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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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紅葉の軽井沢・小諸・浅間連峰周遊;第3日目(1);七千尺コース

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                             <車坂峠から見た八ヶ岳全景>

    紅葉の軽井沢・小諸・浅間連峰周遊;第3日目(1);七千尺コース
            浅間山から車坂峠へ  
           (塔ノ岳常連グループ・地元グループ)
            2014年10月8日(水)~11日(日)

第3日目;2014年10月10日(金) (つづき) 晴

前の記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4ef014c6c954e3f8493db122b0206fe4

<ルート地図>



<高峰高原ホテルの朝>

■早朝の大浴場
 高峰高原ホテルで朝を迎える.
 昨日は展望の良い大浴場で十分に登山疲れをとってから,美味しいディナーを堪能したこからか,今朝は実によい目覚めである…といっても未だ早朝4時.このまま起き出してしまっては,同室の方に迷惑が掛かるので,1時間ほどそのまま寝床の中でジッとしている,
 5時頃,そろそろ朝風呂である.そっと部屋を抜け出して,地階にある大浴場に向かう.私より先にどなたかが入浴した痕跡があるが,今は誰も居ない.私は広い浴槽を独り占めにして,朝風呂を楽しむ.
 外は,まだ,真っ暗.大浴場からは佐久平が見下ろせる筈だが今は何も見えない.
 風呂に浸かりながら,
 “さて,今日はどんなコースにしようかな…”
と迷い続ける.
 水ノ塔山と東籠ノ塔山は必ず登るが,西篭ノ塔山を往復するか?
 池ノ平まで降りたいが,時間の余裕があるだろうか?
 池ノ平まで行ってしまうと,戻りの林道歩きが辛いな?
 色々と思案し迷うが,
 “まあ,欲張らずに成り行きに任せよう…”
 いろいろ考えながら,ユックリと朝風呂を楽しんでから,そろそろ部屋に戻ろうかと思い始める.
 何時の間にか夜が明けはじめる.佐久平一面に雲が掛かっているようである・
 30分ほども大浴場に居ただろうか,そろそろ風呂から上がって部屋に戻ろうと思う.丁度そのとき,私と入れ替わるように,同室のMGさんが大浴場に現れる.
 部屋に戻る.
 部屋の窓から,佐久平方面を望む.佐久平一面に低層の雲が掛かっている.
 遠くに,八ヶ岳連峰の山々が見えている,むかって一番右手に蓼科山が聳えている.
 今日も天気は良さそうである. 

<高峰高原ホテルから佐久平を望む>

■美味しい朝食
 7時30分から朝食である.
 一同揃って,2階の食堂に向かう.私達は窓側の指定席に適当に座る.山登りにしては随分と遅い朝食である.でも,まあ,今回の旅の本命である浅間山登頂は,昨日無事済ませたので,今日は余録.ノンビリ散策すればいいと割り切っているので,急ぐことはない,ノンビリ朝食を楽しめばいい.

<皆で一緒にゆっくり朝食を楽しむ>

■朝食のメニュー
 何時もながら,高峰高原ホテルの朝食は素晴らしい.朝食のメニューは,下の写真の通りである.
 ”この朝食,良いですね…”
と誰かが言う.私も同感.

<高峰高原ホテルの朝食>

■モーニングコーヒー
 朝食の締めくくりはコーヒーである.
 香りの良いコーヒーを味わいながら,私は頭の中で.
 “今日は水ノ塔山から東篭ノ塔山まで縦走してから,同じ経路を辿って高峰高原ホテルまで戻ろう…”
と,今日のコースの叩き台を確定する.後は同行の皆さんの同意を得るだけである.
 8時過ぎに朝食を終えて,一旦自室に戻る.

<モーニングコーヒー>

<まずは“ランプの宿”高峰温泉へ>

■高峰高原ホテルを出発
 8時30分,ロビー集合.
 私は集合時間前に,ホテルの受付で,14時30分に,小諸観光タクシーの9人乗りジャンボタクシー1台の迎車予約をお願いする.
 ホテルの外で,私が音頭を取って,全身のウォームアップストレッチを行う.
 8時41分,高峰高原ホテルから歩き出す.
 まずは,スキー場の中を横断する自動車道路を“ランプの宿”高峰温泉に向けて歩く.
 道路の道幅は十分に広いが未舗装である.ときどき自動車が通り抜ける.

■赤ゾレが見える
 暫く歩くと右手前方に,今日登山する予定の水ノ塔山,赤ゾレ,東篭ノ塔山の山脈全景が見え始める.
 山脈の上には雲ひとつない青空が広がっている.実にラッキーだ.
         東篭ノ塔山                赤ゾレ      水ノ塔山
           ↓                     ↓         ↓
<水ノ塔山・赤ゾレ・東篭ノ塔山>

■長閑な散策路
 高峰温泉ホテルから緩やかな下り坂が暫く続いた後,高峰温泉まではほぼ水平な道が続く.スキー場の中を通る静かな散策路である.
 この辺りの標高は,昨日訪れた湯の平よりは200~300メートルほど低いこともあってか,紅葉の見頃にはちょっと早いようである.
 私達はルンルン気分で長閑な道を歩き続ける.

<長閑な散策路>

■高峯山分岐
 8時57分,高峯山分岐に到着する.
 今回は高峯山に登る時間がないので省略したが,展望が素晴らしい所なので少々残念.
 また機会があったら高峯山を訪れようと思いながら分岐点を通過する.

<高峯山登山口>

■“ランプの宿”高峰温泉
 8時59分,“ランプの宿”高峰温泉に到着する.駐車場には沢山の車が停まっている.ここにも沢山の観光客が宿泊しているようである.
 ここでトイレ休憩を取る.

“ランプの宿”高峰温泉

<水ノ塔山を目指して>

■うぐいす展望台へ
 9時10 分,高峰温泉前の登山口から登山を開始する.
 私達のすぐ前を,街中の服装のままの老夫婦が登山道に入っていく.
 “あれえ…本当に登るのかな…”
と違和感を持ちながら見送るが,ものの5分と経たないうちに引き返してくる.私,内心でホッとする・
 歩き出して暫くの間は,灌木を縫うようにジグザグの登山道が続く.途中,進行方向右手にスキー場関連の施設が見え隠れする.
 9時17分,うぐいす展望台に到着する.展望台の片隅に,半ば朽ち果てた案内板が置かれているが,案内板に書かれている字は殆ど読めないほどに風化している.
 さきほどトイレ休憩を取ってから間もないが,ここが景勝の地ということになっているので,立ち休憩を取る.
 
<うぐいす展望台>                                                                 <風景を眺めながら一休み>

■うぐいす展望台からの眺望
 うぐいす展望台からの眺望は素晴らしい.
 遠く北アルプスの山々も見えている.良く見ると,穂高連峰,槍ヶ岳などの名峰もハッキリと見えている.
 私は,何枚もの写真を撮るが,例によって腕が未熟なのか,カメラがぼろいのか良く分からないが,残念ながらボケボケの写真しか撮れない.本当に残念.ソノバビッチ.

<うぐいす展望台からの眺望>

■展望の良い鞍部
 2~3分の立ち休憩を取ってから,うぐいす展望台を通過する.
 一旦,距離は短いが急な下り坂になる.この下り坂を過ぎると岩礫が重なる鞍部に到着する.進行方向左手に素晴らしい展望が開ける.
 ここで風景を眺めながら給水休憩を取る. 

<鞍部からの展望>

■水ノ塔山が見える
 鞍部から行く手を望むと,水ノ塔山の山頂が,手に取るように見えている.
 鞍部のガレ場から,水ノ塔山を見上げると,感嘆に山頂まで行けるような気がするが,これが結構大変である.
 鞍部を過ぎると,暫くの間は樹林帯の中の急な登り坂がつづく.

<鞍部から水ノ塔山を見上げる>

■振り返れば高峯山
 鞍部を通過して,少し登り返したところで振り返ると高峯山がすぐそこに見えている.
 今回は時間の都合で登らなかったが,高峯山からの眺望を想像する.
 高峯山の写真を撮ってから,また登り続ける.暫くの間は灌木の間のガレ場がジグザグと続く.

<振り返れば高峯山>

■水ノ塔山山頂
 ガレ場が過ぎると,巨石が累々と重なる急坂になる.大きな石を乗り越えながら登り続ける.丁度蓼科山の山頂付近に良く似た感じである.
 転倒を防ぐ用心に持っているストックが邪魔になる.私の様子に見かねたのか,MGさんが,山頂まで私のストックを持って行くと言ってくれる.私は素直にお願いする.
 ヒーコラ言いながら,巨石を乗り越えながら,10時09分に水ノ塔山山頂(標高2,202メートル)に到着する.
 ここで展望を楽しみながら,10分ほど休憩を取る.
 私達が休憩を取っているときに,2人連れの女性が篭ノ塔山の方から水ノ塔山に到着する.この二人連れは,水ノ塔山から往路を辿って篭ノ塔山の方へ戻るとのことである.

<水ノ塔山山頂>

<東篭ノ塔山を目指して>

■巨石累々の下り坂
 10時18分,水ノ塔山山頂から歩き出す.ここから東篭ノ塔山までは稜線歩きが続く.
 水ノ塔山山頂直下は,こちら側も巨石累々である.しかも両側はシャクナゲが繁茂している.
 “歩きにくいったら…ありゃしない”
 私は胸の内だけでブツブツ文句を言いながら下り続ける.

<水ノ塔山直下巨石累々の登山道>

■湯ノ丸高峰林道
 進行方向左手眼下に,山肌をクネクネと続く湯ノ丸高峰林道が見えている.さらにその先には池ノ平とその周囲にある三方ヶ峰(標高2,040メートル),見晴岳(標高2,095メートル)が見えている.
                    三方ヶ岳 池ノ平      見晴岳
                     ↓     ↓          ↓ 

<湯ノ丸高峰林道>

■振り向けば赤ゾレ
 途中小さなアップダウンを通過する.
 振り向けば,急峻な崩落地,赤ゾレが見える.その向こうに黒斑山の山麓が見えている.
 私達がある着てきた稜線に沿って幾つものピークが折り重なるように見えている.

<振り向けば赤ゾレ>

■東篭ノ塔山山頂
 最後の急登を登って,10時58分に東篭ノ塔山山頂(標高2,227メートル)に到着する.
 山頂は広々としている.山頂には池ノ平方面から登ってきたと思われる登山者が沢山休憩を取っている.
 私達も,ここで10分ほどの休憩を取る.
 休憩を取っている間に,水ノ塔山ですれ違った二人連れの女性が東篭ノ塔山の戻ってくる.お二人はそのまま池ノ平へ向けて下山していく.

<東篭ノ塔山山頂>

<東篭ノ塔山山頂からの眺望>

■池ノ平湿原
 東篭ノ塔山からも北アルプスの山々が良く見えている.
 私達が,あの山が穂高だ,こっちが槍だ…と雑談していると,突然,中年男性が私達の話に割り込んでくる.
 「あそこに見えるのが○○山ですよ…」
 内心では,
 “そんなこと説明受けなくても分かっているよ…”
と言いたいところだが,おとなしく説明を聞く.そのうちに,昨日はどこへ行ったかと質問される.
 「…ええ,まあ,小諸口から浅間山へ登って,草すべり経由で車坂へ降りました…」
 「…で,山頂まで登りましたか…」
 「ええ,まあ,その…」
 「折角だから山頂まで行かなければ…」
と面倒である.
 雑談を終えて,東篭ノ塔山からの眺望を楽しむ.
 まずは南側を望む.
 すぐ目の前には池ノ平湿原が広がっている.ここは日本で一番高いところにある湿原だと聞いている(未確認).
             三方ヶ岳      池ノ平                  見晴岳
                  ↓         ↓                      ↓ 

<池ノ平湿原を見下ろす>

■西篭ノ塔山
 西側を見ると西篭ノ塔山(標高2,212メートル)が見える.直ぐ近くに見えるが,東篭ノ塔山から西篭ノ塔山までは片道40分以上掛かる.結構時間が掛かるので,おいそれとは,   
 「西篭ノ塔山を往復しましょう…」
とは言えない.
 今回は,西篭ノ塔山は眺めるだけで済ませることにする.

<西篭ノ塔山遠望>

<往路を経由して下る>

■向こうに水ノ塔山が見える
 11時11分,東篭ノ塔山を出発.往路を辿って下山する積もりである.
 11時33分,赤ゾレと水ノ塔山が良く見える場所を通過する.なかなか素晴らしい風景である.
 上空には雲が沸き上がり始めている.

<赤ゾレ付近の稜線を行く>

■再び水ノ塔山
 再び巨石累々のシャクナゲ道を登り上げて,11時48分,水ノ塔山山頂に戻る.ここまで戻ればまずは安心.
 山頂で給水休憩を取る.
 ここで昼食にしようかという話も出るが,うぐいす展望台まで下ってから昼食にしようということになる.うぐいす展望台まで下っておけば,先の予定をハッキリ建てることができるからである.

<再び水ノ塔山山頂>

■うぐいす展望台で昼食
 大きな石ころがゴロゴロの坂道を四苦八苦しながら下る.
 ゴロゴロ巨石の場所を過ぎると,通常のガレ道になる.ここをいつもの塔ノ岳モードで下り続ける.
 鞍部に差し掛かる.
 数名の男性グループがオッカナビックリという感じで下っている.申し訳ないがこのグループを追い越させて貰う.
 再び,急な登り階段を登り切って,12時23分にうぐいす展望台に到着する.
 ここで,風景を眺めながら昼食を摂る.
 一同,一昨日,小諸市内のコンビニで購入した食料が昼食である.

<再びうぐいす展望台に到着>

■“ランプの宿”高峰温泉
 12時33分,昼食を終えて下山開始しようとしたところに,先ほど追い越した男性グループがうぐいす展望台に到着する.このグループは,ここでは休憩を取らずに下山するようなので,
 「お先にどうぞ…」
と前を譲る.ところが,
 「どうせすぐ追い越されるので,後から行きます…」
とのこと.
 それでは…ということで,私達のグループが先になって下山し続ける.
 12時40分,無事に“ランプの宿”高峰温泉前の登山口に到着する.
 ここで,トイレ休憩を取る.
 今日の終着点,高峰温泉ホテルはまでは,あと30分ほどである.ここまで戻れば一安心である.

<再び“ランプの宿”高峰温泉へ>

次の記事
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2338b14c16a3cf38d27965ad59d473a0

「上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4d01673ed4b1632869092af40aae0ddf
「上信越の山旅」の次回の記事
(なし)




 


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