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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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少々蒸し暑い鎌倉;六国見山森林公園・建長寺裏山・十王岩・鶴岡八幡宮縦走(後編)

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                <建長寺裏山勝上嶽からの眺望>

   少々蒸し暑い鎌倉;六国見山森林公園・建長寺裏山・十王岩・鶴岡八幡宮縦走(後編)
                 (独り軽登山)
              2020年7月22日(水) 曇
前編の記事
  ↓
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/03ca1ab4273dcedffb33bbcfea6d0f43

<ルート地図>


←クリック拡大
※再掲

<六国見山から勝上嶽山頂へ>

■泥濘の坂道を今泉台へ
 14時13分,六国見山山頂を通過する.ここから先はやや急な下り坂が続く.縦横無尽に木の根が露出していてとても滑りやすい.内心では,えらく条件の悪いときに来ちゃったなと思う,
 14時21分,急な下り坂を飛び出るような感じで今泉台住宅地の一角で下山する.靴は泥まみれになっている.ここから名月谷を下って,北鎌倉経由で台嶺緑地を縦走するのも良いなと思ったが,今日のところは,久々に天園ハイキングコースを覗いてみようかなという気になる.そこで,今泉台住宅地を経由して天園ハイキングコース登山口を目指す.十太吉内の道は縦横に道が交差しているので,曲がり角を間違えるととんでもない方向に行ってしまうので要注意である.
 道路の両側には似たような感じの住宅が切れ目なく続いている.屋敷の敷地も広々としていて,なんだかうらやましくなる住宅地である. 

<今泉台の住宅地を歩く>

■天園ハイキングコース入口
 いくつかの曲がり角を通過して,14時32分,今泉台登山口に到着する.入口には,
 「この先,瑞泉寺方面へは通り抜け出来ません」
という案内板が立っている.もちろん私は,通り抜けられないことは承知の助.途中から覚園寺近くへ下山するつもりである.
 山道に入る.途端にジメジメとした湿気を感じる.昨年末の台風被害以来つい最近まで通行止めになっていたためか,山道周囲の夏草が予想以上に繁茂している.

<今泉台登山口>

<建長寺裏山の勝上嶽へ>

■草深い登山道
 登山道を塞ぐかのように勢いよく繁茂した夏草が私を邪魔する.登山口から水平道がほんのちょっと続いてから,ちょっと急な上り階段になる.進行方向左手には,階段道の途中から,先ほど登った六国見山や今泉台の住宅地が見えるはずだが,今回は背丈より高い夏草が視界を遮っていて,視界が全くないまま登り続ける.
 会談が終わって土道になる.昨夜までの雨で,全くのどろんこ道で,とても滑りやすい.登り坂を慎重に登っていく途中で,雑草の隙間から今泉台の住宅地が見下ろせる.ちょっと立ち止まって,写真を撮る.
<今泉台住宅地を見下ろす>

■建長寺裏山勝上嶽山頂
 泥でヌルヌルの坂道を登って.14時40分,建長寺裏山の勝上嶽山頂に到着する.この辺りの風景も最近様変わりしている.山頂には「勝上嶽展望台」と大書した案内板が立っている.


<勝上嶽山頂>

■展望台からの眺望
 山頂付近は風通しが良いので,地面がよく乾いている.ここで,素晴らしい眺望を楽しみならがら,展望休憩を取る.先客は中年女性2人組,私と入れ替わるように,今泉台方面に下山していく.
 14時47分,私も展望台から天園方面に向かって歩き始める.


<勝上嶽山頂からの眺望>

<十王岩から尾根の十字路へ>

■久々の十王岩
 14時47分,勝上嶽山頂を出発する.昨年秋の台風以来ずっと通れなかったので,今回ここを通るのは実に久々のことである.暫くの間,ハイカーが通らなかったこともあって,登山道は勢いよく繁茂する夏草に覆われ,ずいぶんと荒れている.それに,昨日までの雨天の連続で,泥んこ状態である.夏草で足元が見えにくくて滑りやすいところが随所にあって,かなり緊張する.
 14時49分,十王岩に到着する.ここで展望を楽しみたいところだが,時間が押しているので,十王岩での休憩はあきらめる.今から20年ほど前には,ほぼ毎日のように,10時半頃,常連がここに集まって,鎌倉周辺の山を一緒に歩き回っていた.もちろん私も週に2~3回は,こちらの常連とご一緒していた.懐かしい思い出である.
 なお,ここからの眺望は神奈川景勝50選に選ばれている.

<十王岩>

■大窪寺薬師如来に異変
 滑りやすい尾根道を辿って,14時52分頃,四国八十八カ所巡りの大窪寺薬師如来が見える場所に到着する.
 階段上に鎮座する薬師如来を拝もうとして,異変に気がつく.なんと,台座を残して薬師如来座像が消えている.大ショック! 昨年台風で破壊されてしまったんだろうか? それとも,保存のためにここから移動させたんだろうか? 石段を登って確かめる時間がないので,今日のところは通過するが,どうも気になる. 

<四国大窪寺の薬師如来の台座>                                 

■尾根の十字路
 草深い登山道を先に進む.ぬるぬると滑りやすい下り坂や石段を注意しながら歩き続けて,14時58分,尾根の十字路に到着する.
 ここは峠になっていて,終始,海風が勢いよく吹き抜けている.まるでベルヌーイさんのお考えを証明しているような場所である.涼しい風を楽しみながら,ほんの30秒ほど納涼休憩を取る.十字路の片隅には,真新しい掲示があり,現在通行不能な場所が明示されている.この地図によると瑞泉寺方面だけでなく横浜方面の史境広場に向かうコースも通行不能のようである.
 ”ありゃ~ラ!”でも,”獅子舞の谷は通れるのかな・・・”
と咄嗟に思いつくが,ちょっと不安.ならば今泉台に降りて散在ヶ池公園を抜けようかと迷うが,時間の関係もあって,今回は覚園寺方面に下山することにする.


<尾根の十字路>

<覚園寺口から大塔宮へ>

■予想以上に泥んこ道
 各音字付近に降りる尾根道に入る.終始ビシャビシャ泥んこで滑る下り坂の連続で,途中で歩くのが嫌になってくる.
 15時07分,左手に三浦やぐら群を眺めながら超泥んこ道を下る.この辺りは泥んこを避けて通れるところは全くないので,泥の中に靴が半分潜ってしまうのを覚悟して通過するしかない.

<三浦やぐら群>

■覚園寺口へ下山
 下山途中で左手の住宅地にエスケープしようかと思ったが,遠回りになってしまうので,これから続く泥んこ道を覚悟して覚園寺口を目指して下山し続ける.やがて,右手にやぐら群を眺めながら,階段道を下って,15時18分,覚園寺口に下山する.これで泥道は終わりである.正直なところ,ホッとする.
 覚園寺口から大塔宮までは自動車もほとんど通らない住宅地内の舗装道路である.”滑るぞ”という緊張感から解放されてのんびりペースで歩き続ける. 

<覚園寺口の石塔群>

■大塔宮
 15時23分,大塔宮に到着する.境内には珍しく全く人影がない.ここは官幣中社.
 立派な大鳥居の形がちょっと変わっている.笠木にいくらか反りましがあることや,貫が柱までしかないことから明神鳥居系であることは素人の私でも分かるが,額束・神額がないこと,柱に転びがないことなどの特徴がある.中山鳥居かな?
 ””う~ん・・・ちょっときになるな”

<大塔宮>

<鶴岡八幡宮から鎌倉駅へ>

■鶴岡八幡宮
 大塔宮から鎌倉駅前までの路線バスがあるが,どうもまだ歩き足りない.時間は押してはいるが,とりあえずは鎌倉駅まで歩くことにする.
 15時27分,絵柄天神入口を通過.
 15時28分,東御門を横断,旧鎌倉幕府(大倉幕府)跡に入る.
 15時12分,西御門に突き当たって左折,続いて次の密角で右折して,15時38分,横浜国立大学付属小中学校前に到着.内の娘らの母校.今は父親に向かって厳しいことを言う娘たちの昔々のことを懐かしく連想しながら,15時38分,鶴岡八幡宮に到着する.
 鶴岡八幡宮まで来るとさすがに観光客が多くなるが,それでもコロナ騒ぎが始まる前に比べれば境内は閑散としている.それに周囲から聞こえてくる話し声が日本語だけなのでちょっとした安心感がある.観光客のほとんどが若者.いつもに比較して老人の姿がぐっと減っているように思える.

<鶴岡八幡宮>

■閑散とした段葛
 鶴岡八幡宮の境内を横切って,15時40分,段葛の入口に到着する.
 信号が青に変わるのを待って,段葛に入る.段葛も,いつもは沢山の観光客で賑わっているが,今日は偶然かもしれないが,人影が全くない.何となく不思議な気分で段葛を歩く.

<段葛>

■閑散とした小町通り
 鎌倉駅近くで小町通りに入る.何時もならば路面がよく見えないほどの観光客で二際手居るところだが,写真の通りまだ閑散としている.何時もなら沢山居る年寄りの姿が全く消えている.歩いているのは日本人の若者ばかり.私のような退役老人には閑散とした街はとても嬉しいが,沿道の商店はずいぶんと苦境に立たされているだろうなと気の毒になる.
 15時53分,鎌倉駅に到着する.まだ歩きたいが,タイムアップ.ここで本日のハイキング記録は終わりということにする.

<閑散とした小町通り>

<路線バスで無事帰宅>

■市役所前から路線バス利用
 バス停鎌倉市役所前へ移動する.16時10分発鎌倉中央公園行のバスがある,グッドタイミング.バスは数人の立ち席が出る程度の混雑である.それも,バス停を2~3箇所通り過ぎる頃に乗客の人数は半減する.さらにバス停梶原口で半数ぐらいの乗客が下車してしまう.バス停梶原で私以外の乗客は全部降りてしまう.
 16時25分,無事,バス停鎌倉中央公園入口(清水塚口)に到着する.
 本日の歩行距離は9.13キロメートル,歩数17,456歩であった.

■無事帰宅
 数分後無事帰宅.
 まずは汗でビショビショになったシャツを脱ぎ捨てる.そして入念にタオルで汗を拭き取る.暫くの間は汗がまだ噴き出しつづける.それを丹念に拭き取る.5分ほど経過すると汗も治まる.2階の風通しの良い部屋で,しばし昼寝.これがまた何ともいえない気分の良さである.これで今日もスッキリ.
 ”歩き”が最大の妙薬であり,健康の源とはまさに図星だなと思う.

<ラップタイム>

12:57  鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
13:04     〃  山崎口
13:11  薬師堂跡
13:17  山崎小学校
13:19  神明神社
13:12  カフェ「伊左衛門」
13:25  崖の地蔵
13:29  光照寺
13:30  宮ノ台橋
13:30  鎌倉街道
13:37  権兵衛踏切
13:44  高野台住宅地
13:52  六国見山登山口
13:59  六国見山(富士塚)山頂(14:05まで)
14:08  稚児ノ塚
14:13  六国見山山頂
14:21  六国見山今泉台登山口
14:32  天園ハイキングコース今泉台登山口
14:40  勝上嶽山頂(14:43まで)
14:49  十王岩
14:58  尾根の十字路
15:07  三浦やぐら
15:18  覚園寺登山口
15:23  大塔宮
15:27  絵柄天神入口
15:28  東御門
15:31  源頼朝墓入口
15:52  西御門
15:38  横国大付属小学校
15:38  鶴岡八幡宮(15:40まで)
15:53  鎌倉駅着

[ハイキング実績]

■水平距離            9.07km

■鉛面距離            9.13km

■所要時間(休憩時間込み)
 鎌倉中央公園清水塚口歩き出し  12:57
 鎌倉駅着            15:54
 (所要時間)      2時間57分(2.95h)
 歩行速度        9.13km÷2.95h=3.09km/h

■歩数                17,456歩

■歩幅          9.13km÷17,456歩=0.0005223km/h
                    (=53.2cm/歩)
■歩行ピッチ       17,456歩÷2.95h=5,917.3歩/h
               5,917.3歩/h÷60分/h÷60秒/分=1.64歩/秒
 ※泥んこの滑りやすい山道を歩いたため,歩幅は狭く,歩行ピッチは遅かった.                

「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)

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