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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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神宮外苑を一巡り;聖徳記念絵画館・新国立競技場見物

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                            <聖徳記念絵画館>

      田舎者の東京見物;神宮外苑(聖徳記念絵画館・新国立競技場見物)
              (田舎者の東京見物)
           2020年1月19日(日) 晴

<神宮外苑散策地図>


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※現地案内板を撮影

<久々に東京へ>

富士山に見送られて…
 朝から晴天である.今日は某山歩きグループの定例会開催日である.今回の行き先はとても魅力的なところだったが,私は某大学の外苑キャンパスで用事があるため,こちらの定例会はやむなく欠席,とても残念だけど仕方がない.
 某大学のミーティングは14時から,でも,せっかく神宮外苑まで行くのだから,ついでに少し場から外苑をお散歩してみたいなと思う.そこで,10時前に自宅を出発,近く(…でもないか)の湘南モノレールの某駅までブラリブラリ.
 某駅のホームから富士山がとてもよく見えている.早速数枚の写真をパチリ.その中からまあまあ富士山が何とか写って居る写真を投稿しておこう.手前に見えている町並みは藤沢駅付近である.
 富士山に見送られて,まずは大船駅へ,

<湘南モノレール某駅>

■東京駅到着
 本日の行先は中央線信濃町駅である.上野東京ラインで東京駅まで行って中央線電車に乗り継ぎお茶の水か四谷で各駅停車の電車に乗り換えて信濃町に向かうか,それとも湘南新宿ラインで新宿まで行って中央線(各駅停車)に乗り換えて信濃町に行くか…? どっち回りでも料金はは同じだし…と,思案しているうちに横須賀線の電車が到着する.これで決まった! とにかく横須賀線の電車に乗ってしまおう! これで東京駅経由に決まった!
 運良く座れる.シルバーシートだが…ちょっと気が引ける.年には不足ない筈だが.
 列車が横浜駅に到着.ドッと乗客が下車する.あちこちの普通席に空きができる.
 ”(シルバーシートから)普通席に移動しようかな…”
と一瞬の夢生が,ちょっとためらう.その次の瞬間,たくさんの乗客が乗り込んできて,以前より余計に混雑する.
 なんで席の移動にためらったか? それは私ごとき老いぼれが普通席に座ったら若い人の堰を一つ奪うことになる.それも気の毒だ(これ本音である).ところが空いたシルバーシートに若いカップルが平然と座るのを見て,またきみょうな気分になる.そのうちにいつの間にか居眠りを始めてしまう.これも私の悪い癖.とにかく乗り物に乗るとすぐに眠くなる.
 気がつくともう新橋駅である.
 ”乗り過ごさなくて良かった…”
 東京駅で下車.
 なんだか疲れた.今から30年前ぐらいまでは,毎日,東京まで通勤していた.そして毎日のようにサービス(?)残業もしていた.それでも,今日みたいは疲れは感じなかった.やっぱ昔は若かったなあ…当たり前だが.

■駅弁で昼食
 昼食には少し時間が早いが,北口の北陸新幹線乗換口付近のレストランで軽く昼食を撮ろうかと思う.ところがお目当てにしていた付近は大規模な工事が行われていて,お目当ての食堂がなくなっている.
 ”じゃあ,しょうがないな…”
ということで,地下コンコースの駅弁コーナーで999円也の駅弁を購入する.1000円札を店員に渡し,1円のお釣りを恭しく受け取る.そして工事中の幕で囲まれた休憩所のいすに腰掛けて,この弁当の始末をする.年寄りの私には量が多すぎる.残すのも勿体ないので,少々無理をして全部食べきる.
 ”おまえ! 自分の胃袋をゴミ捨て箱と間違えるな…無理に全部食べなくても良いんだよ…”
と私の体内に巣食っているもう一人の私が,私に忠告する.
 ”本当に…! おまえさんの言うとおりだよ…”
とはいえ,戦争中の「勿体ない精神」ががっちりと焼き付いている私には食べ物を粗末にすることがどうしてもできない.

<コスパの良い999円の駅弁>

■信濃町駅に到着
 東京駅1番線で中央特快の電車に乗車する.
 神田駅を通過するときに,大学時代の寮生活で知り合った友人MZ氏のことを思い出す.私は工学部,彼は法学部の学生だった.
 神田駅構内地下1階にレストランがあった.30~40年前のことなので,今,このレストランが有るかどうかわからないが…).そこで彼と頻繁に落ち合って,熱っぽく議論を交わしたことを懐かしく思い出す.彼は私の人生に大きな影響を与えた人物の一人である.でも彼はもうかれこれ10年前に旅立ってしまった.私は,彼の葬儀でお返しに頂戴した毛布を,今でも寝具として使用している.
 MZ氏と同じ法学部出身のNY氏は弁護士.新橋に事務所があった.彼もMZ氏と前後して旅立ってしまった,3人でこの辺りの居酒屋で過ごした日々のことを回想しているうちに電車は御茶ノ水駅に到着する.ここで各駅停車中野行の電車に乗り換える.先ほどの中央特快の電車は空いていたのに,こちらは若い学生風の人たちでかなり混雑している.座れないまま信濃町駅に到着する.
 お祭りでもあるのか信濃町駅周辺は,人出多くて何となく華やいでいる.

<神宮外苑をお散歩>

■明治記念館近くの某大学キャンパス
 田舎者の私は,この辺りまで足を伸ばすことは殆どない.2年前に,明治記念館近くにある某大学の外苑キャンパスに1回来ただけなので,今回が2年ぶり.
 まずは外苑キャンパスの位置を再確認しておこう…ということで明治記念館へ.
 ”なるほど,なるほど,…記憶に間違いないな…”
 …ということで,明治記念館前の交差点を右折する.
 某大学のキャンパスの入口で,今日の催しを確認する.今日の私は,実は,この入学説明会を聞くのが目的でしなのまちまでやってきた.開催時間まで1時間ほど余裕がある.私はその間に神宮外苑を大急ぎで一回りしようと思う.

<明治記念館前を右折>

■外苑の周回道路
 外苑付近は,マラソンのような催し物があるらしく沢山の若者や家族連れで賑わっている.食べ物を手に入れるだけで精一杯だった自分の若い時代と比較して,正直なところ,今の若い世代が実にうらやましい.うらやましがっても競んないことだが…このような光景を見ると,ついつい愚痴が出てしまう.そうは言っても人混みは苦手なので,すいている外周をぶらぶらと歩き続ける.進行方向左手には森が続く,森の木々の間から大きな建物が見え隠れしている.

<神宮外苑の森>

■威風堂々の新国立競技場に感無量
 外周を歩いていると,やがて目の前に新国立競技場が見えてくる.
 もちろん,テレビなどのニュースで,新国立競技場のことは知ってはいたが,実際に自分の目で見ると,でかくて威風堂々とし姿に感動する.
 この前のオリンピックのときに建てられた古い国立競技場の独特な姿もまだ目に焼き付いているので,古い競技場がなくなってしまったのは残念だが,こうして新しい競技場を見上がれるとまた新しい感動がわき上がる.
 この前のオリンピックの時,私は新婚早々.やっと戦後が終わった頃.まだまだ貧しかった.私はテレビでオリンピックが見たかったがテレビを購入する余裕がない.幸いなことに私は工学部出身.私は秋葉原に何回も,何回も出掛けてシャーシ,真空管,コンデンサー,抵抗器,トランスなど細々とした部品を購入して,仕事から帰宅後,1ヶ月ほど部品の半田付けをして白黒テレビを完成させた.手許に調整する機材がろくにないので,見えるようにするまでにかなり手間取った,でも何とか自作テレビでオリンピックを観戦することができた.この自作テレビ,その後,10年ほど無理して使っていた.白黒だから何とかなったが,カラーでは手に負えない.
 私は学生時代からオーディオマニアで,アンプを作ったり壊したりしていたが,この自作テレビ辺りが頂点で,その後いつの間にかマニア精神は消え失せ,ただの無趣味のグウタラ中年になり仰せてしまった.そんなことを連想しながら,新国立競技場を見上げている.

<威風堂々の新国立競技場>

<聖徳記念絵画館>

■聖徳記念絵画館の案内板
 聖徳記念絵画館の案内板がある.そこには「わが国初期の美術館建築」と書いてある.案内板の記事を眺めながら,今回,わざわざ見に来高いがあったなと改めて思う.

←クリック拡大

■重厚な建物
 外周道路を半周知った頃で中に入る.
 聖徳記念博物館の前は,マラソン(?)が出発する前だろうか,沢山の人で大賑わいである.今日の天気は上々だし無風である.まさにマラソンには絶好の日和だろうなと思う.
 私が時間の余裕を持って信濃町に来た目的は,聖徳記念絵画館の絵を見たかったことにある.石造りの階段を登って入口へ.余りに威風堂々なので入館するのにちょっと気が引ける.

<聖徳記念絵画館の建物>

■圧倒されるロビー
 受付で500円也の入館料を支払って館内へ.館内はロビーを除いて写真撮影禁止である.
 ”では…”
ということで,ロビーの床の写真だけを撮って,デジカメは鞄に仕舞い込む.入口の案内板にこのロビーの床の説明があったが,読んでいる側から忘れてしまうので,この記事を書いているときには,その片鱗すら頭の中に残っていない.とにかく立派な床である.

<立派な床>

■巨大な絵画
 ロビーの左右に展示場がある.空いているのでゆっくりと見学することができる.
 窓口で購入した『聖徳記念絵画館オフィシアルガイド』によると,大正4年に発足した明治神宮奉賛会により絵画館プロジェクトが始まり,この建物は大正15年に完成,展示されている絵画は全部で80点.内40点は日本画(右ウイングに飾られている),残り40点は洋画(左ウイングに飾られている)という構成になっている.
 私は,時間が許す限り,一枚一枚ゆっくりと見て回る.
 私は,何となく,何となくだが…写真が登場してから,写実的な絵の価値について,いささかな迷うところがあったが,ここで実際に写実的な絵に接してみると,写真を見たときとは,全く異質のある種の深い感動を覚える.
 ”何故だろう…!”
 未熟な知識ながら美学で学習した諸々のことが頭の中をよぎる.私はこれを機会に「私にとって趣味としての絵とは何か」をもう一度問い直してみたくなる.

<オフィシアルガイド>

■オフィシアルガイドを購入
 館内を一通り見回ってから,受付でオフィシアルガイドを購入する.
 中には絵の写真が掲載されているが,画面が小さいのと色調が本物と少し違うので,本物のような圧倒感や色彩の豊かさに欠けるのは致し方ない.でも,この本を入手して私は大満足である.
 このオフィシアルガイドには当館の概要,洋画40点,それに日本画40点が掲載されている.著作権があるので,これ以上の記述はしないが,内容がとても参考になる.いずれ日を改めて,このガイドブック片手にゆっくりと絵を見に来ようと思う.

<オフィシアルガイドの表紙>

<某大学外苑キャンパス>

■大盛況の入学説明会
 定刻の20分前に会場へ.
 受付で資料を頂戴して教室に入る.開始時間間際になると大盛況.定員200人の会場が溢れるような大混雑である.主宰者の大学もこれほど大人数が集まるとは予想していなかったようである.
 実は,2年前に当大学の通信教育部3年に編入したが,その理由は簡単.テレビを見てもニュース.笑点,チコちゃんに叱られる程度しか見ない.一般のバライエティ番組や若い芸能人が出る番組には,年寄りの私には付いて行くのが無理,興味が持てない.そんな折,パソコンで某大学の番組に興味を持った.何となく熱中して,レポートを出している内に,2年間で62単位の授業をこなし,すでに卒論も書き終えて今月末に提出することになっている.したがって,よほどのことがない限り3月に卒業できそうである.
 正直に言えば,この2年間少々しんどかったが,今ではPCに向かって何かをしていることが日常になっているので,この乗りで通信教育の大学院に興味を持ち始めた…が,説明を拝聴して,私の指向する方向と異なるし,目指す手法も私の希望とは異なる.以上出来心で大学に執心するのは今日でやめよう.これでさっぱり気分になった.

<説明会会場>

<無事帰宅>

■新宿駅海老名行電車
 説明会は16時に終わりになる.予定より30分長引いた.急いで帰宅しなければならない.
 まずは信濃町駅へ.
 さて,新宿経由か,それとも東京経由? 考えるのが面倒なので,先に来た電車に乗ることにする.その結果,中高線各駅停車で新宿へ.
 訳分からない新宿駅で,湘南新宿ラインの電車に乗り換えるために1.2番線へ.
 ちょうどそのとき,2番線に海老名行電車が到着する.最近,相鉄線と相互乗り入れが実現した路線である.停まっているのはどう見てもJRの車両のように見えるが…

<相鉄戦争後乗り入れの電車>

■接続が悪い
 途中で居眠り.どうしても…
 戸塚で目が覚める.良かった!
 今日はバスが休日ダイヤ.接続が悪くて30分ほど待ち時間がある.明るければ歩いて帰るが,もう辺りは真っ暗.真っ暗な道を歩くのもいやだし,少々寒い.
 ”ならば,暖かいコーヒーだ…”
ということでルミネ1階のコーヒーショップで,ブレンド小を所望.18時少し前に無事帰宅.寒かった.

<仕上げはコーヒー>
                                        (おわり)
「関東・伊豆箱根・上信越」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4baa7799ddb8beb60489cf8ff3f77ed1
「関東・伊豆箱根・上信越」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私のボケ防止と趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
  また,当ブログ記事を読んで,
 不快になられた方は,以後,当ブログへのアクセスはご遠慮下さい.
 なお,古い記事には顔写真が掲載されていますが,すべてご本人の了承を得た上で掲載したものです.    






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