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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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雪の丹沢塔ノ岳で富士山と南アルプスの眺望を楽しむ(2019年4回目)

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                                <塔ノ岳山頂から富士山と南アルプスを望む>

          雪の丹沢塔ノ岳で富士山と南アルプスの眺望を楽しむ(2019年4回目)
                        (単独山行)
                 2019年2月2日(土) 晴;新雪
▇やたらに寒い朝
 天気予報では,今日は日中気温が上がるが朝は寒いとのことだった.
 何時もの土曜日のように,4時10分に自宅を出発する.天気予報通りにとにかくやたらに寒い.いくら寒いと言っても,上半身の着衣は重ね着は1枚余計に羽織っていても,気温が上がったら脱げば住むが,下半身はそうはいかない.日中の気温を予想してやや薄着で出掛けると尻の辺りが寒くて仕方がない.そこで,尻から腰回りにフリースの襟巻きを巻き付けて出掛けることにする.
 何時ものように大船5時10分発東海道本線初電に乗車,小田原で小田急線に乗り換えて,6時11分,渋沢駅に到着する.この辺りは海沿いの大船に比較すると一段と冷え込んでいる.
 大倉行バス停へ.乗り場のベンチに見覚えのあるリュックが老いてある.すぐに常連のNGさんだと分かる.乗り場脇の柱の陰で入念にストレッチをやっていると,下り電車が到着したらしく,たちまちの内に長蛇の列ができる.常連のYSさん,ISIさん,IIZさん,YDさん,UMさん,毎日登山のTGさん,KMさん,MTさん,IIJさん等々,いつもの土曜日の常連が沢山並んでいる.バスは超満員,乗り切れない人が沢山出る.どうやら直ぐに臨時バスが出るようである.

▇バス停大倉から歩き出す
 バスは7時00分,大倉に到着する.
 まだ,日が昇り始めたばかりで寒いが,歩き出せば直ぐに暑くなるのが分かっているので,上半身は長袖シャツのTシャツの合計2枚の重ね合わせだけにして,防寒具は全部リュックの中に入れてしまう.もちろん,寒いがコレデイイノダ.
 7時09分,常連の皆さんと前後して,バス停大倉から歩き出す.私はたまたま同じ時間に歩き始めた,TGさん,ISIさんと一緒に,暫くの間,登り続ける.
 7時15分,登山口を通過する.私には少し早すぎる歩行ペースだが,まあ私の守備範囲なので,お二人と一緒に登り続けるが,丹沢ベース手前辺りからTGさんが歩行ピッチを上げ始める.たちまちの内に私とISIさんは置いてきぼりになる.
 やがて丹沢ベースを通過して,日の当たる坂道に差し掛かる.今日も上天気である.眩しい朝の太陽が,進行方向右手から射し込んでいる.

<日の当たる坂道>

▇観音茶屋
 7時36分,観音茶屋に到着する.
 先ほどまで一緒だったTGさんが,観音茶屋のベンチで衣服調整をしている.ここまでご一緒したISIさんも衣服調整をするようなので,私はそのまま登り続ける.私の直ぐ後にAIさん,YSさんのお二人が続いているようである.
 私はあくまでマイペースで,観音茶屋から先のジグザク山道を登り続ける.

<観音茶屋>

▇雑事場ノ平
 歩き進む内に,何時の間にか独り旅になっている.
 ”まあ,それもよかろう”
ということで,7時51分,雑事場ノ平を通過する.この辺りまで登ると,登山道の周辺にチラホラと白いものが見え始める.霜だろうか,それとも雪かな.

<雑事場ノ平>

▇見晴茶屋
 7時53分,見晴茶屋に到着する.大倉からのしょおう時間は44分.まあ,ほどほどのラップかな.
 見晴茶屋の前から,相変わらず光る海が見下ろせる.今日の天気も上々である.

<見晴茶屋から相模湾を望む>

▇見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.
 相変わらずきつい登り階段である.ここはユックリ登らないと,山頂付近でバテてしまうので慎重である.
 階段を登り切って,モミジ坂に差し掛かる.ここも毎度のペースで登って,8時04分,一本松を通過する.大倉からの所要時間は1時間05分.ちょっと遅いがまあこんなものだろう.

<見晴階段>

▇駒止茶屋
 駒止階段に差し掛かる.
 昨夜,雪が降ったのか,だんだんと白いものが増え始める.
 階段をユックリ登って,8時27分,駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間18分.やっぱりちょっと時間の掛かりすぎである.
 ”まあ,仕方がないか…”

<駒止階段>

▇雪道になる
 堀山の尾根道に差し掛かる.登山道周辺の雪が増え始める.路面は踏み固められた雪で少し歩きにくくなっている.
 私のすぐ前に常連のIIZさんの後ろ姿が見え始める.

<残雪の大倉尾根>

▇富士山が見えている
 堀山の標識手前で,木の枝の間から富士山が良く見えている.雪で真っ白だ.
 8時36分,堀山の標識を通過して,下り坂に入る.

<堀山の標識手前から富士山を望む>

▇小草平(堀山の家)
 8時50分,小草平に到着する.早朝から堀山の家が開店している.覗いてみる.親父殿が居られる.帰りに寄りますと挨拶して,そのまま登り続けることにする.堀山の家の温度計は5.5℃を指している.天気予報通りに暖かくなり始めている.
 大倉からの所要時間は1時間41分.
 相変わらず富士山が良く見えている.富士山の写真を3~4枚撮ってから,休憩は取らずにそのまま登り続ける.

<小草平からの富士山>

▇いよいよ急坂というところで見える富士山
 小草平からヤセ尾根を通過して,礫と石だらけの急な登り坂に入る.途中で富士山が良く見える場所に立ち止まって,富士山の写真を撮る.
 今場所から先も暫くガレた坂道が続くが,やがて長い階段道になる.

<ガレ場からの富士山>

▇萱場平
 私のすぎ前にHIさんの後ろ姿が見えている.私とほぼ同じ速度で登っているので,二人の間の距離はほとんど同じままである.
 萱場平付近で,後のバスで来られたMGさんに追い抜かれる.
 9時11分,萱場平に到着する.木道を残して一面の残雪である.私が到着時間をノートにメモっている間にHIさんの後ろ姿が遠のく.

<萱場平>

▇岩礫の急坂
 萱場平から先,暫くの間,階段道が続く.階段道を過ぎると岩礫の登り坂になる.私はすごさ記を行くHIさんの後ろ姿を見ながら登り続ける.

<岩礫の急坂>

▇花立階段
 やがて花立階段下に到着する.
 私はなんとなくHIさんに追いつく.
 「ちょっと立ち休憩しましょ…」
ということでほんの30秒ほど立ち休憩.
 私は,富士山の写真を数枚撮り続ける.その間に,また,HIさんとの差が開いてしまう.

<花立階段下からの富士山>

▇花立山荘
 9時40分,ようやく花立山荘に到着する.相変わらず富士山が良く見えている.ベンチでは数名の若者が休憩を取っている.
 山荘前の広場には5センチメートルほどの新雪が積もっている.どうやら昨夜降り積もったらしい.
 花立山荘の気温は11℃.ちょっと高すぎる.温度計に直射日光が当たっているためかな.
 大倉からの所要時間は,2時間31分.

<花立山荘>

▇鍋割山稜の向こうに富士山
 花立山荘から暫くの間,荒れた階段道になる.私にとって,大倉尾根で一番辛いところである.ここばかりは我慢,我慢.
 階段道をやっと越えると,ガレ場になる.ここから一気に視界が開けると同時に気候も冬らしくなる.ガレ場は良く日が当たるので,殆ど残雪はない.
 進行方向左手には残雪の鍋割山稜とその向こうに富士山が見えてる.雲一つない快晴である.当然ここでも沢山の写真を撮る.

<鍋割山稜と富士山>

▇花立山山頂
 9時50分,ようやく花立山山頂に到着する.
 花立山山頂からは富士山と南アルプスの山々が良く見えている.花立山山頂は風通しが良いためか雪が吹き飛ばされていて,斑雪になっている.この荒涼感がまた素晴らしい.

<花立山山頂からの富士山と南アルプス>

▇金冷シ
 花立山山頂から先は完全な冬山になる.
 新雪を踏みながら歩き続ける.新雪に踏み込む度に,キュッ,キュッ,…と雪が軋む音がする.快適.
 金冷シから2番目の階段を登っているときに,下山してくるYDさんに,さらに2番目の階段でMGさんとすれ違う.お二人の俊足が羨ましい.
 周辺の写真を撮りながら,9時54分,金冷シを通過する.
 ここまで来れば塔ノ岳山頂も僅かである.私は周囲の写真を撮りながら,ユックリと登り続ける.

<金冷シ>

▇塔ノ岳山頂
 10時15分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.積雪は10センチメートルほど.気温0℃.無風なので寒さは殆ど感じない.
 大倉からの所要時間は,3時間06分.雪道のことを考慮すれば,今の私にはまあこんな所だろう.
 たまには尊仏山荘に立ち寄りたいなと思うが,暖かい室内から外へ出たときのヒートショックで血圧が上がりそうなので,外で休憩を取ることにする.
 まずは周囲の風景を写真に収める.相変わらず富士山と南アルプスが良く見えている(冒頭の写真).

<塔ノ岳山頂>

▇大山方面の眺望
 山頂付近の木材に座り込んで,そそくさとニギリメシ1個を頬張る.そして,そろそろ下山しようかと思う.
 立ち上がって大山方面を眺める.横浜方面はいくらか霞んでいるが,相変わらずなかなかの景色である.

<塔ノ岳山頂から大山方面を望む>

▇下山開始
 10時28分,下山開始.
 前方には,太陽の光を反射する相模湾が見えている.毎度のことながら,素晴らしい眺望である.右手には真鶴半島が突き出ているのが見えている.
 下りも暫くの間雪道である.
 リュックの中には6本爪の軽アイゼンが入っているが,新雪だし,この程度の雪ならば,アイゼンは返って邪魔である.私はアイゼンなしで下山することにする.

<下山開始>

▇アイゼン談義
 下山開始直後,木道でYMさんとバッタリ.
 「いやぁ…久々で厳しかったです…」
とYMさんが言う.私も同じです,先にユックリ下山しています.
 さらに下ったところで,大倉を一緒に歩き出したISIさんとすれ違う.さらにその先で,NGさんとすれ違う.
 「アイゼン履かないの…?」
と私に聞く.
 「まあ,この程度の新雪なら,履かなくても大丈夫でしょう」
とお答えしてお別れする.
 そのまま,滑りやすい下り坂を慎重に下り続けて,10時45分,やっと金冷シを通過する.
 11時04分,花立山荘に到着する.相変わらず富士山が良く見えているので,ちょっと一羽に立ち寄って,富士山の写真を撮る.丁度そのとき,KIさんとバッタリ.
 「アイゼン使わないの?」
 KIさんご自身がアイゼン使っていないのに皮肉な質問をする.
 「新雪で路面の凍結もないので要らないでしょう…」
 「そうだね要らないね」
とニタリ.早足で花立階段を降りていく.私はノソノソ.

▇観音茶屋で一休み
 雪のガレ場と階段道を下り続けて,11時27分,萱場平に到着する.ここまで下れば危険もぐっと少なくなる.ちょっとホッとした気分で,時計を眺めながら下り続ける.勿論,大倉13時11分発のバスに間に合うように下山するつもりである.
 11時44分,堀山の家に到着する.ほんの5分,休憩を取る罪理だったが,小屋の女主人も親父殿も不在.丁度そのとき,往路で殆ど一緒だったHIさんが下山してくる.私も非理山の家に立ち寄るのを諦めて,HIさんの後を追う.
 堀山の平坦地で,HIさんに追いつく.
 12時35分,観音茶屋に到着する.バスの時間にまだ少々余裕がある.立ち寄って,コーラを所望する.
 「…立った今,IMIさんが降りていきました.TGさんも20分ほど前に降りていきましたよ…」
とのこと.

<観音茶屋で休憩>

▇渋沢でコーヒーブレーク
 観音茶屋で雑談をしていると,ISIさん達が,
 「…ユックリ下山しています…」
と私達に挨拶して,観音茶屋前を通過する.
 私も,すぐ後を追うように観音茶屋を出発する.
 14時05分,無事,大倉に下山する.所要時間は2時間35分.
 14時11分発,路線バスにはMGさん,TGさん,IIJさん,ISIさん,YSさん,AIさん他,沢山の常連が乗車する.
 例により,渋沢駅1階のミスタードーナッツで,コーヒーブレーク.楽しい時間である.電車の時間の都合で,私は珈琲のお替わり2杯で終わり.コンビニコーヒーより高く付いたかな?

▇無事帰省
 下り電車を利用する私は,皆さんより一足早くお店を出る.
 渋沢13時52分発快速急行小田原行に乗車.
 新松田を過ぎてから,富士山と矢倉岳が重なるのが良く見える.
 小田原で小田原始発上野東京ライン高崎行に乗車する.途中まで4人掛け1ボックスを一人で占領.睡魔と戦いながら無事大船で下山する.
 15時半頃,無事帰宅する.

<富士山と矢倉岳>

<ラップタイム>

  7:09   大倉歩き出し
  7:34  観音茶屋
  7:53  見晴茶屋
  8:27  駒止茶屋
  8:50  堀山の家
  9:40  花立山荘
  9:54  金冷シ
10:15  塔ノ岳着
10:28     〃 発
10:45    金冷シ
11:04    花立山荘
11:44  堀山の家
12:04  駒止茶屋
12:25  見晴茶屋
12:35  観音茶屋(12:43まで休憩)
13:03   大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離        7.0km(片道)

▇累積登攀下降高度        1,269m

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発           7:09
   塔ノ岳着              10:15 
    (所要時間)         3時間06分(3.10h)
  水平歩行速度       7.0km/3.10h=2.25 km/h
  登攀速度         1,269/3.10h=409m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発          10:28  
  大倉着             13:03
   (所要時間)         2時間35分(2.58h)
 水平歩行速度         7.0km/2.58h=2.71 km/h
 下降速度          1,269m/2.58h=491m/h
                                   (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5e6b94534b171347bff51d9f860596d7
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.


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