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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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天気予報が微妙にずれ雨の中登る丹沢;塔ノ岳(2018年38回目)

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                                   <塔ノ岳山頂>

          天気予報が微妙にずれ雨の中登る丹沢;塔ノ岳(2018年38回目)
                     (途中まで単独山行)
              2018年12月23日(日)<<天皇誕生日>> 曇後雨

▇うっかりARENA定例会をドタキャン
 昨日(土曜日),塔ノ岳に登るつもりだったが天気予報で午前中から雨とのことだったので,一日延ばして,今日,塔ノ岳に登ることにした.後先のことは何も考えずに…
 今日の天気予報もそれほど良くはなかったが,日中は曇で雨の降り出しは15時頃とのこと.ひょっとすると日傘四国ことがあるかもしれないとのご託宣.
 ”ならば,出掛けるしかないな…”
 私は,何時ものように,4時10分に自宅を出発する.大船駅までの約2.5キロメートル,分厚い雲に覆われて真っ暗な夜空を仰ぎながら,犬が吠える家を避けて歩く.
 同会堂本線下り初電,大船5時10分発熱海行の電車に乗車する.
 車内でホッとした瞬間,私はとんでもないことを思い出す.
 ”あっ…! しまったっ! 今日はARENAの定例会の火かも知れない…”
 老化のためか,この頃の私は,ときどき自分のスケジュール表を見るのを忘れる.今朝も,塔ノ岳に行くことばかりが頭の中にあって,ARENAのことなどすっかり忘れていた.
 私は慌てながら,ARENAの幹事,NGさんに,Cメールで「うっかりARENA忘れて塔ノ岳にでかけてしまった.ドタキャンさせてください」と連絡する.

▇路面が濡れている
 渋沢駅に到着する.何時もの土曜日に比較すると登山客は圧倒的に少ない.6時48分発の定期バスも立ち席は出るものの,ギュウギュウ詰めというほどではない.乗り合わせた常連はAIさん,IIJさん,MDさん他ほんの少数である.
 バスは7時丁度にバス停大倉に到着する.
 7時07分,バス停大倉から歩き出す.私の前後に常連の方が居られる.
 湿り気がちょっと多い感じがする.この時期にしては生暖かい感じである.でも周囲の風景は何か良い感じである.路面は勿論濡れている.

<バス停大倉付近はのどかな感じである>

▇登山口付近の紅葉が見事
 7時13分,登山口を通過する.
 登山口付近の紅葉がなかなか美しい.日の光を浴びた紅葉も良いが,湿気の多い曇り空の紅葉もまた乙なものである.
 私のすぐ前を常連のMDさんが歩いている.

<登山口の紅葉>

▇日の当たる坂道
 7時18分,克董窯を通過する.すぐその先で舗装道路が途絶えて山道に入る.礫が敷き詰められた道である.昨夜の雨でビショビショに濡れている石ころ道は滑りやすいので,どうしても歩行速度が鈍る.
 7時25分,丹沢ベースを通過する.そして杉崎の日の当たる坂道に差し掛かる.どうやら薄日が射し込んでいるようである.辺りに立ちこめている霧も太陽が昇るにつれて晴れ渡るかなと淡い希望を持ちながら登り続ける.

<日の当たる坂道>

▇観音茶屋
 7時35分,観音茶屋を通過する.まだ朝が早いので,観音茶屋や開店していない.
 観音茶屋を過ぎると,やや本格的な山道になる.ここから暫くの間ジグザグの登り坂が連続する.

<観音茶屋>

▇見晴茶屋
 7時51分,雑事場ノ平に到着する.
 先ほど,猛スピードで私を追い越していった中年男性が,雑事場ノ平のベンチで汗をぬぐいながら休憩を取っている.私は,直感的に,この人は塔ノ岳山頂までは持たないなと思う.
 7時53分,見晴茶屋に到着する.茶屋前からの眺望をデジカメに収めてから通過する.
曇り空ながら下界が良く見えている.

<見晴茶屋からの眺望>

▇見晴階段
 見晴階段に差しか掛かる.
 何時ものように階段を見上げた写真を撮る.めずらしいことに,階段の途中に全く人影がない.
 階段全体に何となく霧がまとわりついている感じがする.ジャストマイペースでのんびりユックリ坂道を登り続ける.

<見晴階段>

▇一本松
 見晴階段を登り切って,その先のモミジ坂をユックリ登り続ける.
 8時10分,一本松を通過する.大倉からの所要時間は1時間03分.ちょっと遅いがマアマアのラップである.
 一本松から少し登ったところにある休憩所が取り壊され,そこに真新しいロープが張ってある.これまで会った休憩所が道路を挟んで反対側に置いてある.この休憩所,どうするんだろう?

<一本松上の休憩所>

▇駒止階段
 9時17分,駒止階段に差し掛かる.
 階段が濡れている.滑りそうでイヤだなと思いながら慎重に登り続ける.階段を登っている内に,何か雨粒のようなものが顔に当たったような気がする.
 ”ありゃ~,雨かな”
とも思ったが,気のせいだということにして登り続ける.

<駒止階段>

▇駒止茶屋
 8時25分,駒止茶屋に到着する.
 大倉を歩き出してから1時間18分経過している.路面が濡れているためか,何時ものラップより2~3分,余計に掛かっているようである.
 ”ドンマイ,ドンマイ,…急ぐ必要なんてないさ…”

<駒止茶屋>

▇魅力的な看板
 9時53分,堀山の案内杭の前を通過する.
 晴れていれば見える富士山も,今日は勿論見えない.
 霧雨が降り出す,多分,雲の中に入ったんだろう.雨具を着るほどではないが,意気消沈.
 堀山の案内板からの下り坂を通過して,登り坂に差し掛かる.坂の途中に「あたたかい甘酒…」の案内板が立っている.小草平にある堀山の家の案内板である.
 ”そうだ! 堀山の家まで登って,甘酒を頂戴してから下山しよう…”
と決心する.

<堀山の家の看板>

▇小草平(堀山の家)
 8時45分,小草平に到着する.大倉からの所要時間は1時間38分.随分とユックリだ.
 堀山の家の温度計は5.5℃を指している.
 今日は日曜日.朝から堀山の家が開店しているので,小屋の中に入って女主人にご挨拶.
 「おはようございます…また下山途中で立ち寄ります…」
 私は,何時の間にか,霧雨の中,もう少し登ってみようと思いはじめている.
 ”萱場平まで登ろう.萱場平が今日の終点だ…”

<小草平に到着>

▇小草平;破れかぶれで登り続ける
 小草平から先の急坂を登り続ける.
 雨がだんだんと本降りに変わり始める.途中で,
 ”こりゃぁ~…だめだ!”
と思うが,まあ,折角だから萱場平までは登ろうと思い返す.そして登山道の脇に立ち止まって,リュックから雨具を取り出し,上着だけを着込む.ズボンは,まあ,着るまでもないだろう.
 雨具を着込んでから,また登り始める.もう登山道はビシャビシャ.全くイヤな感じである.
 9時12分,萱場平に到着する.
 何時の間にか雨足が弱くなっている.
 ”もう少し登ってみるか…”
ということで,萱場平の水平道の先にある木階段の少し先まで登るが,やっぱりそれ以上登る気がしない.
 ”もう帰ろう…”
ということで下山開始.
 ふたたび萱場平まで戻る.
 丁度そのとき,同じバスに乗車していたAIさんが萱場平に到着する.立ち話をしている内に,折角だから花立山荘まで登って暖かいものを食べてから下山しようということになる.なお,途中まで一緒だってMDさんは,どうやら下山したようである.

<萱場平>

▇花立階段;もうシンドイ
 坂道を登るにつれて,雨はだんだんと小降りになる感じである.ただ霧はますます濃くなる.
 やがて花立階段に差し掛かる.AIさんに付いていくのはシンドイので先に登って貰う.やがて,AIさんの後ろ姿は霧の中に消えていく.

<AIさんの後に付いて登る>

▇漸く花立山荘
 9時53分,花立山荘に到着する.辺り一面に濃い霧が立ちこめている.大倉からの所要時間は2時間46分,やっぱりとんでもなく時間が掛かってしまった.
 一足先に到着したAIさんが霧の中に立っている.
 「どうします…?」
と私に聞く.
 「どうせだから,塔ノ岳山頂まで登っちゃいましょうか?」
ということで,そのまま登り続ける.
 ただ,私はとてもではないがAIさんの速度には付いていけないので,ユックリ時間を掛けて登ることにする.

<花立山荘> 

▇切り立ち込める花立山
 だんだんと霧の中に消えていくAIさんの後ろ姿を見ながら,ユックリマイペースで登り続ける.何だかだんだんと寒くなる.
 花立山荘から10分掛けて,9時53分,花立山山頂を通過する.山頂付近には濃い霧が立ちこめていて,周囲の視界はほとんどない.
 ただ幸いなことに雨は止んでいる.

<花立山山頂>

▇塔ノ岳直下は工事中
 花田絵山まで登れば,塔ノ岳山頂まではあと僅かである.もうここまで登れば途中で下山するという解はない.あとは登るだけ.
 9時59分,金冷シを通過する.
 後はちょっと長い登り階段が二つ越せば山頂直下だ.
 途中で下山してくる常連の女性とすれ違う.
 山頂付近は階段の工事中である.

<山頂直下の階段は工事中>

▇何も見えない塔ノ岳山頂
 10時18分,無事,塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は3時間11分,何とも情けないラップだが致し方ない.山頂の気温は2℃.
 濃い霧が立ちこめていて,ほとんど何も見えない.
 私より少し先に山頂に到着したはずのAIさんの姿が見えない.多分,尊仏山荘に入ったんだろう.

<塔ノ岳山頂>

▇寒い;早々に下山
 山頂は無風だがとにかく寒い.私は早々に下山しようと思う.
 山頂付近の写真を撮ってから,10時25分,下山開始.
 途中で登ってくるヤングのYSさんとすれ違う.
 10時47分,花立山荘を通過する.花立階段を3分の2ほど下ってところで,登ってくる中年男性が私に質問する.
 「この階段を登ったところが山頂ですか…?」
 ガッカリさせたくないが,階段を登り切ったところにある山草で丁度80パーセントですと答える.

▇堀山の家で”油の大安売り”
 濡れたガレ場と階段道を慎重に下って,11時25分,堀山の家に到着する.このままちょっとピッチを上げて下れば,大倉発12時38分のバスに十分間に合う.
 ”堀山の家をパスしようかな? それとも,寒いので甘酒をご馳走になって次のバスに呪うかな”
 私は少し迷ったが,往路の登山中に,堀山の家の女主人に,下山の途中で立ち寄ると話したことを思い出す.どうせ早く帰宅しても特段にしなければならない用事もないし…
 堀山の家に入る.女主人が,
 「…あら,お帰りなさい」
と愛想良く出迎える.
 早速,甘酒を注文する.
 小屋の中には,花立山に登る途中ですれ違った常連のKIさんが居られる.その他に常連が2人ほど…

<堀山の家の甘酒>

▇無事,バス停大倉へ戻る
 11時40分,堀山の家を出発する.ここから先は,特段に危険な箇所もないので気分が楽である.
 堀山標識の手前の上り坂に差し掛かったときに,AIさんに追いつく.先ほど私が塔ノ岳山頂に到着したとき,AIさんが見当たらなかったが,尊仏山荘に立ち寄っていたとのこと.
 ここから先,バス手大倉まで,AIさんと一緒に,バスの時間を長めながら下山しつづける.
 相変わらずの曇天だが,雨は降っていない.私は目の前に広がる大倉の風景を眺めながら,
 ”曇りの日には,曇りの日らしい良さがあるな…”
とつくづく思う.
 
<美しい大倉の集落>

▇大船は雨
 13時00分,無事,バス停大倉に到着する.計算通りの時間である.朝1番バスで出会った常連が全員同じバスに乗車する.
 13時28分,バスは渋沢に到着する.
 今日はコーヒーブレープの言い出しっぺが居ないので渋沢駅で解散.
 私は小田原でJRの電車に乗り換えて,14時33分,無事,大船駅に到着する.ザーザー雨に近い本降りの雨が降っている.
 とにかく寒い.
 帰宅後,すぐに風呂を沸かして,ユックリと浸かる.極楽,極楽!
 夕方,息子夫婦が来訪.賑やかなことは良いことだ.


<ラップタイム>

  7:07   大倉歩き出し
  7:35  観音茶屋
  7:53  見晴茶屋
  8:25  駒止茶屋
  8:45  堀山の家
  9:11  萱場平(木階段を登った少し先で戻り,再び登り返す)
  9:43  花立山荘
  9:53  金冷シ
10:18  塔ノ岳着
10:25     〃 発
10:40    金冷シ
10:55    花立山荘
11:25  堀山の家(11:40まで休憩)
12:04  駒止茶屋
12:25  見晴茶屋
12:40  観音茶屋
13:00   大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離        7.0km(片道)

▇累積登攀下降高度        1,269m

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発           7:07
   塔ノ岳着              10:18 
    (所要時間)         3時間11分(3.18h)
  水平歩行速度       7.0km/3.18h=2.20 km/h
  登攀速度         1,269/3.18h=399m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発          10:18  
  大倉着             13:00
   (所要時間)         2時間52分(2.87h)
 水平歩行速度         7.0km/2.87h=2.44 km/h
 下降速度          1,269m/2.87h=442m/h
                                   (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b9489f4c98ea6420ad3bb8fe5ab71cbf
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.


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