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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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3週間ぶりの登山・今日の山頂は小草平だ(2019年15回目)

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                                    <大倉尾根の緑陰>

           3週間ぶりの登山・今日の山頂は小草平だ(2019年15回目)
                   (上り単独・下り常連と一緒)
                   2019年5月18日(土) 曇

<登山地図>


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<今日の山頂は小草平だ>

▇3週間のブランク
 このところ神奈美公募展と太平洋展が重なってしまい,絵の方で大童だった.その上,同居人の手術が重なり,ここ3週間ばかりは,さすがの私も二進も三進も行かない多忙で煩わしい毎日を過ごしていた.同時に現在学習中の某美術大学通信教育もこの期間手つかずの状態のままである.
 今日はやっと時間が取れたので,午前中に往復するつもりで,大倉尾根を行けるところまで登る積もりである.
 何時ものように4時10分に自宅を出発して大船駅に向かう.天気予報によると今日日中はかなり気温が上昇するらしい,登山中は多分悪戦苦闘になるだろうなと予想される.
 家を出て歩き始めて直ぐに,体が重いことに気がつく.やっぱり3週間のブランクで足腰が大分弱くなっているようである.
 今は一年の間で一番日が長い季節である.4時を少し過ぎた頃から東の空が明るくなり始め,私が大船駅に到着する頃は,もうすっかり夜が明けている.何時ものように5時頃東海道本線下りホームに立つと,横須賀線の0キロメートルポストが良く見えている.

<大船駅横須賀線0頃メートルポスト>

▇分厚い雲
 小田原駅で小田急線急行新宿行に乗り換える.開成駅手前で富士山と矢倉岳が重なるのを見たかったが,辺り一面に低い雲が垂れ下がっている.特に箱根の山々にはまとわりつくように黒い雲が居座っている.勿論富士山は全く見えない.
 6時11分,渋沢駅に到着する.大船駅からの所要時間は1時間01分.

<開成駅手前から箱根を望む>

▇バス停大倉から歩き出す
 6時40分,大倉行の臨時バスが出る.1分でも早く大倉に到着すればそれだけ時間的な余裕ができるのでありがたい.臨時バスは結構混雑している.同じバスに乗り合わせた常連はIIJさん,AIさん,KM夫妻ほか.
 6時56分,三々五々,バス停大倉から歩き出す.
 歩き出した途端に,今日は体がやけに重たいことに気がつく.やっぱり3週間のブランクはどうにもならないほど脚力を阻害している.
 ”こんなときはゆっくり歩くに限る”
と自分にシッカリ言い聞かせて,超スローペースで登り始める.実に沢山の若手登山者に追い抜かれながら,ノロノロと登り続ける.
 7時08分,ようやく克董窯を通過する.辺りの緑がすっかり濃くなっている.

<克董窯>

▇観音茶屋
 7時20分,ようやく観音茶屋を通過する.まだ時間が早いので茶屋は開店していない.
 ”何だかしんどいなあ~”
と感じながらも休憩は取らずにそのまま通過する.
 何時もならこの辺りで体が山道になれ始めるので歩行速度を速められるのだが,今回はとてもではないが今の調子が精一杯である.

<観音茶屋を通過>

▇見晴茶屋からの眺望
 日の当たる坂道を登っている間に,1番バスで来られたYDさんが私を軽々と追い抜いていく.ちょっと口惜しいがこればかりはやむを得ない.
 ジグザグ道を登っている間に,今度はHHさんに追い抜かれる.
 7時48分,ようやく雑事場ノ平を通過する.
 7時50分,見晴茶屋からの展望をデジカメに収める.今日は湿度が高いために一面に霞んでいて,海と陸の境目もはっきりとは分からない.
<見晴茶屋からの眺望>

▇見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.
 ここで何時ものように坂を見上げた写真を撮る.木々の緑が3週間前に比較して,随分と色濃くなっているのが分かる.
 坂の途中には,何時ものように沢山の登山者の後ろ姿が見えている.

<見晴階段>

▇モミジ坂は緑のトンネル 
 見晴階段を登り終えて,モミジ坂に差し掛かる.この辺りは素晴らしい緑のトンネルである.
 気温は少々高いが,まだ蚊やアブが少ないので快適な登り坂である.私は山頂までバテないで登れるようにゆっくりペースで登り続ける.もちろんその間に実に沢山の若者に追い抜かれる.

<緑のトンネルのモミジ坂>

▇一本松
 8時14分,ようやく一本松に到着する.
 大倉からの所要時間は,実に1時間20分.このところ1時間を目標にしているので,80÷60=1.33.つまり3割強遅い歩き方をしていることになる.
 それでも疲労感はいつも通りなので,3週間のブランクでずいぶんと体力が落ちていることを実感する.

<一本松>

▇駒止茶屋
 駒止階段をユックリ登って,8時35分,駒止茶屋を通過する.
 ここから先,暫くの間はほぼ平坦な尾根道が続く.大倉尾根でもっとも楽しく歩けるところである.いつもなら,ここはかなりの速度でサッサと歩くところだが,今日はノンビリ歩いて後半の登り坂での余力を残そうと思う.
 前方を見ると表尾根の山々の山頂は分厚い雲の中である.この分だと塔ノ岳山頂も雲の中に違いないのど眺望は殆どゼロに近いなと想像する.

<駒止茶屋> 

▇当然ながら富士山は見えない
 8時46分,木の枝の間から富士山が見える場所に到着する.今日見えるのは白い雲だけ.でも,ここから見えない富士山の写真を撮る.
 途中,霧雨のようなものがほんの少し落ちている.
 8時47分,堀山の標識前を通過する.ここから暫くの間下り坂になる.

<堀山の尾根道から見えない富士山の写真を撮る>

▇小草平の「堀山の家」
 下り坂の尾根道が終わり,100メートルほどの登り返しを登って,8時57分,漸く小草平に到着する.
 大倉からの所要時間は実に2時間02分.何時もより30分ほど余計に時間を掛けている.でも,その甲斐があって疲労感はゼロに近い.
 ”この調子だと後半もバテずに登れそうだ.ならば山頂までの所要時間は,多分,3時間30分程度かな…”
と想いながら堀山の家の温度計を覗き込む.外気12.5℃.やっぱり登山には少し気温が高いようである.
 温度計を覗き込んでいると,どこからともなく,
 「FHさぁ~ん・・・」
と私を呼ぶ声が聞こえる.
 ”空耳かな…”
と想いながら辺りをキョロキョロ.すると,
 「FHさん…ここ,ここ!」
と再び呼ばれる.
 声の方向を確かめると,小草平の一番奥のテーブルにSSKさん達常連が座り込んでいる.

<小草平に到着>

<ときならぬ大宴会>

▇今日の山頂は”ここだ!”
 声のする方へ向かう.
 ベンチでご常連の皆さんがお茶を沸かして飲んでいる.
 私も勿論お茶会にジョイン.途端に,ここから先へ登り続ける情熱は失われる.
 「私の今日の山頂はここにしましょう!」
 一同,
 「そうだ! そうだ!」
 途中で登山を止めるのはちょっと抵抗もあるが,たまにはこんな日があっても良いなと思う.
 まずはSSKさんのコップを借りて,入れ立てのコーヒーを頂戴する.
 SSKさんのお話だと,萱場平辺りで雨がポツポツの降り出したので,登山を中止して下山してきたとのこと.

<小草平の宴会に参加>

▇次の虜はIIJさん
 暫く雑談をしていると,私と同じバスに乗車していたIIJさんが小草平に到着する.SSKさんが,すかさず,
 「IIJさぁ~ん・・・こっち,こっち!」
と声を掛ける.
 IIJさんも私と同じようにキョロキョロしながら,私達を見付けてジョイン.
 IIJさんの今日の山頂は,図らずも小草平・・・ということになる.

<IIJさんが参加>

▇続いての餌食はIMIさん
 雑談をしていると,後のバスで来られたTTさんが,私達を見付けて,
 「ありゃ・・・!」
というような仕草をして,小草平を通過していく.
 また暫くして,今度はIMIさんが小草平に到着する.私やIIJさんと同じように宴会にジョイン.宴会はますます盛り上がる.アルコールはないが・・・

<IMIさんがジョイン>

<常連と連れたって下山>

▇寒いので下山開始
 宴会の途中で,私は堀山の家に立ち寄って,コーラを所望する.女主人はあいにく不在のようである.
 堀山の家の掲示板に貼って貰っていた神奈美公募展の案内を取り外し,代わりに太平洋展の案内を貼って貰う.
 歩いているときは暑いなと思っていたが,暫く座り込んでいるとやけに寒くなる.
 富士山も見えないし,寒いしで,
 「そろそろ降りましょう・・・」
ということになる.
 10時05分,堀山の家から下山開始.いつもならば塔ノ岳から下山開始の時間である.時間的余裕はたっぷりあるので,全員一緒にノンビリゆっくりの歩きである.
 途中,大倉尾根の緑が実に美しい(冒頭の写真).

▇観音茶屋で道草
 何時も原則として単独行動を取っているが,たまには仲間と一緒に歩くのも良いなと想いながらの下山である.
 10時56分,見晴茶屋を通過する.独り旅のときはこの辺りから歩行ピッチをぐっとあげるが,今日はあくまでノンビリペースのまま.
 11時15分,観音茶屋に到着する.観音茶屋の女主人の笑顔に惹かれて,ここでまた一休みすることに・・・
 一度に総勢6人も一緒に小屋に入るともう満席に近い.小屋の中が賑やかになる.
 私はコーヒーを所望する.

<観音茶屋にて>

▇MGさん,YDさんのお二人が加わり一緒に下山
 11時47分,塔ノ岳山頂まで登ったMGさんとYDさんが観音茶屋の前に到着する.
 丁度良い頃合いなので,私達6人も,MGさん,YDさんのお二人と一緒に下山開始.特段急ぐ旅でもないので,仲良く雑談しながらノンビリと下山し続ける.そして,12時10分,無事,バス停大倉に到着する.

<一人寂しく帰宅>

▇一同より一本前のバスに乗車
 一行は,まだ下山中のAIさんがバス停大倉まで到着するのを待って,13時10分発のバスに乗車するとのこと.そして例により渋沢駅ビルのミスタードーナッツでコーヒーブレークを楽しむ予定である.
 私も参加したいのは山々だが,加療中の親族が家にいるので一刻も早く帰宅しなければならない.私は薄路が身を引かれるような気分で一本前の12時40分発の路線バスに乗車する.

▇無事帰宅
 渋沢駅から急行小田原駅電車に乗車する.
 小田原駅での電車の接続が良くて,13時04分発特別快速高崎行電車に間に合う.4人掛け1ボックスを一人で占領して,快適な電車の旅である.ただ途中で下山シアタので,心情的にちょっと引っかかるものもあるが,多数の常連さんと楽しいひとときが過ごせたのはとてもラッキーだった.
 標高差わずか700メートル足らずの登山では,少々物足りないが,まあこんな日もたまには会っても良いなと思った一日であった.

<ラップタイム>

  6:56   大倉歩き出し
  7:27  観音茶屋
  7:46  見晴茶屋
  8:35   駒止茶屋
  8:57  堀山の家着(懇親会)
10:05    〃 発  
10:25  駒止茶屋
10:56  見晴茶屋
11:15  観音茶屋(11:47まで休憩)
12:10   大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離        4.3km(片道)

▇累積登攀下降高度        695m

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発           6:56
   堀山の家着               8:57
   (所要時間)        2時間01分(2.02h)
   水平歩行速度       4.3km/2.02h=2.13 km/h
  登攀速度          695m/2.02h=344m/h  

▇下り所要時間(休憩時間込み)
 堀山の家発           10:05
 大倉着               12:10
     (所要時間)        2時間05分(2.08h)
 水平歩行速度          4.3km/2.08h=2.06 km/h
 下降速度            695m/2.08h=334m/h
                           (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2358439448f49cd99a1b275523eaac28
「[丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

  お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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