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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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鎌倉:六国見山・散在ヶ池・ぼんぼり祭散策

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                                 <ぼんぼり祭の鶴岡八幡宮>

      鎌倉:六国見山・散在ヶ池・ぼんぼり祭散策
           (五十三次洛遊会定例会)
         2013年8月6日(水) 晴・猛暑

<ルート地図>




<大船駅から六国見山へ>

■大船駅から歩き出す
 久々に五十三次洛遊会定例会のメンバーを案内する.
 今日のメインテーマは鎌倉ぼんぼり祭の見学である.
 9時30分,大船駅集合である.私は少し早く大船駅前へ行って,駅前のコンビニで今日使用する地図のコピーを終える.
 集合時間10分前までに出席予定者全員が揃う.例によってとてもパンクチュアル.
 今日の参加者は10名.男女比は半々.
 今日の天気予報は晴ながら猛暑だという.鎌倉地方もご多分に漏れず今日は蒸し暑そうである.歩き始めると,舗装道路の照り返しがかなりきついことに気がつく.

■100円野菜スタンド
 9時27分,大船駅から歩き出す.まずは芸術館通りを東へ向かう.大船中央病院と三菱電機の間を通って,三菱電機沿いの道を少し進んだところで,粟船山山麓を廻る路地に入る.
 まずは路地入口にある100円スタンドで臨時休憩.ご主人が今朝取り立ての野菜類を並べ始めたところである.何人かの方々が,早速購入する.
 「新鮮で安いですね〜…」
とどなたかが言っている.

<100円無人スタンド>

■常楽寺
 9時58分,常楽寺に到着する.
 今回,常楽寺は参拝を省略してパスしようと思っていたが,是非,拝観したいという人が居られるので,それならば…ということで境内に入る.本堂前で手を合わせてから,裏手にある北条泰時墓を詣でる.

<常楽寺>

■多聞院
 次いで,多聞院を訪れる.
 境内にテントが張られている.何か大きな葬儀でもあるのだろうか,良く分からないが,邪魔にならないように,外から拝観してから,ごっこ句剣山登山口に向かう.

<多聞院>

■緑陰の切通
 10時20分,多門院近くの六国見山登山口から登山道に入る.ここは緑陰の切通になっている.切通に入った途端に,ギラギラとした日光が遮られて,随分と涼しくなる.
 一行のどなたかが,
 「こんなところに,素晴らしい切通があるとは知らなかった…」
とビックリする.

<六国見山登山口の切通>

<六国見山>

■六国見山富士塚山頂
 切通を抜けると,大船高校に突き当たる.大船高校沿いの石段を登ると,高野の住宅地に到着する.住宅地入口近くのロータリーで一休み.ロータリー片隅に木陰に集まって給水.
 ここから住宅地裏手の尾根道を辿って,一気に六国見山山頂を目指す.
 10時55分,六国見山富士塚に到着する.富士塚の上には,今日も常連の男性がベンチに座っている.
 上空には殆ど雲がなく良く晴れている.六国見山から南を望むと相模湾が良く見える.左手前方には,鎌倉の市街地が見えている.
 そして…
 “我が家も見えるかな…”
と思いながら,私は密かにどの辺りに我が家があるんだろうと探す.
 どなたかが,鎌倉の市街地を指さしながら,
 「あそこに見えている街は何処ですか…」
と質問する.
 言われてみれば,初めて六国見山に登られ等方も居られる.ちゃんと説明しないと行けないなと反省する.

<六国見山富士塚から鎌倉方面を眺める>

■みなとみらい地区も良く見える
 富士塚の上からは?浜のみなとみらい地区も良く見えている.
 「こちらから?浜が良く見えますよ…」
と一行に声を掛けるが,日射しが強いのを嫌ってか,もう何人かは富士塚を降りて日陰で休憩を取っている.

<六国見山富士塚からみなとみらい地区を望む>

■木陰で休憩
 富士塚近くの木陰で休憩を取る.
 この時期,一番怖いのが熱射病に罹ることである.とにかくこまめに休憩を取って,水分を補給することに専心する.
 鎌倉はもともと避暑地でもあるので,東京や?浜に比較すれば涼しいはずだが,それでも今日の鎌倉は蒸し暑い.
 “特に熱射病には気を付けなければ…”
と気持ちを新たにする.

<富士塚の麓の木陰で休憩>

■稚児塚と六国見山山頂
 12時05分,富士塚から歩き出す.尾根沿いの道を六国見山山頂へ向う.
 12時07分,稚児塚に到着する.一部が欠損した宝篋印塔が置かれている.相変わらず宝篋印塔の周囲は清掃が行き届いている.
 さらに尾根道を伝って歩いて,12時14分,六国見山山頂を通過する.六国見山山頂からの眺望は全くない.
 
<稚児塚>                              <六国見山山頂>

■明月谷へ下る
 六国見山山頂を過ぎると,かなり急な下り坂になる.今日の登山道はカラカラに乾いているので滑る可能性は全くないので,大助かりである.それでも一同に,間隔を空けて,注意をして下るように促す.他の人に促すと言うよりは自分自身に気持ちを引き締めるように促すといった方が妥当かもしれない.
 11時23分,今泉台側の六国見山登山口に無事下山する.この登山口には全く標識が付いていないので,土地勘のない方には探しずらい所かもしれない.
 「お昼の弁当…どこで食べたいですか…」
と一同に伺う,
 散在ヶ池で食べたいという希望者がいるので,行程が多少長くなるが,ここから散在ヶ池に向かうことにする.
 “さて…どこを通ろうか…”
と迷うが,まあ,ここは明月谷まで下ろうと決める.
 人だけしか通れない草道に入る.この草道の下は急勾配の舗装した道になる.転げ落ちそうな道を下って,11時32分,明月谷(明月院通り)に突き当たる.
 ここから山道を経由して百八ヤグラ脇まで行くか,それとも少々暑いのを我慢して,今泉台住宅地まで登るかでまた迷う.
 
<今泉台側の六国見山登山口>                  <明月院通りに突き当たる>

<散在ヶ池森林公園>

■散在ヶ池森林公園南口
 昼食の関係で,結局,近い道を通ることに決める.
 明月院通りを登る.すぐに右折して明月莊に突き当たる.道なりに左折して急な坂道を登る,さらに急な石段を登って,今泉台住宅地に到着する.
 本来ならば,ここから勝上献,十王岩を経由して百八ヤグラから再び今泉台住宅地を横切って散在ヶ池森林公園南口に向かうのが望ましいが,今日は住宅地内の近道を通ることにする.
 ここは大規模住宅地で,沢山の道路が錯綜している.私はこの住宅地の住民ではないので,多少戸惑いながらも,12時丁度に公園南口に到着する.昼食には丁度良い時間である.私は内心で,
 “予定時間に散在ヶ池に到着しそうだ…良かった!”
と思っている.
 
<今泉台住宅地を行く>                       <散在ヶ池森林公園南口に到着>

■馬の背小径経由で散在ヶ池へ
 南口から馬の背小径経由で散在ヶ池へ向かう.
 ここは水平距離700メートルの尾根道である.短いながら小さなアップダウンが連続する.特に散在ヶ池に到着する直前は急な階段道を降りなければならない.短いとはいえ,結構大変である.
 心配性の私は,自分がガイドでもないのに,
 「お互いの間を空けて,一歩一歩注意して丁寧に歩きましょう…」
と余計な注意をしまくる.
 12時17分,予定通りの時間に散在ヶ池湖畔に到着する.
 ここで昼食.

<馬の背の急階段を下って散在ヶ池に到着>

■散在ヶ池湖畔で昼食
 散在ヶ池湖畔で昼食を摂ることにする.私たちは,三々五々,自分の好みのベンチに腰を下ろす.
 私の昼食は,駅前のコンビニで購入した冷やしうどんとオニギリ2個である.勿論,美味しく頂く.
 食後,例により,複数の方から,菓子やスナック類の差し入れがある.有り難いことである.でも,頂戴したものを一度に食べてしまうとお腹が痛くなる可能性がある.一気に食べたくなる気持ちを抑えて大半をリュックに納める.
 気がつくと,私たち以外にも何人かのハイカーが私たちの同じように休憩を取っている.

<散在ヶ池湖畔>

■せせらぎ小径を一回り
 13時丁度に,
 「そろそろ,歩き始めましょう…」
と一同に声を掛ける.
 「せせらぎ小径を一回りしてまた戻ります…休んでいたい人は,ここで待っていて下さい…」
 結果は,女性全員はせせらぎ小径廻りに参加,逆に男性は全員,ここで待っているを選択する.
 “う〜ん…なるほど! やっぱり男性は女性に比較して弱いな…”
を実感する.
 階段を下って,せせらぎの脇を通る木道道を通る.川の左岸は巨大な崖である.イワタバコが群生している.
 お一人が,
 「いつか,FHさんの絵を見に展覧会に行ったときに,ここを画いたどなたかの絵を見たことがあります…」
という.
 “覚えていてくれて有難うございます…”
 私は心の中でお礼を言う.実は,覚えていてくれた画は,私が大学時代に同じ研究室に所属していたIさんが画いた力作である.勿論,私もこの画のことを良く覚えている.

<せせらぎ小径>

<天園ハイキングコース>

■百八ヤグラ群脇の十字路へ
 せせらぎ小径を一回りして,13時12分にもとの散在ヶ池湖畔に戻る.ここから男性群をピックアップして,のんびり小径を経由して,先ほどの南口を目指す.
 途中,小さなアップダウンや,丸太道が連続する.もし道が濡れていたら滑って大変なところである.
 途中で疲労してしまう人は絶対に出さないぞと思いながら,実にユックリとしたペースで登り続ける.そして,13時36分,南口に到着する.ここで,数分,給水休憩を取る.
 南口から送電線下の公園風の道を辿って,百八ヤグラ群十字路のすぐしたの広場に到着する(広場の名前ド忘れした),ここで水分補給.広場の下草は綺麗に刈られている.
 広場から,ほんのちょっと階段を登って,13時52分,百八ヤグラ群脇の十字路に到着する.ここは何時も涼しい風が吹き抜けているところである.
 とにかく涼しい.終日,ここで涼んでいたいほどである.
 
<今泉台の広場で給水>                       <百八ヤグラ群脇の十字路>

■大平山岩塊
 14時02分,百八ヤグラ群脇十字路から歩き出す.
 暫くの間は,平坦な峠道が続く.海風が轟々と音を立てながら吹き付ける.とにかく涼しいのが有り難い.
 大平山山頂直下の急坂は,特に慎重にユックリ,ユックリ登る.そして,14時26分,大平山岩塊山頂に到着する.ここは鎌倉市の最高地点でもある.
 雲一つなく晴れているので,遠く三浦三山,二子山,阿部倉山などの眺望が開けている.実に気分の良い眺望である.
 私たちは山頂の日陰で10分ほど休憩を取る.勿論,給水も怠りなく行う.

<大平山岩塊山頂からの眺望>

■大平山岩塊から下山
 14時35分,大平山岩塊を出発する.ちょっとした岩場(?)である.一同滞りなく降りる.
 岩塊下の広場は,何時も沢山のハイカーで賑わっているところだが,今日は暑いためかハイカーの姿は殆ど見当たらない.
 広場を通過して,トイレ脇でトイレ休憩を取る.

<大平山岩塊から下山>

■峠の茶屋
 峠の茶屋は通過しようかと思ったが,折角だから立ち寄って見たいという方がおられたので,14時45分,峠の茶屋に立ち寄る.
 先客は常連のEDさんだけ.
 日陰の席に座って,暫くの間,休憩を取る.

<峠の茶屋で休憩>  ※画素数を落としています.

<獅子舞を下って大塔宮へ>

■獅子舞の急坂
 15時丁度に峠の茶屋を出発する.
 先ほど当初の予定外の散在ヶ池に立ち寄ったので,今度は瑞泉寺は廻らずに,ショートカットして,獅子舞の谷を下ることにする.
 今日は道の状態が良好なので,獅子舞の谷の下り坂も結構歩きやすいが,それでも結構荒れた道である.一同に注意を促しながら,慎重に下り続ける.
 15時22分,獅子舞登山口に到着する.ここからは市街地歩きになる.

<獅子舞の谷を下り終える>  ※画素数を落としています.

■永福寺跡から大塔宮へ
 15時40分,永福寺跡に到着する.折角だから,ちょっと立ち寄る.
 整備の工事がほぼ終わったらしく,永福寺の基礎が姿を現している.近くに立っている案内板の説明と見較べると,当時の大寺院の様子がある程度想像することができる.
 永福寺跡からテニスコート裏手を抜けて,15時50分,大塔宮に到着する.ここでトイレ休憩.
 私は内心で,
 “このままの調子で次ぐが岡神社に入れば,ぼんぼり祭昼の部に丁度良いかな…”
と皮算用する.
 
<整備がほぼ終わった永福寺跡>                                       <大塔宮で休憩>

<鶴岡八幡宮のぼんぼり祭>

■鶴岡八幡宮に到着
 16時15分,鶴岡八幡宮に投薬する.
 まだ,ちょっと時間が早すぎたようである.白装束の神職が数名でぼんぼりの設置作業をしている.
 ぼんぼりは夜の部でユックリ見ることにして(…と,言っても私は都合で夜の部は不参加だが…),境内をザッと見て回ることにする.

<神職がぼんぼりの取り付け作業をしている>

■たまたま目に付いたぼんぼり
 鶴岡八幡宮の境内を若宮大路方面に通り抜ける.大変な人出である.浴衣姿の若い女性の姿が目に付く.
 途中で目に止まったぼんぼりを無差別にデジカメに収める.
 
 

■混雑する境内
 境内は見物客で大混雑.
 あちこち見て歩きたいところだが,16時40分に小町通りの「モア」に予約を入れてある.
 今から普通に歩けば,丁度16時40分に「モア」に到着できる.
 「とりあえずは,鎌倉駅に向かいましょう…夜の部でまたユックリ見ましょう」
ということで,16時25分に鶴岡八幡宮を出る.

<混雑する境内>

■小町通り
 鶴岡八幡宮からなるべく裏道を通りながら,駅近くで混雑する小町通りに入る.
 案の定,予想通りの混雑である.仲間がバラバラにならないように気を遣いながら,16時40分に小町通り「モア」の前に到着する.まさに「モア」に予約した時間ドンピシャリである.
 ここで1次解散.
 私は所用があるので,残念ながら,懇親会にも夜の部にも不参加である.

<何時も賑やかな小町通り>

<予定通り帰宅>

■バス停鎌倉市役所前へ
 「モア」前で一行とお別れした私は,混雑する観光客の間を縫うようにして,鎌倉駅のガードを潜って,鎌倉駅西口に向かう.
 駅前のバスの時刻表を見ると,16時55分発の鎌倉中央公園行のバスがある.
 “これは丁度良いぞ…”
 私は少し急ぎ足で歩いて,16時50分にバス停鎌倉市役所前に到着する.バスは5分ほど遅延して到着する.乗り合わせた乗客はたった5人.
 17時15分,鎌倉中央公園入口に到着する.

■蒸し暑い1日だった
 鎌倉は涼しいとはいいながら,今日一日は結構蒸し暑かった.
 とはいえ,久々に街道歩きの皆さんと一緒にハイキングができたのは何よりも良かった.
 次回の五十三次洛遊会の定例会は,9月16日に開催予定である.この日は鶴岡八幡宮で流鏑馬が開催される.到底,私たちには見物することはできないが,馬の尻尾でも垣間見られれば良いなと思っている.

<ラップタイム>

 9:27  大船駅歩き出し
 9:58  常楽寺(10:05見学)
10:18  多聞院
10:20  六国見山登山口
10:30  大船高校
10:32  バス停高野(大船高校前)
10:55  六国見山富士塚(12:05まで休憩)
12:07  稚児塚
12:14  六国見山山頂
11:23  六国見山登山口
11:32  明月院通り
11:35  明月莊
12:00  散在ヶ池森林公園南口(馬の背小径)
12:17  散在ヶ池(13:00まで昼食)(せせらぎ小径)
13:12  散在ヶ池(のんびり小径)
13:36  散在ヶ池南口
13:52  百八ヤグラ(14:02まで休憩)
14:26  大平山岩塊(14:35まで休憩)
14:45  峠の茶屋(15:00まで休憩)
15:22  獅子舞登山口
15:40  永福寺(15:45まで休憩)
15:50  大塔宮(15:56まで休憩) 
16:15  鶴岡八幡宮(6:25までぼんぼり見学)
16:40  鎌倉駅

 [散策記録]

■水平歩行距離   12.0km

■累積登攀高度   374m

■累積下降高度   376m

■所要時間(休憩時間を含む)
  大船駅発      9:27
  鎌倉駅着     16:40
  (所要時間)     7時間13分(7.22h)
  水平歩行速度     12.0km/7.22h=1.66km/h
                             (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cfc615639d2ebca8924cb2a0c58affc6
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)

※誤字脱字転換ミスご容赦


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