山道が終わりに近付くと,濡れた鎌倉石のジグザク道になる.滑りやすい下り坂で,往生する.
 12時50分,急な急坂から飛び出るように六地蔵脇の平坦地に降り立つ.
 “やれやれ,やっと滑りやすい道が終わったな…”
 やっと平坦な道に辿り着いて,気が抜ける.
 
<六地蔵脇の道に飛び出る>           <六地蔵>

<桜山>

■神社の境内で昼食
 長柄の住宅地の中をブラブラと歩いて,逗葉新道を横断する.
 横断してすぐに逗葉新道の脇道に入る.脇道をほんの100メートルほど入った山側にある神社(神社の名前忘れた)の境内を借りて,遅めの昼食を摂る.私は例によって,大船駅前のコンビニで購入したオニギリ2個が昼食である.
 13時37分,昼食を終えて,神社から歩き出す.
 脇道を数分先にあるいたところで,右折して急坂を登る.勿論住宅地内の舗装道路である.坂道の右手には垂直のコンクリート崖が聳えている,その崖の上に数軒の家が建ち並ぶ.見上げただけで眼が眩みそうである.
 坂道の突き当たり右手から,長い階段道になる.階段が何段あるか数えたことはないが,多分200~300段ぐらいはあるだろう.階段の途中で休み休み登る.
 
<とある神社の境内で昼食>                     <長い長い階段を登る>

■葉桜団地に到着
 14時01分,階段を登り終えて葉桜団地の一角に辿り着く.
 あいにく,曇り空になってしまったが,ここからの眺めは最高.眼下に今登ってきた階段がある谷が見えている.その先に,葉山の山脈が見事に紅葉しているのが見渡せる.
 「良い眺めですね…今が丁度紅葉の見頃でしょうね…」
 素晴らしい眺めを堪能しながら数分休憩をとる.

<葉桜団地の一角からの眺め>

<逗子駅へ>

■再び山道へ
 「さて,これからどうしましょう…古墳経由で六代御前方面へ出るか,このまま葉桜団地を横断して山道経由で逗子へ出るかのどっちかですね…」
 結局,団地を横断して真っ直ぐ逗子駅に向かうことに決定.
 団地内の坂道を登り詰める.そこから山道に入る.暫くの間は尾根伝いの下り坂が続く,途中の分岐で右折して谷間の道に入る.やや急な下り坂が続く.ジグザク道を過ぎると竹林の脇を通る道になる.
 竹林を過ぎて,14時20分に逗子の住宅地に下山する.
 
<再び山道に入る>                            <階段を下って逗子の住宅地へ>

■延命寺
 住宅地に入ると気が抜けてしまう.ここからは逗子駅まで適当に歩くだけだ.
 周囲に立ち並ぶ住宅を眺めながら,ノンビリ気分で足の向くままの経路でJR逗子駅を目指す.
 路地を抜け,小学校の脇を通って,14時34分,延命寺前に到着する.この辺りから急に賑やかな雰囲気になる.
 “そういえば,元勤務先の同僚の法事で,この寺を訪れたことがあったな…”

<延命寺>

■逗子駅到着
 道路沿いのお店をウインドウショッピングしながら,ノンビリと歩いて,14時52分にJR逗子駅に到着する.
 「まだ3時前だね…随分早いね.どこかでお茶しようか…」
 …ということで,駅前のマクドナルドに入る.3人とも100円のコーヒーだけを所望する.
 取り留めもない雑談が延々と続く.3人は登山学校の同級生.共通の話題が沢山ある.ついつい長尻になる.   

<逗子駅に到着>

<今日も無事終わった>

■鎌倉駅経由で帰宅
 雑談をしている内に,瞬く間に時間が過ぎる.16時30分頃,“そろそろ帰りましょう”.
 100円のコーヒーで,実に1時間半もマクドナルドで過ごしたことになる.これではお店もたまったものではない.
 3人揃って,逗子16時38分発の横須賀線上り電車に乗車する.
 私は隣駅の鎌倉で下車する.そして,鎌倉市役所前から鎌倉中央公園行バスに乗り換える.17時を少し廻った頃,無事,帰宅する.

■一寸したムスケルアルバイト,参ったナ!
 夕食後,パソコンをオンにする.
 留守中にたくさんの着信メールが溜まっている.その中に研究仲間から,今週土曜日に提出予定の某財団に提出する研究計画書の手直しの依頼メールがある.少々眠たいが,これぞ本業.全力を尽くすしかない.私は乾いた雑巾のような脳味噌を使って,夜ふけまで悪戦苦闘する.
 私は信州生まれ.
 “オレの頭の中の信州味噌も大分草臥れてしまったな…水気がなくなった味噌のような頭では,ろくな発想しかできないぞ…”
 私はブツブツ独り言を言いながら,依頼された仕事に精を出す.
 でも,まあ,こんな私の腐った脳味噌でも,頼りにしてくれる方が居られるのは,実に有り難く嬉しいいことである.期待を裏切らないように,せいぜい努力することだ…
 私はシンドイながらも,久々に張り切っている.
 でも,他方ではなかなか手がつけられそうもない水彩画の制作と,ご無沙汰している山登りが気になって仕方がないナ…
 ともあれ,今日も元気で無事に過ごせた.神仏や亡き父母に感謝しなければ…
 今日も良かった! 良かった! 疲れたよ.

<ラップタイム>

 9:02  歩き出し
10:42  二子山(上ノ山)(11:30まで休憩)
12:00  二子山(下ノ山)
12:12  阿部倉山分岐
12:25  分岐
12:30  阿部倉山(12:32まで休憩)
12:35  分岐
12:50  登山口
13:01  神社(13:37まで昼食)
13:50  登り坂(階段道)に入る
14:01  葉桜団地
14:09  山道に入る
14:20  住宅地に下山
14:52  JR逗子駅着

 [山行記録]

■水平歩行距離    7.5km

■累積登攀高度      485m

■累積下降高度      493m

■所要時間(休憩時間込み)
  東逗子発         7:30
  逗子着           14:52
  (所要時間)          7時間22分(7.37h)
  水平歩行速度     7.7km/7.27h=1.06km/h

「関東の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/df6af27451e8cf5ccbf0e47de6962b68
「関東の山旅の次回の記事」
(なし)


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