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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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ルアペフ山・タラナキ山登頂記:第2日目(2);ワカババビレッジ

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                   <バスの車窓から;広々とした大地>

[復刻版] ルアペフ山・タラナキ山登頂記:第2日目(2);ワカババビレッジ
                 (山旅スクール5期同窓生)
        2006年1月27日(金)〜2月4日(土)

第2日目;2006年1月28日(土)  (つづき)

前の記事 ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9d7e5aaba5ccc83edddc42bb42b4aa3d

<ルート地図>



<バスの長旅が始まる>

■添乗員のガイダンス
 私達は専用車に乗って,これからオークランド空港を出発して,トンガリロ国立公園ワカババビレッジへ向かうことになっている.およそ5時間のバスの旅である.
 12時24分,空港を出発する.
 早速,添乗員のSさんのガイドが始まる.
 「・・・・オークランドは東京から南へ約9,000km,離れております.ミュージーランドの人口は約400万人です.その内約140万人がオークランドに住んでいます・・・・これから国道1号線に沿って南へ進みます.この辺りの紫外線の稜は日本の約7倍です.山へ行くときは,必ず日焼け止めを塗ってください・・・・水は3リットル以上,必ず持参して下さい.これから行くタラナキ地方は,とても降雨量が多いところです・・・・」
 「・・・オークランドは,二つの良港に挟まれた町です・・・・・」
 S添乗員の少し英語訛りの説明を聞いている内に,私はたまらなく眠くなる.そして何時も間にか寝込んでしまう.
 どの程度居眠りをしていたのだろうか,ふと目めが覚める.13時09分である.
 周りを見回すと,ほとんどの人がうたた寝をしている.私達を乗せたバスは広い中央分離帯のある片道2車線の立派な道路を南へ下っている.進行方向左手には鉄道の線路が見える.複線である.電化はしていないようである.線路と立体交差する.細い柱の跨線橋である.こんな細い柱で壊れないのかな.地震はないのかしらと不安になる.

<専用バスに乗車>

■パントリーで休憩
 灌木の林と牧場が延々と続くのどかな田園風景が続く.そして,ニュージーランド最大の火力発電所の脇を通って,13時35分にハントリー(Huntly)に到着する.辺りは閑静な田舎町,というよりは小さな集落である. 私達はRIVER HAVENというオシャレな店に入る.
 ここで20分の休憩である.
 店に入る.売店には素敵な衣類が陳列されている.
 売店の右手にレストランがある.レストランの入口にはショーケースがある.サンドイッチ,ショートケーキの類が並べてある.それほどお腹が空いていない私は,リンゴプリンとジャストジュースを購入する,全部で8.50NZ$である.
 ジャストジュースは派手,派手デザインのペットボトルに入っている.ジュースの味はとても濃厚である.
 13時59分,ハントリーを出発する.

<リバーヘブン>

 
<ショーケース>                             <派手派手飲み物とケーキ>

■ブドウ畑と牧場
 100メートルほど離れて並行して走る線路の上を貨物列車が通過する.添乗員の話によると,オークランドから毎日1往復の旅客列車が通っているそうである. 近くにニュージーランド最長の川が流れている.川の名前は聞いた途端に忘れたが,地図で調べるとどうやらワイカト川(Waikoto R.)らしい.
 この川はニュージーランド最大の湖,タウポ湖(Lake Taupo)付近から流下しているが,タウポ湖から流れ出しているのではないようである.
 辺りには,ブドウ畑が続く.このブドウ,食べると余り美味しくないが,ワインにすると素晴らしい味になるとのことである.
 余談になるが,ニュージーランドには1日の内に四つの季節があると言われる.つまり,1日の内に春夏秋冬があるほど変化に富んでいるという.この気候がワイン造りに適しているということらしい.
  博識な添乗員の話が続く. この地方には,およそ100万頭の牛が飼育されているという.ニュージーランドの乳製品輸出の4分の1が,この地方産だという.
 農家は1戸当たり平均120〜150頭の牛が飼育されているようである.
  いつの間にか,またウトウトと眠ってしまう.

<バスの車窓から;牧場が広がる>

■オトロハンガ駅で2度目の休憩
 パントリーを出発してから,うねうねと続く丘陵地帯を南下する.車窓の両側には牛や羊の放牧場と灌木の林が交互に続く.
 15時10分に2回目の休憩地ハミルトンに到着する.国道を右折して,オトロハンガ(Otorohanga)駅前の広場に停車する.砂利を敷いた空き地が駅前広場である.小さな駅舎があるが,なぜか扉が閉まっている.駅舎の脇からホームに入れる.ホームへ出てみる.1直線の線路が続いている.背丈の低いホームである.4〜5輌の列車が停車したら一杯になりそうな長さのホームである.
 駅舎と反対側にトイレがある.
 辺りは殆ど物音一つ聞こえてこない静かな田舎駅である.
 
<オトロハンガ駅の駅舎>                         <オトロハンガ駅のホーム>

■こぢんまりとした商店街
 駅前にはこぢんまりとした商店街がある,商店街と言っても4〜5軒の商店が並んでいるだけだが…
 休憩時間の暇潰しに,ウインドウショッピングを楽しむ.

<駅近くに数軒の商店が建ち並ぶ> 

■見事なポプラ
 15時20分,オトロハンガ駅を出発する.すぐにまた田園地帯に入る.牧場とポプラ.広々としたのどかな所である.
 添乗員の話によると,この辺りではキューイフルーツが良く取れるとのことである.キューイは静岡や愛媛でも栽培されるようになったという.
 14時37分,キヒキヒ(Kihikihi)という奇妙な名前の集落を通過する.この辺りで,私は,また,たまらなく眠くなる.そしていつの間にか寝入ってしまう.そして,15時55分頃,ふと目覚める.
 私達を乗せた車は山間の峠道を走っている.大きなうねりの山が道の両側に続いている.
 16時03分頃,車は峠を下り始める.

<車窓から;見事なポプラ>

■もうすぐワカババビレッジだ
 16時42分,タラマルヌイ(Taumarunui)駅を通過する.なぜか客車が1輌停車している.
 17時17分,車窓右手に山が見え始める.私達はトンガリロ国立公園が間近のところまで来ているようである.なだらかな稜線をもつ三角錐の山が聳えている.

<バスの旅ももうすぐ終点だ>

<ワカババビレッジ>

■ベイビューシャトウトンガリロに到着
 17時22分,「あと6キロメートルでトンガリロ」という看板が建っているところを通過する.そして,17時25分,進行方向の正面に,私達が宿泊する米ビューホテルが見え始める.広大な山に囲まれた素晴らしいホテルのようである.
 17時25分,私達は無事トンガリロ国立公園ワカババビレッジのベイビューシャトウトンガリロ(Bayview Chateau Tongariro)に到着する.

<ワカババビレッジ>

■ホテルにチェックイン
 早速,添乗員がチェックインの手続きをする.
 このホテルは1929年に建設された由緒正しい古い建物である.今夜,どうやら,このホテルで結婚式があるらしく,混雑しているようである.
 
                            <ホテルのロビーで説明を受ける>

■ガイドのスコッティさん
 17時44分,ホテルのロビーでガイドのスコッティ(Scotty)さんと初顔合わせをする.そして,添乗員のSさんを経由して,明日からの行動についての詳しい説明や注意を受ける.
 まず,スケジュールが変更になり,明日の初日にトンガリロクロッシングをトレッキングする.そして2日目にルアペフ山に登頂することになる.
 明日トンガリロクロッシングを歩いてみて,私達の登山への力量が試されるらしい.そして,その結果を勘案して,明後日ルアペフ山へ登るかどうかを判断するということのようである.もし駄目ならば,ショートウオーキングに切り替えるとのことである.
 「明日は暑いので水を十分に持て」
とくどいほど言われる.
 ホテルで1.5リットルの水を用意してくれるという.それに昼食のランチボックスはサンドイッチだとのこと.
 添乗員から細々とした注意を受ける.
 「・・・明日は,まだハイキングシューズが汚れていないので,ハイキングシューズを履いてからレストランに来て朝食を摂っていただいても構いませんが,スリッパは駄目です・・・部屋から部屋への電話は,最初に8を回し,その後,お部屋の番号を回してください・・・ホテルのフロントはゼロ(0)を回してください.日本人の大島さんが居られます.日本へ電話するときは,最初に「1」ついで0081,そして局番の最初のゼロを取った続きの番号を押します・・・・ミニバーは有料です.ただしコーヒー,紅茶は無料です.またコーヒーに入れるクリームは無料です.洗濯機は2ドル,乾燥機も2ドルです・・・」

■夕食はコース料理
 18時15分,私に割り当てられた部屋に入る.
  私は大阪のTさんと同室になる.
 夕食まで,あまり時間はないが,とにかくすぐに風呂に入る.
  19時00分,グランドフロアーの食堂へ行く.
 私達のために丸いテーブルが2卓リザーブされている.そこで,ノンベー組と下戸組に分かれて座ることになる.もちろん私は下戸組である.私の隣にフクロウ,その隣にスケルトン,ビアンコ夫妻と車座に座る.
 私は前菜にサラダ,メインディッシュにサーモン,デザートにアイスクリームを注文する.
 まずはグラスビールで乾杯.地ビールである.黒い色のビールで,ホップが利いて甘い味がする.いわば下戸好みのビールのように思える.
 前菜はロケットサラダというらしい.歯ごたえのあるほうれん草のような葉が主体のサラダである.私にはこの野菜の名前は分からない.酸味の利いたドレッシングが素晴らしく美味しい.
 メインディッシュは,サーモンのオイル焼き.大きな切り身である.早速,持参した醤油を数滴垂らしてみる.醤油のすばらしい風味が加わる.
 「でも,鮭は,ヤッパリ,炭火で焼いたのが食べたいな・・・」
というのが実感である.
 パンは柔らかくて口当たりがよい.
 すべてが,先日訪れたモンブランのときとは大違いで,野菜が豊富な上に美味しい.
 アイスクリームは,予想に反して大量.ピンク色,チョコレート色,バニラの3色のアイスクリームがお皿に盛りつけてある.日本人の常識の優に3倍のボリュームである.これには参った・・・が,全部食べてしまった.
 
<ビール>                               <前菜>
 
<メインディッシュ>                                                 <デザート>

■就寝
 21時30分頃,流れ解散.
 私は真っ直ぐ部屋へ戻って,荷物の整理をする.同室のTさんは,どこかで宴会をやっているらしく,まだ部屋には戻ってこない.
 22時20分に就寝する.長い,長い,1日であった.
 いよいよ明日からトレッキングである.

<第1日目・2日目のラップタイム>

第1日目:2006年1月27日(金)

19:47  東京(成田)国際空港発(NZ90)[機中泊]

第2日目:2006年1月28日(土)   

10:09  オークランド国際空港着
12:24       〃       発(専用車)
13:35  パントリー(13:59まで休憩)
15:10  ハミルトン(15:20まで休憩)
17:26  ワカババビレッジ着
                                   (つづく)

続きの記事 ↓
(編集中)

「索引」
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d996df350dfe6787b53d2ff458cb0014


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