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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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初冬の鎌倉;大町・材木座の社寺巡り(後編);材木座の社寺(来迎寺から光明寺へ)

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                                                                                                         <光明寺からの眺望>

    初冬の鎌倉;大町・材木座の社寺巡り(後編);材木座の社寺(来迎寺から光明寺へ)
                (神奈美;鎌倉散策会)
            2019年12月11日(水) 晴
前編の記事
  ↓
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3490fe779cb3435f943376fc07ec9d87

<ルート地図>


 ←クリック拡大 ※詳細図は後編で表示
※『神奈川ぶらりいウォーング』p.115から引用

<乱橋から向福寺へ>

■乱橋
 海に向かって少し歩いたところに乱橋がある.今はどこに橋があるか良く分からないが,ここに鎌倉青年団が立てた乱橋の案内石柱が立っている.
 写真を撮ろうとしたが,自動車の往来が結構多い道なので,写真を撮るだけの間を開けることができなかったので,写真は省略する.ここは新田軍と鎌倉幕府軍が衝突し,幕府軍が乱れ敗北したところというような説明が書かれている.
 この乱橋のすぐ近くから狭い路地に入ることができる.
 「狭い路地,歩きたいですか…」
と訪ねてみる,
 まさか,通りたいという返事はないだろうと思っていたが,案に相違して通ってみたいと大半の人が言う.
 ”では…”
ということで,路地に入る.
 実は私も,この路地に入るのは数年ぶりのことである.
 中に入って驚いた.いつの間にか,昔,何とも味わいのあった狭い路地の大半が拡幅され,少々平凡な路地になっている.
 ちょっと残念だが,ここに生活している人たちにとっては,拡幅は当然のこと.しかも観光客の入るようなところではない.
 ”エヘヘ…,残念でした” で,路地を抜けた道を左折して,元の道に戻る.
 ※冒頭の地図にはこの路地は表示していない.

■啓運寺
 元の道に戻ってすぐ左手に啓運寺がある.
 小さな寺である.『かまくら子ども風土記』P.90.によると,この寺の開山は啓運日澄,妙法寺の住職だった人,また,黒田清輝がこの寺をアトリエにしていたという.

<啓運寺>

■妙長寺
 道路を挟んで立派な寺が見えている.妙長寺である.ここは一般人には開放されていないので,拝観はできないが,入口に日蓮の像と赤い郵便ポストが立っている.
 「お寺の風情と郵便ポストがなかなか良い取り合わせですね…」
とどなたかが言っている.
 ちなみに,この寺の山号は海潮山.開山は日実.
 
<妙長寺>

■興福寺
 啓運寺から道なりに海の方へ向かう.
 ほんの1~2分歩いただけで興福寺に到着する.ここは時宗の寺,藤沢の遊行寺の末寺である.山号は円龍山.『丹下左膳』の作家,林不亡がここで信仰生活を送っていたという(『鎌倉観光文化検定公式テキストブック』p.102.).
 境内はそれほど広くはないが,閑静な雰囲気である.
 入口でそっと境内を拝見する.

<向福寺>

<来迎寺>

■来迎寺に到着
 興福寺から少しだけ山側に戻って十字路を右折する.その先の十字路を越えたところに五所神社があるが,ここはひとまず見送って左折.すぐその先にある来迎寺に到着する.
 境内はそれほど広くはないが,綺麗に整備されていて清々しい雰囲気の寺である.ここも時宗の寺.遊行寺の末寺.山号は随我山.開山は音阿.三浦義明ゆかりの寺(前掲書,p.102).境内に三浦義明の墓がある.

<来迎寺>

■三浦義明家来の墓
 境内裏手にある扉を開けて外へ出る.そこにはおびただしい数の五輪塔が並べられている.これらは三浦義明の家来の墓だという.
 実はここで5分ほど立ち休憩を取ろうかと思っていたが,空き地の一角が工事中のために落ち着かないので休憩は止めにする.

<三浦義明家来の墓>

<材木座の社寺>

■五所神社
 来迎寺の参拝を終えて,往路を引き返し,五所神社に到着する.
 以前,乱橋村に三島社,八雲社および金比羅社,材木座村に諏訪社,視女八坂社の合計5社があったが,明治41年(1908年)に三島社が材木座の鎮守となり,その他の4社が合祀され現在の五所神社となった(前掲書,p.113).
 参道の途中まで入るが,その先の階段を上る気がしないので,遠くから拝観する.ここでちょっと立ち休憩を取る.

<五所神社>

■実相寺
 続いて実相寺を参拝する.
 ここは日蓮宗の寺.山号は弘延山.工藤祐経の屋敷跡である.開山は日照(母親が祐経の娘).

<実相寺>

<光明寺>

■光明寺の山門
 時間が押し気味だったことと,案内役の私が途中で道を間違えたこともあって,近くにある補陀洛寺と九品寺の参拝は省略して,光明寺に到着する.
 入口で5~6分,トイレ休憩を取る.
 残念ながら山門は工事中のため,足場が組まれていて全景を視ることができない.
 光明寺は浄土宗の寺.山号は天照山.然阿良忠が還元元年(1242年)創建.関東十八壇林筆頭寺.山門の扁額の文字は後花園天皇筆(前掲書,p.98).起主庭園(小堀遠州昨),枯山水庭園がある.
 ここで,暫くの間,自由行動休憩.

<光明寺山門>

■光明寺本堂
 光明寺本堂の前で自由行動.広々とした庭が心地よい.ここは春になると桜が見事.
 本堂に向かって左手に起主庭園,右手に枯山水の庭園がある.一同,お一人を除き,多少疲労気味か,庭のベンチで休憩を取っている.
 時間も少し押しているので,あえて庭園を見学を勧めることはしなかった. 

<光明寺本堂>

■網引地蔵尊
 休憩後,まずは境内社の網引地蔵尊を詣でる.地蔵尊のお社の脇には,石塔群がある.
 網引地蔵脇の坂道を登る.途中,左手に天照大神を祀ったお社がある.その先はちょっと急な上り階段が続く.
 「ゆっくり登りましょう…」
ととかく早足になりそうな人を牽制する.

<網引地蔵尊>

■神奈川景勝五十選の眺望
 坂道を登り切ったところに,東京都某区の保養所のような建物があったが何時の間にか空き地になっている.そのまま真っ直ぐ進めば,山の上にある秋葉山大権現まで登れるが,今日の所は山登りは止めて右折し鎌倉市立第一中学校方面へ向かう.
 進行方向右手に物干台のような木組みの展望台が設けられている.その台の上に乗ると,材木座海岸,由比ヶ浜,稲村ヶ崎方面がよく見える.ここは神奈川景勝五十選の一つ,光明寺裏山からの眺望である(冒頭の写真).
 晴れていれば富士山,丹沢が良く見えるが,今日は何となく霞んでいて遠目が聞かない.

<光明寺裏山からの眺望> 

■天照山刀剣鍛錬所跡と良忠上人廟所
 展望台と道を挟んで反対側にしもた屋風の建屋がある.その門柱に「鍛錬所跡」と墨書した門札が取り付けられている.ここは天照山刀剣鍛錬所跡である.
 この門柱脇から第一中学校校庭に沿って細い路地を突き当たりまで歩いて左折,ちょっと高いところに一段と大きな墓がある.これが良忠上人の墓である.その両側にはずらりと坊主墓が立ち並んでいる.なかなか壮観である.

<良忠上人廟所>

■内藤家墓地
 往路の路地を戻る.
 第一中学校前を通過して,トンネルをくぐる.この辺りからはやや急な下り坂が続く.この坂道はバス通りに突き当たって終わりになる.その突き当たりのちょっと手前に鋭角に折り返す三叉路がある.右折してこの三叉路に入ったところに内藤家墓地がある.
 内藤家はもともと陸奥国岩城城主七万石の大名だったが,延享4年日向国延岡藩に移された.この墓地には歴代当主とその家族,側近家臣の墓が集められている(『かまくら子ども風土記.pp.100-101』).
 同行の皆さんは,鎌倉にこのような場所があるとはご存じなかったようで驚いている.
 内藤家墓地の見学で,今回私が目論んだ無事終わったことになる.

<内藤家墓所> 

<鎌倉駅前で忘年会>

■バス停飯島
 内藤家墓所上から200メートルほど歩いて,13時20分,バス停飯島に到着する.ここで今回の散策は終了となる.ここで最初の解散である.
 ただ全員が鎌倉駅前で開催予定の忘年会に参加するとのこと(11日では少々早めだが).バス停から鎌倉駅前小町通りを少し入ったところにあるレストラン「モア」に電話して9人分の席を14時00分に予約する.
 13時30分発鎌倉駅行のバスに乗車する.バスはほどほどに混雑はしているが全員座れる.よかった!
 バスは順調に走って,13時45分に鎌倉駅に到着する.
 予約した時間より大分早いが,まあ,「モア」へ行ってみようということになる.

■「モア」で簡単な忘年会
 早めに「モア」に入る.予約席はすでに確保されている.よかった!
 こんなときは,平素あまりアルコールを飲まない私もグラスビールぐらいはお付き合いする.
 無事,案内が済んで,正直なところ,ホッとする.だから,平素飲まないビールも美味しい.ネーベンは,私も珍しくエビグラタン.これにサラダと最後にコーヒーがつく.結構お値打ちのメニューである.
 今回は男性4人,女性5人の女性優位のグループである.話題は多岐にわたるが,全員が高年齢にもかかわらず病気の話はあまりでないのが良かった.さすがに絵に精進されている方々は,気持ち的には若いなと感心する.


<「モア」で忘年会>

■無事帰宅
 15時30分,来春の再会を約してお開き.
 鎌倉駅まで皆様とご一緒してから,私は一人でバス停鎌倉市役所前へ.何だか急に寂しくなる.
 バス停にはすでに10人あまりの待ち行列ができている.
 ”まあ,これなら座れるな…”
 別に無理して座ろうとは思わないが…
 バスは順調に走って,10分あまりで自宅近くのバス停に到着する.
 ”ああ,これで大役も終わったなあ…”
 明日は所用で東京まで出かけなければならないが,まあ,明日のことは明日考えよう…まさに忙中閑ありの一日だった.

<ラップタイム>

  9:58  鎌倉駅前から歩き出し
10:15  本覚寺(10:40まで)
11:20  妙本寺(10:40まで参拝)
10:42  常栄寺(10:45まで参拝)
10:48  八雲神社
10:54  逆川橋
10:59  辻の薬師堂
11:05  石清水の井
11:07  由比若宮(11:15まで参拝)
11:21  啓運寺
11:25  妙長寺
11:32  向福寺
11:49  来迎寺(11:50まで参拝)
11:54  五所神社(11:58まで参拝)
12:26  光明寺
12:49  網引地蔵
12:59  良忠上人廟(13:10)
13:20  内藤家墓所
13:25  バス停飯島着

[散策記録]

■水平距離             4.1km

■沿面距離             4.1km

■累積標高(+)           70m

■累積標高(-)           70m

■所要時間 (休憩時間込み)
 鎌倉駅歩き出し          9.58
 バス停飯島着          13:25
  (所要時間)         3時間27分(3.45h)
 水平歩行速度        4.1km÷3.45h=1.19km/h
                                           (おわり)
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1211bac38de5a2cb9884c91475a20870

お断り;
 これらの記事は,私のボケ防止と趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
  また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへのアクセスはご遠慮下さい.
 なお,古い記事には顔写真が掲載されていますが,すべてご本人の了承を得た上で掲載したものです.
            

 

 


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