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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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歩いて巡る甲州道中四十四宿(第7回);第2日目(6);韮崎宿(2)

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                                 <韮崎の平和観音(後ろ姿)>

    歩いて巡る甲州道中四十四宿(第7回);第2日目(6);韮崎宿(2)
             (五十三次洛遊会)
       2013年11月16日(土)〜18日(月)

第2日目;2013年11月17日(日) 晴  (つづき)

<ルート地図>

■ルート地図

※再掲

■韮崎駅周辺詳細地図


<窟観音>

■窟観音参道
 雲岩寺の参拝を済ませた私たちは,境内の裏手に回ってみる.すると,崖の麓に「窟観音」という刻字のある石塔が立っている.どうやら,ここが窟観音参道入口のようである.その先には曲がりくねった急な登り階段が続いている.目指す窟観音はこの階段を登った先にあるようだ.
  折角だから見学しようということで,15時27分に、この急階段を登り始める.疲れているので階段はもういいという方々が数名,階段を登らずに下で待っているという.
 
<屈観音案内標識>                            <岩屋観音に向かう急階段>

■窟観音本殿
 15時29分,長い階段を登り終えて窟観音本殿に到着する.
 本殿前の説明書きによると,祀られているのは窟観音本尊聖観世音菩薩.天長5年(828年),(伝)弘法大師作.中央が本尊聖観世音菩薩,左に十王尊,右に心鏡が安置されているとのこと.

<窟観音>

■千体地蔵
 窟観音の隣の窟に千体地蔵がズラリと並べて安置されている.窟前の案内文の説明によると,寛文7年(1667年)に安置されたもである.
 窟を覗いてみる.本当に千体あるのかどうか分からないが,おびただしい地蔵尊が並んでいる.実に壮観な眺めである.

<千体地蔵>

<平和観音>

■平和観音を見上げる
 千体地蔵の直ぐ側から,狭い階段が平和観音の方に通じているのを見つける.急遽,階段下で待っている仲間に千体地蔵まで階段を登ってくるように伝える.
 千体地蔵脇の階段を下ると,目の前に途轍もなく大きな観音像が聳えている.
 資料1によると.この観音は上州高崎,相州大船とともに関東三観音の一つだという.
 階段を下りたところから直接平和観音に登る道はなさそうである.地図で確かめると,一旦,駅近くまで降りてから,富士見ヶ丘2丁目に通じる道を登り返さなければならないようである.
 
<窟観音から階段道を降りたところで平和観音を見上げる>  <韮崎駅へ向かう道路から平和観音を見上げる>

■平和観音からの眺望
 私は,是非,平和観音が立っているところまで行ってみたいなと思う.そこで,平和観音の崖下の坂道を登り始める.数名の方が私と一緒に登る.過半数の方々は,軟弱にも階段下で待っているという.勿体ないことだなと私は思うのだが…そこは人それぞれである.
 途中から道路は工事中.工事現場の脇に仮設されている狭い道を登る.かなり急な登り坂である.喘ぐように坂を登り切ると台地の道路に到着する.右手には数軒の商店が並んでいて,その先はどうやら住宅地になっているようである.そして右手にはかなり大きな墓地が広がっている.
 ”さて,どこから観音まで行けるのかな…”
と思案していると,タイミング良く墓地から女性が1人出てくる.早速,平和観音への行き方教えて頂く.
 墓地を横切って数分進むと,巨大な観音像の後ろに到着する.観音像の周辺はあいにく工事中なため勝手には入れないが,観音像直下の広場で,見上げるようにして観音像の写真を撮る.
 平和観音が立っている場所は意外に高所である.眼下に韮崎駅が見えている.その先に緑の丘陵と,遠くにどこかの山の稜線が見えている. 

<平和観音からの眺望>

<今夜の宿泊場所へ>

■坂道を下る
 15時50分,平和観音前から下山開始.往路を戻るが,かなり急な下り坂である.滑りやすい足許に注意しながら下り続ける.坂道の途中から,お一人が自宅で用事があるので帰るとのこと.kの方は,ここでお別れ,韮崎駅へ向かう.
 15時51分,坂の下で,私たちの下山を待っていた仲間と合流する.平和観音を拝みに山を登った私たちを,25分ほど待っていたことになる.
 “ドウモ,スミマセン!”
 今度は山道を通らずに,緩やかな下り坂を経由して,再び甲州街道に出る.

■小林一三生家跡
 15時58分,小林一三生家跡に到着する.
 資料1によると,小林一三は宝塚歌劇団の創始者である.

<小林一三生家跡>

■ホテルルートインコート韮崎
 15時59分,今夜の宿泊地であるホテルルートインコート韮崎に到着する.意外に小規模なホテルである.すぐにチェックイン.私が割り当てられた部屋は5階の501号室.角部屋である.
 これからは自由行動だが,ホテル付近には夕食を摂る適当なところがないので,後刻,皆で韮崎駅付近まで出掛けることにする.

<ホテルルートインコート韮崎>

[参考文献]
資料1;完全踏査街道マップシリーズ「ちゃんと歩ける甲州道中四拾四次」五街道ウォーク事務局
資料2;今井金吾,1998,『今昔三道中独案内 日光・奥州・甲州』日本交通公社
                                         (つづく)

「甲州道中」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/551237fa243e816bfeae1c0d8dc9da66
「甲州道中」の次回の記事
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「甲州道中」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a622a87fbc7f4454e3e837fc990ece58

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