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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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師走の鎌倉;深沢の社寺を一回り

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                  師走の鎌倉:深沢の標高42メートルの山を囲む社寺
                        (独り散策)
                2018年12月24日(月)<<振替休日>> 曇
<ルート地図>


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<忙中閑あり>

▇年末は人並みに慌ただしい
 年末が近づくと,サンデー毎日を決め込んでいる私でも,何故か慌ただしい気分になる.まあ人並みにやるのが大掃除.ちょっと手抜きだけど…大掃除の中で一番厄介になのが台所の換気扇.平素,特段に油っぽいものを食べているという実感はないが,換気扇にネチネチ,ベタベタとへばりついている脂には往生する.
 ”ム,ム,ム,…オレの体の中にも,このネチネチ,ベタベタ野郎が沢山へばりついているんだろうな…”
 多分,この年になるまでの間に,随分と沢山のネチャネチャ,ベタベタが体内にこびり付いているだろうな…こんな連想をしてしまう.

▇用事をかねて深沢へ
 さて,体内のネチャネチャ,ベタベタを取り除くにはお散歩するに限るということで,午後から用事をかねて深沢方面をブラブラと歩きと洒落込む.歩き出しは何時ものように鎌倉中央公園淸水塚口ということにしておこう.
 外へ出る.
 この時期らしく,空気がピリッとしていて爽やかである.
 ”どうせ深沢へ行くんなら,いつも気になっている深沢の小さな山へ登ろう”
と急に思い立つ.
 この小さな山の標高は42メートル.山裾には等覚寺,大慶寺,東光寺,御霊神社が山を取り囲むように並んでいる.どうせ山の中は草ぼうぼう,夏場は蚊やアブが跋扈するに違いないので,散策するなら今の時期である.
 …というわけで,今日はこの小さな山の周辺にある社寺を一巡りしようかと思う.
 この山について,まだ十分に調べた訳ではないが,山の正式名称は私には分からない.また,手許にある『かまくら子ども風土記』ほか一般の鎌倉案内本にはこの山についての記載は全くないに等しい.
 建長寺裏山の勝上献や成福寺裏山の亀甲山のように,山裾にある寺の山号がそのまま裏山の名前になっているところが多い.でも,この小さな山を囲む寺の山号は,等覚寺が休場山,大慶寺が霊照山,そして東光寺が天照山である.するとこの小さな山の名前は,これらの山号のどれかなのかな?
 ”まあ,なんでもいいや…”
とは思うもののやっぱり気にはなる.

<深沢小学校の裏山を散策>

▇深沢小学校裏の共同墓地
 深沢でちょっとした用事を済ませてから,鎌倉市役所深沢支所の2階にある図書館に立ち寄る.図書館で30分ほど調べ物をしてから,深沢小学校脇から共同墓地に到る階段道を登ってみる.もうかれこれ30年ほど前に一度登ったことがあるだけ.
 道路の左側には崖のくりぬいた洞穴がいくつかあるが,ヤグラの跡だろうか,それとも近年掘られたものかな?
 程なく墓地に突き当たって行き止まりになる.すぐ下に深沢小学校の校舎が見えている.ひょっとしたら校舎の裏手にある梶原のヤグラが見えるかなと期待したがどうやら無理.

<深沢小学校裏の路地を登る> 

▇咲き乱れる水仙
 墓地の上には放棄された畑跡がある.そこに水仙が群生している.閑静で心地よい空間になっている.
 ここで立ち休憩を取りながら,静かな雰囲気を楽しむ.

<咲き乱れる水仙>

▇尾根の端からの見晴
 墓地の西側に廻ってみる.ここまでは鎌倉市道だが,すぐに行き止まりになる.その先は藪,しかも私有地に違いないので立ち入るのは止めにする.
 ここから枯れ木を通して眺望が開けている(冒頭の写真).なかなかの風景である.
 2~3分の間,風景を楽しんでから,深沢小学校脇まで往路を戻る.

<小さな山の西端からの風景>

<等覚寺>

▇風格のある山門
 小さな山の山裾を一回りしようかと思う.
 まず最初に訪れたのが等覚寺.真言宗の寺.言わずと知れた深沢の名刹である.深沢小学校の前身があったところでもある.
 少し痛みかけているが,風格のある茅葺きの山門が良い感じである.

<等覚寺>

▇改めて自分を見直す
 山門に向かって左側に,
 「違いを言うなら十人十色仏の眼にはみな凡夫」
という言葉が掲示されている.
 この言葉を何気なく読んだ私は,正直なところ”ギクッ”とする.
 私は展覧会でのギャラリートークをすぐに連想する.

<等覚寺の掲示板>

<大慶寺>

▇茅葺きの山門
 八桝ぞを2~3分廻って大慶寺に到着する.ここは臨済宗の寺で,関東十刹の一つ.深沢の名刹でもある.ここの山門も茅葺き.ついこの間茅が葺き替えられたばかりだと思っていたが,もう何となく風格が感じられるようになっている. 

<大慶寺の山門>

▇ここでの一言にまた共感
 山門右手の掲示板に張り出されている言葉のまた,ギクリとくる.
 「大切なのは かつてではなく これからでもない 一呼吸一呼吸の今である」
 私は大いに共感を覚える.心底から納得する.
 ”なるほど! なるほど! 今が大事に違いないな…!”

<大慶寺の一言>

<東光寺から大工谷へ>

▇閑静な境内
 続いて山裾を時計回りに廻って東光寺に到着する.ここも真言宗の寺.
 人気のない境内に入る.本堂前の四国八十八カ所巡りがある.
 この寺にも格言のようなものが張り出されているかなと期待しながら探すが,どうやら見当たらない.

<東光寺>

▇大工谷の風変わりな植物
 道なりに大工谷を登る.深沢中学校正門近くに立っている案内板によると,ここは大慶寺建立に携わった大工が居を構えたところだという.
 辺りをキョロキョロしががら大工谷から丸山住宅地へ向かう急階段を登る.途中で奇妙な果実をつけた植物を見付ける.植物のことはからっきし分からない私には,もちろんこの植物のことなど全く分からない.ただ,姿形が面白いので写真を撮る.


<路傍の植物>

<大平山公園へ>

▇駒形神社
 道すがら,電信柱に張ってある駒形神社初詣の案内板を見付ける.私達は何時の間にか駒形神社の氏子になっている.
 ”元旦,10~12時! 覚えておこう!”

<駒形神社の案内>

▇大平山公園
 日なりに歩いて大平山公園を通過する.そして程なく出発点の鎌倉中央公園寺分口へ.
 こうして,本日午後の退屈散策を無事終える.

<大平山公園>
                            (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/06570313095b3cc67b3f4a8c76fec7b6
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)

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 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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