<塔ノ岳山頂から富士山を望む>
涼しさに感激,富士山を拝みながら登る丹沢;塔ノ岳(2018年23回目)
(上り単独;下り常連さんと一緒)
2018年8月18日(土) 晴・涼風
▇朝が暗くコーロギ啼く
今朝は今までの蒸し暑さが嘘のような涼しさである.
何時もの通り,早朝,4時10分に自宅を出発する.外は真っ暗.8月も後半になると日ノ出が随分と遅くなった.住宅地のある丸山の稜線から平野へ下山する途中の階段道で,路傍の草むらでコーロギ(だろうな?)が,心細げに啼いている.
”もう,秋の虫が鳴きはじめたか…”
「寒さ暑さは彼岸まで」とは良く言ったものである.
30分ほど歩いて大船駅に到着する.そして,東海道本線下り初電に乗車する頃,辺りがすっかり明るくなる.
今,夏休みの真っ最中のためか,電車はかなり混雑している…と,言っても立ち席が出るほどではないが…
▇久々の富士山と矢倉岳
小田原で小田急線快速急行新宿行に乗り換える.やけに冷房が効いていて,ちょっと寒い.
今日は朝から良く晴れている.まあ,秋晴れと言って良いだろう…まだ8月だが…
案の定,期待通りに富士山と矢倉岳が良く見えている.
”しめた~っ…!”
早速,私はデジカメを構えて,富士山と矢倉岳が重なる瞬間を撮影する.
”撮れたぞ…!”
私は,この写真さえ撮れれば,もう今日は塔ノ岳に登らなくても良いやという気分になる.
<富士山と矢倉岳>
▇大倉から歩き出す
6時11分,電車は渋沢駅に到着する.そのまま大倉行バス停へ.私は前から3番目.程なくKM夫妻が現れる.さらに,毎日登山のTGさん,紳士のTMさん,久々のYSさん,IWIさん,韋駄天のKMさん,MTさん,KIさんなど多士済々.
6時44分,臨時バスが出る.勿論満席.
6時55分,大倉着.私がモタモタしている間に定期バスも到着する.
常連の皆さんも三々五々歩き出す.私も少し遅れ気味の7時04分に登山開始.
とにかく,今日は初秋を思わせる涼しさである.涼しいのは本当に有難い.
7時10分,登山口を通過する.そして,7時15分,克董窯を通過.目の前に超韋駄天のHN夫妻がおられる.お二人は瞬く間に私の視界からドンドン遠ざかっていく.
<克董窯を通過>
▇日の当たる坂道
7時20分,丹沢ベースを通過する.そして程なく日の当たる坂道へ.
ここまで登ると,石ころを敷き詰めた歩きにくい道路から土道に変わる.進行方向右手から,かなりまぶしい日の光が射し込んでくる.
<日の当たる坂道>
▇観音茶屋
7時27分,観音茶屋を通過する.
勿論.まだ,朝が早いので,開店していない.建屋の傍らに安置されている観音像に合掌.登山の無事を祈願してから通過する.
<観音茶屋>
▇見晴茶屋
8時47分,見晴茶屋に到着する.
幾分湿度が低いのか,この時期にしては良く遠くまで見えている.上空の雲も秋らしい感じになっている.
<見晴茶屋からの展望;眼下に秦野の街が見えている>
▇見晴階段
見晴階段に差し掛かる.
階段を見上げて,思わず
”こんな階段登るなんて,難儀なことだなあ…”
と人知れず愚痴る.
極力マイペースを保ちながら登り続ける.
見晴階段を登り切って,モミジ坂に差し掛かる.
<見晴階段>
▇駒止茶屋
モミジ坂を登り切って,8時05分に一本松を通過する.
多くからの所要時間は1時間01分.今の私にはちょと速すぎるかな?
やがて,駒止階段に差し掛かる.後で疲労するのがいやなので,歩行速度をぐっと抑えて,8時21分,駒止茶屋を通過する.
<駒止茶屋>
▇木の枝の間に富士山
8時32分,富士山が見える場所(正確には見えた場所)に到着する.
ここ数年,手前の木が育ちすぎて,残念ながら富士山は木の枝の間からかすかに見えるだけになってしまった.
一応写真を撮るが,富士山は見えるような見えないような…実に微妙である.
<俗称富士見平から木の枝の間の富士山を望む>
▇堀山のマルハタケブキ
8時34分,堀山の標識を通過する.
山側に群生するマルハタケブキが見頃を迎えている.
<堀谷のマルハタケブキ>
▇小草平(堀山の家)
8時41分,小草平に到着する.堀山の家の温度計は17℃を指している.
小草平からも富士山が良く見えているが,手前のベンチで沢山の登山客が休憩を取っているので,その間を十輪蹴るのが面倒なので,写真を撮らずにそのまま通過する.
大倉からの所要時間は1時間38分.今の私には,まあ,こんな処か.
大分ボケてしまった写真で,見ているといるとイライラするが,まあお愛嬌で投稿しておこう.
<小草平>
▇萱場平
小草平から先の急坂は,全くのノンビリペースで登り続ける.単独山行なので,気兼ねがなく気楽である.
9時03分,萱場平に到着する.今日もハイドレーションシステムを使って随時水分を補給しているので,特に旧碓氷休憩を取る必要もない.萱場平はそのまま通過する.
<萱場平>
▇花立階段に到着
その後もマイペースで登り続ける.
9時18分,花立階段下に到着する.相変わらず富士山が良く見えている.早速,立ち止まって富士山の写真を撮る.
丁度そのとき,YMさんが,
「…なかなか追いつけなくて…」
と言いながら,私を追い越していく.
<花立階段下から富士山を望む>
▇チャンピョンとすれ違う
YMさんより一呼吸遅れて花立階段を登り始める.YMさんとの距離を縮めたいと思うが,それは無理.むしろだんだんと間が空いてしまう.私,諦める.
丁度そのとき,チャンピョンが下山してくる.
「…やあ,やあ,FHさん.今日は皆さん登っていますよ…」
とのこと.
<花立階段を下るチャンピョン;素晴らしい展望だ>
▇花立山荘
9時28分,漸く花立山荘に到着する.
相変わらず富士山が良く見えている.30メートルほど先にYMさんの後ろ姿が見える.花立山荘での気温は20℃.今日は快適とは言え,まだまだ登山には高温である.
大倉からの所要時間は,2時間24分.一昔前ならば,悠々塔ノ岳山頂に到着しているラップである.やっぱりその差が口惜しい.
特に疲労しているわけでもないので,そのまま花立山荘を通過する.
<花立山荘からの富士山>
▇可愛い子鹿
花立山に登っている途中で,可愛い鹿に出会う.人を恐れずにこちらを興味深げに見つめている.仕草が実に可愛い.私は立ち止まって,10枚ほどの写真をデジカメに収める.
でも,この鹿も早晩駆除されてしまうに違いないと思うと,なんだか可哀相.
<久々に鹿に出会う>
▇花立山からの富士山
階段道を登り切ってガレ場に入る.
相変わらず富士山が良く見えている.ただ山麓に雲が棚引き始めている.
”今のうちに富士山の写真を撮っておこう…”
ということで,滅多矢鱈に写真を撮りまくる.
<花立山からの富士山>
▇花立山からの眺望
花立山山頂手前から下界を望む.
夏にしては珍しく素晴らしい眺望である.実に気分が良い.ここでも写真を撮りまくる.
<花立山山頂直下から下界を望む>
▇花立山山頂
鹿や眺望で大分道草してしまったが,9時44分,花立山山頂に到着する.花立山荘から実に16分も掛かってしまった.
ノートに到着時間を記録してから,ふと前を見ると,SSKさん,ISIさん,それにもうお一方が居られる.
「…おや下山?」
「違いますよ,FHさんを待っていたんですよ…」
”こりゃまた失礼! そうとは知らずに散々道草していました.”
そうと知っていたら,道草などしなかったのに…
まあ,こんな訳で,ここからは皆さんと一緒に塔ノ岳山頂を目指してノンビリと登る.
<花立山山頂>
▇塔ノ岳山頂
9時50分,金冷シを通過する.
ここから先も,ごくゆっくりペースで登り続ける.
塔ノ岳山頂直下の木道で,3~4分,休憩を取って,10時20分,無事,塔ノ岳山頂に到着する.山頂の気温は16℃.ジッとしているには丁度良い気温である.
大倉からの所要時間は3時間16分.花立山荘からの所要時間は52分.
同行の皆さんは,尊仏山荘に立ち寄るという.私も山頂での儀式を済ませてから立ち寄ることにする.
<塔ノ岳山頂に到着>
▇久々の尊仏山荘
山頂からの周囲の眺望をデジカメに収めてから,SSKさん,ISIさんよりちょっと遅く尊仏山荘に立ち寄る.300円也のお茶を所望する.
オーナーのHDさんが,私の顔を見て,驚いた様子で,
「…なんだ,FHさんですか…」
という.
先客は,MTさん,KIさん,KM夫妻他.
私と入れ替わるように,TGさんが,
「(下りは)遅いから,先に下山します…観音茶屋で待っています」
とのことで,先に下山開始.
私は,ネコのミャ~君が死んでから,尊仏山荘にあまり立ち寄らなくなってしまったが,こうして立ち寄るとどこからともなくミャ~君がノッソリ現れるような錯覚に陥る.
10時30分頃,カメラマンのMMさんが尊仏山荘に入ってくる.
<尊仏山荘にて>
▇一緒に下山開始
10時47分,SSkさん,ISIさん達と一緒に下山開始.
下山し始めて程なく,登ってくるTBさんとすれ違う.TBさんとは,つい先日,北アルプスの大日岳縦走へご一緒したばかりである.
11時20分,花立山荘に到着.ここで5分休憩を取る.
さらに下り続けて,11時43分,萱場平を通過する.
▇小草平(堀山の家)
12時03分,小草平に到着する.
ベンチでは沢山の登山客が休憩を取っている.
丁度そのとき,堀山の家の女主人が,居合わせた私たち常連に,
「…HN夫妻から頂戴したブドウです…」
と言いながら,大きなブドウを1粒ずつ分けてくれる.
美味しく頂戴しているときに,蛭ヶ岳かあるいは丹沢山か分からないが私たちより遙か遠くまで往復したHN夫妻が下山してくる.勿論,HN夫妻にもお礼を言う.
<美味しいブドウ>
▇堀山の家にちょっと立ち寄る
ここまで一緒に下山してきた皆さんとお別れして,私一人で堀山の家に立ち寄る.
冷たいものを一口飲みたかったので,コーラを所望する.実にサッパリしていて気分が良い.
12時06分,堀山の家での休憩を終えて,重い腰を上げる.女主人が,
「…写真を撮りましょう…」
とのことなので快諾する.
今週中頃,堀山の家のHPに私の老醜が掲載されるかもしれない.”乞うご期待!”というほどのことでもないか.
<堀山の家にて>
▇俄に「大」を催す
SSKさんご一行より3分ビハインドである.
独り歩きなので,ちょっと歩行速度を上げる.そして堀山の登り返し付近で一向に追いつく.
その頃から,急に「大」をもよおし始める.
”まあ,大倉までナントカ持つだろう…”
12時22分,駒止茶屋を通過して,駒止階段を下る.そして,12時36分,一本松を通過する.ここでもよおしているだけでなく腹痛が始まる.
”これは,急いで見晴茶屋のトイレに駆け込まなければ…”
と思う.
そこで,同行の皆さんに事情を話して,下山速度を上げる.
ここから先の経緯は省略.
見晴茶屋で,12時55分まで,一同,休憩を取る.
▇観音茶屋は大賑わい
13時15分,観音茶屋に到着する.全員で茶屋に立ち寄る.先客はTGさんと,あのそのすぐに名前が出てこない!…畏くも明治天皇と乃木将軍を足して2で割って,聖徳太子の粉を振りかけたような人,え~と…
あっ!,そうそう! IMIさんだ!
「IMIさん,お久しぶり…」
久しぶりの再会はなんとも嬉しい.会話が弾む.
走行している内に,TBさんが到着する.ますます賑やかになる.さらに,丹沢山まで登ると言っていたYMさんも部実着する.
<観音茶屋は大賑わい>
▇バス組はお先に
13時35分,SSKさん,ISIさん,TGさんのお三方が先に,観音茶屋から歩き出す.お三方はSSKさんの自家用車に乗って,どこかの温泉場に立ち寄るとのこと.
大倉発14時10分のバスに乗りたい私とTBさん,それにお付き合いのIMIさんの3人は,13時40分に観音茶屋を出発する.ちょっと急ぎ足.
ひの当たる坂道が終わりになる所で,先発のお三方に追いつく.申し訳ないがバス組は追い越させていただく.
14時00分,無事,大倉バス停に到着する.
14時10分発のバスに丁度良い具合に間に合う.
▇”若素”溢れる自宅へ無事帰宅
渋沢駅でTBさんとお別れ.
私は小田原経由で,16時過ぎに無事帰宅する.夕方,孫娘が我が家に来訪.勉強がてら避暑に来たとのこと.孫が一緒の夕食は艶があって実に良いなと思う.
そう~…,若い人は周囲に”若素”を撒き散らすので,大歓迎である.
<ラップタイム>
7:04 大倉歩き出し
7:27 観音茶屋
7:47 見晴茶屋
8:21 駒止茶屋
8:41 堀山の家
9:28 花立山荘(花立山からSSKさん,ISIさんに同行)
9:52 金冷シ
10:20 塔ノ岳着
10:47 〃 発(下山はSSKさん,ISIさん達に同行)
11:07 金冷シ
11:20 花立山荘(11:25まで休憩)
12:03 堀山の家(12:06まで休憩)
12:22 駒止茶屋
12:50 見晴茶屋(12:55まで休憩)
13:15 観音茶屋(13:40まで休憩)
14:00 大倉着
[山行記録]
▇水平歩行距離 7.0km(片道)
▇累積登攀下降高度 1,269m
▇上り所要時間(休憩時間込み)
大倉発 7:04
塔ノ岳着 10:20
(所要時間) 3時間16分(3.27h)
水平歩行速度 7.0km/3.27h=2.14 km/h
登攀速度 1,269/3.27h=388m/h
▇下り所要時間(休憩時間込み)
塔ノ岳発 11:47
大倉着 14:00
(所要時間) 2時間33分(3.13h)
水平歩行速度 7.0km/3.13h=2.23 km/h
下降速度 1,269m/3.13h=405m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b9a12c8938a1b080b105612ebc5af6b4
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)
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