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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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濃い霧の中をひたすら登る丹沢;塔ノ岳(2018年17回目)

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                             <塔ノ岳山頂>

         濃い霧の中をひたすら登る丹沢;塔ノ岳(2018年17回目)
                  (単独山行)
            2018年6月17日(日) 曇り後晴れ

▇天気予報は晴だが…
 今は梅雨の真っ直中.雨が多いのはやむを得ないことは,藻珍,良く分かっているし,ほどほどのお湿りがないと困ったことになるのも良く分かっている.でも,よりによって私が毎週登山日と決めている土曜日に雨になるのは困ったものだ.例によって,昨日の土曜日は雨.仕方がないので,今日,日曜日に塔ノ岳に登ることにした.幸いなことに天気予報では今日は久々の晴れのようである.
 早朝4時10分,何時ものように自宅を出発する.もう夏至が間近だが,さすがに4時ではまだ辺りは薄暗い.外は雨こそ降っていないが,何となくじめじめしていて,空気がべっとりしているようである.私は犬が吠える家を避けてちょっと遠回りして大船駅に向かう.寄る年波のためか,朝から何となく体が重い.
 大船5時10分発東海道本線下り始発電車に乗車する.この時間になると辺りはすっかり明るくなっている.塔稼働本線下りホームの藤沢寄りに立つと,横須賀線の0キロメートルポストが良く見える.
 日曜日の初電は,どうやら土曜日に比較し少し空いているようである.
 小田原駅で小田急線新宿行快速急行に乗り換える.こちらも土曜日よりは空いているようだ.
 車窓から富士山と矢倉岳が見えるかなと期待したが,近場の矢倉岳すら低く垂れ込めた雲に遮られてしまい,全く見えない.こうなったら”成るように成れ”である.もうやけくそだ.

▇霧雨で足許が濡れている 
 渋沢駅で,大倉行バス乗り場に並ぶ.今日は一番乗り.やがて下り電車が到着する.6時40分に臨時バスが出る.同じバスに,SSKさん,下り韋駄天のISIさんん,KM夫妻,KMさん,女流韋駄天のYDさん,AIさんなどの常連が同じバスに乗り合わせる.
 6時55分頃,バスは大倉に到着する.
 天気予報とは裏腹に,霧雨が降っている.意気消沈.
 ”折角来たんだから,様子を見なが登ってみよう…”
ということで,SSKさん,ISIさんとほぼ一緒に,7時丁度に大倉から歩き出す.路面は今朝方までの雨のためにベタベタに濡れている.この状態では山ヒルにも注意しなければ…
 7時19分,丹沢ベスを通過する.この辺りは礫を敷き詰めた道が続く.雨でベタベタに濡れた礫はツルツルと良く滑る.
 ”参ったなあ…”

▇日の当たる坂道
 やがて日の当たる坂道に差し掛かる.
 今日は一面の濃い霧で覆われている.でも,霧雨はどうやら止んでいる.
 ”様子を見ながらもう少し登ってみるかな…”
 気温はそれほど高くはなさそうだが.多分湿度は100パーセント.湿気が体にまとわりついて実に気分が悪い.
 7時28分,観音茶屋を通過する.まだ,時間が早いのか開店していない.
..
<日の当たる坂道>

▇雑事場ノ平
 7時43分,雑事場ノ平を通過する.相変わらず濃い霧が掛かっている.いくらか冷気は感じられるものの,空気が淀んだままである.
 数十メートル先を歩いている登山者が居るはずだが,濃い霧に阻まれて全く見えない.

<雑事場ノ平>

▇見晴茶屋
 7時45分,見晴茶屋に到着する.茶屋の中から人の声が漏れ聞こえる.晴れていれば朝日がガンガンと茶屋の建物に当たっている筈だが,今日は濃い霧に包まれている.
 何時もは,ここで海を見下ろす写真を撮ることにしているが,今日は視界なしなので,撮影は省略する.

<見晴茶屋>

▇見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.何時ものように階段下から,階段を見上げた写真を撮るが霧のために殆ど何も見えない.
 階段を登っている途中で,今日の体調があまり良くないことに気がつく.このままでは,山頂付近でスタミナ切れになりそうなので,歩行速度を少し落とす.

<見晴階段>

▇一本松
 見晴階段を登り切って,モミジ坂に差し掛かる.今日は重いリュックを背負った高校生ぐらいの集団が登っている.1人20キログラムの荷物を背負っているとのこと.大変だ.
 8時03分,一本松を通過する.大倉からの所要時間は1時間03分.このところの私には普通の所要時間である.

<一本松>

▇駒止茶屋
 駒止階段を喘ぐように登って,8時21分,漸く駒止茶屋に到着する.大倉からの所要時間は1時間21分.駒止階段を登るのに手こずったことが良く分かる.せめて,1時間15分程度の所要時間で歩きたいものである・

<駒止茶屋>

▇富士山は濃い霧の中
 堀山の平坦道に差し掛かる.ここまで登るとホッとした気分になる.やがて,晴れていれば富士山良く見える場所に到着する.勿論,今日は濃い霧のために何も見えないが,ここで写真を撮るのが習慣になっているので,バカみたいな写真を撮る.
 8時31分,堀山の道標前を通過する.ここから暫くの間は緩やかな下り坂.気楽に歩く.

<見えない富士山>

▇堀山の家
 8時39分,小草平に到着する.堀山の家はもう開店している.大倉からの所要時間は1時間39分.あと9分は短縮したいてゃ思うものの,もうとてもではないが無理,無理!
 堀山の家の軒下につり下げてある温度計は14.5℃を指している.この時期にしては登りやすい気温である.
 堀山の家の「おやじどの」に,
 「とりあえず,もう少し先まで登ってみまず…」
と挨拶.ここでは休憩は取らずにそのまま登り続ける.

<小草平>

▇萱場平
 小草平から先の階段道をスローペースで登り続ける.
 あともう少しで萱場平というところで,次のバスで来られたMGさんに軽く追い越される.そのままノソノソと登り続けて,9時02分に萱場平に到着する.

<霧の萱場平>

▇花立山荘
 萱場平から先はまだまだ階段道が続く.シンドイ思いをしなgら階段道を登り続ける.途中でAIさんが私に追いつく.
 汗びっしょりにはなりたくないので,一緒に登るのは無理.先に行って貰う.
 やがて花立階段に差し掛かる.階段を見上げるとガックリくるので,足許だけを見ながら,極々ゆっくりペースで登り続ける.やっと階段を登り切って,9時32分,漸く花立山荘にたどり着く.丁度そのとき,AIさん達は休憩を終えて花立山方面に歩き始めたところである.
 大倉からの所要時間は2時間32分.つい数年前だったら楽に塔ノ岳山頂に到着している時間である.こうして自分の体力の衰えが数値で把握できるのは何ともわびしい.
 花立山荘の気温は14.5℃.
 ここでも休憩は取らずにそのまま登り続ける.

<花立山荘>

▇花立山
 私より30~40メートル先を登っているAIさん達の後ろ姿が見えているが追いつけない.追いつこうとする意思もなく,軟弱者の私は,さらに遅くなり始める.
 花立山山頂の手前で,もう下山してくるKMさんとすれ違う.
 9時44分,漸く花立山山頂に到着する.花立山荘から12分も掛っている.ようやく雲の上に出たのか,雲間から鍋割山稜が少し見え始める.

<花立山山頂>

▇塔ノ岳山頂
 9時50分,やっと金冷シを通過する.
 金冷シを通過してから2番目の階段の途中で下山してくるYDさんとすれ違う.さらに山頂直下の階段で,MGさんとすれ違う.
 金冷シから21分掛けて,10時11分,漸く塔ノ岳山頂に到着する.山頂の気温は13℃.湿気は強いが,ジッとしているとちょっと寒い.
 大倉からの所要時間は3時間11分.前回よりは多少良いラップだが,3時間を大幅に超えている.ガックリ.
 霧は晴れそうでなかなか晴れない.四方見えるのは雲だけ.
 ひょっとしたら,ISIさんが山頂に到着するかもしれないと期待しながら,山頂で暫く休憩を取る.

<塔ノ岳山頂>

▇途中までAIさんと一緒下山
 10時21分,塔ノ岳山頂から下山開始.
 AIさんと一緒.
 10時39分,金冷シを通過する.途中で日曜常連のMMさん,NNさんとすれ違う.
 10時52分,花立山荘を通過する.山荘前は休憩を取る登山者で大賑わいである.特に多きな荷物を背負った高校生のグループが目立つ.
 次から次へと登ってくる登山者とすれ違いながら,11時09分,萱場平に到着する.ここのベンチも登山者で鈴なりである.
 11時24分,小草平に到着する.私の後ろに居られるAIさんに,堀山の家に立ち寄るか伺ったところ,通過したいとのことなので,私も付和雷同.
 11時41分,駒止茶屋を通過して,駒止階段を下り始める.後ろに居られるAIさんの足音が軽快に聞こえてくる.私はこの足取りに追われるようにして下山し続ける.急にこの足取りが私を追い越す.足取りの主は若い男性である.何時の間にか私の後ろがAIさんから,この若い男性に入れ替わっていた.
 後ろを振り返ってみる.AIさんの姿が見えない.仕方がないので,ここからは独り旅である.勝手な速度で歩き続けて,見晴階段に差し掛かる.階段を慎重に降りているときに,KM夫妻が軽快な足取りで私を追い越していく.
 12時04分,見晴茶屋を通過する.
 ”おや,この分だと12時40分のバスに間に合いそうだな…”

▇無事下山
 12時16分,観音茶屋に到着する.だれか知り合いが茶屋に居たら立ち寄っても良いかなと思ったが,誰も居ない.女主人に,
 「スミマセン今日は通過します…」
と挨拶して,観音茶屋は通過する.
 丹沢ベース付近の濡れた礫が敷き詰められた道には往生するが,12時35分に無事大倉に下山する.待合室には先に下山したMGさん,YDさんが居られる.皆さんバスを1本遅らせて,13時10分のバスに乗るとのこと.私もご一緒することにする.

▇渋沢でコーヒーブレーク
 バスは大きなリュックを持った高校生の一団が乗り込んだので大混雑である.
 MGさん,AIさん,YDさんの他に,花立山荘まで登られたSSKさん,ISIさんがバスで一緒になる.
 例によって渋沢駅1階のミスタードーナッツで,常連の皆さんとコーヒーブレーク.たった10分少々の時間だが,コーヒーをお替わりしながら雑談.愉しいひとときである.
 私は一足先にサヨナラをして,1人寂しく渋沢駅から小田原行の快速急行電車に乗車する.何時の間にか,青空が広がっている.小田原駅で東海道本線上り快速アクティに乗車する.16時少し前に無事帰宅する.
 昨夜から我が家に宿泊中の孫娘と一緒に夕食.疲れもすっ飛ぶ.だから今日も”良かった,良かった”ということにしておこう.

<ラップタイム>

  7:00   大倉歩き出し
  7:28  観音茶屋
  7:45  見晴茶屋
  8:21  駒止茶屋
  8:37  堀山の家
  9:32  花立山荘
  9:50  金冷シ
10:11  塔ノ岳着
10:27     〃 発
10:39     金冷シ
10:52    花立山荘
11:24  堀山の家
11:41  駒止茶屋
12:04  見晴茶屋
12:16  観音茶屋
12:35  大倉着

[山行記録]
▇水平歩行距離        7.0km(片道)

▇累積登攀下降高度        1,269m

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発           7:00
   塔ノ岳着              10:11   
    (所要時間)         3時間11分(3.18 h)
  水平歩行速度       7.0km/3.18h=2.20 km/h
  登攀速度         1,269/3.18h=399m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発         10;27  
  大倉着            12:35
   (所要時間)         2時間08分(2.13h)
 水平歩行速度         7.0km2.13h=3.28 km/h
 下降速度          1,269m/2.13h=595m/h
                                   (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b521258e402052c25e5f0d8d70b7cce0
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.


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