<太尾緑道の彫刻>
知らない街を歩く(横浜);大倉山公園・太尾・新横浜縦走(5);新横浜を経由して帰宅
(独り散策)
2020年2月19日(水) 晴 (つづく)
まえの記事
↓
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/23475dc7304a23620463dd53c72adbef
<ルート地図>
■全体図
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※再掲
■新横浜周辺地図
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※現地案内地図を撮影
<再び太尾緑道を歩く>
■「くっく」って何?
太尾南公園の見物を終える.
長い坂道を下って,もとの道に戻り,新横浜駅方面と思われる方向に向けて歩き始める.相変わらず緑一杯の素敵な遊歩道が続く.
15時03分,「くっくおさんぽ保育園ふとお」の前を通過する.立派な門構えに保育園である.この保育園の名称を最初に見たときに,
”くっく…?! くっくって何?”
と訝ったが,すぐに靴の幼児語だと分かる.なるほど良い名前だ.くっくを履いてよちよちとお散歩する幼児の可愛い姿を連想しながら保育園の前を通過する.
<くっくお散歩保育園ふとお>
■太尾緑道のアクセント
15時06分,おおきな瓦を連想させる彫刻が飾られている場所に到着する.私には彫刻を理解する能力はないが,傍らに設置された案内によると,この作品は「波の虫」という名称らしい.作者は田中毅氏,1989年,横浜彫刻展受賞作品とのこと.
”なるほど! 波の虫か!”
言われてみれば一見瓦のように見えたのは”波”だったんだ.
”なるほど! 波は波でも大きなうねりだな…”
大きなうねりなら,ある程度,海岸から離れたところだな.
波の上にとぐろを巻いて浮いている小さな動物はなかなか可愛い眼をしているな.それに犬に似た耳をもっている.後ろのとんがりは何だろう? 帽子かな? それともしっぽ…!
おっと! 待てよ.
波の下に,ちょっと怒ったような,不機嫌なような顔をした生き物が居るぞ.これは一体何だ.波の上の小さな動物は,この不機嫌な動物の背中にちゃっかり乗っかっているのかな? 作者はこの作品を通じて,見る人に何を伝えたかったんだろう?
私の脳裏には,江ノ島の沖で,波にぷかぷか浮きながら,遠く富士山や丹沢の山々を眺めている情景を思い浮かべながら,この彫刻の前を通過する.
<田中穀作「波の虫」1989>
■大豆戸小学校入口交差点
15時08分,横浜市資源循環局港北事務所前を通過する.さらに,15時09分,信号大豆戸(まめど)小学校入口を通過する.
周囲の雰囲気が立て込んできて,だんだんと騒々しくなってきた.繁華街が近づいているなと予感する.
<大豆戸小学校入口>
■太尾緑道の終点
15時10分,バス停太尾新道に到着する.近くに,大きな石塔が立っている.さきほど太尾新道に入ったときに見かけた石塔とよく似ている.どうやらここが太尾緑道の終点(正確には始点かな)のようである.
…ということは,私は二つの公園に寄り道しながら,約1キロメートルの太尾緑道を歩いたことになる.
<太尾緑道の終点(始点)>
<新横浜駅へ>
■平凡な街中に戻る
太尾緑道が終わった途端に,都会の普通の道路と同じような感じになる.もちろん歩道はきちんと着いてはいるが,これまでの太尾緑道のように公園風という訳にはいかない.私は何となく目が覚めたような気分になり,現実に引き戻されてしまったような,ちょっと残念な気分になる.絶え間なく聞こえてくる自動車の騒音も現実世界を実感させる.
何の脈絡もなく,アメリカの古い物語『地下鉄サム』を連想する.
”街中に戻っちゃったなあ~…,そろそろ真っ直ぐ,帰宅しなければ…”
私はちょっと焦りに似た気分になる.
<太尾緑道が終わる>
■新横浜駅へ700メートル
15時11分,詳細な市街地図の前に到着する(前掲の新横浜市街地図).地図を眺めながら現在地を確認する.ところがこの地図,北を下に描いているので,北が上の地図を見慣れている私には,頭の中で地図をいちいち180度変換しなければ良くわからない.瞬く間に頭の中が混乱する.頭を揺すって脳みそを覚醒させながら,ナントカ.地図を読み取って,新横浜駅を目指して歩き続ける.
15時14分,港北警察署前の交差点を通過する.この辺りから先は新横浜駅を目指す以外に何のお目当てもない.初めて歩く道を迷わずに歩けるかだけが気がかりである.
15時17分,太尾新道入口を通過する.
15時19分,やっと「新横浜駅700m」の案内板の横を通過する.一瞬,いっそ菊名駅に出た方が良いかなと迷う.
<新横浜駅へ700メートル>
■鏡のような窓ガラスにビックリ
15時25分,柱が見えない窓ガラスだけのビルを見てビックリする.多くの方々は,
”えっ! 何にビックリしているの?”
と思われるかもしれないが,私は反射して見える景色に歪みがないのにビックリしたのである.当たり前じゃないかと思われる方は,是非,東アジアの一部の都市を訪問して子細にビルを眺めることをお勧めする.反射して見える周囲の景色がこれほどゆがみなしに見えるビルはきわめて少ないことを発見するだろう.某年を訪れたときに,反射したビルの姿がまるで大きな面玉のような奇っ怪な姿に変形していた.この変形の様子が面白くて,やたらに写真を撮りまくった経験がある.しかも複数の国,都市で同じような経験をした.このゆがんだ反射を眺めるのも結構楽しいものだ.
特にキャサリンヘップバーンで有名な都市は,この魅力的な歪み反射で私のお気に入り都市のひとつになっている.
私は目の前のビルに反射する都市の姿を眺めながら,日本では反射する風景のゆがみを楽しむことは無理かなと,ちょっとガッカリ.ある意味ではつまらないけど,これもジャパンクオリティの一例だとも思う.
余談だが…
このビルの反射を見ていると,ビル内部の照明も,夜空の星のように窓ガラスを透過して見えている.私は星屑きらめく大都市を鏡の中の世界で眺めているのだ.ロマンチックだなあ.
<歪まずに反射する窓ガラスにビックリ>
■何だ! これは…
歩き進むにつれて大都会の様相を示し始める.私の心中には華やかさに対する期待感と,騒がしさに対する隠避感が交差する.
新横浜駅周辺を訪れるのは,実に10年ぶりのことである.あの頃,新横浜駅周辺では大規模な工事が行われていたのは承知しているが,こんなに大変貌しているとは思わなかった.まるで空飛ぶ円盤の出入口のような巨大なサークルが目の前に建っている.
”ありゃりゃ…ちょっとの間にとんでもないものが出来てしまったな…”
もちろん,余計な行動かとは思ったがサークルに登って,サークルを一周してみる.
<巨大なサークル>
<新横浜駅から根岸線経由で帰宅>
■新横浜駅
15時34分,新横浜駅に到着する.ここで今回の「知らない街歩き」は終了する.
10年前は板囲いだらけの駅構内をソソクサ歩きを余儀なくされたが,今はビックリするほど広々とした構内になっている.
”なるほど! なるほど! こうなったんか!”
と感心しながら構内をウロウロする.
<新横浜駅でウロウロ>
■根岸線でユックリと…
横浜線ホームへ.
発車ベルが鳴っている.慌てて飛び乗ろうとしたら八王子行きだった.ちょっと方向音痴になっているようである.
運良く桜木町行の電車が到着する.ちょっと時間が余計にかかっても,終点の桜木町で同じホームの反対側に到着する大船駅行の電車に乗り継いだ方が気楽である.
<根岸線桜木町行の電車に乗車>
■無事帰宅
桜木町駅では2分の待ち合わせで大船行の電車に接続した.座席に座れた.別に敢えて座ろうとはしなかったが…
座るのは良いが,座るとすぐに眠くなる…という困った症候群が私にはある.今回も座席でジッとしていると,やっぱり睡魔が襲ってくる.ウツラウツラしているうちに,大船駅に到着する.不思議なもので,ウツラウツラしていても,大船に到着すると,まず間違いなく目が覚める.
大船駅近くで,熱いコーヒーでも飲みながらブレークしたいところだが,だいぶ日が傾いているので,そのまま路線バスを使って帰宅する.
こうして,今回の知らない街散策は無事終わった.
<ラップタイム>
13:20 大倉山駅歩き出し
13:24 大倉山公園
13:29 大倉山記念館(13:41まで)
13:45 大倉山梅林(13:57まで)
13:58 龍松院
14:02 路傍の地蔵尊
14:09 バス停犬尾堤
14:14 犬尾堤緑道入口
14:17 犬尾小学校
14:24 犬尾公園(14:35まで)
14:40 港北水再生センター(14:47まで)
14:50 太尾南公園(15:07まで)
15:32 新横山駅前サークル高架橋
15:34 新横浜駅着
[ウォーキング記録]
■水平距離 5.04km
■沿面距離 5.04km
■累積標高(+) 58m
■累積標高(-) 58m
■所要時間 (休憩時間込み)
大倉山駅歩き出し 13:20
新横浜駅着 15:34
(所要時間) 2時間14分(2.23h)
水平歩行速度 5.04 km÷2.23 h=2.26 km/h
(おわり)
「関東・伊豆箱根・上信越」の次回の記事
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