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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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師走の三浦半島;田浦梅林・乳頭山・畠山・十三峠周遊(5);按針塚・十三峠を経て田浦へ

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                      <十三峠からの眺望>

師走の三浦半島;田浦梅林・乳頭山・畠山・十三峠周遊(5);按針塚・十三峠を経て田浦へ
                 (HKハイキンググループ)
              2019年12月14日(土) 快晴 (つづき)
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https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8af1c57ab3653a05857943fff605f47b

<ルート地図>

■塚山公園→JR田浦駅

←クリック拡大←クリック拡大(全体図)

■イラストマップ

←クリック拡大
※案内パンフレットから引用

<按針塚>

■下山川の左岸を遡る
 港の見える丘からの展望を満喫した後,按針塚へ向かう.まずは極々なだらかな下り坂を過ぎて,「かながわ景勝50選塚山公園」の案内石塔の前を通過する.ここからはなだらかな上り坂になる.

<神奈川景勝50選の案内石塔>

■素晴らしい紅葉
 途中,あずま屋近くで素晴らしい紅葉が頭上を覆っている場所を通過する.時計を見るとすでに15時23分.平素の登山感覚では,もう大分遅くなっている.日暮れが早いこの時期,後1時間少々で辺りは暗くなるはずである.私はちょっと心配になり,リーダーに,念のため,
 「あと1時間あまりで,暗くなりますが,そろそろ駅に向かわなくて大丈夫ですか…」
と伺う.リーダーは一寸考えてから,
 「…十三峠は,山道ではなく,住宅地なので,暗くなっても大丈夫でしょう…折角だから十三峠を回りましょう」
ということになる.

<塚山公園の紅葉>

■ウイリアムアダムス夫妻墓所案内石塔
 案内標識に沿って,少し急な坂道を登り切ったところにに「ウイリアムアダムス夫妻…」という刻字のある大きな石塔の前に到着する(15時24分).そのすぐ後ろに小高い丘に登る石段が見えている.この石段を登ったところに三浦按針,つまりウイリアムアダムス夫妻の墓,通称安針塚がある.

<「ウイリアムアダムス夫妻…」と刻字された石塔>

■按針塚
 数十段の石段を登ると,立派な宝篋印塔(かな?)が2基祀られている.なかなか大きくて立派な石塔である.
 塚から海に向かって左手に三浦按針の業績などを刻字した大きな石塔が立っている.ただ刻字された文字が全部漢字.ゆっくり眺めれば読めないこともないが,とてもではないが浅学の私には根気が入って無理.写真を撮ろうにも,石塔から引く距離がないので,全体を移すのは無理なので諦める.

<按針塚>

<十三峠>

■石段を登って十三峠へ
 按針塚のある小山から一端下に降りて,また十数段の石段を登る.ここが十三峠の始まりである.
 進行方向左手に駐車場,右手にはフェンス.尾根沿いで道幅がそれほど広くない舗装道路が続いているようである.
 15時38分,いよいよ十三峠の散策が始まる.
 ここでメンバーの内,お二人が十三峠散策には加わらず,近くの京急安針塚駅に下るとのことで,別行動を取る.

<十三峠道の始まり>

■左手は住宅,右手は展望の道
 尾根沿いの道をのんびりと歩く.進行方向左手は閑静な住宅地,右手は東京湾を見下ろす展望の道である.至って閑静.人や車の往来は殆どない.
 立派な住宅が立ち並んでいる.どの家の2階の部屋からは,多分,東京湾の素晴らしい展望を楽しむことができるんだろうなと羨ましくなる.

<十三峠道の住宅地>

■この辺りが最高地点かな?
 15時46分,自販機のある駐車場の前を通過する.駐車場から東京湾側の崖下をのぞき込むと,この道のすぐしたまで住宅地が迫っているのが分かる.
 わずかな勾配の上り坂かな? それとも水平?
 こんな上り下りがあまりはっきりしない尾根沿いの道が続く.地図を見ると,近くに標高133.2メートルのピークがあるらしいが,めぼしい目印がないので,どこが峠なのかはっきりとは分からない.
 ”まあ,…いいや,この辺りが十三峠越えとしておこう”
 私は勝手に十三峠越はこの辺りと胸の内に決めつける.

<十三峠の道>

■展望の散策路
 15時47分,展望の良いところを通過する.
 私有地かもしれないが,一寸した空き地の縁の柵越しに,素晴らしい展望をデジカメに収める.眼下に見えている市街地はいったいどこだろうか? 田浦辺りかな?

<十三峠からの展望>

■可愛い動物が立ち並ぶ公園
 15時48分,かわいい動物人形が海を眺めている公園に到着する.鹿と虎かな? 何ともユーモラスで可愛い.思わず写真を撮る.

<可愛い動物が居る公園>

■開拓記念碑
 公園と道を挟んですぐ近くのも高いところまで階段を登ってみる.そこには大きな字で「開拓記念碑」という刻字のあるとてつもない大きな石碑が立っている.
 「この石,ここまで,どうやって持ち上げたんだろうね…」
とどなたかが言っている.私も同感!
 石塔の裏には,風雨にさらされて読みにくくなっているものの「十三峠開拓記念…」という文字が薄らながら読み取れる.
 ここの大きな石塔が立っているからには,ここが十三峠の「峠」なのだろうか?


<十三峠開拓記念碑>

<峠を下り十三峠入口へ>

■柚子の無人販売
 開拓記念碑を通過する辺りから下り坂が顕著になる.
 15時57分,柚子の無人販売所に到着する.ビニール袋に5~6個の柚子が入っている.1袋100円.私には高いか安いか良く分からないが,何人かの人が購入したようである.

<柚子の無人販売>

■急な下り坂
 16時04分,右手前方の眺望が開ける.この辺りから下り坂が急勾配になる.リーダーが,
 「この先に「の」の字の坂道がありますが,おもしろいから(「の」字の中の)ショートコースを通らずに「の」に沿って歩きましょう」
と提案する.もちろん異論などない.
 急坂に沿いの斜面には,複雑な工夫をして建てた家が建ち並んでいる.道からすごく急な階段を下ったところに玄関がある家や,斜面の下から何本もの高い支柱を立てた上に作った家などが建ち並んでいて,少々驚く.

<眺望が開ける>

■浦賀道(十三峠)の案内柱
 16時07分,「浦賀道(十三峠)」の案内柱が立っている場所を通過する.
 ”なるほど! ここが十三峠入口か!”

<十三桃源の案内柱>

<「の」の字の坂道を下ってJR田浦駅へ>

■のの字橋;なるほど「の」の字だ
 下り坂は大きく右に旋回する.進行方向左手は山に突き当たって断崖.さらに大きくカーブして先ほど足下に見えていた何件かの住宅を今度は右手に見上げるようになる.
 驚くほど長い支柱の上に建っている家や,入口まで長い石段が続く家など目を見張る.
 今度は丸く左にカーブし始める.台風と同じ向きの渦巻きの下り坂の始まりである.渦巻きの中央は公園になっている.公園にはブランコ,滑り台,砂場などの遊具が設置されている.
 ぐるりと一回りして,今下ってきた道の下をくぐり抜ける.

<「のの字橋」から見下ろす>

■トンネル入口でどうしょうか?
 「の」の字の先は道路の両側に民家が建ち並ぶ住宅地である.相変わらず下り坂.
 16時17分,こぎれいなトンネル入口に到着する.丁度そのとき,元気な子どもを連れた女性がトンネルから出てくる.
 「…このトンネル,潜ってみましょうか…」
とリーダーが独り言のように言う.
 「でも,このトンネルを潜ったら,また別のトンネルを潜り直さないと田浦駅に戻れませんね…」
とどなたかが言う.
 「う~ん…,どうしよう?」
と迷っていると,ちょっと先まで下った一人が,
 「早く行きましょうよ…」
と促す.
 これで衆議一決.トンネルは潜らずに真っ直ぐJR田浦駅に向かうことになる.
 ”でも…こうして迷うのも良いな…”
と何時も出たとこ勝負の散策を楽しんでいる私は心の中で思っている.

<ちょっと潜りたくなるトンネル> 

■JR田浦駅に到着
 絶えず自動車が行き交う国道16号線に到着する.自動車の騒音で現実に引き戻されたような気分になる.信号が変わるのを待って,国道16号線を渡る.
 飲食店がわずか1軒(かな?)だけの取り付け道路を歩いて,16時25分,無事,JR田浦駅に戻る.
 なんとか明るい内に,無事終えることができた.

<JR田浦駅に戻る>

<無事帰宅>

■逗子駅でお別れ
 全員が田浦16時34分発逗子行の電車に乗車する.4両編成の列車.グリーン車は着いていない.グリーン車など殆ど乗ったことがないので関係ないが…
 16時40分,逗子に到着.
 皆さんは,逗子のどこかの飲食店で懇親会を開くことになっている.私は夕方家を空けられないので,ここでお別れして,逗子16時46分発上り電車に乗り換える.今度は長い15両編成の電車である.乗客はまばらですいている.
 ところが鎌倉駅でとっと乗客が乗り込んできて通勤電車並みの混雑となる,車内はいきなり騒々しくなり気温も上昇する.車内の雰囲気が何となくざわついてくる.北鎌倉でまたたくさんの観光客が乗ってくる.

■真っ暗になってから帰宅
 16時58分,電車は大船駅に到着する.下車.
 辺りはとっぷりと日が暮れて真っ暗.
 サラリーマンを止めてからは,原則として暗くなる前に帰宅するのを常としているので,真っ暗な外は何となく落ち着かない.明るければ大船駅から2キロメートルあまりの我が家まで徒歩で帰るのも楽しいが,真っ暗な中を歩くのはイヤ.
 今日は土曜日.バスは休日ダイヤだ.本数が少ない.20分待って,大船駅前17時18分発の路線バスに乗車する.
 17時30分過ぎに無事帰宅する.
 本日の歩数は24,123歩だった.

<ラップタイム>

10:00  JR田浦駅歩き出し
10:10  神明社(10:43まで参拝・待機)
10:54  田浦梅の里入口(11:03まで休憩)
11:24  展望台(11:36まで展望休憩)
11:43  高架橋
12:15  乳頭山山頂(12:47まで昼食)
13:41  畠山山頂(13:49まで休憩)
14:22  不動橋
14:58  横横道路横須賀インター高架道を潜る
15:20  山道に入る
15:05  港が見える丘(15:30まで)
15:25  按針塚(16:29まで)
15:48  十三峠開拓記念碑
16:25  田浦駅着

[散策記録]

■水平歩行距離            10.5km

■沿面歩行距離            10.6km

■累積標高(+)           588m 

■累積標高(-)           588m 

■所要時間 (休憩時間込み)
 JR田浦駅歩き出し            10:00
   〃   着                16:25 
 (所要時間)            6時間25分(6.42h) 
 水平歩行速度          10.6km÷6.42h=1.65km/h

[補足]

■ちなみに…今回の歩数は?
 全行程の歩数は24,123歩
 …ということは
   10.5km÷24,123歩=43.5cm/歩
 歩幅が43.5センチメートルとは!
 今回のような山道混じりのコースでは,歩幅はこんなものかなと改めて思う.

■感謝されて良かった!
 翌日,参加者の若干名から感謝のメールを頂戴した.
 …というのも,私は老いぼれながら,一応,山学校で色々なことを教わっている.今回も山岳ガイドからの”受け売り”ながら,随所で荒れた山道や下り坂での安全な歩き方を前後の方にお話しした.もちろんへり下った態度で…
 これが受け入れられたことがとても嬉しい.
 私たちは人生100年時代を迎えている.健康に過ごすための条件は沢山あるだろうが,歩くことも大変重要なファクターであることは論を待たないだろう.それも安全に歩くことが必須の条件である.安全に歩くために必要となる最低限の知識,技術もまた必須である.もちろん私は当該知識,技術は未熟である.でも未熟ながら,知っていることは,近場に居られる方々に伝えたいと思っている.少しでも安全に歩くために…
 その意味からも,当グループメンバーが,歩くことを通じ,てできるだけ長く元気で過せることを祈願している.
                                             (おわり)
「関東・伊豆箱根・上信越」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私のボケ防止と趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
  また,当ブログ記事を読んで,
 不快になられた方は,以後,当ブログへのアクセスはご遠慮下さい.
 なお,古い記事には顔写真が掲載されていますが,すべてご本人の了承を得た上で掲載したものです.    

     


















 


 


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