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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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早春の信州小諸の旅(4);懐古園(本丸跡・富士見台・動物園)から北国街道へ

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                 <水の手展望台から千曲川を望む>

    早春の信州小諸の旅(4);懐古園(本丸跡・富士見台・動物園)から北国街道へ
                 (独り散策)
           2020年2月27日(木) 晴;寒冷強風  (つづき)
まえの記事
  ↓
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6f334af0c0ed886877a83be3b5a68103

<ルート地図>

■懐古園

←クリック拡大
※現地案内地図を撮影
※再掲

<藤村記念碑と水の手展望台>

■藤村記念碑
 創造の森の散策を終えて馬場に戻る.時間も押しているので,まずは本丸跡にある懐古神社のお参りを済ませてしまうことにする.馬場を横切る.ここは名にし負う桜の名所だが,桜の蕾はまだ固いようである.馬場に向かって左手の奥にある藤村記念碑に向かう.この碑は先ほど渡った酔月橋の左隣にある.9時20分,藤村記念碑に到着する.
 この記念碑には有名な詩「小諸なる古城のほとり…」が刻字されている.


←クリック拡大
※現物を撮影

■水の手展望台
 9時21分,藤村記念碑のすぐ近くにある水の手展望台に到着する.ここも印象深い場所である.
 冷たい風が,浅間山の方から吹いてくる.体を縮めながら前方に広がる千曲川の風景を見とれる(冒頭の写真).

<水の手展望台>

■千曲川の上流風景
 千曲川の上流を見ると眼下に水力発電所のダムが見えている.先ほどはあの水力発電所付近を歩いていたことになる.幼少の頃,あのダムの下の淵まで,しばしば遊びに行っていた.今になって,当時の親はこんな危ない水遊びを良く許していたなと思う.

<水の手展望台からの眺望>

<本丸跡>

■懐古神社
 馬場に戻る.
 さて,どうしようかと少々迷うが,取りあえずは本丸跡を一回りしようかと思う.馬場を横断して,城壁の端にある本丸入口へ向かう.入口からなだらかな上りの石段を数段登ると本丸である.
 本丸の奥に懐古神社がある.まずは参拝.
 懐古神社の由来などが記されている案内板の写真を撮る.


←クリック拡大
※現地案内板を撮影

■山本勘助の鏡石
 境内に山本勘助が使っていたという鏡石がある.
 以前は地べたにそのまま置かれていたが,いつの間にか今のようにきちんと飾られるようになった.常に磨かれているらしく,今でも実用に耐えるほどちゃんと写る.試しに鏡石に写った自分の顔をデジカメで撮ったが,ここではちょっと披露できないナ.

<山本勘助の石鏡>

■牧野氏の詩
 牧野氏の詩が披露されている.詳しいことは何も調べていない.
   ”秋立つや 大樹の上の 流れ雲”

<牧野氏の句碑>

■噴水のある池
 小さな池がある.鯉が泳いでいる.昨年の今頃,ここを訪れたときには噴水全体が凍り付いていたが,今年は薄氷すらない.やっぱり今年は暖冬だなを実感する.祖父が暖冬だと虫が増えて田畑が大変だと言っていたことを懐かしく思い出す.池を一回りして,先ほどの出入口から再び馬場方面へ向かう.

<本丸の噴水>

<富士見台>

■亜浪の句碑
 富士見台に向かう途中に亜浪の歌碑がある.
  ”雪散るや 千曲の川音 立ち来たり”
という俳句である.私には俳句のことは全く分からない.

<亜浪の句碑>

■富士見台に到着
 9時32分,富士見台に到着する.ここも人の気配はなくいたって静かである.
 今日は富士山が見えるかな…?

<富士見台に到着>

■富士見台からの風景
 富士見台からの風景を望む.遠くに海のように見えているのは南佐久郡川上村辺りかな.八ヶ岳連峰の広大な山裾である.富士山が見えるとすればこの写真の左端辺りのはずである.残念ながら今日も富士山は見えない.
 実は,昔から,この富士見台には何回となく来ているが,ここからはっきりと富士山を見た記憶はない.

<富士見台からの眺望>

<白鶴橋を渡って動物園へ>

■白鶴橋
 動物園は,9時30分から開園している.動物園の入口は富士見台のすぐ近くにある.もともと動物園にはあまり興味はなかったが,少々時間も押しているので,動物園経由の近道で懐古園出口に向かうことにする.
 9時34分,動物園入口に架かっている白鶴橋を渡る.

<白鶴橋を渡る>

■深い谷間をのぞき込む
 橋の中央から谷をのぞき込む,結構深い谷である.山本勘助がこれらの谷を巧みに利用して難攻不落の小諸城を設計したと言われているが,この谷をのぞき込むと”なるほど”と頷ける.
 幼少の頃は,この谷を下って千曲川まで降りていたが,今は残念ながらこの谷間の道は通行できなくなっている.
 千曲川で夕方まで遊んでから,この谷を登ると頭上からヒグラシの鳴き声が聞こえてきたのを,今でも鮮明に覚えている.

<橋の中央から谷間を覗く>

■朝の動物園
 動物園の中を歩く.
 数名の飼育員らしい人たちが忙しそうに行き来している.すれ違うと必ず「おはようございます」と挨拶してくれる.そういえば,東京に出てから余所様とすれ違っても挨拶しなくなったな…と恥ずかしい思いをする.
 ライオンの姿は見えないが,多分建物の中にいるんだろう,ドスの利いたすごい吠え声が聞こえてくる.フラミンゴがやかましく鳴いている.小さな動物も沢山居るようだか,あまりゆっくりしている時間もないので,先を急ぐ.


<朝の動物園>

<小諸義塾記念館と惜別の詩>

■小諸義塾記念館に到着
 9時43分,懐古園一周を終える.
 三の門に向かって右側の石段を登って,9時46分,小諸義塾記念館に到着する.どうやら工事中のようである.どうせ拝観する時間はないので,記念館の写真を撮っただけで見学したことにする.

<小諸義塾記念館>

■惜別の歌の歌碑
 小諸義塾記念館の隣にある「惜別の歌」の歌碑を見る.この歌碑を見るたびに,どうしても終戦直前に特攻隊で死んだ従兄弟のことを思い出す.それにしても心にしみる歌である.
 2~3分,小諸義塾と惜別の歌の歌碑を見てから,懐古園入口の三の門前に戻る.これから北国街道沿いに,栃木という場所へ徒歩で移動するつもりである.10時から,栃木でちょっとした用事があるので…


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                                                  (つづく)
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