<鎌倉中央公園の新緑>
緑陰の鎌倉中央公園;桜の木の下でお昼寝
(単独散策)
2014年5月11日(日) 晴
5月中旬.素晴らしい天気である.
今日はあいにく昼間は一人である.本当は午後からブラブラと近場を散策する積もりだったが,余りに天気が良くて,暑くも寒くもない好天気に誘われ,居ても立っても居られなくなる.
10時過ぎに,
“もういいや…とにかく少しばかり散歩しよう…”
要するに私は天気が良くなると家の中にジッとして居られない性分なのである.
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“しょうがないな…じゃあ〜,チョットだけ近場の公園でも散歩してくるか…”
私は,私の体内に巣喰っているもう一人の私に同意を求める.
“うん…まあ,〜〜良いだろう.でも,お前さんは,色々と支度をして出掛けると,糸が切れた風船みたいに.あちこちとさまよい歩くに決まっているから,小銭だけ持って出掛けなさいよ…だって,今日中にやらなければいけないこと,結構あるだろう!”
なるほど! お説の通りである.同居人から仰せつかっていることもいくつかしなければならない.
でも,まあ,折角,もう一人の私の了承を得たんだから,ちょっと公園を散歩しよう.
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小銭入れに千円札1枚だけ追加しただけで(正確に言えばオンボロカメラもズボンのポケットに入れて),後は何も持たずに踵がすり減ったボロ靴を引っかけて家を出る.
行き先は,もちろん,自宅近くにある鎌倉中央公園である.
今日は日曜日.公園はご近所の家族連れで結構賑わっている.可愛い子供達を見ると,ついつい写真に撮りたくなるが,今時,うっかり子供の写真を撮ると,人さらいに間違えられかねないので,草花だけを写真に撮るように注意する.
園内をブラブラ歩きをする内に,足は自然に大船駅方面に向かってしまう.
私は頭の中で,
“あまり遠くまで足を延ばしてはまずいぞ…そろそろ戻ろうよ…”
と自分自身を促す.
“でも,まあいいや…もう少し先まで行ってみようよ…”
というもう一人の私の誘いに惑わされて,結局,バス停山崎にある宝積寺跡まで足を延ばしてしまう.
さすがにこの辺りまで着てしまうと,
“もう戻ろうよ…”
という私の意思が頭をもたげる.
そこで,山崎交差点付近にあるコンビニに立ち寄って,オニギリ2個と,ちょっと余計かなと思いながらもクルミ入りのパンを1個購入する.これから鎌倉中央公園に戻って,どこかのベンチで日向ぼっこでもしながら食べるつもりである.
ついでながら,公園に戻る途中にある自動販売機で100円也の飲み物も購入する.
まあ,この程度の買い物ならば,小銭入れの中の小銭で何とか間に合う.
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鎌倉中央公園に戻る.
いやあ〜…,相変わらず気持ちが良いですね.
私は,石段を登って,見晴の良い場所まで移動する.廻りの新緑が何とも美しいこと,優しいこと,実に良いですね.
<石段を登って高い所に移動する>
小高い所にあるベンチに腰を下ろす.ソメイヨシノの緑陰にあるベンチである.
今は未だ5月.あの煩わしい蚊,アブ,ハチの類はまだ出てきていない.安心してベンチで休憩を取ることができる.
ここまで登ってくると滅多に人は来ないので,私は安心してベンチの上で仰向けになる.そのまま上を見上げると,新緑の隙間から暖かい太陽の光がこぼれ落ちてくる.ちょっと眩しいが,新緑が実に美しい.
私は,暫くの間(10分ぐらいかな),ウトウトと居眠りをする.
<新緑が美しいこと! 全く! たまらないよ.>
ベンチは木製.10分も寝転んでいると背中が痛くなる.
止むを得ず起き上がる.眼下には公園の緑と散策路が見えている.ときどき公園を散策する人の姿が見え隠れする.
目の前には,名前は分からないが(分かろうともしないが),黄色い花と紫色の花が咲いている.
“三途の川の先は,こんな景色なんだろうか…”
と,ついつい余計なことを考えてしまう.できれば三途の川岸に到着するのは,ずっと後のことにして貰いたい.
<黄色と紫色の花が咲く公園を見下ろす>
ベンチの上で,コンビニオニギリの包みを広げる.
塔ノ岳に出掛けるときに,何時も立ち寄るコンビニとは別系統のコンビニで購入したオニギリである.どんな味がするかとても楽しみである.
なお,この写真には,一緒に購入したパンが写っていない.理由は簡単.コンビニから公園に戻る途中で立ち食いしてしまったからである.
どちらのオニギリも,何時も食べ慣れたオニギリとは違う味がする.特に「ふっくらわさびいなり」のピリッとした味は,とても新鮮な感じがして嬉しかった.
<某コンビニで購入したオニギリ>
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12時40分頃,帰宅する.
13時頃,
「ただいま…」
と言いながら家内が帰宅する.
私が昼食を摂っていないと思ってか,どこかのスーパーで購入したと思われる弁当を食卓に並べる.
“なんだ…そういうことだったら,オニギリを購入するなんて無駄なことはしなかったのに…”
こう言うのを”後の祭り”という.
…ま,ともかく,弁当のネーベンだけを美味しく頂戴する.そして,寿司飯とオコワは,取りあえず冷蔵庫へ.夕食に回すことにする.
そして夕方.
近くに住む長女が,ジャガイモ,タマネギなど重量物を我が家に差し入れてくれる.リュックを背負って買い物に行く必要が無いので大助かりである.
序でに,長女が我が家の夕食を料理してくれる.これは楽ちんだ.
今日から始まった大相撲や笑点を眺めながら(見ながらではない),ノンビリと夕食.かつては,毎日,子ども3人と夫婦の5人で食事をしていたのに,今は二人だけの夕食である.話題は病気のこと,それに子どもや孫の愚痴話…という訳で今日一日も暮れていく.
…ま,こんなわけで何をしているのか分からないうちに,貴重な一日がもうすぐ終わろうとしている.
オレは,一体,何を書いているんだろう.
(おわり)
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