<眺望百選;木立の間の千曲川>
早春の信州小諸の旅(3);鹿島神社・小山敬三美術館から創造の森へ
(独り散策)
2020年2月27日(木) 晴;寒冷強風 (つづき)
まえの記事
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https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/41e57b494ab6a24c7200ab9b91457914
<懐古園地図>
■全体図
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※現地案内地図を撮影
※再掲
■創造の森案内図
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※現地案内地図を撮影
<鹿島神社>
■立派な鳥居
8時31分,鹿島神社に到着する.立派な鳥居と取り付けられている扁額を見上げる.鳥居の向こうには思いで深い鹿島神社の拝殿が見えている.まずは参拝をすることにしよう.
<鹿島神社の鳥居>
■立派な拝殿
立派な社殿の前に額ずく,
毎度のことながら,この社殿に前に立つと,戦争中のことを嫌でも思い出してしまう.
国民学校高学年の頃,太平洋戦争まっただ中であった.その頃,この鹿島神社は小諸駅前に鎮座しておりました.私たち国民学校生は,時折,竹箒で境内の清掃に行きました.清掃後,神社の前に整列し,最敬礼で宮城遙拝をしました.この神社の前に立つと,否応なしに当時のことを思い出してしまいます,あれから幾星霜.あの頃の同級生もずいぶん沢山,旅立ってしまいました.戦争中のことを知っている仲間も少なくなった.
境内を散策する.
境内に掲示されている寄付者の中に,私の親戚や中学・高校時代の何人かの友人の名前が刻字されている.その中には大変お世話になった故人の名前も残っている.彼のことを思い出しながら,暫くの間,立ち尽くす.
<鹿島神社拝殿>
■立ち並ぶ石仏石塔
境内を一巡する.境内の先は断崖になっている.その断崖沿いに多数の石祠,石仏,石塔が建ち並んでいる.詳しいことは全く分からないが,これらは多分由緒あるどこかの神様なんだろうなと想像する.手許にはこれらの神様の資料は全くないが,そのうちに調べなければと思っている.
背物石塔群の先には枯れ木,その先に寒々とした山の尾根が連なっている.冷たい風が終始吹き抜ける.
”寒いなあ~”
<立ち並ぶ石祠,石塔>
■ぽつんと歌碑
境内の片隅の歌碑が建っている.残念ながら浅学の私にはほとんど読めない.読めないのが誠にじれったいが,やむを得ない.
暫くの間,神社の境内にただずんでいたが,全く人の気配がない.なんとまあ,寂しいところなんだろう.
<読めない歌碑>
<小山敬三美術館・小山画伯アトリエ>
■寅さん記念館(閉館中)
8時40分,小山敬三美術館へ向かう道の途中にある寅さん記念館の前に到着する.残念ながら寅さん記念館は閉館中.もうかれこれ10年以上も前になるだろうか,まだ開館していた頃,一度訪れたことがある.某かの入場料を支払った覚えがある.その後,数え切れないほどこの辺りを訪れているが,何時も寅さん記念館には立ち寄らなかった.
庭先に立つ寅さん像も何となく寂しげである.
<寅さん記念館>
■小山敬三美術館
8時41分,小山敬三美術館に到着する.まだ時間が早いので開館前である.もっともここは何回も訪れているので,今回は拝観を止めにしておこう.でも本当はこの記念館に飾られているダイナミックな浅間山の絵を見たいが,今回は時間的余裕がないのが残念である.
<小山敬三記念館>
■溶岩の展示場
美術館の前に主として浅間山に関連する溶岩が多数展示されている.
<溶岩の展示場>
■四等三角点
美術館の玄関近くに四等三角点がある.
”ありゃ~,こんなところに三角点があったんだ.”
<四等三角点>
■気になる彫像
美術館の近くに気になる彫像が飾られている.
”一体,何だろう…?”
ピカピカ光る不思議な形の石.何だかげんこつのように見える.面白い.
<気になる奇妙な石の彫像>
■小山画伯アトリエからの絶景
美術館の玄関前を通過して,小山画伯アトリエの裏手に向かう.
途中に「眺望百選 木立の中の千曲川」という案内杭が立っている(冒頭の写真).
ここからは,千曲川とその先にある断崖の山が見えている.この断崖の山は布引山.布引山の中腹に「牛に引かれて善光寺参り」で有名な布引観音がある.丸山晩霞や小山敬三画伯の絵にも千曲川の風景を画いた傑作がある.私もこれらの巨匠の絵の真似をして,この辺りからの風景を題材にして,画いてみたいなという気になる.
<小山画伯アトリエ近くからの眺望>
<創造の森散策>
■小山画伯アトリエ裏から土道に入る
8時45分,小山画伯アトリエ裏から,千曲川に下る山道に入る.土道だがとても良く整備されている.大きく左右に大きく曲がるつづら折りの下り坂が連続するが,勾配はとても緩やかである.危ないところは全くないので,安心した気分で下り続ける.
<小山画伯アトリエ裏から土道に入る>
■カブトムシの道・野鳥の小径
8時46分,「カブトムシの道・野鳥の小径」の案内杭の前を通過する.続いて,8時47分にも同じような案内杭が立っている.ずいぶんと丁寧に案内杭が立てられているなという印象を持つ.
<次々に案内杭が立っている>
■千曲川河畔沿いの道
引き続き坂道を下って,8時51分,千曲川河畔沿いの道に到着する.私が千曲川河畔まで下ったのは,一体,何年ぶりのことだろうか.幼少の頃,夏になると,暇さえあれば千曲川まで遊びに来ていたことを懐かしく思い出す.
<千曲川河畔に到着>
■千曲川が見える
8時52分,進行方向右手に千曲川がはっきりと見え始める,千曲川は蛇行しながら布引山の方へ流下しているのが見える.丸山晩霞や小山敬三の絵のモチーフとしてたびたび取り上げられている風景を連想する.
<千曲川が間近に見える>
■河畔沿いの静かな道
千曲川沿いの静かな道を独り楽しむ.すれ違う人も居ない.鳥の鳴き声すら聞こえない.何という静けさだろう.凜とした静けさの中を,何かから解き放されたような気分で,のんびりと歩く.自然に深呼吸したくなる雰囲気である.
<千曲川湖畔沿いの静かな道>
■ミツバチの巣かな?
8時56分.河川敷に〃大きさの箱が沢山並んでいるのを見下ろす.
”一体,この箱,何だろう…?”
少々気になるが,多分,ミツバチの巣かなと思いながら通過する.
<河川敷に箱が並んでいる>
■発電所の敷地に突き当たる
9時01分,河岸沿いの道は発電所の敷地に突き当たってお仕舞いになる.右折して柵沿いの道を下れば,多分,もっと千曲川に近寄れるだろう.また左折した先も道があるようだが,その先,どこへ行くのか良くわからない.
私は,今突き当たった場所からほんの数メートル離れたところにある分岐を左折して,新たな山道を登り返すことにする.
<発電所の敷地に突き当たる>
<馬場まで登る>
■素敵な休憩所
暫くの間,先ほど下った道とほぼ平行した道が続く.ただしこちらはなだらかな上り坂.坂を登るにつれて先ほどの道との距離が離れ,落差が大きくなる.
9時08分,小径の谷川に建っている休憩所に到着する.もちろん,ちょっと立ち寄ってみる.新緑の頃になったら,さぞかし素晴らしいところだろうなと想像する.この休憩所で小鳥の囀りを聞きながらゆっくりと過ごせたら最高だろうなと思う.ただ今回はゆっくりしている時間がないので,休憩所には1分ほど立ち寄っただけで,すぐに出発する.
休憩所から先も,相変わらずなだらかな上り勾配の道が続く.
<森の中の休憩所>
■ジグザグ道
山頂に近づくにつれてジグザグ道になる.でも相変わらずそんなに急勾配のところまったくない.土道ながら良く整備されていて実に歩きやすい.ならだかな勾配とはいえ,歩き進むにつれて次第に高度が増してくる,
<なだらかな上り勾配のジグザグ道を登る>
■馬場に到着
ジグザグ道を登り切って,9時18分,馬場に到着する.これから,藤村記念碑とみはらし台を訪れるつもりである.
この馬場は信州でも有名な桜の名所である.でもまだ2月下旬,桜の蕾は堅いままである.
<馬場に到着>
(つづく)
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