<滑川に架かる東勝寺橋>
炎暑の鎌倉大迷走(1):まずは本覚寺・八雲神社から祇園山へ
(単独トレッキング)
2019年7月25日(木) 晴
<ルート地図>
▇コース全体図
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▇拡大図(祇園山ハイキングコース)
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<さて何処を歩こうかな>
▇鬱憤溜まる
私は毎週土曜日に雨さえ降らなければ塔ノ岳に出掛けることにしているが,どうやら今度の土日は悪天候のようである.
”何でよりによって土日の天気が悪いんだ・・・!”
私は憤懣やるかたないが,天気は自然の采配で決まるので,私がいくら憤慨してもどうにかなる者でもない.信頼厚い(?)天気予報のご託宣では,雨の心配なしに歩き回れるのは,ここ数日の間では,どうなら今日だけのようである.でも,山積する雑務のため,いくら天気が大丈夫でも早朝から塔ノ岳へ出掛けるわけにもいかない.
憤懣やるかたない私は,
”ならば,今日は鎌倉の山をデタラメ歩きするぞ・・・!”
と決心する.
・・・と,決まったら実行あるのみ.
私は早朝3時半に起床.朝食の30分を除いて,9時過ぎまでPCに向かってエッサカ,エッサカ.
バス停鎌倉中央公園9時半頃発車する鎌倉行き路線バスに乗車する.今日の歩き出しは久々に鎌倉駅前にしようと思ったからである.
持ち物はナップザックに水と防虫スプレーだけ.後は鎌倉駅前のコンビニで,ニギリメシ2個+αを仕入れればそれでOK.
”ウン・・・それに自販機で適宜水分を補給しよう・・・”
▇さて,何処へ行こうかな?
バスは10時少し前に鎌倉駅に到着する.
鎌倉は避暑地の筈なのに,今日の鎌倉は午前中からガンガンと蒸し暑い.それなのに鎌倉駅前には沢山の観光客が屯している.
コンビニで買い物をしたまでは良かったが,さてどこを歩こうかでまたまた迷う.
オーソドックスに天園でも一回りしようか,それとも,いっそのこと法性寺を経由して,逗子の疲労山方面へ行こうかな.でも蒸し暑いので山の中の方が良いかな・・・私は随分と迷うが,
”まあ,取りあえずは祇園山でも歩いて見ようか・・・”
ということにする.
祇園山を歩いている間に,次に歩くところを決めるつもりである.
<本覚寺から八雲神社へ>
▇本覚寺
10時11分,取りあえずは鎌倉駅表口改札口前から歩き出す.
やけに蒸し暑いが,覚悟の上である.
若宮大路を横切って,10時16分,覚園寺に到着する.立派な本堂の前で脱帽,合掌.今日の無事息災を祈願する.
境内を横切って蛭子堂橋を渡る.
<本覚寺本堂>
▇妙本寺山門
10時22分,妙本寺山門前に到着する.妙本寺で何か催事でもあったんだろうか,何時もよりかなり人が多い感じがする.
折角だから,妙本寺を参拝しようかと思ったが,またここでグズグズしていると歩く時間が無くなりそうなので.山門前で一礼しただけで,妙本寺の参拝を終える.
<妙本寺山門>
▇裏路地に入る
妙本寺山門前から裏路地に入る.路地の入口に「ぼたもち寺常栄寺」の案内柱が立っている.道は画が狭い閑静な路地である.この路地に入ると観光客の数がぐっと少なくなる.
<裏路地に入る>
▇常栄寺(ぼたもち寺)
10時24分,常栄寺に到着する.1~2分,一寸寄り道をして境内を拝観する.
<常栄寺>
▇八雲神社
10時27分,八雲神社に到着する.
神社の前で写真を撮ろうとすると,50歳代と思われる男性が,私のカメラの前を横切って参道に入る.折角だから人物がはいらない写真が欲しいなと思った私は,この男性が参道から消えるのを待つ.男性は社殿に向かって左手に消える.
”一体,何処へ行くつもりなんだろう・・・?”
と思ったが,私には関係が無いのですぐに忘れる.
私は参拝を済ませて,祇園山ハイキングコース入口へ向かう.丁度そのとき先ほど左手に消えた男性が現れる.お節介かなと思ったが,
「祇園山へ行かれるんですか・・・?」
と男性に聞いてみる.男性は「はい」と答える.
私鎌倉住民,ならば祇園山を案内しましょうということになる.
<八雲神社>
<祇園山縦走>
▇祇園山展望台まで一気に登る
まずは登山口で体の露出部分に持参した防虫剤を吹き付ける.出会った男性は防虫剤を持参していないようなので,
「どうぞお使い下さい・・・」
と差し出す.男性は,
「防虫剤までは気がつきませんでした・・・」
これが切っ掛けになり打ち解けはじめる.
登山口から展望台までは急坂と急階段道が連続する.
「私,速くは登れませんので悪しからず・・・」
ということで先頭になる.
階段道と濡れた土道を一気に登って,10時34分,展望台に到着する.ここで展望を楽しみながら5分ほど休憩を取る.
足許の夏草が繁茂していて,見晴を少し妨げているが,雑草の向こうに稲村ヶ崎が見えている.今日は蒸し暑く湿気が強いので霞んでいるが,スッキリと晴れた日には,ここから富士山,箱根,丹沢の山々が良く見えるはずである.手前には材木座海岸と付近の住宅が見えている.
<祇園山展望台からの眺望>
▇起伏の多い尾根道
展望台からの展望を楽しだ後,祇園山の尾根沿いの山道を辿る.
祇園山は低山だが,細かくて急な登り下りが連続する.この頃降り続いた雨のために登山道は濡れていて滑りやすい.
歩きながら出会った男性と雑談する.
彼はまだ現役だという(サラリーマンかな?).今日は久々の天気なのでわざわざ休暇を取って鎌倉に来られたとのこと.わざわざ休暇まで取って鎌倉へ来られたと伺って,鎌倉住民である私の気持ちが変わる.伺うと鎌倉には度々来られるが舗装道路ばかり歩いておられるとか.また,丹沢の大山にも登った経験があるとのことなので,
”ならば,鎌倉の山道を歩いても平気だな・・・”
と判断する.暫く雑談のすえに,
「私,今日はあてどもなく鎌倉の山道を歩いています.もし宜しければ衣張山でも案内しましょうか」
ということになる.
これで私のデタラメ歩きも,取りあえずの方向が決まる.
<起伏の多い山道が連続する>
▇腹切りヤグラ
途中で妙本寺へ下山する三叉路を見送って,歩き続ける.幾つもの滑りやすい凸凹を通過して,尾根の末端にある三叉路に到着する.直進すれば大倉稲荷に下山できるが,なぜか今は三叉路の虎ロープが張られていて通行不可になっている.
三叉路を左折してジグザグの下り坂を下って,11時10分,腹切りヤグラへ向かう枝道の入口に到着する.つい最近まで腹切りヤグラを見学することができたが,今はこの入口に虎ロープが張られ近づけなくなっている.
これも観光客の増大と国際化の余波ではないかと勝手に想像する.残念だが仕方がない.
<腹切やぐら入口>
<東勝寺橋と紅葉やぐら>
▇東勝寺橋
腹切やぐらを横目に眺めながら,緩やかな坂道を下る.
11時06分,東勝寺橋に到着する.
ここは靑砥藤綱伝説がある場所である.藤綱は,夜,川に落とした10文線を探すために松明を50文買ったという.
<東勝寺橋>
▇滑川の眺め
東勝寺橋は眼鏡橋として有名である.橋の袂から半ば崩れかけている階段を下ると滑川に降りることができる.川面に立って東勝寺橋を見上げると立派な眼鏡橋であることが分かる(冒頭の写真).滑川の水は,都会を流れる川にしては綺麗である.両岸から川を覆い被さるように樹木が繁茂している.いかにも涼しげな風景である.
<滑川の川面に立つ>
▇紅葉やぐら
「せっかくここまで来たので,紅葉ヤグラを見ましょう・・・このヤグラは有名ですが,入口が回収されているので,ガッカリされるかも知れません・・・」
ということで,東勝寺橋の先で右折して袋小路に入る.
11時12分.紅葉ヤグラに到着する.
ここは有名なヤグラだが.特にコメントすることもない.30秒ほど眺めただけで,往路を引き返す.
<紅葉ヤグラ>
▇和菓子の美鈴
往路の途中で右折して小町大路に向かう.
11時16分,路地のほぼ中央にある和菓子の名店「美鈴」の前を通過して.小町大路に突き当たる.
ここから宝戒寺前を通過して.田楽辻子の道を通って,衣張山登山口に向かうつもりである.
<和菓子の名店「美鈴」入口>
(つづく)
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(執筆中)
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(なし)
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