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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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季節外れの蒸し暑さでグロッキーの丹沢:塔ノ岳(2019年16回目)

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                             <花立山山頂から富士山を望む>

        季節外れの蒸し暑さでグロッキーの丹沢:塔ノ岳(2019年16回目)
                    (単独山行)
                2919年5月25日(土) 晴
<ルート地図>


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<蒸し暑くなりそうだ>

▇日ノ出が早い
 今は一年中で一番早く夜が明ける時期である.
 この頃は夜明けが早いので,朝早く起床しても余り苦にならない.3時半頃ユックリと朝食を済ませてから,何時ものように4時過ぎに自宅を出発する.大船駅前のコンビニで昼食用の食料を買い求めてから,4時55分頃,大船駅東海道本線下りホームへ.
 もう朝日が眩しく照りつけている.今日もまた季節外れの蒸し暑い一日になりそうである.

<早朝の大船駅>

▇今日も富士山が良く見えている
 大船駅5時10分発,東海道本線下り初電に乗車する.今日も快晴.電車が小田原に近づくと山側の車窓前方に富士山が見え出す.今日も富士山を眺めながらの登山が楽しめそうである.
<東海道本線車窓から富士山を望む>

▇富士山と矢倉岳
 小田原駅で小田急線新宿行急行電車に乗り換える.電車が開成駅手前を走る頃,富士山と矢倉岳が重なるのが良く見える.どうやら季節が進んだためか,富士山の残雪も大分少なくなったようである.

<富士山と矢倉岳>

<蒸し暑い登山道>

▇大倉から歩き出す
 5時11分,渋沢駅に到着する.何時もより沢山の登山客が下車する.
 ”これはいかん…”
ということで,道草せずに大倉行きバス乗り場へ.前から5人目.私より先に到着した常連のYSさん以外は見馴れない人達ばかりである,やがて下り電車が到着する.バス停の行列が瞬く間に長くなる.
 結局,臨時バスが出る,超満員.今日も登山者が多いようである.
 6時52分.バス停大倉から歩き始める.周囲には常連が誰もいない.今日は最初から単独行動である.
 7時10分,丹沢ベースを通過し,程なく日の当たる坂道に到着する.日に日に酷なる緑陰に強い朝日が射し込んでいる.今日は季節外れの蒸し暑さである.これはもう超ゆっくりペースで無理せずに登らなければダメだなと思う.

<日の当たる坂道>

▇見晴階段
 若い登山者に次から次へと追い抜かれながら,トボトボと登り続ける.
 丹沢ベースを通過して,日の当たる坂道に差し掛かる.ここで何時ものように坂道の写真を撮る.日ごとに濃さを増す緑陰に,強い陽光が射し込んでいる.あいかわらすムッとする蒸し暑さが続く.
 7時20分,ようやく観音茶屋を通過する.大倉から歩き出してすでに30分近くの時間が経過している.何時もならこの辺りまで歩くと,体が馴れてきて足取りが軽くなるはずだが,今日は何時まで経っても本調子にならないようである.
 7時40分,見晴茶屋を通過して,いよいよ見晴階段に差し掛かる.5月とは思えない夏のような日差しが木々の間から眩しく射し込んでいる.私はまるでノロノロ亀のような心境でノソノソと登り続ける.

<見晴階段>

▇駒止茶屋
 見晴階段を登り切って,ようやくモミジ坂に差し掛かる.相変わらず本調子とは感じられないノロノロ歩きしかできない.
 7時58分,ようやく一本松を通過する.大倉から歩き出してすでに1時間06分も経過している.一本松から先の水平道をゆっくり歩きながら体力の回復を期待する.そうこうしているうちに,今度は駒止階段に差し掛かる.ここもまたシンドイ.
 まるで止まってしまいそうな速度で階段を登り続けて,8時17分,ようやく駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間25分.蒸し暑さも原因かも知れないが,このところの平均所要時間より8~10分ほど余計に掛かっている.

<駒止茶屋>

▇小草平(堀山の家)
 堀山の尾根道に差し掛かる.何時もは快調に飛ばすところだが,今日は体力の存続を優先するために,ゆっくりペースで歩くことにしようと思う.途中,樹木の間から富士山がちょっと見えていることを確認しながら,7時50分,堀山の標識前を通過する.ここから暫くの間下り坂があり,その先の登り返しを通過して,8時32分,ようやく小草平に到着する.大倉からの所要時間は1時間40分.
 堀山の家の温度計は20℃を指している.この高温にはさすがにビックリ.
 ”だめだ! こりゃぁ~・・・,気温が高すぎる!”
 ”オレの体はまだ夏モードには切り替わっていないよ・・・”
 私は意気地無く塔ノ岳山頂まで登る気力が途切れてしまう.

<小草平(堀山の家)に到着>

<富士山に癒やされながら・・・>

▇小草平からの富士山
 小草平から富士山が良く見えている.
 ベンチで休憩を取っている沢山の登山客をかき分けるようにして富士山が良く見える場所に移動する.そしてデジカメの露出を変えながら数枚の写真を撮る.
 5月ともなると富士山の残雪も大分少なくなり,かなり上の方まで岩肌が露出しているのが分かる.
 富士山の写真を撮っている間に,20名ばかりの団体が小草平に到着する.
 「5分休憩します・・・」
とリーダーが指示を下している.
 私はこのリーダーの声にはじかれるようにして,休憩を取らないまま,次の萱場平を目指して登り続ける.登りながら,今日の登山は萱場平で止めようか,それとも,もう少し登って花立山荘を終点にしようかと思案し続ける.

<小草平からの富士山>

▇小草平上のガレ場
 小草平上のヤセ尾根を抜けて,急座臥のガレ場に差し掛かる.ガレ場を少し登ったところで,急に視界が開ける.ここも富士山のビューポイント.鍋割山稜の向こうに富士山が良く見えている.ここでも,当然,富士山の写真を撮る.
 ここから先,ガレ場を過ぎると長い階段道が連続する.このところの運動不足が祟って,いくらユックリ登っても,途中でどうしてもバテてくる.それに蒸し暑さもあって,登り続けるのがイヤになる.
 萱場平手前の風通しの良いところで,臨時に休憩を取ることにする.
 風を受けながら,木柵にもたれて風に当たっている間に,常連のKIさんとMTさんが私の前を通過する.私はお二人に
 「蒸し暑くて参りましたよ…」
と愚痴を言う.

<小草平上のガレ場から富士山を望む>

▇萱場平
 萱場平の少し手前で,先ほど小草平で会った登山グループが私に追いつく.私はこのグループに先を譲って,その後に続いて登り続ける.
 9時04分,萱場平に到着する.先ほどのグループがまたここで休憩を取っている.私は休憩を取らずに,そのままゆっくりペースを維持したまま登り続ける.
 前方には雲一つ無い青空が広がっている.

<萱場平>

▇花立階段下からの富士山
 もうバテバテながら,超ユックリペースで登り続ける.途中,実に沢山の登山者に追い抜かれながら,漸く花立階段下に到着する.
 ”今日はもう此処までで登山は終わりにして下山詩情かな”
と思いながら,富士山の写真を撮る.
 写真を撮り終えてから,近くにある岩に腰を掛けて,下山しようかなの思いながら暫く休憩を取る.

<花立階段下からの富士山>

<今日の山頂は花立山だ>

▇花立山荘
 休憩を取っている内に,折角だから花立山荘まで登ろうという気になる.
 ”それでは・・・”
ということで,また一歩一歩喘ぐようにして階段を登り続ける.もう何時間かかってもいいやという気分で登り続ける.そして9時52分,漸く花立山荘に辿り着く.山荘前のベンチは全て満員で座る余地もない.
 大倉からの所要時間は実に3時間丁度(情けないったらありゃしない・・・).花立山荘での気温は26℃.とんでもない高温である.この温度を見ただけで,
 ”もう,今日の山頂はここにしよう…”
と決心する.
 少し休憩を取ってから,下山しようかと立ち上がる.すると少し離れたところに座っていたSSKさんが立ち上がって,花立山に向かって登り始めているのが見える.反射的に私はSSKさんの後を追う.
 私に気がついたSSKさんが,
 「もう何人もの常連に追い抜かれましたよ・・・もう4時間も掛けて登っていますよ・・」
と半ば愚痴めいた調子で話しかける.

<花立山荘;常連のSSKさんが居るのに気がつく>

▇花立山からの富士山
 私は折角だからSSKさんと一緒に塔ノ岳山頂まで登ってしまおうかと思ったが,現在,家で加療中の家族がいるので,約束の時間までに帰宅する必要がある.山頂まで登りたい気持ちは山々だが,それでは大倉発12時38分のバスに間に合わなくなるので,極めて残念ながら,本日の山頂は花立山ということにする.
 「私,この辺りの写真を撮ってから,花立山まで登って下山しますので・・・」
と挨拶してSSKさんとお別れする. 
 お別れしてから,まずは山頂付近から富士山の写真を撮る.
 相変わらず雲一つ無い素晴らしい天気である.

<花立山からの富士山>

▇花立山山頂
 写真を撮りながら登って,9時52分,花立山山頂に到着する.
 塔ノ岳山頂が直ぐ目の前に見えている.私は,胸の中で計算する.
 ”ここから塔ノ岳山頂までの所要時間は堅く見積もっても30分,ならば10時30分までには間違いなく塔ノ岳山頂に到着するな・・・山頂で5分休憩して直ぐ下山するとして,下山の所要時間を2時間10分とすれば,大倉に到着するのは12時45分・・・とてもではないが12時38分のバスは無理だな・・・13時10分のバスではマズイかな・・・”
と頭の中でクルクルと考えた末,安全を取ってやっぱり花立山山頂を本日の終点とすることに決める.
 我ながら実に往生際が悪いなと一人で苦笑する.

<花立山山頂>

<でれでれと下山>

▇素晴らしい眺望
 まずは本日の見納めとして,花立山山頂から相模湾を望む展望をデジカメに収める.高温のためか何となく霞んでいるが素晴らしい鳥瞰である.
 今日は途中の花立山からの下山とはいえ,登山口の大倉とは1,000メートルほどの標高差がある.
 ”途中からの下山とは言え,標高差は1,000メートル以上あるじゃないか・・・その年にしては十分な標高差だよ・・・”
と自分自身を慰める.
 ”これだけ素晴らしい眺望を楽しめただけでも良かったじゃないか・・・”
 私の心の内に巣喰っているもう1人の私が,頻りに私を慰める.
 これから下山ならば,12時38分のバスには十二分に時間がある.ならば急いで下山する必要もない・・・ということで,辺りの風景を楽しみながらユックリと下山し続ける.
 10時32分,花立山荘を通過する.山荘前は相変わらず沢山の登山者で賑わっている.花立階段の下り口で素晴らしい展望をデジカメに収める.

<花立山荘からの眺望>

▇無事大倉に下山
 肌建て階段を無事下り終え,ガレ場を慎重に下り続ける.萱場平に近づくと階段道になる.その少し手前で,私の脇を小柄で赤色の着衣きた誰かがふわりと追い越していく.女流韋駄天のYDさんである.登りは到底敵わないが,下りならば私もYDさんと一緒の速度で下山することができる.でも,デレデレモードから直ぐに高速モードには切り替わらないし,急いで降りてもその前のバスには到底間に合わないので,YDさんに追いつくのは諦める.
 下山するに従ってだんだんと蒸し暑くなる.
 11時14分,小草平に到着する.堀山の家の前で女主人とバッタリ会うが,今日は立ち寄らずに失礼しますと言うことで通過する.
 その後も,12時38分のバスを意識しながら,時計と相談でできるだけノンビリユックリと下山し続ける.そして,バスの時間の5分前,12時33分に無事大倉に下山する.下り所要時間は2時間08分.かなりのゆっくりペースであった.

▇睡魔と戦いながら帰着
 渋沢から小田原までは各駅停車の電車になる.憑いていない.でも小田原からはうまい具合に快速アクティが接続する.
 どちらも座席に座るとすぐに眠たくなる.睡魔との戦いには何時も困惑する.いくら眠らないようにと思っていても,ついついウトウトする.とにかく眠い.でも,何とか寝過ごさずに大船に到着する.
 大船から路線バスに乗車する.車内で絵仲間とバッタリ.絵の話に夢中になっている間に下車するバス停に到着する.そして,無事帰宅する.
 絵の展覧会なので塔ノ岳には3週間ほどのブランクがあったが,このブランクの間の脚力の衰退は目を覆うばかりである.今回はブランク明け2回目の塔ノ岳だったが,やっぱり時間内に塔ノ岳往復は無理だった.
 ”オレの塔ノ岳も,そろそろ年貢の納め時かなぁ・・・”
 悲しい現実が迫っているが,まあ,来週土曜日も念のため塔ノ岳に出掛けようかなと思っている. 

<ラップタイム>

  6:52   大倉歩き出し
  7:05  観音茶屋
  7:10  見晴茶屋
  8:17   駒止茶屋
  8:32  堀山の家
  9:52  花立山荘
10;05  花立山着
10:20   〃 発
10:32  花立山荘
11:14  堀山の家
11:33  駒止茶屋
11:57  見晴茶屋
12:15  観音茶屋
12:33   大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離        5.8km(片道)

▇累積登攀下降高度        1,122m

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発            6:56
   花立山着               10:20
   (所要時間)        3時間24分(3.40h)
   水平歩行速度       5.8km/3.40h=1.71 km/h
  登攀速度          1,122m/3.40h=330m/h  

▇下り所要時間(休憩時間込み) 
 堀山の家発           10:25
 大倉着               12:33
     (所要時間)        2時間08分(2.13h) 
 水平歩行速度          5.8km/2.13h=2.72 km/h
 下降速度            1,122m/2.13h=527m/h 
                           (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事 
 https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/87f454ec4c3b596934b5ea7ca5e51765
「[丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

  お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します. 





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