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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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新緑の鎌倉:常磐緑地・源氏山・鎌倉中央公園周遊

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                                  <源氏山公園の新緑>

      新緑の鎌倉:常磐緑地・源氏山・鎌倉中央公園周遊
              (単独散策)
         2014年5月1日(木) 晴

<ルート地図>



<花の写真を撮りながら梶原へ>

■今日も良い天気だ
 午前中にバタバタと用務を済ませる.毎度のことながら,
  “やっつけ仕事で魂が入っていないな…”
と思いながらも,仕事に一段落すると,晴れ晴れとした気分になる.
 今日は天気も上々である.ちょっと遅い昼食後,とりあえずは30分ばかり,近くの鎌倉中興公園辺りをブラブラと散歩しようかと思う.
 ところが家を出た途端に,ご近所の生け垣に咲く花の美しさに誘われて,鎌倉中央公園とは逆の方向に歩き出す.草花のことはまるっきり分からないにもかかわらず,花に誘われるとは,どうやら私にもミツバチと同じ遺伝子が組み込まれているようである.
 生け垣の写真を撮らせて頂いている内に,だんだんと鎌倉中央公園から遠ざかる.
 “…んなら,もういいや…深澤辺りまでブラブラ歩くことにしよう…”
 
<ご近所の生け垣に誘われて>

■大慶寺のビャクシン
 成り行きで,深澤のどこかの喫茶店にでも入って,ゆっくりとアフタヌーンティーでも賞味しながら,この夏の登山計画を纏めようかと思い始める.
 寺分から深澤に向かう途中,また成り行きで大慶寺に立ち寄る.墓地の入口にある立派なビャクシンを眺めている内に,
 “折角,ブラブラ歩きを始めたんだから,アフタヌーンティーなんて言っていないで,この辺りを少し歩こうか…”
という気になる.

<大慶寺のビャクシン>

■新川に沿って
 大慶寺から等覚寺の前を通過して,新川の右岸沿いの道を梶原方面に向かう.深澤小学校のグラウンド沿いの道である.
 グラウンドで子供達が無邪気に遊んでいる.
 “かわいいな…実にかわいい…”
自分の顔が自然に笑顔になっているのに気が付く.
 新川の護岸工事が進められているようだ.
 泣きっ面橋跡付近を通過して,梶原口に到着する.

<泣きっ面橋跡付近の新川>

<常磐緑地>

■梶原口から常磐緑地に入る
 梶原口にあるスーパーに立ち寄る.特段に買いたいものはないが…
 店内をブラブラ歩いている内に,A4のコピー用紙が随分と安いことに気が付く.
 “今度はコピー用紙を買うときは,ここにしよう…”
 10分ほど店内を廻ってから店の外に出る.
 “さてどうしよう…おとなしく家に帰ろうかな,それとももう少し歩くか…”
 私は,自分の暇を持て余す.真っ直ぐ家に帰るのも良いが,こんなに素晴らしい天気なのに真っ直ぐ帰宅するのも勿体ない.
 “そうだ!…折角だから常磐緑地を一回りしよう”
 常磐緑地は,台峯緑地,広町緑地と並ぶ鎌倉三大緑地の一つである.常磐緑地は自宅近くにあるのに,気が付くとここ数年全く訪れていない.丁度良い機会である.私はにわかに“その気になる”.
 梶原口から送電鉄塔を掠めるように登る急坂が常磐緑地への入口である.特に入口を示す看板が立っている訳でもないので,入口を知らない方には分かりにくいかもしれない.
 舗装はしてあるもののえらく急な坂道が数十メートル続く.急坂を登り切る頃,進行方向右手に数軒の民家が建っている.
 民家を過ぎると,舗装が途絶えて山道になる.
 山道に入るところに「常磐山特別緑地保全地区」と書いた杭が立っている.
 
<バス停梶原口付近から常磐緑地に入る>              <常磐山特別緑地保全地区の案内杭>

■常磐緑地に入る
 草道に入る手前に車止めの柵がある.この柵のすぐ先に「歴史的国土大仏・長谷観音特別保全地区」の案内杭が立っている.
 この車止めの柵を抜けると,いよいよ常磐緑地の核心部である.ここから旧野村総研跡地を経由して,裏大仏ハイキングコースまで,野趣豊かな尾根道が続く.
  
<ゲート>                                      <歴史的国土大仏・長谷観音特別保存地区の案内杭>

■むせかえるような新緑と荒れた枝道
 尾根沿いの道を辿る.
 ここには沢山の山桜がある.もう少し前に訪れていれば,山桜を堪能できたはずだが,今の時期は,ほとんど花は見当たらない.ただ,今は左下のような白い花(かな?)が沢山咲いている.勿論私には,これが花かどうか,花なら何という名前なのか,全く分からない.
 尾根筋を進むと,踏み跡程度の幾つもの道が枝分かれする.私はこれらの枝岐れ道の殆どを歩いているが,どの道が何処へ降りるのか,今となってはアヤフヤにしか記憶していたいところもある.
 ゆるやかな登り坂を10分余り登ると,常磐山の小ピークを越える.そこから先は緩やかなアップダウンが連続する.尾根道を進むにつれて,道幅がますます狭くなり足許も次第に悪くなる.
 
<何だか分からない白い花>                         <踏み跡のような枝道>

■尾根道を歩く
 枝道に入り込まないように注意しながら尾根沿いの道をひたすら歩き続ける.所々に休憩ベンチの残骸のようなものが残っている.直ぐ近くに住宅地があるのに,ここまで歩いている間に,誰とも会わない.まるで深山幽谷を一人で彷徨っているような気分である.
 そろそろ尾根道歩きに飽きてくる頃,突然目に前に大きな案内板に突き当たる.
 この案内板には,ここから先が旧野村総研の敷地だが,建物以外の場所は開放しているという主旨のことが書かれている.
 
<ところどころに朽ち果てたベンチがある>                <旧野村総研跡地に到着>

■旧野村総研
 看板を過ぎて,滑りやすい急斜面を下ると,壮麗な旧野村総研の建物に突き当たる.
 もう20年ほど昔のことだが…
 私は現役時代に付加価値通信網のことで,ここを訪れたことがある.あのとき応対してくれたTさんという研究員のことを懐かしく思い出す.今,Tさんはどこで何をされているんだろうか,元気で過ごされているのだろうかなど,ついつい働き盛りだった昔のことを懐かしく思い出す.
 旧野村総研の建物の裏手から,再び尾根道を辿る.この辺りは旧野村総研の敷地内なので道路も整備されていて歩き易い.
 道路の進行方向左手には広大な竹林がある.ただ手入れがされていないために少々荒れている.「竹の子を採らないように…」という注意書きがある.
 
<旧野村総研の建物>                                                               <旧野村総研グラウンド>

■旧野村総研グラウンド
 竹林の先には広大なグラウンドが広がっている.柔らか名春の日射しがグラウンド一杯に当たっている.ここでゴザでも敷いて昼寝をしたらさぞかし気分が良いだろうなと思いながら暫くの間,休憩を取る.これだけのところに全く人の気配がないのは驚きである.
 グラウンドの脇から,裏大仏ハイキングコースに向う荒道に入る.今朝方降った雨で,道路は滑りやすくなっている.こんなところまで足を延ばすとは思っていなかった私は,スリッパ程度のよた靴しか履いていない.こんな靴では,ちょっとした悪路でも滑って歩きにくい.滑らないように注意するのが精一杯である.
 
<旧野村総研グラウンド>                           <悪路に入る>

<源氏山公園>

■裏大仏ハイキングコースに突き当たる
 旧野村総研グラウンドから10分ほどで裏大仏ハイキングコースに突き当たる.ここは鎌倉でも有名なハイキングコースの一つである.いわばハイキングコースの銀座道である.
 これまで誰にも会わずに一人で歩いていたのに,このハイキングコースに出た途端に,沢山のハイカーとすれ違うようになる.
 ここでも,大仏坂方面に行くか,それとも源氏山公園へ行くか,大いに迷うが,今日は源氏山へ向かうことにする.

<裏大仏ハイキングコースに合流>

■鎌倉市内の展望
 源氏山公園に到着する手前で,進行方向右手に展望が良い場所がある.ここからの鎌倉市内や逗子マリーナ付近の眺望は実に見事である.
 さっそくデジカメを構えて何枚か写真を撮る.

<裏大仏ハイキングコースから鎌倉市内を見下ろす>

■新緑の源氏山
 源氏山公園に到着する.
 沢山の観光客が訪れている.モミジ色の新緑(というのかな?)もあって,なかなか見応えがある.
 外国人の団体客が訪れている.異口同音に「素晴らしい」を連発している.

<源氏山公園>

■これ青葉って言うんだろうか?
 外人観光客が盛んに写真を撮っているのが,このモミジ色の若葉は,
 “これって…新緑って言うんだろうか?”
 とにかく見事.さすが源氏山公園だ.平日なのに沢山の観光客が訪れている.
 ここでまた,このまま鎌倉駅へ出ようか? それとも,このままハイキングコースを辿って北鎌倉に出ようかな? 私は迷いに迷う…が,午後も時間が押してきたし,もともと,ちょっと中央公園でも散歩しようという気で家を出たので,持ち物は小銭入れだけ.これでは何とも覚束ないので,葛原岡神社を経由して,家まで歩いて帰ることにする.



■葛原岡神社
 源氏山公園入口から葛原岡神社にまわる.相変わらず沢山の観光客が訪れている.私の気のせいかわからないが,この頃,鎌倉を訪れる観光客の数が増えているような気がする.
 今日は午後から大分気温が高くなっている.喉が渇いたので,神社社務所前の自動販売機に立ち寄るが,機会の機嫌が悪くて,私が投入した100円玉を跳ね返す.
 “この野郎! 折角の100円玉を跳ね返すとは…不届き千万! てめえから買うのはヤメタ!”
 という次第で,痩せ我慢.他に何枚も100円玉を持っているのに…
 “オレって…いくつになってもへそ曲がりだな…!”
 つくづく自分が哀れになる.でも,お陰で100円使わずに済んだぞ!

<葛原岡神社>

■ネコと花
 葛原岡神社の鳥居の真ん前でネコ1匹頑張っている.神社で飼っている猫なのか,ノラちゃんなのか良く分からないが,この辺りでときどきお目に掛かるネコである.勿論,私には隣の写真の花と同じように,ネコの名前は分からない.
 人懐こいネコで,近づいても,触っても嫌がらない.
 このネコに,”バイ,バイ”と挨拶してから,私は山ノ内に向かう.
 
<葛原岡神社のネコと花>

<鎌倉中央公園>

■山ノ内配水池から梶原口へ
 葛原岡神社前から尾根道を辿って山之内配水池を通過する.
 途中から梶原住宅地に入り,鎌倉中央公園梶原口から鎌倉中央公園に入る.
 公園内の田んぼに水が張られている.田んぼの中からカエルの啼き声が盛んに聞こえてくる.山の中からは,コジュケイの素っ頓狂でうるさい啼き声が聞こえてくる.

<鎌倉中央公園内の田んぼ>

■下の池
 しし岩を廻り込むようにして下の池の畔を通過する.池に青空が映っている.水面に浮かぶ水苔(名前分からない)の鮮やかな緑が美しい.
 “これ,結構,良い絵になるかもしれないな…”
と思いながら通過する.
 近くの広場で,幼児を連れた近隣の方々が車座になっている.

<下の池>

■上の池
 上の池に廻る.
 相変わらず沢山の鯉のぼりが舞っている.
 15時55分,出発点のバス停鎌倉中央公園入口(清水塚口)に戻る.
 13時30分に歩き出してから,2時間25分のノロノロ歩きが漸く終わる.少しは体力維持に役立ったかナ

<上の池の鯉のぼり>

<ラップタイム>

13:30  バス停鎌倉中央公園入口歩き出し
13:40  大慶寺(13:45まで)
13:55  泣きっ面橋跡
14:05  梶原口(14:20までスーパーと商店街をウロウロ)
14:22  常磐緑地入口
14:41  旧野村総研
14:45  旧野村総研グラウンド
14:56  裏大仏ハイキングコースに合流
15:05  源氏山公園
15:15  葛原岡神社(15:20まで)
15;38  鎌倉中央公園梶原口
15:55  バス停鎌倉中央公園入口着

[散策記録]

■水平歩行距離            6.4km

■累積登攀高度            178m

■累積下降高度                   178m

■所要時間(休憩時間込み)    
  バス停鎌倉中央公園入口発       13:30
          〃       着        15:55
  (所要時間)                  2時間25分(2.42h)
  水平歩行速度              6.4km/2.42h=2.64km/h
                                                                             (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
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「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)

※誤字脱字転換ミスご容赦


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