<渋沢駅前から富士山を望む>
歩き出しが2時間遅れ途中までで我慢した丹沢;塔ノ岳(今年34回目)
(上り単独山行;下りグループ下山)
2019年11月16日(土) 晴れ
<ルート地図>
■2時間遅れて出発
早朝のっぴきならぬ事情があって,自宅を出発する時間がいつもよりも2時間半ほど遅くなってしまう.家を出た惰性で,とにかく大船駅まで向かう.というのも1週間塔ノ岳に行かないと,すぐに足が萎えてしまうからである.いつもの土曜日ならば,外が真っ暗なうちに家を出るのだが,2時間遅い今日はもうすっかり昼間のような明るさになっている.それにこの時間なら湘南モノレールも動き出しているので,無理をして大船駅まで歩かなくてすむのは何とも楽である.
大船駅前に到着する.昼食の食料を買い出すために,駅前のコンビニに立ち寄るが,歩道の一角で沢山の鳩が集まっているのに出くわす.鳩を驚かすつもりはないので,鳩の集団からなるべく離れたところを歩いたつもりだが,一斉に飛びだってしまう.鳩が集まっていたところを見ると特に何もない.彼らはいったい何をいていたんだろう.
8時26分に渋沢駅に到着する.早速渋沢駅コンコースから富士山の様子を確かめる(冒頭の写真).今日は天気も上々.富士山もなかなかよく見えている.
9時03分,いつもより2時間遅い時間にバス停大蔵から歩き出す.こんな時間になるとさすがに顔見知りの人は誰もいない.
いくら遅い出発とはいえ,いつもと変わらない時間に帰宅しなければならない.
”ならば,今日の登山は小草平(堀山の家)までにしよう…”
と心に決める.
<大船駅前の鳩の集団>
■心地よい青空
バス停大倉から,しばらくの間,ちょっと急勾配の自動車道が続く.今,気温がどの程度かわからないが,蒸し暑すぎて困るということはない.まあ,登りやすい気温である.雲一つない秋らしい青空がいっぱいに広がっている.思わず深呼吸をしたくなるような陽気である.
<青空が広がる大倉の集落>
■おまえは誰だ!
背後から柔らかな秋の日差しが降り注いでいる.路面に黒い影が映っている.
”おまえは誰だ…! なんで俺につきまとうんだ!”
”ハ,ハ,ハ,…俺様はお前の体に住み着いている神様だぞ…! 俺様のいうことを神妙に聞くんなら,お前さんをちゃんと見守ってやるぞ…”
”ああそうか! 俺の体内に巣食っている「もう一人の私」って,あんたのことか?”
”ンんだ! 俺様だよ,俺!”
私は自分の影を見ながら馬鹿馬鹿しい連想を繰り返す.
<俺の陰も一緒に登る>
■登山口
9時10分,登山口を通過する.相変わらず青空がまぶしく見えている.
”いつもならば今頃茅場平を通過して階段道を上っている時間だな…”
<登山口>
■克董窯
9時15分,克董窯を通過する.折角の上天気なのに,今日もまた体が重く感じる.
”これも年のせいだなぁ~…”
今日も何時ものように沢山の若者が私を次から次へと追い越していく.
”さらば…ラバウルよ.また来る日まで…”
不意に私の脳裏に奇妙な古い歌が蘇ってくる.この先,しばらくの間,軍歌が止めどもなく頭の中で空回りするが,またいつの間にか消えていく.
<克董窯を通過>
■丹沢ベース
9時22分,丹沢ベースに到着する.ちょっと寄り道して,丹沢ベースからの眺めをデジカメに納める.
高圧線の電線がちょっと気になるが,表尾根の山々が青空の中にくっきりと聳えているのが見渡せる.
<丹沢ベースからの眺望>
■日の当たる坂道
丹沢ベースを過ぎるとほどなく日の当たる坂道である.
きらきらと透明な日光が木の枝の間から差し込んでいる.上り勾配もそれほどきつくないので,天気が良いときには実に心地良く歩けるところである.
<日の当たる坂道>
■観音茶屋
9時33分,観音茶屋に到着する.
観音茶屋はもう開店している.女主人に挨拶する.女主人は,
”おや?”
というような仕草で,とんでもなく遅い時間に表れた私を見て,びっくりしている.
「今日は,出かけるのがずいぶんと遅くなっちゃいました…これから堀山の家辺りまで登ってから下山します…そのときにお汁粉食べに立ち寄りますよ」
と挨拶する.
「さきほど,IMIさんが『今日は遅くなっちゃった』と言いながら,登っていきましたよ…」
と教えてくれる.
<観音茶屋>
■見晴茶屋
9時59分,ようやく見晴茶屋に到着する.大倉からの所要時間は57分.前回と全く同じラップである.
”…ということは,これが今の俺の平均ラップと言うことだな”
なんだか寂しくなる情けないラップである…が,致し方ない.
朝日が真正面から照りつけている.
<見晴茶屋>
■見晴茶屋からの眺望
見晴茶屋前で足を止めて,秦野方面の眺望を楽しむ.
今日は天気が良くて,空気が澄んでいるので,遠く三浦半島の山並みもよく見えている.なかなかの見晴らしである.
<見晴茶屋からの眺望>
■見晴階段
見晴階段に差し掛かる.例によって会談したから階段を見上げる写真を撮る.何時もより2時間遅い時間なので,日光が高い位置から降り注いでいるのがわかる.
今日も階段のあちらこちらに登山者の後ろ姿が見えている.
<見晴階段>
■一本松
見晴階段を登る頃には,私の体調も山歩きに慣れたらしく,意外に気楽に階段道を登って,モミジ坂に差し掛かる.ここも前回とほぼ同じペースで上り続ける.モミジ坂を3分の2ほど登ったところで,IMIさんに追いつく.
今日のIMIさんは駒止茶屋まで登って引き返すとのことなので,
「今日は,堀山の家まで登って来ます…」
とお断りして,先に行かせて貰う.
「じゃあ…,しばらくの間は駒止茶屋で待ってますが,来られないようでしたら先に下山して観音茶屋で待ってます」
とのこと.
10時14分,一本松を通過する.大倉からの所要時間は1時間11分.前回とぴったり同じラップである.
<一本松>
■駒止茶屋
一本松からの平坦道を歩いて,いよいよ駒止階段に差し掛かる.
駒止階段を3分の1ほど登ったところで下山してくるiijさんとすれ違う.どこまでiijさんが登ったかは聞かなかったが,多分,茅場平で折り返したんだろうと思う.iijさんと立ち話をしていたので多少のロスタイムはあるが,10時32分,駒止茶屋に到着する.大倉からの所要時間は1時間29分.
<駒止茶屋>
■堀山の標識
堀山の尾根道をのんびりと歩く.今日の終点は小草平と決めているので,十分に時間的余裕がある.こんな気分の良いところはのんびり歩くに限る.
途中で下山してくる毎日登山のTGさんとばったり.
「茅場平の手前の階段が下山してくる人たちで混雑していたので,登のやめて下山してきましたよ…」
とのこと.TGさんの話によると,来週予定している丹沢常連軽登山の参加者は20名を超えたとのこと.なかなかの盛況である.もちろん私も参加する予定である.
<堀山の標識>
■小草平(堀山の家)
堀山の標識からの下り坂を過ぎて,登り返しの坂道に差し掛かる.もうすぐ小草平である.
あと5メートルで小草平(堀山の家)というところで,下山してくるMGさん,YDさん,TBさんの3人にバッタリ(10時52分).
「私も一緒に下山します…」
ということで,一緒に下山開始.
「堀山の家にタッチしなくても良いの?」
と聞かれるが,下の写真の通り,堀山の家の軒下まで登っているのでOKということにしよう.
…ということで,大倉からの所要時間は1時間49分.かなりノソノソラップだが,先週と全く同じラップである.だからもしこのまま登り続けたら,多分3時間20分程度で塔ノ岳山頂かな…こういうのを「取らぬ狸の皮算用」という.
<堀山の家の軒下>
■観音茶屋のお汁粉
ここからはお三方と一緒に下山し続ける.下山にはそれほどの体力は必要ないので,私でもお三方と一緒に行動が可能である.
駒止茶屋の休憩所では,先ほどのIMIさんが食事中.
「一緒におりましょう…」
とお誘いするが,
「いや,まあ,食事終えて,後から下山します」
とのこと.
11時25分,見晴茶屋を通過する.その後も順調に下山し続けて,11時35分,再び観音茶屋に到着する.動向のお三方は観音茶屋に立ち寄らずにそのまま下山し続けるが,私一人観音茶屋に立ち寄る.茶屋におられたTGさんが私と入れ替わって,お三方と一緒に下山を開始する.
定番のお汁粉を注文する.
お汁粉を食べ始める頃,先ほど駒止茶屋におられたIMIさんが観音茶屋に到着する.
食べ終わる頃,AIさん,TDさんが観音茶屋に到着する.さらに少し遅れてYSさんもご到着.
<観音茶屋のお汁粉>
■無人スタンドでミカン購入
私は大倉発12時40分のバスに乗りたかったので,12時06分,時間的な余裕を持って,皆さんより一足先に観音茶屋を出発する.ゆっくりと下り続け,12時24分,登山口を通過する.
途中の無人スタンドで,この秋初めてのミカンを見つける.見た目はあまり良くないが,1袋100円の値段に引かれて衝動買いをする.
このミカン,帰宅後食べたが,見かけによらず味はなかなかだった.ちょっと袋が硬いが…
<1袋100円のミカン>
■ミスタードーナッツでコーヒーブレーク
12時20分,大倉に到着する.
大倉の待合室には,私より先に到着したTGさん,MGさん,YDさん,AIさん,TBさん,TDさんなどお歴々が居られる.皆さんはゆっくり13時10分のバスに乗られるとのことなので,私とYDさんの2人が,一足先に,12時40分のバスに乗り,ミスタードーナッツの場所取りをしようということに決定.
12時57分,渋沢駅に到着.そのままミスタードーナッツに直行.
今日はどうしたことか何時もの土曜日より大分混雑している.カウンターの列が遅々として進まず,注文するまでに10分ほどの時間が経過してしまう.結局4人掛けのテーブル一つを確保するのがやっと.席に着いてほどなく次のバスに乗車した常連が到着する.とりあえずはバラバラの席に着席する.
<ミスタードーナッツのコーヒー>
■順調に帰宅
13時28分にミスタードーナッツを飛び出す.辻堂にお住まいのYDさんも一緒.
渋沢発13時32分の快速急行に乗車する.同じ電車が途中の新松田駅で急行電車に変身.毎度,この電車に乗るときにちょっとした違和感があるが,とにかく以前に比べて開成駅の止まるのがちょっと煩わしい.
小田原駅でYDさんとお別れする.私はYDさんの辻堂には停まらない特別快速高崎行に乗車するからだ.この電車はなかなか快適で小田原からわずか33分で大船駅に到着する.この電車だと大船でのバスの連絡もスムーズで,かなり早い時間に自宅に帰着する.
今回は,塔ノ岳までの行程の半分しか登らなかったので,残念ながら疲労感はゼロ.でも登らないよりはずっとマシ…ということで我慢しておこう.
<ラップタイム>
9:03 大倉歩きだし
9:33 観音茶屋
9:57 見晴茶屋(ロスタイム数分)
10:32 駒止茶屋
10:52 堀山の家着
10:52 〃 発
11:00 駒止茶屋
11:25 見晴茶屋
11:39 観音茶屋(12:06まで休憩)
12:30 大倉着
[山行記録]
▇水平歩行距離 4.3km
▇累積登攀下降高度 695m
■上り所要時間(休憩時間込み)
大倉発 9:02
堀山の家着 10:52
(所要時間) 1時間50分(1.80h)
水平歩行速度 4.3km÷1.80h=2.39km/h
登攀速度 695m÷1.80h=386m/h
■▇下り所要時間(休憩時間込み)
堀山の家発 10:52
大倉着 12:30
(所要時間) 1時間38分(1.63h)
水平歩行速度 4.3km÷1.63h=2.64km/h
下降速度 695m÷1.63h=426m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a865e3037e731ed0f9ab4d97c7b973fc
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)
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