<牛蛙の住み家;下池>
初夏の鎌倉中央公園;池の牛蛙は何を考える
(独り散策)
2018年6月28日(木) 晴れ
昨日は天気予報を過信しすぎた結果,結局は猛烈な風が吹きすさぶ中,塔ノ岳を往復してしまった.10日間振りの塔ノ岳だったので,登山の間が空きすぎているのも,疲労する原因の一つだろうが,塔ノ岳から帰宅後,シャワーを浴びたり夕食を食べている時間以外は,今朝,6時まではずっと寝たままであった.長時間寝ていたので心身共にスッキリはしたが,体力の減退は深刻だなと実感させられる.
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体に無理がないように,塔ノ岳に登った翌日は,余り遠出をしないようにしているが,終日家に籠もっているのも耐えられないので,午後から近場の鎌倉中央公園とその周辺をノンビリ一回りする.
天気予報では,「今日は夏日」.東京や埼玉では最高気温が30℃またはそれ以上になるとのこと.その点,海に近い鎌倉では,いくら暑いといっても,東京に比較すれば,まあ,まあ,しのぎやすい.
何時ものように淸水塚口がお散歩の出発点である.
昨日,湘南地方でも強い海風が吹いていたが,今日も引き続きかなり強い風が吹いている.公園の樹木の梢をザワザワさせながら吹き抜ける風の音を聞きながら,公園に入る.バス停には,14時半頃覇者予定のバスが早々と待機している.
上池の水面は,時々吹き抜ける強風でさざ波立っている.
▇見頃を迎えたハンゲショウ
上池の脇を通り抜けてハンゲショウの群生地に立ち寄る.今が丁度見頃のようである.
▇涼しいが気温は29℃
周囲の木の梢を揺らしながら風が吹き抜ける.涼しくて実に心地が良い.
”気温は,一体,何度ぐらいだろうか?”
ちょっと面倒だけど,ポケットからガラケイを取り出して温度を測定する.
”ナ・ナんと29.4℃! ほぼ30℃じゃないか! 随分と高温だな…”
昨日の登山で高温になれたのか,それとも風のためなのか分からないが,とにかく体感的には暑くもなく寒くもなくすこぶる快適である.
<ガラケイで気温測定;後ピンでボケたが…>
▇下池の主,牛蛙
下池の畔で立ち止まる.緑陰の畔は涼しくて実に居心地が良い.
この池の主は牛蛙.主の姿は見たことがないが,ときどき,
「ボウ~,ボウ~,…」
と響くような啼き声を上げて存在感を誇示している.
今日は涼しいので昼寝でもしているのか,今日の淵はとても静かである.
ひょっとして,池の主は,深い淵の中から,私の方を見ているのかも知れない.そして,
”あいつ,閑そうに歩いているな…もうすこし,シャンとせんかい…!”
と思っているのかな.
さざ波でゆらゆら揺れる水面を通して,池の周囲の風景はどのように見えるんだろうか?
私は,ちょっとの間,牛蛙に化けて,水の中から外の風景を見てみたいなと思う.そこにはきっとメルヘンチックな世界が広がっているに違いない.
<牛蛙の住み家;下池>
▇風通しの良いオアシズ
あずま屋を通り抜けて,階段道を寺分口へ向けて登る.
寺分口は丸山の両川沿いに位置している.鎌倉山を越えた海風が絶えず吹き抜けている.とにかく涼しい.
寺分口の近く数カ所にベンチがある.その中の一つのベンチに座って公園を見下ろす.
下池の主,牛蛙の視線に,ベンチに座っている私が見えているんだろうか.見えているんなら,
「…あいつ,昼日中から,あんな所でのんきに油を売っている…今,寿命100歳の時代だろう.もう少し世の中の役に立つことに専念しなくちゃダメだろう…」
と私を叱咤しているかもしれない.
<風通しの良い寺分口>
▇結局人生の半分しか働いていない
下池の牛蛙に説得されて,つくづく考える.
ごくごく大雑把に言って,普通,社会人として働き出す年齢は20歳代中頃,そして60歳代中頃で現役生活は終わりになる.従って,大抵のサラリーマンは,おおむね40年間は現役である.男性の平均寿命を約80歳と仮定すれば,現役時代は,人生の約半分ということになる.
”う~ん,考えさせられるな…”
製造業に例えるならば,オーダーのある直接作業が50パーセント,残りの50パーセントは間接作業ということになる.
”これじゃあ,会社潰れるな…”
今や,人生100歳時代を迎えようとしている.そうなったら,どんな単純作業でも良いから,せめて85歳程度まで現役で働いて貰わなければ,世の中は成り立たないな…と,ベンチで涼みながら,私は考える.
さて,我が見に振り返って…オレに一体何が出来るんだろう?
我が身の不甲斐なさに,ただ,ただ,呆れるばかりである.
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/af6f3582c5711cb51265399bde6774c6
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.;
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