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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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常連がちょっと少ないが紅葉を楽しみながら登る丹沢;塔ノ岳(2018年33回目)

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                                                                                <塔ノ岳山頂からの眺望>

    常連がちょっと少ないが紅葉を楽しみながら登る丹沢;塔ノ岳(2018年33回目)
                   (単独山行)
               2018年11月3日(土) 曇

▇早朝起きるのが辛くなった
 つい数週間前までは蒸し暑くて困っていたが,先週ぐらいから朝晩は随分と涼しくなってきた,早朝は涼しいと言うよりはむしろ寒い.そうなると,朝早く自宅を出発して塔ノ岳に向かうのも随分と辛くなる.真っ暗で寒いとなると,塔ノ岳へ行かない屁理屈を付けてサボろうとする.でもサボったとしても明るくなって暖かくなると,今日は何で塔ノ岳に行かなかったのかと後悔するに決まっている.そんな成り行きになることは百も承知しているのに,やっぱり今朝も,何回となく「行く,行かない」を繰り返した末に,
 ”やっぱり塔へ行くぞ…!”
と漸く決心が付く.
 何時ものように,4時10分に自宅を出発する.勿論外は真っ暗.東の中天に三日月が輝いている.どうやら上空は晴れているらしく,薄らと明るいちぎれ雲が見えている.
 大船駅前のコンビニでオニギリ2個を買って,大船5時10分発,東海道本線下り初電に乗車する.電車が小田原に近づく頃,東の空が明るくなり始める.
 小田原駅で小田急線電車に乗り換える.車窓から富士山と矢倉岳を見たいなと思ったが,残念ながら富士山は雲の中である.

▇大倉から歩き出す
 6時11分,渋沢駅に到着する.そのまま大倉行きバス停へ,私が一番乗り.やがて常連のYSさんが現れる.そして列が長くなり始めた頃,KM夫妻,YSさん,毎日登山のTGさん,MDさん,KMさん他の常連の皆さんも列に加わる.
 6時45分,臨時バスが出る.7時少し前に大倉に到着する.毎度のことながら歩き出しに戸惑っている内に,6時48分発のバスも大倉に到着してしまう.
 7時03分頃,三々五々,大倉から歩き出す.
 歩き出すとすぐに今日の自分の体調が分かるが,今日の体調は可もなく不可もなし,まあ何時もの通りである.幸いなことに路面は乾いている.気温? 急いで歩くと汗をかきそうだが,ゆっくり歩けば,汗はかかずにすみそうである.
 歩き出してすぐに,沢山のみを付けたみかんの木が目に付く.素晴らしい風物詩である.
 7時09分,登山口を通過する.

<秋の匂い>

▇日の当たる坂道
 今日は涼しいので,歩き出しから,まあ,まあ,の速度で登り続ける.
 7時18分,丹沢ベースを通過してから程なく日の当たる坂道に入る.進行方向右手から日光がまぶしく射し込んでいる.実に気持ちの良い朝である.
 7時25分,観音茶屋を通過する.

<日の当たる坂道>

▇見晴茶屋
 7時44分,見晴茶屋に到着する.
 何時ものように,見晴茶屋から秦野方面の鳥瞰をデジカメに収める.晴れてはいるものの水平線近くは雲で霞んでいる.

<憂鬱な空>

▇見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.
 何時ものように階段下から階段を見上げた写真を撮るが,何時もより登山者の後ろ姿が少ないように感じる.
 この階段を張り切って登ってしまうと,後半でバテることは必定.心してユックリと登り続ける.

<見晴階段>

▇モミジ坂の紅葉はまだ先
 見晴階段を登り終えてモミジ坂に差しかかる.この辺りのモミジは,まだ,まだ,真っ青.紅葉はもう少し先のようである.
 モミジ坂を登り切って,8時01分に一本松を通過する.大倉からの所要時間は58分.歩行ペースがちょっと速いかな.もう少しゆっくりペースにした方が良さそうである.

<モミジ坂の紅葉はもう少し先>

▇駒止階段
 やがて駒止階段に差し掛かる.
 8時09分,下山してくるKSさんとすれ違う.
 「やあ,やあ,FHさん…」
と例の調子で握手の儀式.
 「今日の山頂は富士山見えないよ…気を付けて…」
と何時ものように勇気を貰う.
 この階段は結構急なのでシンドイ.喘ぐように登って,8時17分,駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間14分.今の私にはちょっと速すぎるペースである.

<駒止茶屋>

▇堀山の尾根道
 堀山の尾根道に差し掛かる.ここから暫くの間は実に心地よい尾根道が続く.やがて富士山が見える場所に到着するが,富士山は残念ながら雲の中.それでも未練がましく見えない富士山の写真を撮る.
 8時27分,堀山の案内杭の前を通過する.ここからちょっとの間は下り坂.ここだけは快調に飛ばす.

<堀山の尾根道から見えない富士山を撮る>

▇小草平(堀山の家)
 ちょっとした登り返しを登って,8時32分,小草平(堀山の家)に到着する.大倉からの所要時間は1時間29分.今の私にはこれはちょっと速すぎる.
 ”こんなことしていたら,山頂付近で必ずバテるな…”
 堀山の家の温度計は10℃.登山にはまあまあの温度である.
 堀山の家に,KIさんがいる.
 「…早いじゃないの!」
と私に言う.私は内心で,
 ”その通り,これでは花立山荘辺りでバテてしまうな…”
と諦める.

<堀山の家>

▇紅葉が見頃
 小草平でも休憩は取らずにそのまま登り続ける.ただし自重して歩行速度は幾分遅くする.
 登山道周辺の紅葉が丁度見頃を迎えているので,ときどき立ち止まって写真を撮りながら登り続ける.

<紅葉が見頃>

▇萱場平
 戸沢分岐の手前で,2番バスで来られたMGさんが私に追いつく.MGさんの俊足ぶりにはビックリ.
 8時55分,萱場平に到着する.ここで,KIさんに追い抜かれる.
 私の前後に,何時の間にか沢山の登山者がいる.
 大倉から小草平までの歩行速度が少し速すぎたために,何となく疲労感が出始める.結局は歩き出しの飛ばしすぎが祟って,この辺りから先の歩行速度はかなり鈍り始める.

<萱場平>

▇花立階段
 沢山の若者達に追い越されながら,やっと花立階段にたどり着く.階段を見上げてウンザリ.
 でも,登らないわけにも行かないので,ぐっと速度を落として登り始める.10分ぐらいで登れればいいやと投げやりである.
 花立階段を3分の2ぐらい登ったところで,常連のMTさんが私を追い抜いていく.

<花立階段>

▇花立山荘
 花立階段を10分ほど掛けて,やっと登り切って,9時20分,花立山荘にたどり着く.花立山荘から塔ノ岳山頂までの所要時間は約30分なので,間違いなく10時前までには塔ノ岳山頂に到着するなと確信する.
 大倉から花立山荘までの所要時間は2時間17分.最盛期の私ならもう塔ノ岳に到着しているラップである.
 メモ帳に時間を記録しながら,
 「年は取りたくないな…」
としみじみ思う.
 灘建て山荘の気温は13.5℃.ちょっと気温が高いおうである.

<花立山荘>

▇花立山
 階段道をやっと登り切って,ガレ場に入る.
 振り向くと,秦野の市街地から相模湾辺りがとても良く見えているが.肝心の富士山は残念ながらまだ雲の中である.
 9時31分花立山山頂を通過する.
 何時の間にか曇り空になっている.前方には今日の終点である塔ノ岳が見えている.

<花立山山頂>

▇鍋割山稜の紅葉
 馬の背付近から鍋割山稜の紅葉を望む.
 どうやら紅葉の見頃は先週だったようである.今日は見頃を過ぎて,冬らしい風景になっている.

<馬瀬付近から鍋割山稜を望む>

▇塔ノ岳山頂
 9時36分,金冷シを通過する.
 もうここまで登れば塔ノ岳山頂ももうすぐである.
 ”ならば,ごくごくユックリ登ろう…”
ということで,階段道を登り続ける.
 金冷シから2番目の階段を半分ほど登ったところで下山してくるMGさんとすれ違う.そして,9時55分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.山頂の気温は10℃.無風.
 大倉からの所要時間は,2時間52分.花立山荘からの所要時間は36分と,ちょっと掛かりすぎ.
 ”でも,まあ,いいか…,たった8分とはいえ3時間かからずに登れたんだから…”

<塔ノ岳山頂>

▇寒いのですぐに下山開始
 山頂はほとんど無風だが,やっぱり寒い.
 座り込んで,オニギリを1個だけ頬張るが,まだあまり食欲もない.それに富士山も見えないので,早々に下山することにする.
 10時05分,下山開始.
 丁度そのとき,韋駄天のTTさんが山頂に到着する.
 「…やあ,FHさん.この時間に山頂に居るなんて,今日は調子良いですね…」
と私に話しかける.私,自分で調子が良いのか悪いのか分からないので生返事.
 山頂の木道をほんの少し下ったところで,登ってくるYSさんとすれ違う.
 「今日は3時間05分で登れそうです…TGさんは二日酔いで頭が痛いとかで萱場平までで下山しましたよ…」
とのこと.
 毎度のことながら山頂から小草平までの階段道やガレ場は超ユックリで慎重に下山する.沢山の登山客とのすれ違いは煩わしいが仕方がない.途中の山小屋や休憩所のベンチはどこも登山客で一杯である.

▇観音茶屋からIMIさんと一緒に下山
 11時12分,小草平に到着する.堀山の家に立ち寄ろうかと思っている内に,私の足が勝手に通過してしまう.
 途中の紅葉を眺めなら,12時30分に駒止茶屋を通過する.
 ”この調子だと,大倉12時38分発のバスに十分間に合うな…”
ということで下山し続ける.
 12時12分,観音茶屋に到着する.女主人に今日は12時38分のバスに乗車するので,立ち寄らないで通過すると挨拶をしようと思って,小屋を覗く.客席には常連のIMIさんが居られる.IMIさんは私を見て,大げさな手振り身振りで,
 「やあ~…」
と挨拶する.
 「私もすぐに追いかけます」
とのこと.

▇無事下山,ミスタードーナッツでコーヒーブレーク
 IMIさんと雑談しながら,ちょっとゆっくりペースで雑談しながら下山し続ける.勿論,バスに乗り遅れないように時計を見ながら…である.
 12時32分,無事,バス停大倉に下山する.バス停には,私より先に下山したTGさんやMGさんが居られる.
 「まだ下山していないのはYSさんだけなので,このバスで先に行っちゃいましょう…」
ということになる.
 バスは12時54分に渋沢駅に到着する.常連の皆様と一緒にミスタードーナッツへ,270円也のホットコーヒーを所望する.1本跡のバスでYSさんもジョイン.
 コーヒーを3杯お代わりをして,90円/杯にする.これはコーヒーの飲み過ぎ,我ながらさもしいなと恥ずかしくなる.
 TGさんの話だと,当年取って当年取って60歳代の塔ノ岳現役は,TGさんの知る限りでは4人とのこと.その内に4人でお祝いをしなければ…が話題になる.その4人の中で私が最長老ということになるらしい.平素自分の年齢など気にしていないが,改めで年齢が話題になると,そろそろ矛を収めた方が良いのかな…なんて思うようになる.
 考えてみれば,大倉尾根コースの標準所要時間は3時間30分である.途中,3ピッチで登るとして,10分/回,休憩を取るとすれば,休憩時間の合計は30分.したがって4時間が標準時間である.それを3時間切った切らないが話題になるのは,やっぱり世間とはずれている.要するに常連さん達の登る速度が一般に比較して速すぎるということだ.

<ミスタードーナッツのコーヒー>

▇眠気に襲われながら無事帰宅
 私だけミスタードーナツを少し早く抜け出して,13時30分発快速急行小田原行に乗車する.
 例により車内で眠くなる.やっとの思いで乗り過ごさずに小田原駅で下車.14時04分小田原始発発特別快速高崎行に乗車する.
 東海道本線の上野東京ラインの電車は,川崎駅の工事とやらで,全部横浜行になっている.
 藤沢までは4人掛けボックス席を1人で占領する.藤沢駅でドッと乗客が増える.やっぱり途中で眠くなってしまい,大船で下車するのに一苦労する.
 15時前に自宅に無事帰る.
 まずはシャワー.そして,一眠りしようかと思うが,どうしたことが眼がぱっちり.全く眠れない.電車の中での眠たさは何処へ行ってしまったんだろう.

<ラップタイム>

  7:03   大倉歩き出し
  7:25  観音茶屋
  7:44  見晴茶屋
  8:15  駒止茶屋
  8:32  堀山の家
  9:20  花立山荘
  9:36  金冷シ
  9:55  塔ノ岳着
10:05     〃 発
10:18     金冷シ
10:33    花立山荘
11:12  堀山の家
11:30  駒止茶屋
11:45  見晴茶屋
12:12  観音茶屋
12:32   大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離        7.0km(片道)

▇累積登攀下降高度        1,269m

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発           7:03
   塔ノ岳着               9:55 
    (所要時間)         2時間52分(2.87h)
  水平歩行速度       7.0km/2.87h=2.44 km/h
  登攀速度         1,269/2.87h=442m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発         10:05  
  大倉着            12:32
   (所要時間)         2時間27分(2.45h)
 水平歩行速度         7.0km/2.45h=2.86 km/h
 下降速度          1,269m/2.45h=518m/h
                                   (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4a522790c3f241767ccc981ffc5c2e76
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.


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