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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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冬の日差しを浴びなら鎌倉から藤沢までニロノロ散策を楽しむく

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                                      <旧国鉄工場跡地から語例神社の山を望む>

        冬の日差しを浴びなら鎌倉から藤沢までニロノロ散策を楽しむく
                 (独り散策)
            2020年1月25日(土) 曇のち晴れ

<ルートマップ>


←ルートマップ

<のんびりと藤沢まで歩く>

■天気予報が変わる
 数日前から「今度の土曜日は雨…」という予報だった.実は前々からこの土曜日には藤沢市Fプレースで行われるイベントに参加しなければならないことになっていた.平素,土曜日は雨でない限り,丹沢の塔ノ岳に出掛けることにしている私は,予報が雨だったので何となく気分が収まっていた.ところが金曜日の夕方の天気予報では,予報が変わって明日土曜日の天気は雨ではなく曇だという.しかも時々日が差すかもしれないとのこと.この予報を聞いて,私はますます塔ノ岳に出掛けたくなる.というのも先週の土曜日は現在在学中の通信教育のイベントに出席するために塔ノ岳には行けなかった.こんな調子で,今年になってまだ1回しか塔ノ岳に登っていない.
 私は藤沢市の方を断って,塔ノ岳に出掛けちゃおうかなと思ったが,社会人の責務としてそんな身勝手も許されない.私は泣く泣く藤沢のイベントに参加することにする.
 報告者の立場でイベントに参加するので上下揃いの背広を着ないまずい.ここ30~40年ほど背広など新調していないので,超オールドファッションの背広を引っ張り出す.まずワイシャツを着る.何となく緊張感が沸く.原液に戻ったような気分である.ついでネクタイ.ところが長い間ネクタイなど結んでいないので,どうやって結んだかちょっと思い出せない.なんだか奇妙な結び方になってしまったが,まあ,いいかでごまかす.

■気分を変えてお散歩だ
 今回のイベントの開催場所は藤沢駅から徒歩で5分ほどのところにあるFプレースというところ.主催者側から,イベントは14時から始まるので,関係者は1時に会場まで来てくれとのこと.
 ”そうだ! 折角だから歩いて行こう…!”
 平素,すニーかか登山靴しか履いていないのに,いきなりビジネス用の革靴を履くと,こちらもなんだかしっくりしない.やけに靴先が尖っていてへんちくりんな感じがする.
 でもまあ,少し歩けばまた慣れるだろう…ということで,随分と早く自宅から起点の鎌倉中央公園清水塚口へ.
 10時44分,清水塚口から歩き出す.
 塔ノ岳を諦めたからには,せいぜいお散歩に精を出そうと気を取り直す.
 今日は冬にしては随分と暖かい.きれいな空気を胸一杯に吸い込みながら,まずは深沢まで坂道を下り続ける.
 10時57分,等覚寺の前を通過し,11時丁度に頭上をモノレールが通っているバス通りを横断する.そして,旧国鉄控除跡地沿いの道を歩き藤沢方面に向けて歩き始める.

<旧国鉄工場跡地沿いの道>

■ワンパーク
 旧国鉄工場跡地は広々とした草原になっている.その一角に何時の間にか,一見俄作りのような建物やテントに囲まれた空間ができている.入口に[ワンパークへ]と書いてある看板が立っている.一瞬,何だろうと思ったが,なるほど飼い犬を走らせるための広場なんだろうなと納得する.
 ”それにしても,この看板.なかなか立派なアートじゃないか…”
 ”ひょっとして,チョーク絵みたいだな…”
 この看板.なかなか面白いので記憶のために写真を撮らせてもらう.マズイカナ? 


<旧国鉄工場跡地の一角>

<藤沢市へ>

■古館橋を渡る
 斜め右前方に語例神社が祀られている山(旗立山)がすっきりと見えている(冒頭の写真).
 11時11分,県道を横切って,柏尾川に架かる古館橋を渡る.
 この橋を渡ると藤沢市である.鎌倉住民の私は,この橋を渡った途端に,余所の地へ踏み込んだ感が高まり緊張する.

<古館橋を渡る;前方に見える橋は神鋼橋>

■後河内公園
 橋を渡って右手前方に見えるコンビニ手前の三叉路を右折して住宅地内に入る.ここはついこの間の御霊神社詣での時に通ったことがある.そのときとは別の道を通りたいので,適当なところで左折するが,この道は袋小路で,後河内公園に突き当たる.右折して公園の縁を回る.公園から先は右手の方にそれてしまうのでますます藤沢駅方面から遠ざかりそうである.ならば左に曲がるしかない.

<後河内公園>

■断崖に突き当たる
 11時15分,断崖に突き当たる.
 この断崖は,旗館山の南側の山裾である.ついてに御霊神社をお参りしてもいいが,藤沢駅までの所要時間が正確に読めないので,大事をとって参拝はやめにしておこう.
 仕方がないので左折して,断崖沿いの道を歩くが,このままでは弥勒寺の先にある跨線橋の方まで逆戻りしそうなので,てきおうなところで左折する.

<御霊神社山裾の断崖>

■曲がりくねった道
 どこを歩いているのかあまり良くわからないが,交差点がないのでこの道に沿って歩くしかない.私としては右手の方角(つまり西)へ向かいたいが,どんどん南へと向かっている.

<知らない住宅地を歩く>

■弥勒寺の裏山を望む
 曲がりくねった道は,結局,先ほどコンビニがあった道に突き当たって終わりになる.遠回りをして少し損をしたなと思いながら,勝手が分かっている道をそのまま歩き続ける.
 11時20分,みどりの園の前を通過する.
 そのまま道なりの歩き続けて、11時30分頃、川名橋を通過する.

<川名橋を通過して東海道線沿いの道を藤沢駅へ>

■藤沢駅Becker'sで昼食
 ここから先は残念ながら写真はないが,11時40分,藤沢駅に到着する.
 まずは早めに昼食を摂ろうかと思う.あれこれ探し回るのが面倒なので,藤沢駅隣接のビル1階にあるBccker'sに入って,とあるセットメニューを注文する.含水炭素ばかりの栄養的には偏りのあるメニューだが1食ぐらいはまあ偏っても大丈夫だろうとということでおいしく頂戴する.
 15分ほどで食事を終える.
 まだ,時間が十分にあるので,藤沢駅コンコースを横切ってルミネビルに入る.そしてエスカレーターに乗って,一つ上の階まで登る(何階か分からないが…).エスカレーターに乗って,何となく違和感がある.すぐにこの違和感の原因がエスカレータの方向にあることに気がつく.普通は左側のエスカレーターが上り,右側が下りになっていると思うけど(私の思い過ごしかな?),ここのエスカレーターは反対になっている.つまり左側が下り,右側が登りになっている.
 えすかれーたーを降りて,画材専門店の世界堂に立ち寄る.じつはF50号の額縁が欲しいなと思っている.結構なお値段なので,簡単に変えるものではないが,今日はジャストルッキング.画材をあれこれと見ていると,買いたいものがたくさんある.目の毒気の毒である.

<某イベントに参加>

■迷いながら会場へ
 12時20分頃,世界堂を後にする.
 テラスになっている駅前広場から地上に降りる.あやふやな地図を頼りに会場へ向かう.私が使っている携帯電話はパタンと閉じるやつ.でもナビゲーションシステムの機能もちゃんとあるんだが…とにかく字が小さいし画面が狭いのでイライラする.駅から少し離れると何となく寂しげな雰囲気になりはじめる.
 ”こんな寂しげなところにあるんだろうか…”
と訝りながら歩き進むと,進行方向右手の少し奥まったところにかなり大きな建物があるのを見つける.ここが目指す建物のようである.
 会場は×階とのこと.エレベータを待っているのも焦れったいので,階段を上る.
 ”あれぇ…,おかしいな会議室なんかないぞ…”
 一回りして元の位置に戻ってみると,ここは×+1階.そういえば,入口が2階だったな.
 階段を降りて×階に.
 なんだか人だかりがしているところがある.
 ”あそこかな…”
と訝りながら近づく.某大手企業の会場である.
 もう一度グリルと回って,やっと会場を見つける.

■なんだか寂しいな
 会場に入る.イベント担当の女性職員が2人,会場設営をしている.私が一番乗り.会場設営のお手伝いをする.
 本日の出席者は講師うん人,受講者も同じうん人.予想より随分と少人数である.塔ノ岳の常連で,この会の会員である2人も参加すると思っていたが,天気が良いので塔ノ岳に出掛けてしまったのか,欠席のようである.
 「リタイアした年寄りは土日に色々イベントが重なるので,平日でないと人が集まらないですよ…」
といい加減なため口を言ってみる.
 14時からイベントが始まる.講師と受講者がばらばらに混じって車座に着席する方式である.これは素晴らしいなと思う.

■私のプレゼンテーション
 まずはこれまで8回行った高齢者の健康に関する講座の講師から一言ずつ補足説明を行う.不肖私良い年をして塔ノ岳に登っているというだけで,講師の一端に参加させていただいている.残念ながら,私は専門的知識は全くないが日頃思っている次の二つの提言と心構えを披露する.
 提案1;自分のセレンディプティを高めよう
 提言2;”群れ”て行動しよう
 心構え;気持ちを若く保とう
 ついでながらセレンディプティは[予期しない幸運に巡り合わせる能力のことである.この能力は興味を持ち続けることに得られる.
 気持ちを若く保つための特効薬はウルマンの”Youth”の歌が良い.私は現役40歳台の頃,この詩に出会った.東芝の土光さんの机の上にも飾られていた詩である.
 私は特に,最初の
 ”Youth is not a time of life;its a state of mind ”
というところと,中段の
 ”Years may wincle the skin,but to give up emthusiam winkle the soul”
のところが大好きである(興味のある方はインターネットで「ウルマンの詩]検索).
 何人かの方々から熱心な質問を受けた.光栄な至りである.
 こうして,16時に私の責務は何とか無事に終わった.
 なお,こんなロートルの私に,ただ塔ノ岳に出掛けているというだけで,このような機会が得られたことに感謝している.

<プレゼンテーション資料>

■急いで帰宅
 今日は夕方息子一家が来訪する予定である.私は東海道本線と路線バスを乗り継いで大急ぎで帰宅する.
 息子たち一家はまだ家に居た,1時間ほど3世代水入らずのひとときを過ごす.
 ”こういうひとときを過ごせるのは,せいぜい後5年ぐらいかな…10年続けられたら最高だなあ…”
 この年になると,孫の顔を眺めながら,ついついこんなペシミスティックなことを考えてしまう.さきほど,セレンディピィチィだのウルマンだの格好良いことを言っていたのに…まあ,これも健常高齢者特有の特性と言えるのかもしれない.

<ラップタイム>

10:44  鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
10:57  等覚寺
11:11  古館橋渡る(藤沢市へ)
11:40  不木沢駅(Becker'sで12:00 頃昼食・世界堂)
12:10  Fプレース

[散策記録]

■水平距離               5.52km

■沿面距離                5.52km

■累積標高(+)           22m

■累積標高(-)            58m 

■所要時間 (休憩時間込み)
 鎌倉中央公園清水塚口歩き出し  10:44
 藤沢市Fプレース着          12:20
 (所要時間)               1時間36分(1.60h)
 水平歩行速度             5.52km÷1.60h=3.45km/h
                                                                                                   (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6451b613582414857367b0b02933684c
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私のボケ防止と趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい. また,当ブログ記事を読んで, 不快になられた方は,以後,当ブログへのアクセスはご遠慮下さい.
 なお,古い記事には顔写真が掲載されていますが,すべてご本人の了承を得た上で掲載したものです.



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