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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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オーストリアの山旅:第10日目(4);シーカ展望台からの眺望

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                              <美しい湖畔を行く>

   オーストリアの山旅:第10日目(4);シーカ展望台からの眺望
            (アルパインツアー)
      2014年6月26日(木)〜7月7日(日)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b397b2c764c6c094e4948047b7de0459

第10日目;2014年7月5日(土) (つづき) 

<ルート地図>

■第6日目のルート全体図

                                 ↓
■拡大図(シーカ展望台→オーベルタウン)    拡大図



<峠でソソクサと昼食>

■また登り坂
 小川の合流点を過ぎると,また長い登り坂になる.前方には雪が沢山残っている山肌が見えている.
 私達は,現地ガイドのWGさんを先頭に,ゆっくり,ゆっくりと坂道を登り続ける.

<ゆっくりと坂道を登る>

■牛の群れ
 もう少しで峠に到着する手前で,牛の群れに遭遇する.牛を見て何となくホッとした気分になる.
 相変わらずの曇り空ながら,どうやら雨も上がったようである.

<牛の群れ>

■峠で昼食
 11時50分,峠に到着する.ここは北に聳えるゾンターグカルホッヘ(標高2,245メートル)と南のロッスコゲル(標高2.254メートル)の間の鞍部のようである.
 私達はここで少し眺めの休憩を取り,昼食を摂るように指示される.
 峠には,冷たい風が吹き抜けている.雨は降っていないが,ウインドブレーカー代わりに雨具を羽織って,なるべく冷たい風が当たらない場所を選んで,しゃがみ込む.
 リュックから今朝方頂戴したランチボックスを取り出す,中には例の茶色いパンで作ったサンドイッチ,リンゴ,スナック菓子などが無造作に放り込んである.
 余り空腹ではないが,何か食べなければいけないので,リンゴから先ず食べ始める.ここのリンゴは小粒で不揃いな感じがするが,結構甘みがあって美味しい.
 
<峠で昼食>                                                                       <ランチボックス>

<花と湖水の平原を行く>

■峠から歩き出す
 そそくさと昼食を済ませて,12時丁度に,峠から歩き出す.
 岩稜の下り坂を過ぎると,地塘のような池が沢山点在する高原になる.美しい花があちこちで咲き乱れている.時々立ち止まって花の写真を撮る.

<綺麗な花が咲き乱れる>

■雪渓と湖水が連なる平原
 高原には沢山の雪渓と湖水が点在している.私達は,幾つもの雪渓を渡りながら,湖水の美しさを満喫する.
 辺りは静まり返っていて,私たち以外に人影は全くない.
 
<沢山の雪渓を渡る>                        <小さな湖水が点在する>

■紫色の花
 足元には紫色の花が,まるで絨毯のようにビッシリと咲いている.花の美しさに感動しながら,平原を歩き続ける.
 上空は相変わらずドンヨリとした雲空である.
 私達はWGさんを先頭に,のんびりと高原歩きを楽しんでいる.

<草花が咲く峠道>

<シーカ展望台で休憩>

■風雪で傾いた標識
 12時34分,分岐の標識に到着する.ここから東側に位置しているロッスコルゲル(標高2,254メートル)方面に向かう登山道と分岐する.
 標識は風雪のためか,斜めに傾いて立っている.私達は分岐を通過して,西へ向けて登り坂を辿る.

<分岐の標識>

■見晴の良いなだらかな道
 分岐を過ぎると,見晴が良くて,なだらかな道が続く.前方には山並みが見えている.山並みの手前は,どうやら谷間になっているようである.
 私達が歩いている道は,どうやらこの谷間に向かっているようである.

<見晴の良い尾根道>

■シーカ展望台
 12時41分,私達は,無事,シーカ展望台(Seeka;標高2,022メートル)に到着する.ここで約10分の展望休憩を取る.相変わらずの曇り空.寒い.
 展望台には立派な標識がある.標識から少し離れた小高い所に大きな十字架が立っている.十字架には「シーカ展望台」と書いてあるらしい錆びた鉄板が打ち付けてある.日本で言えば山頂や峠にある祠のようなものだろうと勝手に想像する.
  
シーカ展望台の標識>                            <シーカ展望台の十字架>

■オーベルタウエルンの素晴らしい眺望
 シーカ展望台から,眼下に広がるオーベルタウエルンを見下ろす.
 素晴らしい展望である.
 相変わらず雲が低く垂れ込めているが,眼下に湖や街並みが見えている.今,私達が立っている峠から,オーベルタウエルン(Obertauern;標高1,739メートル)に下る急勾配の登山道が見えている.登山道はそのままオーベルタウエルンの市街地に通じているようである.

<シーカ展望台からオーベルタウエルンを見下ろす>

<オーベルタウンへ下る>

■急な下り坂
 シーカ展望台での休憩を終えて,12時55分,眼下に見えているオーベルタウエルンに向けて急な坂道を下り始める.
 オーベルタウエルンの市街地は,すぐそこに見えているが,実際に下り始めてみると,結構な道のりである.
 ツアーリーダーのYDさんが,
 「足元に注意して下さい…山側を歩いて下さい…」
を繰り返す.
 私は内心で,YDさんの「山側を歩いて下さい」の注意も,これで聞き納めだな思いながら素直に注意に従う.
 途中で蛇行する砂利道と交差する.何回か砂利道を横断して,急傾斜の草道を下る.
 
<急な下り坂>                              <砂利道を数回横断>

■眼下に幾つもの施設
 下るにつれて,眼下にオーベルバータウエルンの施設が幾つか見え始める.どうやらスキー場関連の施設やホテルのようである.
 これらの建物を見下ろしながら,私はやっと人里に戻って来たような懐かしさを感じる.

<オーベルタウエルンの街並みが見え始める>

■岩窟の教会
 13時23分,岩窟に建つ立派な教会の前を通過する.石を積み上げた堅固そうな建物である.
 この教会を見た途端に,日本の街道歩きをしているときに,峻険なところに建てられた観音堂や神社を,何回も見たことを連想する.
 “表面の形こそ違うが,信仰の気持ちは古今東西同じだな…”
と思いながら,教会の前を通過する.
 何か清々しいものを見たような,良い気分である.

<岩窟の教会>

■スキー場に囲まれている
 オーベルタウエルンの集落に近付くにつれ,集落が広大なスキー場に囲まれていることに気がつく.周囲には沢山のリフトと関連施設が並んでいる.
 “なんだ…! リフトに乗れば簡単に下山できたのに…”
と思っていると,WGさんから,
 「スキーを履いていないとリフトには乗れません…」
と聞かされる.

<あちこちにリフトがある>

■トレッキングの終わり
 13時30分,私達は,無事,オーバータウエルンの中心街に到着する.
 今はオフシーズンのためか,何となく静かで長閑な雰囲気である.余り人の気配がない道路の両側に,ホテルのような建物が並んでいる.
 WGさんの当初の説明によると,私達のトレッキングはここで終わりになる.ここからはタクシー相乗りでシュラードミングの旅館まで移動することになっている.

<オーベルタウエルンに到着>

                                         (つづく)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f893d3ffb923e57ef574d502b63fee1c

「オーストリア山岳トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/057c1f13884ed3e55ed78019294833dd
「オーストリア山岳トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7cbebff6666c1ee86eab07561e3cf5ad

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