<鎌倉中央公園上池>
台風13号接近;久々に涼しい鎌倉中央公園を散策
(独り散策)
2018年8月7日(火) 雨のち曇・涼しい1日
このところの狂ったような蒸し暑さには,正直なところ,”参った! 参った!”である.それに加えて,俄に発生した台風13号が,南から北へ向けて真っ直ぐ北上中である.このままだと,鎌倉も,今日辺りから,この台風の影響を少なからず受けそうである.”桑原!桑原!”.玄関先にほんの少しある鉢植えの花を屋内に入れて台風の襲来に備える.
いろいろやっている内に,午前中は,瞬く間に過ぎる.午後になっても片付かないので,イライライラ…
15時頃になってようやく少し手が空いたので,近くの鎌倉中央公園とその周辺を小一時間ほど散策する.
どういうメカニズムか分からないが,今日はやけに涼しくて快適である.吸い込む空気に心地よい弾力と湿り気があって,肺が頻りに,
”今日の空気は,美味しいぞ! 最高だ!”
と喜んでいる.
テレビの報道によると,今日の気温は9月上旬並みだという.9月になればこんなに楽に息ができるんだと改めて驚く.
”あともう少しの辛抱だな…”
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▇涼しいぞ!
何時ものように淸水塚口から鎌倉中央公園に入る.
台風13号の接近によって,やや強い風が吹いている.公園の木々からざわざわという音が波のように聞こえてくる.
”涼しい…!!”
”気持ち良い!!”
なにやら拷問から解き放されたような気分である.
園内のあちこちを全速力で速歩を続けてみる.
快調だ!
疲れないぞ!
この分だと週末の塔ノ岳詣でが楽しみだ.
速歩であちこち一巡してから,改めてユックリと散策を楽しむ.
まずは土塀と盆栽を眺める…と,言っても,私には盆栽の趣味はないが…
でも,この落ち着いた雰囲気が,とても心地よい.生まれ故郷の信州にも土塀があったな…そのためかこの雰囲気が何となく懐かしい.
▇朝顔市
赤い大きな字で「大特価」と書いてある看板が目立つ.
”朝顔か! いいな!”
鉢一つ欲しいなという気分にもなるが,面倒を見るのがそれこそ面倒なので,やめておこう.
▇時々強い風
時々強い風が吹く.「氷」の旗が,風に煽られて,ハタハタと激しく揺れている.
▇さようならハンゲショウ
暫くの間,楽しませて貰ったハンゲショウが刈り取られて,綺麗な空き地になっている.
”これで,夏ももうすぐ終わりだな…”
また季節の歯車が一つ進んだ…で,また怖い誕生日が近づく.幾つになっても年を取るのは嫌なものだ.
▇牛蛙ご機嫌
下の池の水が増えている.
水が増えたのが嬉しいのか,それとも涼しくなったのが嬉しいのか,良く分からないが,深い茂みの方から,
”ボウ~,ボウ~”
という牛蛙の啼き声が響く.
▇季節の花
山崎口から公園の外へ出る.
本当ならば,これから3~4キロメートルくらいは歩きたいところだが時間が押している.まあ,今日の所は山崎付近をちょっと廻るだけにしておこう.
道すがら見かけた花の写真を何枚か撮る.私は花オンチなので花の名前は敢えて書かないことにする.間違えたらハズカシイので…
▇十王堂跡
山崎集会場(十王堂跡)の三叉路を左折して,昌清院方面へ向かう路地に入る.
三叉路の角にある社殿には牛頭天王神輿が保管されている.つい2週間ほど前にこの神輿のお祭りがあったばかり.
昌清院の手前の三叉路を右折して,さらに道幅が狭い路地に入る.
▇狭い路地
ちょっと急な上り坂をほんの数十メートル登ると,Y字の三叉路に突き当たる.
突き当たりの石垣の上にお塔さまを祀った祠がある.
”さて,どっちへ曲がろうかな…”
▇お塔さま
結局,左折.
10段ばかりの石段を登ったところにお塔さまの祠がある.祠の中には五輪塔1基祀られている.この祠は,江戸時代初期の領主奥平氏の娘,宗高院の墓だという(『かまくら子ども風土記』pp.255-256).石段を登るのが面倒なので,石段の下から写真を撮る.
近くで道の掃除をしている品の良いご婦人が,私が写真を撮っているのを不思議に思ったのか,
「何か,あるんですか…?」
と私に話しかける.
「…いえ,あの…お塔さまの写真を撮ってました.階段を登るのが面倒なので,下から撮りました…」
「あれ,階段の下から見えますか…」
と言いながら,ご婦人は確かめるような仕草をする.
これを切っ掛けに1分ばかり立ち話.
お塔さまが何時も綺麗に掃除されているし,時には花が供えられている.多分,このご婦人がお塔さまの世話をされているんだろう.
お別れしてから,お塔さまの世話をする所以などもう少し聞いておけば良かったナと思う.残念だった.
▇昌清院の庭
上り坂は長い階段に突き当たって終わりなる.
左手下には昌清院の庭が見える.緑に囲まれた境内が美しい.
▇長い階段
目の前に立ちはだかる急で長い階段を見上げる.
”ウェ~…,これ登るの!”
とちょっとたじろぐが,良いトレーニングになる.
”よぉ~しっ…!”
ということで,一気に駆け上がる.さすがに登り切る頃,息がハアハアし始める.
私の体内に巣くっているもう1人の私が,この様子を見て,
”何を,子供じみたことをやっているんだ…!”
と私を諫める.
”ほんとうにそうだったね.いや,ご免!”
▇寺分へ戻る
階段を登ると町名が山崎から寺分に変わる.ここが稜線.海風の風通しが一段と良くなる.ここから,数百メートル離れたところに,出発点の鎌倉中央公園清水塚口がある.
こうして,本日の”プチ,プチ,…,プチ”お散歩は終わる.まあ,歩かないよりは少しはマシなお散歩だった.
(おわり)
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(なし)
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