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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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猛暑とお喋りで花立山荘までになった丹沢;塔ノ岳(2018年19回目)

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            猛暑とお喋りで花立山荘までになった丹沢;塔ノ岳(2018年19回目)
                    (時々単独・時々一緒に)
                  2018年6月30日(土) 晴れ
▇天気予報では猛暑だが…
 昨日,関東地方も梅雨明けだ.意外に早く本格的な夏になってしまった感じである.それに今日は早くも6月最終日,つい先日,梅や桜の花を愛でていたかと思ったら,今年も早々と半分過ぎてしまった.
 ”あ~ぁ!…人生って短いなぁ~…!”
 これ実感.
 ぼやぼやしていられないぞ…ということで,今日も丹沢塔ノ岳に出掛けることにする.毎度同じことばかり書いているが,いつものように4時10分に自宅を出発する.こんな早朝に子関わらず外はもう明るくなっているが,昨日の熱気がアスファルトに残っていて,何となく蒸し暑さが地面から沸き上がっている.
 ”今日は熱中症にいつも以上に気を付けないと…”
と自分自身に言い聞かせる.そして,いつもより水を1リットルほど余計にリュックに入れる.これが結構重い感じがする.
 西の空には満月(かな?)が煌々と輝いている.

<満月煌々;ちょっとブレてしまったが…>

▇今日の天気は良さそうだ
 丸山の尾根筋から谷間まで標高差60メートル余りを下る.
 東の空を見ると昇る太陽の光を受けて光り輝いている.どうやら今日は予報通りに蒸しなりそうで.

<明るくなった東の空>

▇矢倉岳は見えても富士山は見えない
 東海道本線で小田原駅へ.小田原駅から快速急行新宿行に乗車する.
 今日は雲が多少多いものの晴れているので,車窓から富士山が見えるかなと期待したが,残念ながら富士山は雲の中.手前の矢倉岳だけが良く見えている.
 電車は6時11分,無事渋沢駅に到着する.
 今日は土曜日,さすがに登山客が多い.何時もならば大倉行きバス停に前から1~2番目に並ぶが今日は6~7番目,私の後ろにも下り電車が到着すると長い待ち行列が出来る.
 臨時バスが出る.乗り合わせた常連は,毎日登山のTGさん,KMさん,ONさん,MTさん,その他名前は知らないが顔見知りの方若干名.何時もの土曜日に比較して常連さんの数は少ないようである.
 
<矢倉岳と開成町付近の田園風景>

▇バス停大倉から歩き出す
 7時00分,顔見知りの方々とほぼ同時にバス停大倉から歩き出す.
 つい数日前に塔ノ岳に登ったばかりなので,歩き出しの体調はかなり良くて,すぐにバランスが取れたような気がする.お互いに雑談しながら登っているが,登山口を過ぎた辺りでばらけ始める.
 7時07分,登山口を通過する.空気が何となくじっとりとしていて,体にまとわりつく.7時11分,克董窯.すぐその先で石を敷き詰めた土道に入る.この辺りからは全くの独り登山になる.私はマイペース.絶えず若い登山者に追い抜かれる.
 ”この老いぼれメ,モタモタあるくな,邪魔だ! 目障りだ!…”
と思われているだろうなと邪推しながら,流れるような汗をかかないように細心の注意をしながら登り続ける.

▇日の当たる坂道
 7時17分,丹沢ベースを通過する.そしてほどなく日の当たる坂道に入る.
 真横から朝の太陽が射し込んでいる.相変わらず蒸し暑いが,爽やかな緑陰に癒やされた気分になる.歩きながら,
 ”ちょっと歩行ペースが速すぎるかな”
と心配になる.

<日の当たる坂道>
 
▇雑事場ノ平
 7時26分,観音茶屋を通過する.まだまだムッとする蒸し暑さの中を登り続ける.ジグザグの坂道をズルズルと登って,7時42分,雑事場ノ平に到着する.ここまで登ると海風が吹き抜けるので,幾分爽やかな気分になる.ここから杉並木が立ち並ぶ平坦道を見晴茶屋に向け,ホッとした気分で歩く.

<雑事場ノ平>

▇見晴茶屋からの展望
 7時44分,見晴茶屋に到着する.
 さっそくここからの展望をデジカメに残す.湿気が多いためか,望洋としているが,雲が多めの青空の下に相模湾と秦野の市街地が広がっている.
 冬の間は,太陽の光が反射して海が光って見えるが,今は太陽が高い位置を通っているので,海と空の境目もはっきりしない.

<見晴茶屋からの展望>

▇見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.
 正直,登るのがシンドイ.すぐ前方には先ほどまで一緒に歩いていた常連お二人の後ろ姿が見えている.ただ,このお二人の後ろ姿との距離は次第に遠ざかっていく.
 進行方向右手から蒸し暑い日光が射し込んでる.
 私は自重しながら,登り続ける.

<見晴階段>

▇モミジ坂
 見晴階段を登り切って登山道が二手に分かれているところに花束が2束供えられている.合掌.冥福を祈る.
 ”あすは我が身かも知れない.気を付けなければ…”
 そして,モミジ坂に差し掛かる.気がつくと,先ほどまでより大分涼しくなっている.とにかくマイペースを保持したまま,ふっくり登るに限る.御身大切だから…
 8時06分,漸く一本松を通過する.大倉からの所要時間は1時間06分,ここ何回かの平均時間である.

▇駒止茶屋
 やがて駒止階段に差し掛かる.
 ここで下山してくるKSさんとバッタリ.何時ものように,
 「…ヤア,ヤア…」
で握手.山頂は見通しは悪いけど涼しいとのこと.KSさんに勇気を貰って,登り続ける.
 なんだか,急に,セッセと登るのがイヤになる.沢山の若い登山者にグイグイ抜かれながら,ちょっと惨めな気分になりながら,ノソノソと登り続ける.そして,8時25分,ようやく駒止茶屋に到着する.大倉からの所要時間は,なんと1時間25分!
 ”いくら何でも,遅すぎるよ…”
と内心では自分の情けなさに泣けてくる.せめて1時間15分程度で登りたいものである.

<駒止階段で失速>

▇実に心地よい尾根道
 大倉の尾根道に入る.緩い上り坂の木道を過ぎると,水平な土道になる.大倉尾根で一番素晴らしい場所.とにかく涼しいて,登山道の両側の緑が私の気分を爽快にしてくれる.
 この水平道はそれほど長くは続かない.私は急ぎ足で歩きたいような,ゆっくり歩きたいような,とにかく宙ぶらりんな気持ちで歩き続ける.
 水曜日に登ったときには,泥んこの箇所が随分あったが今日は殆ど乾いている.
 8時37分,堀山の標識を通過する.
 ”ありゃぁ~…,駒止茶屋から12分も掛かっているぞ! ユックリしすぎたかな”
 私のこの期間の標準ラップは10分.一体,どこで2分も無駄にしたのかな?

<堀山の心地よい尾根道>

▇小草平(堀山の家)で長時間お喋り
 堀山の道標を通過してから緩やかな坂道を下ってから,ちょっとした登り返しを登って,8時48分,やっと小草平に到着する.気温20℃.やっぱり今日は高温である.
 大倉からの所要時間は1時間48分.あまりのできの悪さにションボリ.
 ”でも,まあ,この蒸し暑さだから仕方がないな…”
と勝手に屁理屈を付けてから,先へ進もうと思う…が,ふとベンチを見ると女流韋駄天のYDさんが座っている.
 「あれぇ…,どうしたんですか?」
 「今日は蒸し暑いので,ここで終わりにします…」
とのこと.
 私も釣られてベンチに座る.ちょっと雑談してから登るつもり.
 丁度そのとき,1番後のバスで来られたMGさんが到着する.
 「もうすぐONさんが到着しますよ…」
とのこと.
 軟弱な私は,すぐに流されて,もう少しここで休憩を取ることにする.数分待ってONさんが到着.
 「…TGさんがもうすぐ到着するはずですよ…」
とONさん.ではTGさん到着まで待ちましょう.これで,私はもうこれ以上登る気がしなくなる.
 MGさんは塔ノ岳山頂まで登るとのことで早々に小草平を出発する.
 残りの3人は,TGさんの到着を待つ.その間,ONさんからキュウリの塩漬けやミニトマトを差異入れて貰う.
 程なくTGさんも無事小草平に到着する. 

<小草平>

▇萱場平
 ONさんがもう少し上まで登るとのことで,小草平を出発する.釣られるようにして,私もせめて萱場平ぐらいまで登らなければと思って,9時04分,小草平から歩き出す.ロスタイム16分.
 私より20~30メートル先にONさんの後ろ姿が見えていたが,徐々に差が広がっていく.
 数え切れないほどの若い登山者に追い抜かれながら正に牛歩.それでも歩いている内に,遅い派遅いなりにリズムに乗ってくる.
 ”道草が長くなったが,折角だから塔ノ岳山頂まで登ろう”
と言う気になり始める.
 9時27分,萱場平に到着する.直射日光を浴びて,萱場平全体がムシムシしている.

<萱場平>

▇長い登り坂
 萱場平の平坦地を過ぎて,長い丸太の階段道に入る.上を見るとまだそれほど遠くないところにONさんの後ろ姿が見えている.
 9時40分,後ろから登ってきたTTさんが私に追いつく.私,TTさんを見送る.TTさんの俊足が羨ましい.
 9時43分,下山してくるチャンピョンとすれ違う.
 「…FHさんですね…皆さん登っておられますよ…」
と教えてくれる.

<チャンピョンが下る>

▇花立階段
 やがて花立階段に差し掛かる.
 まるで止まってしまいそうな情けない速度でノタノタと登り続ける.足許ばかり見つめて…
 ところが,何回も登っている間に階段の癖も分かってしまう.こn写真の階段はしたから3分の1ほど登ったところにある.この段を上りで通過するときには,”ああ,まだ先が長いな…”と思うし.下りだと”もう少しで階段が終わりだな”と思う.
 とにかく,その内に階段も終わりになるだろうと思いながら登りつつける.

<花立階段>

▇花立山荘
 やがて花立山荘が見え始める.ここからあと少しがえらく辛い.10時02分,やっとこさっとこ花立山荘に到着する.気温22℃.
 大倉からの所与時間は3時間02分.絶望的.でも,このまま登り続ければ10時45分ぐらいには塔ノ岳山頂に到着できそうである.下山に2時間15分掛けても,大倉13時11分発のバスにギリギリ間に合いそうだなと皮算用.
 山荘前のベンチは休憩を取る登山客で賑わっている.
 ふと,階段近くのベンチを見ると,ONさんが休憩を取っている.釣られるように近くに座る.ONさん,今日は山頂まで行かずに,こから下山するという.私もついつい同調して,もう山頂まで登らずに,ここから下山することにしてしま.正に”水は低きに流れる”である.
 「…TGさんが花立山荘が終点って言っていたので,もう少し待ちましょう…」

<もうすぐ花立山荘>

▇花立階段で井戸端会議
 「TGさんなかなか現れないですね…」
 「花立階段の下まで来て,下山したかも知れませんね…」
とONさん.
 「じゃあ,そろそろ下山しましょう…」
ということで,10時24分,花立山荘から下山開始.
 塔ノ岳山頂まで行かずに下山すると,何だか授業をずる休みして早退したような後ろめたさがあるが,たまには途中下山があっても良かろうと自分を慰める.
 花立階段を3分の1ほど下ったところで.下から登ってくる山旅スクール5期のTBさんとバッタリ.
 「おや,暫くぶり…」
ということで,立ち止まって雑談開始.
 「…私,今年,〇〇歳になっちゃうんです…」
とONさん,
 「…あれ,私〇〇+1歳.一つ違い」
とTBさん.利いている私が,お二人とも10歳以上若く見えるのにビックリ.
 長々と雑談をしている内に,塔ノ岳サンチョまで登られたMGさんが合流する.そしてさらに長話が続く.
 「一緒に下山しませんか…」
とTBさんをお誘いするが,今日は断固塔ノ岳山頂とのことなので,10時43分,TBさんとお別れする.

<ONさん,TBさ,MGさんと雑談>

▇〇〇歳談義
 11時02分,萱場平を通過する.先頭のMGさんと末尾のNさんの間隔が開き始める.ガレ場は慎重に下りたいので,MGさんを敢えて追うことはしないし出来ない.だんだんとお互いの間が開き始める.
 登山分岐を過ぎて暫く下ったところで,SIさんとMGさんが立ち話中.SIさんとは久しぶりの再会である.
 「やあ,やあ,…」
で握手.そこへONさんがジョイン.
 SIさんとONさんが,"TOUNENTOTTE60"ピッタリか1歳上だ下だ…それにしては若く見えるな元気だなと雑談.たまたま,階段を登ってきた男性が私たちの雑談を小耳に挟んで,得意げに,
 「…オレ(〇〇+7)歳だよ…」
と話に割り込んでくる.
 すぐにMGさんが私を差しながら,私がこの男性より9歳年上なことをバラす.男性退散.私気分が良いような悪いような…できれば自分の歳など話題にならずに忘れていたいところである.
 11時25分,堀山の家を通過する.

▇観音茶屋のかき氷
 堀山の尾根道は涼しくて歩いていても実に心地が良い.先頭のMGさんがばんばん飛ばす.私,無理のない範囲で付いて行く.
 11時44分,駒止茶屋を通過する.そして,11時49分一本松通過.モミジ坂を一気に下る.
 見晴階段に差し掛かると急に蒸し暑くなり始める.
 11時58分,見晴茶屋を通過する.この頃.後ろに居られるはずのONさんの姿が見えなくなる.
 12時10分,観音茶屋に到着する.女主人の,
 「おかえりなさい…」
の挨拶に惹かれるように立ち寄って,1杯300円也の氷水を所望する.
 「TGさんが,立ち寄って,つい先ほど,出られましたよ…」
とのこと.
 氷水をほぼ食べ終わる頃,ONさんが観音茶屋に到着する.同じく氷水を所望.

<観音茶屋> 

▇渋沢のミスタードーナッツ
 12時30分,観音茶屋を出発する.ここからはONさんが先頭である.順調に下って,12時53分にバス停大倉に到着する.先に下山したTDさん,TGさんが待合室で休憩を取っている.
 大倉13時11分発渋沢行路線バスに乗車する.何時ものように渋沢駅ビル1階のミスタードーナッツでコーヒーブレーク.雨山峠越のKMさんもジョイン.愉しいひとときを過ごす.コーヒーを2回お代わりして1杯90円にする.セコイ.

<ミスタードーナッツのコーヒー>

▇ちょっと歩き足りない
 13時過ぎにお開き.
 私は渋沢駅から小田原へ.小田原からは東海道本線で大船駅へ.
 大船駅に降りた途端に,
 ”涼しいいいいい…!! やっぱり夏場は湘南に限るな…”
  今日は塔ノ岳山頂まで登らなかったので,何となく歩き足りない感じがする.涼しさと歩きたりなさから,路線バスは使わずに2.5キロメートルの道をブラリブラリ.気分最高.
 ”来週土曜日は山頂まで登るぞ”

<山崎の集落をブラブラ歩き>

<ラップタイム>

  7:00   大倉歩き出し
  7:26  観音茶屋
  7:44  見晴茶屋
  8:25  駒止茶屋
  8:45  堀山の家(9:04まで雑談)
10:02  花立山荘
------  金冷シ
------  塔ノ岳着
------     〃 発
------   金冷シ
10:24  花立山荘(花立階段で立ち話)
11:25  堀山の家
11:40  駒止茶屋
11:58  見晴茶屋
11:23  観音茶屋(11:40まで休憩)
12:53  大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離        5.4km(片道)

▇累積登攀下降高度        1,059m

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発           7:03
   花立山荘着             10:02   
    (所要時間)         2時間59分(2.98 h)
  水平歩行速度       5.4km/2.98h= 1.98km/h
  登攀速度         1,059m/2.98h=355m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
  花立山荘発        10;24  
  大倉着            12:53
   (所要時間)         2時間29分(2.48h)
 水平歩行速度         5.4km/2.48h=1.81 km/h
 下降速度           1,059m/2.48h=427m/h
                                   (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/feea5f257d29dbc3f3360439f5c67934
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.


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