<諸水橋のサクラ>
歩いて巡る甲州道中四十四宿(第8回);第1日目(7);上諏訪へ;第1日目の纏め
(五十三次洛遊会)
2014年4月18日(金)〜20日(日)
第1日目;2014年4月18日(金) (つづき)
<ルート地図>
■諸水橋から富士見駅へ
■上諏訪駅からホテルルートイン上諏訪へ
<諸水橋から上諏訪へ>
■諸水橋と塩沢温泉
第1日目の行程を予定通り歩いて,17時05分に諸水橋に無事到着する.
11時丁度に萬休院前から歩き出したので,休憩時間を含めての歩行時間は6時間05分である.ということは歩行速度は約2.4キロメートルということになる.このグループにしては随分と速く歩いたことになる.歩いているときに,何回となくしつこいほどユックリ歩くように皆さんにお願いしたが,結果的に見れば,結局はユックリ歩いた方が目的地に早く到着することを立証したようである.もっとも,私があまりにもくどくどとユックリ歩こうと言い続けたので,少々うるさかったかもしれないが,ご同行の皆さん,ご容赦願いたい.
私たちは諸水橋から,JR富士見町駅までタクシー相乗りで移動する予定である.すでに,リーダーのONさんが,目的地の諸水橋に到着する前に,電話で富士見町のタクシー会社にタクシー3台を予約している.…が,富士見町駅には2台のタクシーしかないので,ピストン輸送で,富士見町駅に向かうことになっている.
タクシーを待つ間,諸水橋の袂で,満開のサクラを眺めながら,私が音頭を取って,ジックリとクールダウンのストレッチを行う.
諸水橋の対岸には塩沢温泉の建物が見えている.なかなかの眺めである.
<諸水橋>
■坂道を登って富士見駅へ
17時15分頃,タクシー3台が諸水橋に到着する.タクシーは2台しかないと思っていたが,どうやらタクシー会社の方で,どこからかタクシー一台の都合を付けてくれたようである.有り難いことだ.
1台当たり4人程度の相乗りで,一斉に富士見駅へ向かう.丁度5キロメートルの道のりである.標高差で約200メートルほど,結構乗り出がある.
釜無川の段丘をヘアピンカーブで登って,17時26分にJR富士見町駅に到着する.1人当たりの料金は約500円.
富士見駅は小さな駅である.駅舎の入口に飾られているケヤキの板に「富士見駅」と墨書されているのが印象的である.
<JR富士見駅>
■普通電車で上諏訪へ
富士見17時44分発の下り普通電車に乗車する.大半の仲間達は何とか座席に座れたが車内は結構混雑している.社内の雰囲気は東京近郊の電車と余り変わらない.
“これで,今日一日のナビゲーションは無事終わった.ヤレヤレ,ホッとするよ…”
電車の揺れに身体を預けたまま,私は大した迷いもなく今日一日歩けたことを,内心で安堵感を味わっている.
<中央本線の普通電車>
■上諏訪駅
電車は上諏訪駅一つ手前の茅野駅で随分と長い間停車したままである.車内では声を発する人も居ないので,“シ〜ン…”と妙な感じで静まり返っている.車内には高校生位の若い乗客もかなり乗車しているのに…
そういえば,中央本線は上諏訪駅手前ぐらいから岡山では単線だった.列車交換のための停車だろうか.正確には計っていないが,茅野駅で5分余り停車した後,やっと動き出す.そして,18時15分,上諏訪駅に到着する.
天気が冴えないこともあって,辺りは少し暗くなり始めている.
<上諏訪駅に到着>
<ホテルルートイン上諏訪>
■長くて立派な歩道橋
今日の宿泊ホテルは上諏訪駅西口広場近くにある.
私たちは上諏訪駅で西口改札口を探しまわるが,見当たらない.その内に,“西口はありません”という主旨の案内が駅構内に張ってあるのに気が付く.
“西口へどうやって行くんだろう…?”
と訝りながら跨線橋を渡って,線路の東側にある駅舎に向かう.
東側の改札口から駅の外に出る.賑やかな街である.
案内板の指示に従って,駅を跨ぐ大きな歩道橋を渡る.この歩道橋と並行してすぐ隣に先ほど渡った跨線橋がある.線路を渡る橋が2本も並行して作られているのは何だが無駄だし,利用者にも不便だろうに…と思うが,これも一見(いちげん)の旅行者である私の戯言である.もう一つ,中央本線は,なんで上諏訪から岡谷まで単線なんだろう? これも私にとってどうでも良いことだが…それにしても単線区間ながらこんなに沢山の列車が通っていることが脅威に感じる.
■ホテルルートイン上諏訪にチェックイン
西口広場から,ホテルルートイン上諏訪へ向かう途中で,一つ手前の交差点で右折してしまったために,少々迷うが,途中の路地を抜けて,18時28分に何とかホテルルートイン上諏訪に到着する.
各自チェックイン.
私が割り当てられた部屋は3階の角部屋で禁煙部屋である.
今夜は,皆でどこかの食堂へ行き懇親会を開くことになっている.まずは各自部屋に入って荷物を置いたら,折り返しホテルロビーへ戻ることにする.
3階の部屋に入る.
勿論,土地代の高い日本のビジネスホテルだから,部屋が広いはずはない.でも,部屋に履いた第一印象は結構広いなと思う.
角部屋なので,2箇所に窓があるのが気に入る.それにダブルベッド.ベッドが広々としているのは気持ちがよい.冷蔵庫,テレビなども当然揃っているし,WiFi環境も整っている.残念ながら今回はPCを持参していないが…
机の上には,スタンド,コンセント2穴,それに湯沸かしにお茶のパックが幾つか揃っている.
まずは洗面所で,顔を洗う.熱いお湯がふんだんに出てくる.
“これは快適! 申し分なし!”
<レストラン「八海」で夕食>
■レストラン「八海」
リーダーのONさんがホテルフロントで,何処か適当に夕食が摂れるころがないかを確かめる.その結果,ホテルルートイン上諏訪の前の道を少し北へ上ったところにあるレストラン「八海」に行くことに決定する.
部屋に荷物を置いてから,すぐにホテルロビーに降りる.程なく全員が揃う.
18時53分頃,ホテルから歩き出して,18時57分にレストラン「八海」に到着する.なかなか立派な門構えのお店である.
お店の中に入る.
ノーアポイントだったが,丁度格好の個室が空いたところでラッキーである.軽登山靴を脱ぐのが少々面倒だが,こぢんまりとした畳部屋に通される.
<レストラン「八海」>
■夕食は天ぷら蕎麦
銘々が注文する.お勘定は各自払い.私は内心で,
“各自払いか…有り難い”
と思っている.下戸である私は,酒豪との割り勘が,どうにも気に入らないからである.酒豪には申し訳ないが…とはいえ,私たちのグループでアルコールを注文し人は,お一人だけ.余計なことだがタバコを嗜む人もほとんど居ない.考えてみれば不思議なグループである.
私は丼物を食べたいなとも思ったが,店員が,
「うちはお蕎麦の専門店です…ご飯ものは少々時間を頂きます」
というので,待たされるのもイヤ.瞬時に宗旨替えをして,天ぷら蕎麦を注文する.
6〜7分待っていると,注文した天ぷら蕎麦が到着する.お値段は千円ぷらすα.私にしては贅沢な夕食である.
蕎麦の本場,信州での蕎麦である.当然といえば当然だがなかなかのお味である.
お蕎麦のトッピングは下の写真の通りである.
<「八海」の天ぷら蕎麦>
■今日一日も無事だった
19時35分,夕食を終えてお開きにする.
これからは自由行動である.
私は,ホテルまで往路たどるが,その先の交差点を越えたところにあるコンビニに立ち寄る.そして,夜食用のヨーグルト,フルーツポンチ,明日の予備食としてアンパンなどをこう移入する.そして,たまたまコンビニで一緒になった仲間の方と一緒に,20時頃,ホテルへ戻る.
ホテルロビーで,無料サービスのコーヒーを賞味しながら,備え付けの新聞に目を通す.その間に,何処か回り道をしていた仲間が何人かホテルへ戻ってくる.
20時頃自室に戻る.
テレビを見ながら,身の回りを整理する.このホテルに連泊するので,ホテルに置いていくものと,持参するものを仕分ける.そして,地図を広げて明日のコースの予習をする.
20時30分頃,部屋の風呂に入る.折角,温泉地に来ているんだから,ホテル1階の温泉に入らなければ勿体ないが,わざわざ1階まで降りるのが面倒だ.
“明日の夜は,1階の温泉に入ろう…”
ということで,20時45分頃,早々と就寝である.
こうして今日一日も,無事過ごすことができた,神仏に感謝,感謝である.
だから今日も,良かった! 良かった!
<ラップタイム>
11:00 萬休院前を出発
11:07 三富貴神社(諏訪大明神)参道入口
11:32 三吹一里塚跡
11:43 尾白川橋渡る
11:44 横山の道標
11:56 台ヶ原の石塔
12:05 立場跡
12:09 七賢酒造(12:19まで見学)
12:19 金精軒
12:26 修験智挙寺跡
12:39 自元寺参道入口
13:00 竹花スポーツ広場(13:08まで休憩)
13:47 セブンイレブン(14:15まで昼食)
14:28 流川橋を渡る
14:35 経来石
14:49 教来石宿本陣跡
14:50 諏訪神社
15:04 加久保沢橋渡る
15:20 巡礼四国八十八箇所供養塔
15:23 山口素堂生誕地
15:51 国境橋
15:58 日蓮上人高座石
16:05 真福寺(16:09まで)
16:19 蔦木宿案内板
16:23 三光寺(16:30まで)
16:32 本陣大坂屋門
16:45 廿三夜塔
16:49 芭蕉句碑
17:03 諸水橋着
[歩行記録]
■水平歩行距離 14.5km
■累積登攀高度 349m
■累積下降高度 118m
■所要時間(休憩時間を含む)
萬休院発 11:00
諸水橋着 17:05
(所要時間) 6時間05分(6.08h)
水平歩行速度 14.5km/6.08h=2.38km/h
(第1日目おわり)
(第2日目に続く)
[参考文献]
資料1;完全踏査街道マップシリーズ「ちゃんと歩ける甲州道中四拾四次」五街道ウォーク事務局
資料2;今井金吾,1998,『今昔三道中独案内 日光・奥州・甲州』日本交通公社
「甲州道中」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b8268d2f58e8641c0256ecbb091fe870
「甲州道中」の次回の記事
(編集中)
「甲州道中」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a622a87fbc7f4454e3e837fc990ece58
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