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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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残念ながら堀山の家で下山した丹沢;塔ノ岳(2019年30回目)

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     残念ながら堀山の家で下山した丹沢;塔ノ岳(2019年30回目)
              (単独山行)
       2019年10月20日(日)  山は濃霧

<ルート地図>


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■時間がないし体力も自信がない
 最近の天候不順や,諸々の行事が重なったこともあって,丹沢へ行く時間が取れないまま何日も過ぎてしまった.もちろんその合間にも鎌倉の近場は毎日セッセと歩いては板が,正直なところ,険しい山道を登っていないとなかなか体力は維持できない.そんなこともあって,今回は丹沢大倉尾根を途中まででも良いから登ろうと思い立つ.とはいえ,前回塔ノ岳に登ったのが9月28日だったので,かれこれ1ヶ月近くのブランクがある.これだけブランクがあると,例え十分な時間が合ったとしても塔ノ岳山頂まで登るのはちょっとキツい.そこで,今回は何れにしても小草平(堀山の家)まで登ったらそこを終点にして下山しようと心に決める.
 本当は土曜日に登りたかったが,天気予報が午前中雨とのことだったので,やむなく今日,日曜日に出掛けることにした.
 何時ものように4時少し過ぎに自宅から大船駅に向かって歩き出す.外は真っ暗.いくらか寒い.それもそのはず,今日はもう10月下旬である.故郷の信州では早い年なら初雪が舞ってもおかしくない時節である.
 大船5時10分発東海道本線下り初電に乗車する.土曜日よりも日曜日の方が空いているようである.4人掛け1ボックスを1人で占領したまま小田原駅へ.そのころようやく当たりが明るくなり始める.

■路面が濡れている
 渋沢から大倉行きの臨時バスが出る.少しでも早く大倉に到着できれば,それだけ時間に余裕ができるので有難い.乗り合わせた常連はYSさん,AIさん,MDさんほか顔見知り数名.
 6時49分,常連の皆さんと前後しながら,バス停大倉から歩き出す.路面はグッショリと濡れている.気温はそれほど高くはないが.湿気がやたらに多くて蒸し暑い.舗沢山の若者に次から次へと追い抜かれながらも,自分のペースで登り続けるが.心は情けなさでわびしい.
 路面はべったりと濡れている.克董窯を過ぎると装道路が終わって礫を敷き詰めた道に入る.濡れた石で足許が滑って実に歩きにくい.
<克董窯;舗装道路はこのちょっと先で終わりになる>

■台風19号の爪痕
 台風19号の爪痕があちらこちらに残っている.急斜面から滑り落ちた樹木が登山道の半分をふさいでいる.また路面には台風で吹き飛ばされた落ち葉が一面に広がっている.多分,この落ち葉には沢山の山ヒルが居るに違いない.
 今回は,久々の塔ノ岳である.その間,毎日のように5,000~20,000歩程度,鎌倉のあちこちを歩きまわっていたが,やっぱり足腰が衰えているような感じがする.少し急坂になるとすぐに足が重くなりはじめる.それに,今日は気温はそれほど高いとは感じないが,とにかく湿度がやたらと高いらしく,すぐに汗ばんでくる.

<台風の爪痕>

■丹沢ベース
 7時10分,やっと丹沢ベースを通過する.もうシンドイ.何人もの若者が私を次々に追い越していく.
 ”う~ん・・・幾ら気張っても若い者には敵わないな・・・”
 老いぼれが若い者に敵わないことなど,勿論百も承知だが,やっぱり口惜しい.

<丹沢ベース>

■日の当たる坂道
 7時14分頃,礫の道が終わって普通の土道に入る.いよいよ日の当たる坂道である.ここまで登ると,右手の視界が開けるのでホッとした気分になるが,残念ながら今日は濃い霧が掛かっている.
 日が射し込まないとはいえ,湿気を帯びた木々の緑が実に爽やかなので,気分が和んでくる.
<日が射し込まない日の当たる坂道>

■観音茶屋
 7時21分,観音茶屋を通過する.
 何時もならば,この辺りから体調が落ちつくはずだが,今回は1ヶ月近いブランクがあたこともあって,なかなか体調が安定しない.
 ”無理することはないぞ・・・”
と自分に言い聞かせながら,意識してゆっくりペースで登り続ける.

<観音茶屋>

■雑事場ノ平
 途中で下山してくるSSKさんとすれ違う.
 観音茶屋からのジグザグ道を登り終えて,7時40分,雑事場ノ平に到着する.
 相変わらず蒸し暑いが,それでも雑事場ノ平まで登ると淀んでいる空気が少し流れているような感じがする.ちょっとホッとした気分になる.
<雑事場ノ平>

■見晴茶屋
 7時42分, ようやく見晴茶屋に到着する.大倉からの所要時間は53分.それにしても随分ゆっくりペースだなと自分でも呆れる.
 まだ早い時間なのに山荘には数名の登山客が屯している.今日は日曜日だからかな・・・どうも何時も登っている土曜日とはちょっと違う感じである.
 山荘前から相模湾を望む.太陽の光が海で反射して光っている.光る海は冬の風物詩でもある.今日は夏のような蒸し暑さだが,太陽の高度は時節並に大分低くなっている証拠でもある(冒頭の写真).

<見晴茶屋>

■見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.
 何時ものように,階段を見上げた写真を撮る・・・が,この階段を登るのかと思うとウンザリ.でも登らなければ先に進めないので,極々ゆっくりペースで登り続ける.

<見晴階段>

■一本松
 見晴階段を登り切って,モミジ坂をノソノソと登り続ける.正直,シンドイ.つい3~4年前までは,ほとんど平地を歩くような感覚で登れていたのに・・・年を取ったらそうはいかないことは百も承知だが,実に焦れったい.
 8時04分,やっと一本松を通過する.大倉からありき出してもう1時間15分も経過している.ソノバビッチ.
 周囲の霧が一層濃くなる.多分雲の中に入ったんだろう.

<一本松>

■幻想的な霧の尾根道
 一本松を過ぎるとほぼ水平な尾根道になる.濃い霧が立ちこめている.実に幻想的.見通しは利かないが,勝手知ったる大倉尾根である.足許が見えていれば今どの当たりを歩いているかが分かるので,いくら霧が深くても迷う心配はないのが強み.幻想的な雰囲気を味わいながら,ゆっくりと歩き続ける.

<幻想的な尾根道>

■駒止茶屋
 駒止階段に差し掛かる.大倉尾根難所の一つ.一寸長い急階段が続く.ここは慎重に登るに限る.一段一段,じっくり確かめるように登り続ける.その間,何人もの登山者に追い抜かれる.ぐっと堪えて辛抱,辛抱である.
 8時25分,やっと駒止茶屋前を通過する.大倉からの所要時間は実に1時間36分.いやはや全くの珍記録である.
 駒止階段を過ぎるとほぼ水平な堀山の尾根道に入る.ここは大倉尾根で最も楽しく歩けるところである.途中で下山してくるKSさんとすれ違う.
 「やあ,FHさん!」
で何時ものように握手.KSさんから元気を貰う.実に有難い.

<駒止茶屋>

■堀山の標識
 ほぼ平坦な尾根道歩きを楽しみながら,8時36分,堀山の標識を通過する.ここから暫くの間,下り坂になる.下り坂はちょっとだけ快調に歩き続ける.

<堀山の標識>

■小草平(堀山の家)
 少し登り返して,8時44分,小草平に到着する.私より少し前に到着したAIさん達が休憩を取っている.
 晴れていれば富士山が見えるはずだが,今日は残念.
 堀山の家の温度計は16.5℃.決して暑くはないが湿気のため涼しいわけでもない.何だか微妙.
 大倉からの所要時間は1時間55分.うんざりの記録である.
 今日の私はここが終点.午前中に小田原まで戻りたい.体も重いし丁度良い言い訳にもなる.ならば,まだ時間たっぷり,堀山の家で「油の大安売り」でもしようかと思う.
 堀山の家でアルバイトをしているKIさんが庭先で座っている.
 コーヒーでも賞味しようかと思った私は,KIさんに,
 「・・・もう,お湯湧いていますか・・・?」
と伺う.
 「勿論ですよ! 6時から湧いていますよ・・・」
 ああそうか! 今日は日曜日.土曜日ではなかった.

<堀山の家に到着>

■冷たい甘酒
 堀山の家に入る.女主人が愛想良く出迎える.
 小屋に入った途端に,コーヒーではなく「冷たい甘酒」を何となく注文する.甘酒を賞味しながら雑談.
 KIさんの話によると,昨日土曜日は登山道に沢山の山ヒルが居たらしい.
 先日,掲示板に貼って貰ったレィディオ藤沢の番組,藤沢市生涯学習講座のチラシに興味を持つ登山客が結構多いとのこと.嬉しいことである.
 「写真撮りましょう・・・」
と女主人に促される.
 飲みかけの甘酒で乾杯のポーズをとる.今週中頃には堀山の家のHPに掲載されると思うので興味のある方はどうぞお尋ね下さい.

<冷たい甘酒>

■山ヒル騒ぎ
 堀山の家に少々長居して,9時05分に小草平から下山開始.まだ時間に余裕があるのでノンビリ調子で霧を楽しみながら下山し続ける.濡れた階段の木,木道,それに石がとても滑りやすくなっているので要注意.  歩き出してすぐに登ってくるMSさんとすれ違う.
 何組かの団体ともすれ違う.中には装備が不完全で山の経験があまりなさそうなグループが居て少々心配だなと思う.
 10時02分,見晴茶屋に到着する.茶屋前のテラスで若いグループが大騒ぎをしている.何事かと思ったら,テラスに腰掛けたら足許の落ち葉に居た山ヒルが何匹も取り付いたとのこと.
 今日も山ヒルが多いようである.

■観音茶屋のコーヒー
  10時10分,観音茶屋に到着する.急げば大倉発10時38分のバスに間に合いそうだが,濡れて滑りやすい道を急ぐのも考えもの.ならば,30分後のバスに乗ろうということで,山小屋をハシゴ.
 ここでも,女主人が愛想良く出迎える.ますはコーヒーを所望する. <観音茶屋のコーヒー>

■観音茶屋のお汁粉
 次のバスは大倉発11時15分.
 ”ならば10時50分に観音茶屋を出れば間に合うな・・・”
と胸算用.
 暫くすると,YSさんが現れる.
 「おしるこ食べたくてやってきました・・・」
 そう言われると私もお汁粉が欲しくなる.つられてお汁粉を注文する.

<観音茶屋のお汁粉>


<ラップタイム>

  6:49   大倉歩き出し
  7:21  観音茶屋
  7:42  見晴茶屋
  8:25  駒止茶屋
  8:44  堀山の家着
  9:05        〃   発
  9:23  駒止茶屋
10:02  見晴茶屋
10:16  観音茶屋(11:10まで休憩)
11:34  大倉着

[山行記録]

■水平歩行距離     7.0km

■累積登攀下降高度   1,269m

■上り所要時間(休憩時間込み)
  大倉発         6:49
  堀山の家着       8:44
   (所要時間)    1時間55分(1.92h)
  水平歩行速度  4.3km÷1.92h=2.24km/h
  登攀速度        695m÷1.92h=362m/h

■下り所要時間(休憩時間込み)
  堀山の家発       9:05
  大倉着            11:34
      (所要時間)   1時間29分(1.483h)
  水平歩行速度      4.3km÷1.48h=2.91km/h
 下降速度    695m÷1.48h=470m/h
                           (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/aa0905c26aa5200f72ce5219e2738f2a
「丹沢の山旅」の次回の記事
  (なし)

 お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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