<台峯の展望台から六国見山を望む>
春うららの鎌倉;魯山人窯跡・台峯緑地・瓜ヶ谷ヤグラ・源氏山公園を一巡り
(独り散策)
2019年3月17日(日) 晴
<ルート地図>
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<まずは,恒例,鎌倉中央公園>
▇やっぱり少しお散歩しよう…
今週の土曜日は湘南健康長寿研究会に出席したために,土曜日恒例の丹沢塔ノ岳登りは1日遅らせて,今日の日曜日に出掛けるつもりだった.
昨夜は,研究会の後の懇親会に参加していたために,帰宅が少々遅くなってしまったが,まあ,まあそんなに遅くならないうちに就寝した.でも今朝,目覚めたときにどうも体が重い.勿論,塔ノ岳に出掛けても大丈夫だろうとは思うものの,迷った末に,御身大切ということで塔ノ岳詣では急遽中止する.どうやら,昨夜,気分が良いので,飲めないアルコールを少々余計に摂取してしまったのが原因のようである.
そして・・・・
ここが悪いところだが,
”えぇィ…くそ!”
と,ふて腐れ,またベッドに潜り込んで二度寝してしまう.
挙げ句の果てに,7時頃まで朝寝坊.
こうなると体調はますますいけなくなる.寝過ぎである.どうせ気分が良くないのなら,堂のだけに出掛けてしまえば良かったのに…と後悔する.
そうは言っても,折角自宅で過ごすのだから…という訳で,午前中は某大学の通信教育のWebを眺めながら過ごす.これがまた面白いので,眺めているうちに何となく気分も好転する.
▇鎌倉中央公園淸水塚口から歩き出し
”小人閑居して不善を為す”ではないが,終日家に籠もってばかりは私の生活信条にはそぐわない.そこで,午後からその辺りを少しばかり散策することに…
散策の結果は,冒頭の地図に示したように鎌倉中央公園,山崎.台峯緑地,瓜ヶ谷ヤグラ,葛原岡神社,梶原を大きな三角形の形に6キロメートルほど歩きまわった.累積標高はプラス,マイナスともに230メートルと微々たるものだが,まあ歩かないよりは大分マシだろうと思う.
…という訳で,13時04分,恒例のスタート地点である鎌倉中央公園淸水塚口を13時14分に歩き出す.例によってまずは鎌倉中央公園を山崎口に向けて横断する.
<上池>
▇名残の梅
ブラリブラリと休憩舎付近を通過する.
休憩舎前の名残の梅をしげしげと眺める.これで今年の梅ともお別れだなあ~.あまりに時間の流れが速いのに恐怖感をおびえると同時にちょっと寂しい気分になる.
<休憩舎前の名残の梅>
<山崎の切通へ>
▇薬師堂跡
13時11分,山座口から公園の外へ出る.そして道なりに歩いて,13時19分,薬師堂跡に到着する.ここで例によって,何処へ行こうかと迷う.毎度,大船方面でも面白くないし,かといって目の前の水道山には,つい2~3日前に登ったばかりだし…
”まあ,今日の所は矢戸池方面に行ってみようか.どうせ進入禁止だろうが…”
ということで右折して尾根沿いの道を進む,緩やかな坂道である.
<薬師堂跡>
▇石塔群
13時21分,石塔群の前を通過する.今歩いている道は,以前は道幅が狭く,路傍の小山の上に,この石塔群が祀られていた.なかなか風情のある所だったが,今はこのような形になっている.ここを通る度に,以前のことが思い出されちょっと残念な気分になる.
<石塔群>
<魯山人窯跡から山崎切通へ>
▇半ば朽ち果てた茅葺きの門
小川の左岸沿いの細い道を遡る.
13時35分,魯山人窯跡に到着する.入口の茅葺きの門は,半ば朽ち果てている.つくづくものの哀れを感じる.何とか保存できないかなと何時も思うが,それでいて何もしない自分も情けない.
<魯山人窯跡の門>
▇やっぱり立ち入り禁止
矢戸池のある谷戸の入口まで行ってみる.やっぱり「関係者以外立ち入り禁止」の立て札が立っている.
ただ左手には谷戸へ通じると思われる綺麗な砂利道ができている.砂利道の入口は「通せんぼ」に成っているが…
<谷戸の入口>
▇山崎小学校前
往路を魯山人窯跡まで引き返してから,山崎小学校を校庭沿いに半周する.そして,13時33分,山崎小学校前を通過する.
今日は子ども達の姿がない.
”ああ,そうだ! 今日は日曜日だった!”
<山崎小学校>
▇山崎切通
13時34分,山崎切通を通過して下り坂になる.
下り坂に差し掛かると右手に道幅の狭い道路が分岐する.ここでまたどうしようかと迷う.このまま坂道を下れば神明神社前の交差点に降りる.そこから台の集落を歩くのみなかなかのコースだが,つい2~3日前に歩いたばかり.
”ならば台峯緑地でも歩こうかな…”
ということで,右折して路地に入る.
<山崎切通>
<閑静で清々しい山道>
▇神明神社遠望
右折して直ぐに神明神社のお社が見える.その向こうに大船付近の街並みが見えている.
この先,かなり急な登り坂になる.坂道を登るにつれて,先ほど通過した山崎小学校付近の住宅地を見下ろせるようになる.その先に魯山人窯跡付近の裏山が見えている.
<神明神社遠望>
▇長閑な尾根道
13時36分,舗装道路から土道に変わる.ここが台峯緑地の入口と思って良いだろう.
ここから先は,鎌倉市内だとは思えないほど山の中である.暫くの間,緩やかな上り勾配の道が続く.左手を見ると,森の隙間から台の住宅地がちらちらと見下ろせるが,右側は山ばかり.まさに深山の趣がある.
<台峯緑地入口>
▇こぼれ日が楽しい散策路
やがてほぼ水平な散策路になる.豊かな森の中を誰にも会うことなくノンビリとそぞろ歩きを楽しむ.丁度,大倉尾根中程の堀山の尾根道を緑深くしたような感じである.
”正直なところ,堀山の尾根道より緑豊かで良いな…”
これ,鎌倉市民である私の勝手な評価である.
<こぼれ日の散策路>
▇ちょっとした登り坂
やがて,ちょっと勾配がきつくなるところがある.ごく短い距離だが…
右手には心地よい草地が広がっている.冬から梁に掛けて,この草地にゴザを敷いて終日昼寝をしていたいなという衝動に駆られる.
この登りを過ぎるとまたなだらかな尾根道に変わる.
<ちょっとした登り坂>
<展望の台峯>
▇北鎌倉女子学園グラウンド上からの眺望
尾根道は,北鎌倉女子学園グラウンド上で直交する道に突き当たって終わりになる.ここで右折.グラウンド上からの眺望を楽しむ(13時49分).
今日は春霞で望洋としているが,前方に見えているのは丹沢の山々である.この写真の左手には富士山が見えるはずだが,今日の所は残念.
<北鎌倉女子学園グラウンド上からの眺望>
▇台峯の展望台
13時51分,台峯の展望台に到着する(冒頭の写真).
相変わらず,ここからの眺望は素晴らしい.目の前に鎌倉の秀峯六国見山が聳えている.眼下には北鎌倉駅付近が見下ろせる.
もうすぐ山桜の季節を迎える.すると今見えている山一面が山桜で飾られる.まさに桃源郷のような風景になる.来月,K美術協会の皆さんと一緒に,ここを歩くことになっている.そのとき山桜がみぎりを迎えていれば良いなと思いながら,暫くの間休憩を取る.
ここで写真を撮っていると,たまたま来られた中年男性に話しかけられる.これが縁で,ここから葛原岡神社まで,ご一緒することになる.
<台峯の展望台>
▇山ノ内の展望台
14時00分,山ノ内の展望台に到着する.ここはつい数年前までは畑地であった.畑地には沢山の花が植えられていてとても美しかったが,今は残念ながら普通の草地になってしまった.
ここからも六国見山が良く見えている.
<山ノ内の展望台>
<瓜ヶ谷ヤグラから葛原岡神社へ>
▇谷間の段々畑
山ノ内配水池近くで左折して山道に入る.
山道はすぐに終わりになり,西瓜ヶ谷の住宅地になる.この住宅地内の急な下り坂を谷底まで下る.谷底で北鎌倉から梶原住宅地へ向かう自動車道に突き当たる.ここで右折して,自動車道を200メートルほど遡る.途中で左折して土道の東瓜ヶ谷の農道に入る.
農道は段々畑の端に沿って続くが,やがて山裾に突き当たって終わりになる.ずっと以前は,この突き当たりから坂道を登って葛原岡神社の直ぐ近くまで登れたが,台風で土砂崩れがあってから廃道になってしまった.
<東瓜ヶ谷の段々畑>
▇瓜ヶ谷ヤグラ
山麓で突き当たった道は山麓沿いに右へ曲がってまた直ぐに突き当たる.この突き当たりの右に空名斜面があるので,ここを登って,14時15分.瓜ヶ谷ヤグラに到着する.
ここは5穴からなる貴重な遺構である.傷つけないように,そっと拝見する.
<瓜ヶ谷ヤグラ>
▇葛原岡神社
瓜ヶ谷ヤグラから,半ば崖のような急坂を登って尾根道に出る.そこを右折してさらに歩いて,裏大仏ハイキングコースに突き当たる.急に立派な道になる.右折して葛原岡神社方面に向かう.と通で正装の中年女性2人連れを追い抜く.よくまあ町歩きの姿で山道を登ってきた者だと感心する.
14時29分,葛原岡神社に到着する.ここまで来ると沢山の観光客で賑わっている.
ここで,台峯の展望台からご一緒していた男性とお別れする.
<葛原岡神社>
▇葛原岡神社からの眺望
葛原岡神社前の休憩所から天園ハイキングコースが通っている山波が良く見える.こうしてみると鎌倉は山ばかりだなと感心する.
<葛原岡神社からの眺望>
<梶原経由で淸水塚口へ>
▇梶原の銭洗弁天入口
葛原岡神社から源氏山方面へ向かう.
途中,2人連れの外人が道に迷っている.
「何処へ行かれるんですか? 私,鎌倉の住民ですので,分かるかも知れません」
とブロークン英語で尋ねる.
「銭洗弁天に行きたい…」
とのこと.
「この先の階段を下って,さらに急坂を下るんです」
と教えてあげる.
私はこの辺りで源氏山公園から梶原方面に下山しようと思う.私が下山し始めると,たまたま近くに居た若い女性2人が怪訝な顔をしながら,スマホの地図と私を見較べている.
「ハイキングコースはそっちですよ…私,自宅に帰るところ」
坂道を下って,14時45分,梶原の銭洗弁天入口に下山する.ここからはバス通りになる.
<梶原の銭洗弁天入口>
▇名残の梶原梅林
梶原口方面に向かいバス通りをトボトボと歩く.
14時56分,バス停梶原に到着する.
バス停近くの梶原梅林を覗いてみる.あちらこちらに名残の花が残っている.”これで今年の梅のシーズンも終わりだな”を実感する.
<梶原梅林>
▇山の上ロータリーを経由して淸水塚口へ
梶原梅林から,住宅地内の急な坂道を登る,途中で鎌倉駅から来た路線バスに追い抜かれる.
15時08分,山の上ロータリーを通過する.後は,緩やかな下り坂である.途中,鎌倉中央公園で折り返してきた路線バスとまたすれ違う.
15時09分,無事,振り出しの淸水塚公園に戻る.こうして本日の一筆書きコースは無事終わる.
<ラップタイム>
13:04 鎌倉中央公園淸水塚口歩き出し
13:11 〃 山崎口
13:19 薬師堂跡
13:25 魯山人窯跡
13:27 谷戸入口
13:33 山崎小学校
13:34 山崎切通
13:36 台峯緑地入口
13:49 北鎌倉女子学園グラウンド上
13:51 台峯の展望台(13:58まで展望休憩)
14:00 山ノ内の展望台
14:15 瓜ヶ谷ヤグラ
14:29 葛原岡神社
14:45 銭洗弁天入口
14:56 バス停梶原(梶原梅林)(15:03まで観梅)
15:08 山の上ロータリー
15:09 鎌倉中央公園淸水塚口着
[散策記録]
▇水平距離 5.93km
▇沿面距離 5.97km
▇累積標高(+) 230m
▇累積標高(-) 23om
▇所要時間(休憩時間込み)
鎌倉中央公園淸水塚口歩き出し 13:04
〃 着 15:09
(所要時間) 2時間05分(2.08h)
水平歩行速度 5.93km÷2.08h=2.85km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d4912d53153d9c9d76133b8daabab40e
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
お断り;
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